光輝巨人リリカルなのはX   作:焼き鮭

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激撮!Xio密着24時(A)

 

「警戒レベル、フェイズ3」

「Xio、出動!」

「了解!」

「ジオマスケッティ、出動!」

[ジオアトス、ジョイントゥジオマスケッティ]

「ファントン光子砲、発射!」

「油断は禁物だ」

「我々の任務に特別な一日はない」

「都市防衛指令発令!」

「必ず助けに行く!」

「何よりも果たさねばならない使命は、この次元世界を守ることだ」

 

 

 

 ――今、ミッドは狙われている!

 いつ襲ってくるか分からない怪獣災害!

 悪質異星人による犯罪ネットワーク!

 今夜の『ワイド・ミッドチルダ』は、続発する怪獣災害や異星人の侵略から市民の安全を守る、特殊防衛部隊Xio! その知られざる活動に完全密着する!

 題して!

 

 

 

『激撮!Xio密着24時』

 

 

 

(ナレーター:ハリー・カネコ)

 

 クラナガン郊外にそびえるXioの基地。周辺設備も含めて、2700人の人員が働く。対怪獣活動の一大拠点だ。

 ショウタロウ・カミキ隊長率いるXio特捜班は全チーム合わせて総勢12人。怪獣や宇宙人と最前線で渡り合う精鋭部隊だ。

 

 

『若手Xio隊員・その素顔とは?』

 

 

 特捜班メインメンバーのスバル・ナカジマ隊員。四年前のJS事件を解決した機動六課の元隊員であり、高い実力を評価されて特捜班に迎えられた。

 

(Xioベースの食堂。スバルのトレーに料理が山積みされている)

 

 ――この量を一人で召し上がられるのですか?

 

(スバル)「もちろんですよ! 現場は何よりも体力勝負ですからね。いっぱい食べて力をつけて、大勢の人を助けられるようにバリバリ働くんです!」

(スバル)「テレビの前の君も、たくさん食べて大きくなるんだぞ!」

 

 

 サブメンバーの四人はスバル隊員の姉妹。訓練生として入隊後、優秀な成績で特捜班に昇格した。

 

 ――もしXioに入隊していなかったら?

 

(ノーヴェ)「うーん。あんまり意識したことはないですけど、やっぱり管理局のどこかしらの部署には志願してたと思います」

(ウェンディ)「ノーヴェはストライクアーツの有段者で、ちびっ子たちのコーチもやってるんスよ!」

(ノーヴェ)「お、おい! 今それ関係ないだろ!?」

(チンク)「ノーヴェの受け持つ『チームナカジマ』は今年のインターミドルにも出場したんです」

(ノーヴェ)「チンク姉まで!」

(ウェンディ)「テレビの前の皆さん、どうかノーヴェと『チームナカジマ』をよろしくお願いするっス~!」

(ディエチ)「よろしく」

(ノーヴェ)「あーもうっ! そういう番組じゃないだろ!?」

 

 

『Xio精鋭隊員!ふたりのエース』

 

 

 ワタル・カザマ隊員。高等生時代、ラグビーのミッド代表にも選ばれたスポーツ青年。隊員歴六年になる猛者である。

 ハヤト・キシマ隊員。スカイマスケッティを操る、Xio特捜班の切り込み隊長だ。

 

 ――休日の過ごし方は?

 

(ワタル)「映画とか観てますかね……」

 

(苦笑するハヤト)

 

(ワタル)「何笑ってんだよ」

(ハヤト)「こんな顔して、恋愛ものが好きなんですよ」

(ワタル)「――一番ですか? 『ベルカの休日』ですかね」

(ワタル)「別の国の王女と王子の恋愛の話なんですけど……恋愛くらい普通にさせてあげたらいいのになーとか思って……」

(ワタル)「後はー……スポーツとか……あっちょっちょっ、すいません……!」

 

(急に席を立つワタル)

 

(ワタル)「ハヤト、そばの話ししてて……!」

(ハヤト)「――熱い男なんですよ、あいつ」

 

 

『初公開!スパークドールズ研究の最前線』

 

 

 何故怪獣はこうも頻繁に出現するのか? ラボチームのダイチ・オオゾラ隊員に話を聞いた。

 

(ダイチ)「こちらが、Xioミッド支部のラボです」

 

(カメラをラボに通すダイチ)

 

(ダイチ)「スパークドールズのほとんどは、ここミッドで確認されてるんですよ。他の世界での発見数の平均と比べると、実に87倍です」

(ダイチ)「そもそもスパークドールズは元々ミッドが発祥で、長年の次元間交流の中で一部が別の次元に散逸したという説が現在の主流です」

 

 我々は、これまで撮影されたことのないエリアの取材を許された!

 

(ダイチ)「ここでスパークドールズの怪獣の研究をしています」

 

(スパークドールズが種々の水槽に入れられている)

(水辺を模した水槽の中のスパークドールズを撫でるダイチ)

 

(ダイチ)「エレキング~気持ちよさそうだな~!」

 

(鳥の巣の中のスパークドールズを示すダイチ)

 

(ダイチ)「うちのバードンは、お腹の中に子供がいるので一番大変なんですよ」

(ダイチ)「……あっ、ちょっと今動きましたよ!」

 

(石のアーチの中のスパークドールズを紹介するダイチ)

 

(ダイチ)「一番仲のいいゴモラです」

(ダイチ)「こっち見てゴモラ? ……ゴモラ緊張していますね」

 

 ――これが巨大化して怪獣になるんですよね?

 

(ダイチ)「はい」

 

 ――こんな扱いでいいんですか?

 

(ダイチ)「と言うと?」

 

 ――遊んでいるようにしか見えませんが。

 

(ダイチ)「いいえ! これはれっきとした研究です。このように、本来の生息環境に似た場所に置いてあげることで、かなり感情が安定することがわかったんです!」

 

 ――怪獣に感情があるんですか?

 

(ダイチ)「はい、もちろん」

 

(デバイザーで怪獣の鳴き声を拾うダイチ)

 

(ダイチ)「ほら、楽しそうでしょう?」

 

 

『Xio隊員の兄 ハラオウン副隊長の素顔』

 

 

 クロノ・ハラオウン副隊長。カミキ隊長の右腕となって、情報分析、作戦立案を担当するベテランだ。

 

 ――副隊長としての部下との接し方は?

 

(クロノ)「世界を守ろうという熱意がすごいのですが、ともすれば熱意が一人走りする時があります。その熱意を大切にしつつ、私や隊長が冷静に判断できるように見守っていきたいと考えています」

 

 ――怪獣と向き合う時の判断基準は?

 

(クロノ)「スパークドールズから巨大化した怪獣が、まずは攻撃的な性質なのかを確認してから、次に……」

 

(鳴り響く警報)

 

 その時! 一本の通報が本部にもたらされた!

 

 

『女子大生を襲う魔の手! 悪質異星人出現?』

 

 

(アルト)「正体不明の異星人が出現!? わかりました、ありがとうございます」

(アルト)「エリアT9-6に正体不明の異星人が出現との通報がありました!」

(クロノ)「チンクとノーヴェはアトスで現場に急行。ダイチとスバルは至急現場の保全と鑑識活動に移れ」

(四名)「了解!」

 

 通報したのは大学生のAさん(仮名)。授業が終わり、部屋に戻ったところ、異星人と出くわしたという。

 

(アラミスの車内で被害者Aから事情聴取するスバル)

 

(A)「……奇妙に感じながら、部屋に入ってみたんです。そしたら……扉の陰に……真っ黒な宇宙人がっ!!」

(スバル)「特徴とか覚えてないかな?」

(A)「わからないです……!」

(スバル)「目はいくつあった?」

(A)「怖くて……よく見えなかったです……」

 

 Aさんの叫び声に、異星人は何も盗らずに逃げたという。

 

 

『悪質異星人を追え! 深夜のカーチェイス』

 

 

 犯人はまだ遠くへは行っていないはずだ。チンク、ノーヴェ両隊員は姿なき異星人を追う!

 その時! ノーヴェ隊員の目が何かを捉えた!

 

(ノーヴェ)「チンク姉! あいつ怪しくないか?」

 

(進行方向先に不審人物)

 

(チンク)「確かに怪しいな……。勘が告げている」

(ノーヴェ)「よっし、行こう行こう!」

 

(アトスを不審人物の横に停め、降車する二人)

 

(ノーヴェ)「お兄さん、ちょっといいか? あたしたちXioの隊員なんだけど」

(不審人物)「え?」

(ノーヴェ)「これからどこ行くんだ?」

(不審人物)「えっ……せ、銭湯に行くんです」

(チンク)「銭湯って、この辺にあるのか?」

(不審人物)「あっちに銭湯があるんです!」

(ノーヴェ)「へぇ?」

 

 怪しい……! この男の受け答えからは、悪のシグナルがにじみ出ている!

 

(不審人物)「あっちに住んでるんです!」

(ノーヴェ)「あっちってどっちだよ」

(チンク)「自分の住所がわからないのか?」

(不審人物)「四丁目……五丁目だよ」

(チンク)「はっきりしないな」

(ノーヴェ)「その袋の中見せて」

(不審人物)「いや、お銭湯行くから……!」

(ノーヴェ)「銭湯関係ないから」

(チンク)「早く見せるんだ」

(不審人物)「銭湯に行くんだって!」

 

 この後、男はとんでもない行動に出る!

 

(不審人物)「あぁーッ!」

 

(ノーヴェを突き飛ばした男がケムール人に変身する)

 

(ケムール人)「フォーフォ――フォ―――!」

(チンク)「乗れノーヴェ!」

(ノーヴェ)「合点!」

 

(逃走するケムール人を追いかけるアトス)

 

(チンク)「こちらジオアトス。逃走中の異星人を発見、現在追跡中!」

(クロノ)『こちら本部、了解。自傷事故防止に配慮するんだ。スバルとダイチも合流させる』

(チンク)「了解!」

(ノーヴェ)「緊急車両通ります! この先の交差点を左折します!」

(ノーヴェ)「そこの異星人! 止まれっ!」

 

 異星人は依然として狭い路地を逃げ続ける!

 

 

『このあと……

 浮かび上がる異星人犯罪組織! その恐怖の実態とは?』

 

 

 

(CM)

『ジオブラスターで攻撃!』(※イメージです)

『カートリッジを装填して、ウルトライザーモードに!

 [ウルトラマンの力を、チャージします]』

『ウルトラマンの光線を発射せよ!』

『DXジオブラスター!』

 

 

 

『悪質異星人を追え! 深夜の追跡劇』

 

 

 Xioの追跡は続く!

 

(デバイザー)『ダイチ! 逃走している宇宙人の動きを察知した! その階段を下りろ!』

(ダイチ)「わかった!」

(スバル)「あっ、ダイチ!」

(ダイチ)「すいません! すいません失礼します!」

 

(地下鉄駅の階段を駆け下りるダイチとスバル)

 

(デバイザー)『ここでストップ! 隠れろ!』

(ダイチ)「えっ!?」

(デバイザー)『3、2、1で飛び出すぞ!』

(ダイチ)「ちょっと待って、息が……!」

 

(ケムール人が近くまで走ってくる)

 

(デバイザー)『3、2……1!』

 

(飛び出したダイチがケムール人と激突)

 

(ダイチ)「うわっ!」

 

(転倒したケムール人を取り押さえるスバル)

 

(スバル)「待てっ!」

(ダイチ)「スバル早くっ!」

 

 ダイチ隊員の機転により、犯人は御用となった!

 

(スバル)「20時41分! 公務執行妨害で逮捕っ!」

 

(アトスに乗せられるのに抵抗するケムール人)

 

(ノーヴェ)「暴れるなこの野郎! チンク姉出してくれ!」

 

(ケムール人を押し込み、走り去るアトス)

 

〈ケムール人、逮捕!〉

 

 

『異星人犯罪の全貌解明!』

 

 

 平和な日常生活に侵入したケムール人。その目的は何なのか……。

 調べが進むにつれ、とんでもない事実が明らかになった!

 

(ケムール人の袋の中から銃らしきものが出てくる)

 

(グルマン)「これは……! 厄介なものが出てきたな」

(ダイチ)「なんですか、これ?」

(グルマン)「小型の物質縮小機だ!」

(グルマン)「恐らく奴は女子大生を縮小させ、誘拐するつもりだったのだ」

 

(袋には女子大生の写真が何枚も入っている)

 

(ダイチ)「なぜそんなことを?」

(グルマン)「人間標本を作るためさ」

(ダイチ)「人間標本!?」

 

 グルマン博士の言う人間標本とは何か?

 

 

『悪質異星人を取り調べ ホトケのカミキの人情捜査』

 

 

 ケムール人に対する取り調べは連日、長時間に亘って行われた。

 

(ノーヴェ)「いい加減何か言ったらどうなんだぁ!?」

 

(机を叩くノーヴェだが、ケムール人は無視)

(取調室でカミキに経緯を報告するクロノ)

 

(クロノ)「ダメです。完全黙秘ですね」

(カミキ)「……私が代わろう」

(クロノ)「失礼します」

 

(クロノとノーヴェに立ち代わり取調室に入るカミキ。ケムール人にカツ丼を差し出す)

 

(カミキ)「腹減ってんだろ。食えよ」

 

(カミキ)「おふくろさんは元気か」

 

(うなずくケムール人)

 

(カミキ)「最近連絡もとってないんだろう? いかんなぁ……」

(カミキ)「たまには、手紙の一つでも書いてやれよ……」

 

 待つこと6時間……。

 

(取調室から出てくるカミキ)

 

(カミキ)「自供したよ」

(クロノ)「完オチですか!? どうやって……」

(カミキ)「いやなに……彼の故郷の話を聴いてやっただけだ」

 

 ショウタロウ・カミキ隊長……。その柔和な笑顔の陰に、プロフェッショナルな誇りが見える!

 

 ――隊長として心がけていることは?

 

(カミキ)「我々の仕事は、ただ怪獣を倒したり、異星人を捕まえたりするだけじゃないですからね」

(カミキ)「『自分たちが正義』という考えで固まっちゃうと、かえって本質が見えなくなることもあるんですよ」

 

 

『白昼の逮捕劇! 人間標本製造工場を摘発せよ!』

 

 

(不審な工場)

 

 ここは、アラル港の外れ。ケムール人の自供によると、ここに人間標本製造組織のアジトがあるというのだが……。

 

(工場周囲を見張る特捜班)

 

 張り込み開始から、2時間が経過した……。

 

(スバル)「……誰か出てきた!」

 

(怪しい女が裏口から出てくる)

 

 果たして、この女の正体とは!

 

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