【Blaze.Over.Color・紅蓮の巨人は何のために戦う】   作:三号機

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第11話、紅蓮の巨人は何の為に戦う・中編2

3年前無制限中立フィールド・港区にて…

 

あるデュエルアバター一体を囲む、デュエルアバターの軍勢

その数20人も及ぶ、【連合】を組んだ、小中のレギオンの烏合の衆

そしてその囲んだ中心に居るのは、全身真っ白の憲兵のような

明治維新にいた、軍服を着たデュエルアバターが…一人立っていた

 

そのデュエルアバターは、その人数を見て…臆する所か…

 

「…イツァ・ショウ・タイム」

 

と言って、クスクス笑いながら…ある禍々しい、小さなダガーと…奇妙な

刀剣の二本を抜く

禍々しいダガーの名は、あるゲームから…流れ着いた曰くつきの

妖刀【友斬包丁(メイド・チョッパー)】と自分で鍛え上げた

ゴテゴテとした、刃が付きまくっている【■■■】の二本を両腕高く

翼のように広げた瞬間、その純白のデュエルアバターは一瞬で消え…

 

囲んでいた、デュエルアバター1人の頭が飛ぶ。

 

「…キヒヒヒハハハハ!!もっと!もっと!

速く小生を止めないと…剣聖や…黒の剣士が来る前に

私の暇つぶしが終わってしまいますよ?」

 

純白のデュエルアバターは、笑いながら首を飛ばした

デュエルアバターの背後に移動し、また消える

 

「キエエエエエエエエエエエィ!」

 

そこから、次々とデュエルアバター達が首を飛ばされ

体を吹き飛ばされ、次々と滅多切りにされて散っていく。

成す術も無く、たった一人の邪悪なバースト・リンカーの手によって…。

 

剣を振るう両手は見えないほどの速さで、動き続け

相手の攻撃を、ブンと切り裂き、霧のように消えて回避し

相手を斬る、その姿は剣鬼そのものである。

 

 

3年前突如として、現れた謎の剣客のようなデュエルアバターがいた。

そのデュエルアバターの親も、剣士型のデュエルアバターだった

そのデュエルアバターは、剣聖と呼ばれる程の器だったが…

 

その純白のデュエルアバターの親に成った事から…状況が変わる。

 

剣聖が、その純白のデュエルアバターに勝てない。

 

レベル1として、加速世界に誕生した瞬間から格が次元が違ったのだ。

 

 

子供が虫を潰す如く、剣聖の技を吸収し、殺し、また技術を吸収し殺す

負と闇のループを繰り返し続け、純白の狂気は僅か1週間で

ハイランカークラスの化け物に成り、師であり親以外にも

次々と切り殺していった。

 

圧倒的な才能の差、偶に有られる怪物

 

その剣聖は言った「天は悪に才能を与えてしまった」と、

そして剣聖は、その自分の子でこれ以上被害を出さないために

その子を殺す為に、友から預かっていた禁断の防具に手を掛ける。

 

その防具の名は【災禍の鎧】

 

 

 

「クヒハハハハハハハ」

 

フィールドの変遷が変わり、大雨が降る中…

首が無くなった、デュエルアバターの山が、敗したデュエルアバター達の

消えるエフェクトの残光で綺麗に輝いていた。

 

その山の頂上に居たのは純白のデュエルアバター【リトポン・ガーディアン】

 

またの名を【凶剣聖(カース・ヴァンキシュ)】

 

彼もまた狂気と災いの渦と言う名の演目の、役者の一人である。

 

その雨の中、黒の剣士・グラファイト・エッジと

リトポン・ガーディアンの親の剣聖の友だった、もう一人の剣聖・ブルー・ナイトが

二人とも、無言で自分の愛剣を引き抜き

 

リトポン・ガーディアンに迫る。

 

 

「…イツァ・ショウ・タイム!捲るめく狂気の宴の始まりです、クヒ…!」

 

雨の中、ガーディアンも剣【■■■】を、前方に向け

走り出す、その方向は、最強の剣士である二人に向かって。

 

 

その後、激しい戦闘が繰り広げられ、ぱったりとリトポン・ガーディアンの姿を

見る物は居なくなった。

 

三年後のその時まで

 

 

【第11話、紅蓮の巨人は何の為に戦う・中編2】

 

 

 

 

宇宙の星空が広がる世界、その宇宙の中心に

その男はいた、深紅の鎧を着た顔面が剥がれた騎士

 

 

「エクスキャリバー、ALOの遺産の一つであり…

黒の剣士、紅蓮の拳士に由縁がある聖剣…

そして、新たなるカーディナルの扉を開ける、14の種の鍵…」

 

騎士は覗く様に、ある対戦をみる。

 

それは黒の軍勢、ネガ・ネビュラスの三人に

元ネガ・ネビュラスのメンバーだった、男が

二人を瞬殺し、もう一人の男に、自分の聖剣を抜き放っていた所だ。

 

 

「聖剣使いの出合い、そして自分の過去との葛藤、迫り続ける二つの絶望

この三つのピースでは…まだ、開かないぞ…

ブレイズ・パイロットいや…仮初のバースト・リンカーよ。

速く、ピースを集め…最後の鍵【太陽の魔剣】の担い手に成らなければ

狂気と災いの渦が迫っている…」

 

 

 

 

 

簡潔に言おう、マラカイト・フェアリー事、萩島紅葉の3対1による訓練によるバトル

結果はフェアリーの圧勝であったと…

 

 

 

ブルー・ナイトのジ・インパルスと同様の聖剣を手に取った

マラカイト・フェアリーと睨みあう事、数分

 

廃墟の学校の瓦礫を吹き飛ばす、黄金の聖剣士

 

戦いの舞台は生徒会室では無く廊下に移っていた。

 

それを避け続ける、ブレイズ・パイロット…

 

「ハァアア、バーニング・キック!」

これでは勝負に成らないと思った、パイは

自慢の必殺技を繰り出すが…

 

 

「エレメントオブ・シルフ・ウィンド!!」

その炎の飛び蹴りを見て、フェアリーは聖剣を高々と上げ

自分の周囲に黄金の風を見に纏い、そして自分の背中から二枚の

妖精の様な羽根を広げ、狭い廊下全体を強風を巻き起こし残っていた

ガラスや、瓦礫を吹き飛ばし…聖剣を前に出し

高速で滑空飛行をし、ブレイズ・パイロットを切り裂く

 

その余波で、フェアリーが居る地点以外、強大な竜巻が起きる。

 

 

これが、エクスキャリバー・ザ・シードの能力

【昇華(オーバーフロー)】の効果である。

 

その力は、必殺技の威力倍加である。

 

ただし、その威力倍加は…レベル分によって倍々なると言う。

 

恐らく、七神器や七天魔器の中を見ても

最強と呼んでも、謙遜の無い聖剣それがエクスキャリバーである。

 

 

 

余談であるが、マラカイト・フェアリーの羽根は、飛ぶ物ではなく

ハンググライダーの要領で滑空する、【風妖精の羽根(シルフ・ウィング)】の

アビリィティである。

 

「あー、レベル8の上位ハイランカー相手では

やっぱりこんな物か…だが、あれが鉛筆が託した聖剣か…」

 

と、あっけなく終わった対戦に考察しながら…

聖剣を見るブラック・ロータス

 

「さて、反省会だな…」

 

生徒会室に戻った、ネガ・ネビュラスの面々

 

ソファーに座っている男子三人は、精気を吸われた顔をして絶望している。

そして扉の前に、長く黒い包みを持った赤い髪の少年が立っていた。

 

「少し、やり過ぎましたかね?」

 

赤い髪の少年は苦笑しながら、ペコっと頭を下げ

 

「どうも中野区の凰才学園から来ました、中等部1年の萩島紅葉です。

因みに活動地区は、実家の豊島区で活動しています。

デュエルアバター名はマラカイト・フェアリー、その地区で

アルヴヘイムというレギオンのリーダーをしています。

そして元・ネガ・ネビュラスのメンバーでした。

といっても、入ったのは解散する数日前で、下っ端でしたが…」

 

ハハッと笑って自己紹介をしている紅葉

 

それを聞いた、ハルユキは驚いた表情を取り、リュウは聞いておらず

完全に沈み込み、そしてタクムは

 

「凰才学園の萩島こ…うよう…!あの剣道の神童!若き天才と言われた

彼が…あの豊島区で、魔剣使い事≪将軍(ジェネラル)ミニウム・サラマンダー≫と

互角に戦い続けている、聖剣精のマラカイト・フェアリー!?」

と眼鏡を抑え酷く動揺しているのだ。

 

「あー、リアル方面の方を知っていると言う事は、

えーとシアン・パイルさんですかね?ああ成るほど貴方も剣道部関係を?…

後それと、僕は剣道の神童やら天才やら

大きく言われてますが…

幼少から、母さんに泣かされながら…技術を叩きこまれたので…

ええ、結果をだす、いえ下手な負け方をすると怖いんですよ

家の母!」

 

と、少しキャラが崩れて独白し遠い目をしている、紅葉…。

彼の凰才学園は、小中高一貫校でぶっちゃけ言えば運動に力を入れる

学園でありその中で彼、萩島紅葉は学園内トップクラスの運動神経を誇る。

そして事、剣道に置いて学園では高校生でも、相手にできる強さを誇る。

 

それもその筈、何故なら彼の母も幼少から剣道を嗜んでおり…

母が選んだ、剣道場に幼少のころから入れて習わし

母方の実家は道場もあり、紅葉の家も毎年夏休みに実家に帰ると

手合わせをさせられているのと、彼の才能もあり

母親も、それに気付いており、涙を飲んで彼にはきつく接している

彼も口ではああは言っているが、剣道を愛している為

実力が同年代より2つ3つ抜きん出いるのだ。

 

【そして道場では、中等部に上がるまで続けていたが

彼はそこで何の問題も無く、着々と腕を上げたのも理由の一つである。】

 

 

それとレギオン≪妖精郷・アルヴヘイム≫とは

そんな彼が旧ネガ・ネビュラスの残党をコアメンバーにし

造ったレギオンであると言っても残党はたったの、紅葉事フェアリーを入れて

4人だけで後のメンバーは、全てマラカイト・フェアリーの人柄と仁徳によって集まり、

その規模は中規模に膨れ上がり、豊島区では二分するほどの規模と強さを誇り

皆噂する、次の王と名乗り巨大レギオンを率いるのは彼と彼のライバルではないかと…

 

 

そして、タクムが言った。

ミニウム・サラマンダーとは、≪聖剣の兄弟剣・魔剣グラム≫を所持し。

そして、マラカイト・フェアリーのライバル、赤鉛のメタルカラーにして

豊島区を二分する【陽天ノ呉】を、旗揚げした者を差す

だが、何故彼がライバルなのかと言うと、立地が被ったのも有るがもう一つある。

 

彼はこの加速世界で誕生して、初めて夢見た事があった、それは自分のレギオンを

造ることである、それでレギオン運営のノウハウを勉強するために

あるレギオンに、ある奴と同時期に入る。

そのレギオンの名は【プロミネンス】、そして…同期の人物の名は

【スカーレット・レイン】、そして、初代が倒れた時彼は、レインの側に立ち

 

手に入れた魔剣を持って、レインの勝利に貢献した立役者の一人であった。

レインが新プロミネンスを立ち上げした時、サンともに幹部の椅子を約束されたが

サラマンダーはそれを辞退し、プロミネンスの旧メンバーで危ない奴を数名抱え込んで

プロミネンスから去り、陽天ノ呉を立ち上げた。

 

そこから彼の手腕と圧倒的な剣の腕を持って、扱い難い旧プロミネンスメンバーを

束ね、そして戦力と規模を膨れ上げそして皆は

彼の事を(将軍)ジェネラル・サラマンダーと呼ばれる様になった。

 

彼も初のメタルカラーの王になるであろうと言う、候補の一人である。

 

因みにプロミネンスとは同盟関係にある。

 

プロミネンスから枝分かれした、陽天ノ呉とネガ・ネビュラスから

枝分かれしたアルヴヘイム、言わば敵対する事は必然である。

 

 

 

そして今萩島紅葉、彼は新生・ネガ・ネビュラスに来る。

 

「対プロミネンスや、グレートウォールのハイランカー戦に向けて

ちょこちょこ相手をする、予定だったのですか…

まさか、魔獣の支配者が此処まで速く動くとは、私も

黒雪姉さんも予想外でした。

取り合えず、今のバトルは手っ取り早く僕の実力と

貴方がたの実力を見る見せる為でした。

それに…僕のレギオン事情的にプロミネンスとの抗争は

他人事ではないんですよ…それに古巣を簡単に潰されてたまる物か…」

 

と、ネガ・ネビュラスの新人三名の自己紹介を軽く終え

此処に着た経緯を説明しこう言う

 

「ハッキリ言って、新人の貴方がたにはがっかりですよ…」

と笑って、三人に言い付けたのだ。

 

「え!そんな!?」

 

「失点一、シルバー・クロウ…春雪さんでしたね?

反応が遅すぎますねと言っても、まぁあれはしょうがないですね

次につなげる様に。

失点二、シアン・パイル…タクムさん貴方の問題点は解ってますよね?

一番の問題点ですよ…

失点三…パイロット…龍馬さん、貴方だ。

迷いがある…このまま行けば貴方は自滅する…

後者のお二方、自分の抱えてる物に関係しているので

私からはこれ以上私は言いません以上です」

 

「抱えてる物…?」

その言葉を聞き、タクムの顔をみるハルユキ

龍は聞いてるが、タクムの抱えてる物?

いやそもそも、ハルユキはシアン・パイルがどうして

あのような姿なのかは、知らないのだ。

 

龍事パイは≪存在の矛盾≫だと先輩は言っていた。

 

好きな事をやりたいと言う本心と、やっては行けない考えの矛盾、

そして大きな体格とちいさな心の矛盾

遠距離の赤なのに、格闘戦特化の矛盾

 

そしてそんな彼の存在を否定するかのような

 

今だ解除できていない爆弾の様なアビリティ

 

故にパイを構成させている象徴を司るのは≪存在矛盾≫なのだ。

 

シルバー・クロウの構成は、此処とは違う場所に誰も追いつけないほどに、

速く飛んでいきたい願望、その象徴が≪翼≫だった。

 

ならシアン・パイルは、やはりあの強大な≪杭打ち≫なのは

明白だ、でもあの短時間だけで…

 

自分が抱えてる物をタクの闇をそれを見抜いたのか

あのマラカイト・フェアリーは…

 

 

 

『鴉、人には誰かしら何かを抱え込んでるだぜぃ…

メタルカラーのお前もそうだろう?

だから、あんまサンの事は悪く思うなよぅ

あいつも可哀そうな奴なんだ』

 

一瞬、ある男目の前の彼と同じ元・ネガ・ネビュラスのメンバーの

男の別れ際のセリフを思い出し、ふとニュー・ロリンカーの時間を見る。

 

「ヤバ!すみません、ちょっと用事があるのでここで!」

 

とそそくさとその場の空気から逃げる様に出て行く、ハルユキ

それを見た、黒雪姫は何かを怪しむかのように眉を動かす。

 

「…怪しい…」

彼と出会って日が短いが、あの行動は何か隠しているな

と女の勘を働かせた黒雪姫、今はまだ解らないが、ハルユキが歩けば

攻略可能ヒロインにぶつかる才能を知らない。

 

そして半年後当たりに知るが、既にアクア・カレント事氷見アキラとの

フラグも立てている事を!

 

 

「まぁ今日はこの辺で良いか…スマナイ龍君、タクム君

この後少し彼と相談したいので、解散だ…」

黒雪姫は我に帰り、ネガ・ネビュラスのメンバーにそう促す。

 

そして、ほぼ無言だった。龍は直ぐに出て行く。

 

「マスター、すいません。

龍馬の所に行ってきます、それとすいません」

 

二度謝る、タクムそして…彼を追いかけて行った。

 

「いやーまだまだあの頃とは程遠いですが、

良いメンバー集まってますねー

黒雪姉さんが見出した、シルバー・クロウを中心に

シアン・パイルと≪色無し≫の二人」

二人が出て行った後に、紅葉が笑いながらそう評した。

 

「色無しのパイさん以外の、あの二人の纏うオーラー実に輝いていた

このまま行けば、心意も正の心意が使える筈ですよ…

唯問題なのが…パイさんなんですよね…。

僕の心意【明鏡止水(クリア・マインド)】を見ても

オーラが見えるどころか、フィルターが切れて

色が無色無透明だった」

 

彼が来たのは、理由が三つあった。

黒雪姫に呼ばれて此処に来たのは…

 

彼の心意によっての、診断である。

 

心意【明鏡止水(クリア・マインド)】

かなり特殊な射程拡張技である。

 

半径500メートルの相手の位置を、その人物の色とオーラで判別しサーチする

と言う物だが、龍のデュエルアバターがシステム的に常軌を逸していると

判断した、黒雪姫は彼に診察して貰ったのだが…

 

結果は

 

 

「何…だと…!?

確か君の心意は、相手の色とオーラを視認できない範囲で

サーチする心意だった筈だが?」

 

「正確にいえば、色とオーラが無色無透明の殻に覆われて

視認ができないんです、見た目はハートさんと同じ

ブレイズの赤系統色ですが、中身は解らない

推測ですが彼のデュエルアバターは、言わば仮初の物

どう行った経緯でかは知りませんが、あれは今だ生まれていない

デュエルアバターの卵何ですよ…」

そう推測し、仮説を立てた紅葉

 

「あれで?今だ生まれていない、デュエルアバターだと!?

いや、それなら彼のアビリティ【絶望までへのカウントダウン】に

辻褄があう、どんな理由かはしらないがそんな矛盾を

ブレイン・バーストのメインシステムが

いつまでも許容ができないのか!?」

 

「恐らくそう言う事です、いやはや全盛期時代もそうでしたが

本当にこのレギオンは、面白い人達が集まってますね」

 

さてと紅葉は呟き、黒雪姫に視線を合わせる

 

「本題に入りましょうか、ネガ・ネビュラスとプロミネンスの

2勢力抗争している

相手に、水面下で第三勢力が動いてます。

噂では…」

 

 

一方その頃無制限中立フィールド・練馬区

プロミネンス本部にて

 

 

「だから、ああ言う物にはだな、スカーフが必須で有ってだな」

 

「解る、解るぞレイン…。と言うかあのアバターに

ライダーキック完備されてるのは驚いた。

しかも、強さがキ○ガイクラスとか…」

 

本部の奥、赤の王スカーレット・レインが居る場所で

チェリーと何か対戦画像を見ていた。

 

「やっぱ、あのパイロットとか言う奴欲しいよな」

 

「家ん所も戦力が欲しい所だしな…」

と呟きながら、敵対関係だがファン活動は別にいいじゃないかの精神で

ブレイズ・パイロットの対戦画像を鑑賞していた二人

因みにチェリーもファンである。

 

 

そんな時

 

「マスター大変です!!」

 

入口から、部下が走ってきた

 

 

「おい如何した?」

 

「それが…」

何か来たのか、言い終わる前に

途轍もない闘気に反応して

レインとチェリーは戦闘態勢に入る。

 

「おいおい、客に向かってそれは無いだろ?」

ガシンガシンと物々しい、足音を響かせながら入ってきた者

 

「うっせーよ、呼んでも無いのにくんじゃねー

それと、その威嚇も引っ込めろサラマンダー将軍?」

刺々しく言った瞬間、姿を露わした

 

深紅の鎧に黒いマントを着こみ、下半身はごつい両足に

刺々しい尻尾、そして顔はトカゲ否龍の様な顔をし

腰には漆黒の剣を携えた、デュエルアバター

 

「ミニウム・サラマンダー将軍…!」

 

「おいおい、将軍じゃなくて、ジェネラル・サラマンダーって言ってくれよ

そっちの方がカッコいいからさ!同僚のよしみで情報交換がてら、遊びに来た

だからよーこの怖い子、どけてくんない?」

 

と真横から、暗い青色系統のデュエルアバターが何処からともなく

姿を現す、その正体はダークブルー・アサシン

既に光滑刀をサラマンダーの首筋に当て現れているのだ。

 

「止めとけ、ダーク…今のお前じゃそいつには勝てん

下がっとけ」

 

「了解した、ボス」

そう言った、ダークは光滑刀を下した瞬間

光滑刀は光り、ダークブルー・アサシンが無色無透明に変わり、

姿が消える。

 

「ほぅー、光学迷彩のアビリティか、それに今のデュエルアバター

最近噂のアキハバラのパーフェクトマッチか…」

 

クッククとか笑いながら、消えたダークを思いながら

レインに視線を戻し

 

「で何の用だ?豊島から、一人でこっちに来たのは

プロミネンスに関係してる、話なんだろ?」

 

「ああお前らが、あの元祖黒の勢力と抗争したのは聞いているそれと関係ある話だ」

 

その言葉に反応するレイン

 

「元祖?だと…何だまるでもう一つ黒の軍勢が

有るみたいじゃないか?

アルヴヘイムはどっちかって言うと緑だろ?」

 

「おや、奴らの事を知らないのか…

なら、丁度いいここ数日異常なスピードで、勢力を拡大しているレギオンが有る

そのスピードはフェアリーの、アルヴヘイムや俺の陽天ノ呉が

2年を掛けて大きくするよりも、早く他のレギオンを吸収し

俺達の2大中レギオンも凌駕する規模になって来た。

そのレギオンの名は【エンパイア・ヘラクレオス】」

 

 

「エンパイア・ヘラクレオス?ヘラクレオスは、あのギリシャの大英雄

ヘラクレスからもじって取ってるのか?」

その名前に考え込むチェリー

 

「多分だが星座のヘルクレスからも取ってそうだが…

エンパイアは、帝国を意味する

…≪大英雄の帝国・エンパイア・ヘラクレオス≫ね…」

 

「そうその大英雄の帝国、エンパイア・ヘラクレオスの主は」

 

 

「「レベル9の黒色の王らしい」」

紅葉と将軍は、彼女達に告げた。

 

第三勢力エンパイア・ヘラクレオスを

 

TO BE COUNTINUE

 

 

 

キャラクター紹介

 

ミニウム・サラマンダー

 

レベル???

 

所属ギルド陽天ノ呉

 

アビリティ

 

≪シェイプチェンジ≫

???

 

必殺技不明

 

心意『ボルカニック・ブレイザー』

攻撃拡張以外不明

 

強化外装【魔剣グラム】を所有し、ジェネラル・サラマンダーor

ミニウム・サラマンダー将軍の異名を持つ、陽天ノ呉の主にし

赤鉛のメタルカラーチャートの龍人型デュエルアバターである。

 

陽天ノ呉を結成以前は、旧プロミネンス崩壊寸前の時代に所属し

同時期にチェリーに連れられて入った、二代目・赤の王スカーレット・レインとは

同期であり、良き友人である。

 

同期兼友人の好から、プロミネンス統一戦での戦国時代は

三獣士と、魔獣の支配者サンイエローライト・ウィザードと彼を入れた

五巨頭の名を冠した最強最悪にして、最大戦力の一人でもあったが

プロミネンス統一後、幹部の席を蹴り、破れたオックスブラッド・キッド同様

旧プロミネンスメンバー数人を抱え込んで、プロミネンスを去り

豊島区に陽天ノ呉を立ち上げる。

 

デュエルアバターの性能自体は、元々かなり上質であり

メダルカラーも有って、防御力と攻撃力は加速世界中

トップクラスを誇る。

 

剣技の腕も上の下クラス、青の軍勢の双子女侍、二人クラスに匹敵するが

永遠のライバルにして、宿敵のマラカイト・フェアリーには剣技と

強化外装の性能面では劣る。

 

それでも彼の切り札のシェイプチェンジを使用すれば

互角以上には渡り合える。

 

 

彼のリアルと…どうして、このようなデュエルアバターが生まれたのかは不明である。

 

 

マラカイト・フェアリー

 

レベル8

 

所属アルヴヘイム

 

アビリティ

≪風妖精の羽根(シルフ・ウィング)≫

 

背中から二枚の羽根を広げ、ハンググライダーの要領で飛ぶ

滑空飛行アビリティ…弱点は風がないと使えない

 

必殺技

エレメントオブ・シルフ・ウィンド

元々は風妖精の羽根を展開して、体全体に風を纏って

たった3秒間の高速飛行からの斬撃を叩きこむと言う

シンプルなものであったが、彼の強化外装

天王星の聖剣・エクスキャリバー・シードの

【昇華(オーバー・フロー)】の効果で、けた外れな威力を叩きだす

狂悪な必殺技に、文字通り昇華してしまったのである。

 

強化外装≪四剣(ソードカルテット)≫

元々マラカイト・フェアリーが生まれた時から所持していた

四本一組の剣の強化外装である。

 

これと言った、能力は無い物の

軽く斬れ味は高く投げやすく、突きや斬撃もしやすい

剣道をやっている、マラカイト・フェアリー事紅葉が

使いがって良いと言う理由で、聖剣よりもこっちを多用する事が多い。

 

天王星の聖剣・エクスキャリバー・シード

 

七天魔外装の一つにして、四天器最強の聖剣でもある。

 

能力は上記のとおりである。

入手場所は杉並区の隠しゲートから通った

北海道五稜郭の地下にある≪ダンジョン・ヨツンヘイム≫の最奥に眠る

火星の聖鎧・???の聖双剣と共に、眠っていた

このダンジョンを攻略したのが、エレメンツメンバーの

グラファイト・エッジ筆頭の、スカイ・レイカー

そして…ヴィジリアン・ランナーの三人である。

ただ、ダンジョンの仕掛けが…帝城と同じ(手に入れた瞬間入口に戻される)

だったのだが、幸い三人いた為、聖剣エクスキャリバーはグラフ

聖鎧はラン、双剣はレイカーが手に入れた

 

余談であるが、双剣は装備条件がレイカーに決して

装備できない為、強化外装コレクターだったランに譲り渡している。

 

心意≪明鏡止水(クリア・マインド)≫

射程拡張の心意

一定の距離を相手を視認せず、相手の色と心意のオーラを見る事ができる。

特殊型心意である。

 

 

聖剣精の異名を持った、元・ネガ・ネビュラスのメンバーにして

孔雀石のメタルカラーの、男性妖精型デュエルアバターである。

 

リアルの名前は萩島紅葉

 

元々ゲームするより運動したほうがいい、(マギサガーデンのちあき脳に近い)

と言う思考だったのだが、従兄グラフのリアルに…

そして彼のもうこの世には居ない

ブレイン・バーストの親の勧めもあって、ブレイン・バーストの世界を知る

が、ブレイン・バーストを初めて数日、彼の所属していたレギオン

ネガ・ネビュラスが帝城で壊滅し、そのまま解散してしまう。

 

グラフに事情を聞いたが、「自分にはやる事ができた、あいつは

また再起するまで、お前はこいつを使いこなせ」といって

紅葉に、天王星の聖剣・エクスキャリバー・シードを渡し

 

訓練程度の対戦しかしなくなった、従兄を見て

自分も姉弟子の黒雪姫が再起するまでの間、彼女達の力になれる様に

旧メンバーを集め、レギオン・アルヴヘイムを立ち上げる。

 

剣の腕はトップクラスであり、パーフェクトマッチであり

聖剣の力も有って、着々と腕と勢力を伸ばす。

 

 

 

 

彼の師はグラフであり、彼の親…光線系反射能力を持った

デュエルアバター、そして彼をネガ・ネビュラスに引きこんだのが

火のエレメンツのデュエルアバターである。

 

そしてストーリ上、道場では問題が起らず

順風満帆な剣道生活を送っているように見えるが、彼はメタルカラーである、

彼の心の傷は物語が進めば解るが、一言で言えば【父親の死】である。

 

 

そして余談であるが、彼のレギオン・アルヴヘイムの名は

剣道有段者だった、母親がハマっていたと言う

15年も前にサービス終了した、その当時大人気だった

フルダイブ型ファンタジーオンラインゲームの、名前から取っている。

 

 

 

リトポン・ガーディアン

 

レベル8

 

所属エンパイア・ヘラクレオス(一時的)

 

能力【剣生成(ソード・スミス)】

自分のポイントを消費して、剣の強化外装を生成する

アビリティである。

 

必殺技不明

 

心意不明

 

強化外装

【妖刀・友斬包丁】

ダガー型の強化外装、能力は人を斬れば斬る程

攻撃力が増加すると言う、まさに呪われた妖刀

 

何処で何時入手したのかは不明であるが…

この強化外装が彼の切り札ではない

 

リトポンと言う、白色無機顔料である。

凶剣聖(カース・ヴァンギッシュ)、純白の悪意という

負の異名を持ち、三代目クロム・ディザスター事件の

諸悪の権化であり、その剣技の強さは上記のフェアリーや

サラマンダーも凌駕する剣技を持つ…

 

災禍の鎧を持って、リトポンを全損させようとした

剣聖をも返り討ちにした、正真正銘の悪意の剣聖であり

その当時の青の王事ブルー・ナイトと、黒の剣士グラファイト・エッジが

共闘しないと、倒せないほどの破格の強さを持っていた。

 

彼の行動基準は唯一つ、面白そうだから潰すの、一点に集約される。

故にブレイン・バーストの親を追い詰めたのも、面白かったからだけであり

 

快楽を求めて、レギオンに所属せず無差別にバースト・リンカー達を

切り刻んで行ったが三代目・クロム・ディザスター討伐後を

もう一度討伐隊を再結成させる、その相手は勿論、リトポン・ガーディアン

 

が…ガーディアンでさえ知らぬ所で、何者かの情報操作により

その討伐隊の最強戦力で有った、ブルーとグラフ達は分断され

烏合の衆だけで、ガーディアンと対峙し大きな被害が出てしまう

 

そして遅れてやってきた、二人と2時間の激闘を繰り広げ

最後はブチ切れ状態のブルー・ナイトの心意攻撃によって、両腕を再生不能な状態に

切り捨てられるが、命からがら逃亡に成功し、三年以上行方をくらます。

 

後に【凶剣聖動乱】と呼ばれた事件に終止符が打たれる

 

そして三年後、エンパイア・ヘラクレオスの傭兵として

あの時以上の剣技を見に付け、心意攻撃で両腕を斬り落とされた筈の

両腕は生えて状態で、また加速世界に姿を現したのだ。

 

余談ではあるが、ブルー・ナイトの両腕切断は、ブラック・ロータスが

スカイ・レイカーの両足にしたのと同種の心意攻撃である。

 

そして、リトポン・ガーディアンには攻撃的心意はあっても

腕を元に戻す、心意は無い。

 

凶剣聖動乱に何者かが糸を引いているようだ。

 

口癖は「イツァ・ショウ・タイム」

 




なに?ジョジョ
オリジナル回が予定していたより終わらない?
予定ではもう災過の鎧編は終了している筈だった?
ジョジョ、早く終わらせようと思うから悪いんだ
逆に考えるんだ、開き直って長くすればいいと…

…すいません、予定では龍君が再起するはずだったのですが…
如何せん話が長くなった…俺は悪くない!

いや一応もう後半に入ってるんですよ…ええ、後半に(遠い目
次回は理想郷様の所のタリまを更新させようと思ってます
はい新話ですね…なので更新が遅くなるのでご了承を

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