骸の島(艦これ二次創作)   作:トウトウ@脳缶

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白い帽子

こんにちは?おはようございます?こんばんわ?時間の流れが曖昧です

ハイどうも、青葉です

 

私は今、獣竜深海棲艦と最近現れた船舶型バタリオンの関係を探って度々●●を訪れてます

その手掛かりを持った●●鎮守府の司令官から情報を引き出すタイミングを探っていました

●●の司令官さんはかなり気分屋なようで機嫌がいいと口も軽くなります

この前は骸の島周辺の海図にはない海流や潮の流れについて話してくれました

島を探すヒントになるかもしれない大事な情報です

 

それで、

私は現在ピンチです、結構なピンチです

ある作戦の為に海に出たはいいですが、突如として霧に包まれ航行装置が故障

海図にない海流に流され、機器の故障によって現在位置も判らずに太平洋を漂っています

あれ?本当に太平洋でしたっけ?あれあれ?

取り敢えず救難信号を飛ばします、私の気が付かない内に止まっていなければいいのですが

 

生命維持装置の残量も少なくなり、生命維持装置が止まった後に命を繋ぐ食糧もありません

念のために浄水装置を持って来ていてよかったです、調子はちょっと悪いけど...

暖を取る何かしらも必要ですね、生命維持装置が止まったら寒いかもしれません

海の上に有るでしょうか、

そういえば敵を見ていません、

深海棲艦やバタリオンも避けて通るような場所を漂っているのでしょうか

かなり不味いかもしれません...かもじゃないかも

他の娘達が捜索をしてくれているとは思いますが...ここに来てくれるでしょうか

考えたら余計不安になってきましたよ、どうしましょう、どうしましょうか

 

暫く漂っていました、もしかしたらほんの少しかもしれないですが...

するとどうでしょうか水平線を覆っていた霧が薄れ、太陽が見えてきました

雲ひとつ無い青空、嫌になるくらいに眩しい太陽

ギラギラと降り注ぐ日光が海面に反射し、ムカつく程に海を白く輝かせています

辺りを見渡しても水平線と輝く水面だけで蜃気楼すら見えやしない

また暫く漂うことになりそうです

 

生命維持装置のバッテリーが切れ始めたのは降り注ぐ日光で身体が熱を帯びはじめています

大粒の汗を流しては、海水を混ぜた水を飲む

このままでは時間の問題でしょう

憎たらしい水平線に何かが見えた、球体に近い形をしているようですが何でしょう

少なくとも島ではないそれとの距離は確実に縮まっています

それが此方に近づいているのか私が近づいているのかも解りませんが

それは確実に近づいているのです

それは恐らく何らかの金属で造られた人工物で何らかの衝撃で凹み、歪んでいる

傷だらけのそれは本来なら完璧に近い球体だったと想像できる曲線をもっていました

耳を当てても何も聴こえず、叩いても何も起きません

辺りを見渡しても他の人工物や島影は一切見つけることはできません

 

そろそろ限界です、生命維持装置は機能を完全に停止させ

浄水装置の動作も緩慢で不完全なものに変わり始めています

死に場所は陸の実家と決めていたのですが、叶いそうにありません

 

これは夢か現か幻か

流木のように浮かぶ私を白く桃色をした何かが覗き込んでいるのです

意識と視界がはっきりしないせいでそれが何かを知ることは出来ない

何処かで見た事があるようなぼやけた輪郭は人型をしているように思われ

何かをすることなく死神のように淡々と此方を覗き込んでいる

私が右手を伸ばす、するとぼやけた輪郭の形が変わり、右頬に何かが触れた

頬の僅かな感触からそれが小さな手のひらのような形だという事が判った

人間の物にしては白く冷たい手は人肌とは違う軟らかさを持っているようだった

···

私の顔に何かが被せられ、視界が黒く染まる、顔全体を覆ってはいないため

袋や帽子の類いだろうか、暗闇の向こうから声がした、湾曲しボヤけた声だった

言葉の意味を知ることは出来なかった...

 

身体が沈み始める

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