○月■日
強化したばかりの大剣を背負って、村長のところに行ったら雪山草摘みの依頼を紹介された。
……村での記念すべき初依頼だから凄く楽しみにしていたのにしょぼい採取クエストでがっかりとかしてないし、気合入れて武器まで強化していた自分が馬鹿みたいだとかそんなこと全然全くこれっぽっちも思ってなんかないし、そもそも依頼に貴賎なんてないし、依頼に関係ないガウシカを倒したのだってただの試し切りで八つ当たりとかじゃないんだから。
全く落ち込んでなんかないけど今日はお酒飲んでさっさと寝ることにする。
○月▲日
私の背の半分ほどしかない小さなおばあさんが、大人3~4人分はありそうな体積の荷物を背負って訪ねてきた。
おばあさんはネコバァという方で、アイルーの就職を斡旋しているそうだ。今日は調理技能を持ったキッチンアイルーを紹介してくれた。初回サービスで紹介料がタダという話だったので、野菜料理が得意なランマルというアイルーを雇うことにした。
日が暮れるまでランマルと一緒に使っていなかった部屋をキッチンに改装した。
ランマルの料理は素朴な感じで美味しかったが、難点を上げるなら量が少ないところだろうか、もっとキッチンアイルーを雇えばたくさん作ってくれるらしいけど今の私では二匹以上雇うことは出来ないみたいだ。
美味しいごはんをたくさん食べるためにも明日からのクエストを頑張ろう。
○月★日
今日はガウシカの角の納品クエストを受けてきた。いくつか多めに取ってきたので以前にもらった素材と合わせて大剣をさらに強化できるようになったので加工屋に頼んできた。明日受け取りに行こう。
○月◆日
ネコバァが訪ねてきた。今度はクエストに連れて行けるオトモアイルーを連れてきてくれたので、白い毛並みのピートと黒メラのブルースを雇った。
ピートには、さっそく今日からクエストについてきてもらう事にして、ブルースは平和主義で今はあまり戦力にならないので、私たちがクエストに行っている間はキッチンの一画で訓練をしていてもらった。
クエストに行く前にランマルに料理を作ってもらったのだが、何かが傷んでいたみたいでお腹を壊した……幸先が悪い。
嫌な予感がしたので討伐系の依頼は避けて、おとなしいポポを倒せば済むポポノタン集めの依頼を受けた。
加工屋から受け取った大剣は随分と様変わりしていて、性能もかなり良くなっていた。前の強化では見た目も威力も大して変わらなかったので、正直な話あまり期待してなかったのだが、嬉しい誤算だった。
ポポがなかなか見つからなかったので山頂付近まで行ったら奴――轟竜がいた。
クエスト自体は奴から逃げ回りながら即行でポポを狩ってポポノタンを集めたので何とか達成出来たけど、全く生きた心地がしなかった。
何とか無事に帰ってこられたけど、凄く怖くて正直泣き叫びたい気分だったが、そんなわけにもいかなかったし、まだ怖いので代わりに日記に書いておく。
轟竜怖い轟竜怖い轟竜怖い轟竜怖い轟竜怖い轟竜怖い轟竜怖い轟竜怖い轟竜怖い轟竜怖い轟竜怖い轟竜怖い轟竜怖い。