と言われた青葉、もちろん止まるはずもなく...
「ここは現在通航することが出来ない、航路を変更しなさい。」
私が止まると通信の主である艦娘が近付いてきた。
通信の主は色が青い龍嬢さんといった感じの格好をしてライフルの類いを提げていた。
おそらく軽空母だろう。
「繰り返す、航路を変更しなさい。」
二度目の通信が飛んできた。
しかしこのまま引き下がる私ではない、私はその艦娘に何故通れないのか通信を飛ばした。
その艦娘の話では”あの鎮守府”が大規模な作戦をこの先で行なうらしい。
今日この周辺では大規模作戦などないはずだ。私はどのような作戦があるのか訊いた。
なんでも、大型の深海棲艦をここに誘き寄せ撃退するらしい。私はダメ元で自分が重巡であることを伝え、作戦に協力したいと言った。その軽空母は困った顔をして、艦載機を飛ばした。上司に指示を仰いでいるのだろうか。
しばらくすると旗艦と思わしき駆逐艦がやってきた。
「若葉だ。」
そう名乗ると私の名前と所属を聴いてきた。私は正直に所属と名前を話し作戦への協力がしたい事を伝えた。
「むぅ...北上には好きにしろと言われたが...」
若葉は悩んでいるようだ、
「若葉様、今回の作戦に重巡は必要ないと思いますが。」
青い軽空母はそう言った。
「若葉さん!青葉にご一緒させてください!足は引っ張りませんから!」
すかさず私も声を上げた、なかなか押しに弱そうだ、私はさらに声を上げ、頭を下げ、凄く差し迫った顔をした。
「わかったから頭を上げてくれ!」
若葉さんはオロオロしながら私の同行を許してくれた。
青い軽空母は呆れたような顔をして言った。
「若葉様が優しい方で良かったな。」
若葉さんは私に着いてくるように言い私が進もうとしていた方向に進みはじめた。暫く進むと潜水艦の艦娘達がおり、そこで若葉さんが止まった。
「みんな!この作戦に協力してもらうことになった重巡の青葉さんだ!」
潜水艦たちがざわめく、その中でU-511と書かれた帽子を被った潜水艦が若葉の前にでた、潜水艦たちのリーダーだろうか...
「若葉...勝手にそんなことしたら...木曾怒る...」「大丈夫だゆー...北上が好きにしていいと言っていた。」
「それにアイツを捕まえるのに囮が一人なのは、嫌だ...」 「アイツですか?青葉、気になります!」
私が"アイツ"について訊くと若葉さんはハッすると、誰かに通信し始めた。
「北上!アイツのことは教えていいのか?」 「わかった!ありがとう!」
通信のあと若葉さんは”アイツ”について話を始めたのでメモを取ることにした。
"アイツ”についてのメモ
◎大きな駆逐艦系深海棲艦のような姿(艦娘の体の2~3倍)
◎ヒレがありイルカやサメを思わせる造形してをしている
◎水の中から跳び出てきて体当たりや噛みつき攻撃を仕掛けてくる
◎2、3匹で行動しており今回の作戦では分断し一匹ずつ攻撃する
◎あまり賢くなく単純
特徴が夕張さん達を襲った新種に一致している。もしかしてこの"アイツ"が夕張さん達を襲ったのだろうか...
話が終わると若葉さんは私に立ち位置を指示し、そろそろ作戦が始まることを周りに伝えた。
しばらくすると遠くから砲撃音や爆発の音が聞こえ、音が近付いてきた...
細かいことが書かれていないのは皆さんに想像の余地を残すためです(言い訳)
青葉の話にはメモを埋め込みたいなぁ