【Blaze.Over.Color・紅蓮の巨人は何のために戦う】   作:三号機

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第7話、絶望の中でさ迷う暗殺者と魔術師―中編

【第7話、絶望の中でさ迷う暗殺者と魔術師―中編】

 

 

ブレイン・バースト内における鉄則が幾つか存在する。

 

その中の一つが、デュエル・アバターは同レベル同ポテンシャルが

基本である

 

現実のプレーヤーが、何か武道を習ってたり最初から凶悪なアビリティーを

覚えてる一部例外を除き…同じレベルどうしの、デュエル・アバターは

同じ性能を持っている。

 

だが、先ほども述べた通り例外はある。

 

デュエル・アバターとは人のトラウマや、罪の意識、コンプレックス

心の-である負の部分の具現化である。

 

ならば、今シルバー・クロウと対峙している。

 

サンライトイエロー・ウィザードの場合。

 

彼否彼女の本名は天津弥生(アマツ・ヤヨイ)中学二年の

とある所の令嬢である。

 

彼女の家、天津家は大体日本に連なる由緒ある華族だ。

 

そんな家に生まれた彼女は…両親の過保護の愛を受け

小等部に上がる年齢まで、自分では屋敷から出る事は許されなかった。

 

人の友達に会えなかったが、彼女は平気であった。

何故なら彼女の周りには天津家が飼っていたペットである

動物を友達とし、屋敷と言う籠庭で彼女はそんな狭い世界で

日々を過ごしていたのだ。

 

そんな中、小学生に上がる転機が訪れた。

 

彼女が住んでいた屋敷が、火事で焼失したのだ。

彼女や彼女の両親達、家政婦達は全員無事だったが…

彼女の友達は全員逃げ遅れ、彼女の前から姿を消した。

 

彼女は絶望した、たった一つの彼女の世界で唯一の友たちを。

それが自分の力では、如何しようも無く、儚く零れて行ったのだ。

 

 

そしてそこから、とある全寮制のお穣さま校の小等部に通うに成った

彼女は、一つのゲームに出会う。

 

謎のゲーム【ブレイン・バースト】をもう居なくなったが

その学校の友達から子として、インストールされたのだ。

 

そして、加速世界に生まれ落ちたのが…

 

全身山吹色で頭は丸く、青い両目があり後は

いたって普通のデュエル・アバターだ。

 

必殺技とアビリティーが使い物に成らないのを除いては…

 

アビリティー・「ドミネーター」

 

必殺技【開かれる栄光の門(ゲート・オブ・グローリー)】

の二つだった。

 

アビリティーも必殺技も説明なし

必殺技は使っても効果も無く、その当時謎の必殺技だったと思っていた。

 

そして、その当時ドがつくほどの箱入り娘が直ぐに

格闘ゲームに順応する筈も無く、故に最弱カモにされ

粘着される位の弱さだったのだ。

 

最初は小規模のレギオンに所属していが、余りにも激しい粘着にレギオンから

追い出され、他の所に所属するも同じ事が何回か続き…

 

 

 

しかも、その対象は自分の友達であった。

親も狙われ…それが原因で、親は加速世界から退場してしまった。

 

彼女は再び絶望しかけた、そんなある日。

 

【無償でポイントをくれる男女のペア】と巡り合う。

 

 

 

 

 

1人はメタルカラーチャートの少年と、もう1人は黄色カラーの少女だ。

 

彼ら二人に世話に成った、ウィザード。

二人の助力によって、粘着行為をしていたバースト・リンカーを

退け…加速世界に安寧を得る。

 

彼ら特に少女と仲良くなった、ウィザードだが…

 

彼女にとってもう一つの転機が訪れる。

 

 

少年が七神器が一つ運命の名を持つ、北斗七星・開陽【THEDESTINY】を

手に入れた事から

 

歯車が狂い

 

 

狂いたくなる悲劇を少年は目撃し

 

少年は狂い

 

狂い落ちて、狂人になり

 

少女は、彼女が知った時は既に加速世界から消え。

 

 

少年は、狂人となり…無限加速世界の荒野で、大多数のバースト・リンカー

彼女、サンライトイエロー・ウィザードを含む討伐隊の前に、

狂気と呪言を言い放ち敗れ去る…。

 

これが二つ目の絶望である。

 

 

そして…彼らの仲間だと知っている者が、逆恨みをしサンライトイエローを

かろうとする者達が現れ…ウィザードは、逃げまどい

 

 

 

加速世界内で練馬で全損される一歩手前の所に…

 

先代・赤き王【レッド・ライダー】が、サンライトイエロー・ウィザードを

狩ろうとした物達を、一蹴し全滅させる。

 

赤き王は、絶望する…サンライトイエロー・ウィザードにある

二つの銃がクロスするカードを手渡し、プロミネンスに来いと言う。

 

『お前の力は、人を救い守る力だ…だから、俺の仲間を守ってくれ』

今だ、必殺技とアビリティーは反応なかったが…

 

それでもレッド・ライダーは彼女の才覚とデュエル・アバターの

力を本人よりも見抜き、自分の力で創った銃の強化外装を与え

 

レッド・ライダーは彼女に手を差し伸べ、その手をサンライトイエロー・ウィザードは

手に取った。

 

そして、プロミネンスに入った彼女は…その才覚をデュエル・アバターの

能力を開花させる。

 

プロミネンス内では彼女が主戦力の一人に、数えられる程になり

ウィザードは、赤のレギオンで仲間達と意気投合し…

そんなレギオンに引き合わせた、赤の王レッド・ライダーを心酔する

一人になった。

 

 

だが、このプロミネンスでも悲劇は訪れる。

 

黒の王・ブラック・ロータスの凶刃により、レッド・ライダー退場という悲劇

 

彼女は三度大切な物を無くしたのだ。

 

 

 

 

暗闇で銀色の流閃が流れる、シルバー・クロウが拳打を放つ。

 

サンライトイエロー・ウィザードは片手で、ガードするが…

クロウは、それを囮にしワザとからぶらせその勢いを利用し

回し蹴りをウィザードに叩きこむ。

クリーンヒットだ。

 

 

クロウとウィザードが交戦して約三分が経過した。

 

クロウ事、ハルユキは間違えてバトルロワイヤルモードで、ネガネビュラスの支配区で

対戦した所、目の前のデュエル・アバターが出て来た。

 

戦って解った事がある、正直に言えば…弱い

多分だが格闘戦に才能が無いレベルだ。

 

常連者の筈だがさっきから、こちらの攻撃がやたらと当たる。

 

 

「やれやれ…やはり通常対戦は性に合わないね…

バトルロワイヤルモードで君を見つけた事には、ラッキーだったが…

大言を吐いたが…ボクは格闘ゲームが嫌いでね!」

 

「おい、あんた何でこのゲームやってるんですか!」

思わず出た、ツッコミを彼・彼女?

マントが大きすぎて、良く解らない目の前のバースト・リンカーに

言い放つ。

 

 

「ふ、やはりニュービーは卒業できても…

まだまだルーキーだね、シルバー・クロウ。

このゲーム…!ボクに取っては、格ゲーじゃないんだよ!

もう、そろそろ良いかな…」

 

厚木のロープを翻し、後方に飛び態勢を整えるウィザード。

彼女が陣取った位置は、歯車オブジェクトが一番多い個所だ。

 

 

「多分だが、七神器の所有者や、三魔宝の月の魔槍所有者は

君見たいな格下に抜かないだろうが…

ボクは抜かないと負けるんでね…お見せしよう。

女性型デュエル・アバターしか使用できなく、装備すれば…

身体ステータス、オール-になる…伝説の極悪強化外装

三魔宝の一つ【蒼球の魔杖ウィッチ・ザ・ブラックヒストリー】を!」

サンライトイエロー・ウィザードの目の前に黒い穴が出現し

ウィザードは、その穴に手を入れある物を引き抜く。

 

骨の様な白い色の長く先端に、真っ黒の宝玉を付けたひと振りの杖だった。

 

と今のシルバー・クロウでは、よく解らない単語が出て来る。

 

七神器―七の神器か七星外装と呼ばれる。

北斗七星に対応した台座に置かれた、七つの強化外装である。

 

上位加速世界―無限中立フィールドの東京の御当地施設が

凶悪なダンジョン化した、最奥に保管されている物だ。

 

入手条件が極めて高いが入手すれば、破格の強さを誇る最強装備だ。

 

そしてもう一方、三魔宝とは…

 

三の魔宝、三魔外装と呼ばれる三つの強化外装である。

それぞれ【蒼球(地球)】【太陽】【月】に分類された台座に置かれた

強化外装だ。

 

この三つ、全て東京県外にある物だが…仮想空間の東京隠しゲートをくぐって

県外、富士山、種子島宇宙ステーション、通天閣

このダンション化した最奥に保管されているのだが…

 

七神器と違って、装備しても強くなれるどうかと言えば否である。

 

 

新宿の隠しゲートを通り富士のダンジョンで

ブルー・ナイト率いる、青のレギオンレオニーズが見つけた。

【太陽の魔剣】は、全長5~6メートルクラスの大剣であり、富士山火口のど真ん中にあって引き抜けないのだ。

 

 

中央区の隠しゲート、種子島宇宙ステーションダンジョン

【月の魔槍】はオーロラ・オバールのパープル・ソーンが

夥しい程のエネミーの群れの壁を突破し台座を見つけたが、何者かに持ち去られた後であり不明である。

 

プロミネンスが二代目に代替わりした時に、練馬区内で発見された隠しゲートを潜り。

通天閣の最上層部ではなく、最地下層で見つけたのが…

サンライトイエロー・ウィザードが持つ、蒼球の魔杖ウィッチ・ザ・ブラックヒストリー

魔女の黒歴史と言う名の魔杖、この強化外装の装備条件が存在する。

 

レベル6・女性限定の二つであり、デメリットが身体能力ステータスが、

極限にオールダウンすると言う格ゲー主体の、このゲームに取って

致命的なデミリット効果が持っていたので、誰も欲しがらなかったのだ

 

 

だがウィザードは装備時のメリット効果に目を付け

丁度レベル6で自身の能力的に、レベル上げをする手間なので

この魔杖の所有者に名乗りをあげ、今に至る。

 

 

 

シルバー・クロウ事、ハルユキはあの杖を見て…

ゲーマ知識と直感で理解する、ウィザードのあのセリフ

嘘か本当かは知らないが、もしデメリットが本当なら…

それと逆にメリットが、デメリットに釣り合うぐらいの効果が有る筈だ。

 

しかも、装備条件を設けるこれも相手の言を信じるならだが…

装備条件と、呪いの装備かと疑うぐらいのデメリットが有る装備は

古今東西のRPG系のゲーム内では、メリット効果が良いのが鉄板だ。

 

そしてゲーマの本能的な直感に…あの杖は危険だと言う事を理解する。

ハルユキ・シルバー・クロウは、直ぐに動き出す。

 

 

「へー、この杖のヤバさに…気付くかいシルバー・クロウ?

この杖は、3つの能力が備わっていてね。

先ず一つは、能力ダウンだ。そして僕のデュエル・アバターの

全ポテンシャルはあるアビリティーに、集約されていてね…

こいつを装備して更に能力が低下して

攻撃力は自慢じゃないが、加速世界中ワースト1だと自負している!」

 

ウィザードの言葉を無視し、シルバー・クロウはすばやく

ウィザードに近づき、拳を叩きこむがウィザードはひらりと身をかわし

続けて、放たれる連打蹴りを全部かわして見せる。

 

シルバー・クロウは負けじと拳を連打し、すかさず回転蹴りを放つも

全て空振ってよけられ驚愕する、シルバー・クロウ。

 

「フフ、驚いたかいシルバー・クロウ?

これも、自慢じゃないが…僕は自分のアビリティーと

必殺技を理解するまで、加速世界最弱と言う不名誉な

異名を貰っていた、バースト・リンカーだ。

格闘戦は苦手でも…唯避けると言う事関しては…

僕の今の王がゾッコンしている、君の所の色被り君より

上手いという自信がある!そして、もう君には僕を攻撃させる事は出来ない

チャージは終わった、見るが良い魔杖のもう一つの能力!

ソニック・ウェーブ!」

 

ウィザードは避けながら魔杖ウィッチ・ザ・ブラックヒストリーを

高々と上げた瞬間、サンイエローライト・ウィザードを中心に、球体状の衝撃波が現れ…それが一気に拡大し、周囲の工場ステージの

歯車オブジェクトをすべて破壊しながら、シルバー・クロウを吹き飛ばす。

 

「がああ!」

 

吹き飛ばされ壁にぶつかるシルバー・クロウは

HPゲージを見て驚くあの衝撃波かなり派手だったが、オブジェクトは

破壊できるが、威力は全然ない。

何故ならHPゲージがさっき壁がぶつかった以外は

微々たる位にしか、減っていないのだ。

 

 

 

能力ソニック・ウェーブ

衝撃波を出す能力、チャージをすれば広範囲に発生させることが

可能であり一撃オブジェクト破壊効果が有るが、魔杖の本来の能力

能力ダウンの所為で相手を確実に吹き飛ばす事は可能であるが

威力は無いに等しい。

 

 

「狙いは必殺技!?」

辺り一帯を吹き飛ばし、オブジェクトの所為で…

サンイエローライト・ウィザードの

必殺技ゲージが、恐ろしいスピードで溜まり直ぐに

三本マックス状態に成る。

 

 

「準備完了!見るが良い…これが僕の力だ!

開かれる栄光の門(ゲート・オブ・グローリー)!!」

 

再び杖を高々と上げ、必殺技を叫ぶサンライトイエロー・ウィザード

それと同時に後方から、黄金の輝きをした巨大な門が出現し

扉がゴゴゴゴと言う音を立てながら、開かれる。

 

その扉から、黒い流線型フォルムのボディー、シルバー・クロウと同じフルフェイスの

丸い顔、その上に後ろに垂れ下がった二本の触覚の、デュエル・アバター?が姿を見せ

ゆっくり歩き、サンライトイエロー・ウィザードの横に来た時に

忠誠を誓うかのように、膝をつき首を垂れる。

扉も一瞬で消えて行く

 

 

「紹介しよう、今の君では行く事が出来ない…上位世界に出現する

モンスター、エネミーというのだが、そのエネミーの

一体小獣級のデス・コックローチのジョージ君だ!」

 

理解するシルバー・クロウを余所に、モンスターだと言いはるジョージ君の姿が消え

顔面が強烈な痛みを喰らった直後、左に吹き飛ぶシルバー・クロウ

 

シルバー・クロウが立っていた場所には、エネミージョージ君が立っていた。

 

このエネミー、スピードならかなりの性能を誇り…

今のは、シルバー・クロウが感知する前に不意打ちで間合いに入り

顔面に蹴りを叩きこんだのだ。

 

 

「僕の、アビリティー【ドミネーター】は!小獣級なら100%、その上でも

僕がパーティー内で戦闘をすれば、超高確率でエネミーをティムし、使役可能!

そして…僕の必殺技【ゲート・オブ・グローリー】は、通常対戦と領土戦にティムした

エネミーを召喚する事ができる!これが僕の力だ!」

 

アビリティー・ドミネーター

サンライトイエロー・ウィザードの唯一のアビリティーである。

サンライトイエロー・ウィザードの全スペックは、このアビリティーに集約されていて

サンライトイエロー・ウィザードが最弱と呼ばれる原因は全てこれが原因だ。

 

能力は神獣級以外のエネミーをティムする能力だが、小獣級なら百%

その上のランクでも戦闘にさえ入ってれば、超高確率でティムする事ができる。

ティムした、エネミーは全て最下級の小獣級にランクダウンし、性能が落ちるが…

自信のポイントをやれば、成長し…元のランクより上の階級に育てる事ができる。

 

使役できるのは通常二体までだったが…

ウィッチ・ザ・ブラックヒストリーの最後の能力。

【アビリティー大拡張】で一気に5体使役可能になっている。

 

彼女サンライトイエロー・ウィザードに至っては、このブレイン・バースト

格ゲーでは無く、育成ゲーに成っている。

そして名前もウィザード(魔法使い)ではなく、サマナー(召喚師)が妥当だろう。

 

尚、このアビリティーと必殺技ゲート・オブ・グローリーは

一回ティム条件を満たさない限り、能力情報を開示されないのである。

 

 

 

ただ、この能力には弱点がある。

 

先ず一つ目、召喚者サンライトイエロー・ウィザードが、上位ランカーにも

拘らず泣けるぐらい弱い、本人がやられれば召喚したエネミーは

本人が復活するまで消える。

 

二つ目が、通常対戦時内ではこの能力は時間制限が掛けられている。

通常対戦時では召喚した瞬間から、彼女にしか見えない特殊ゲージ

タイマーゲージが現れ、ゲージが消えると召喚したエネミーは消えると言う事だ。

 

ただ、無限中立フィールドや、領土戦に限っては時間と言う制限は解除される。

故にその戦場に至っては彼女が支配する、凶悪なエネミー5体による進攻は…

王に匹敵すると言われ…

 

彼女に最弱の異名は消え、新たに【魔獣の支配者(モンスター・ドミネーター)】という

異名が生まれた。

 

これがサンライトイエロー・ウィザードの力である。

 

「ほ、んとうに…モンスター?」

 

バトルロワイヤルモードでは、相手を良く見れば名前が現れる。

が、行き成り現れたゴキ…謎のアバターに、その名は無い吹き飛ばされるが

状況を整理する。

 

 

 

「あ、そうそう…良い事を教えてあげるよ…

シルバー・クロウ、ブレイン・バーストのエネミーは、普通のRPGの

モンスターと一緒だと思わない事だ。

ブレイン・バーストのモンスターたちには階級が有ってね

最下層の小獣級(レッサー)第二階級の野獣(ワイルド)第三階級巨獣(ビースト)

最上級の神獣(レジェント)と四つに分かれていて、スライムクラスの小獣級ですら…

レベル4のバースト・リンカーが、パーティーを組まないと倒せない強さだ…

フィールドエンカウントで出て来る、最上級の神獣級は王に匹敵する強さだよ」

 

 

「そして君を蹴り飛ばした、ジョージ君は小獣級でね。

僕のアビリティー性質上、ティムしたエネミーのステータスは

リセットされたが、レアエネミーで1月に一回出て来るかどうかという

希少種さ。ただ、出てきたら群れで出て来るんでね

出合ったバースト・リンカーを、見境なく襲う

凶暴な奴でね、しかも群れだから良く出現する練馬区内で

結構迷惑してたのを…一月に一回

二代目赤の王とボクや幹部クラス達が率いた討伐隊を編成して…

倒すのが恒例行事に成ってきている、まぁ速い話今の君如きでは…

倒す事は不可能だ!!」

 

淡々と自分の手の内をさらす、サンライトイエロー・ウィザード

シルバー・クロウはある単語に、気づく。

 

赤の王…!?

 

「赤の王…ってまさか…」

 

「そう、僕の主はプロミネンス、【二代目・赤の王】で、そして僕は

君の親に退場された、初代赤の王・レッド・ライダーの時代から

プロミネンスに所属していたと言えば、話しは速いかな!?」

 

その言葉に、シルバー・クロウ自信に殺意を込めてぶつける

サンライトイエロー・ウィザード、彼女にとってレッド・ライダーの

存在は、自分にこのゲームを与えた親以上の存在である。

 

 

そしてシルバー・クロウも、この言葉を理解する。

 

「まさか、復讐とでもいうのか!?」

 

「復讐?ああ、そんなのじゃないよ、もっと下世話な話さ。

レッド・ライダーの為に復讐をする権利があるのは。恋仲だったパープルさんだけだ。

これは、恩人を二度も助けられなかった、僕個人の八当たりであり…!

今の王を守るための前準備だ!今の王は決して、あの女の凶刃に触れさせん!

今度こそ僕は!僕は!!家族を友を守るんだ!!」

 

杖を振り…シルバー・クロウに指定をする、サンライトイエロー・ウィザード

それを命令と受けた、ジョージ君事デス・コックローチは…再び俊足のスピードで

シルバー・クロウは、二度目なので何とか反応したが…

小獣級エネミーは、1対1ではレベル7でやっと倒せるか倒せないかと言う

理不尽すぎる、強さを誇っている為、スピードでも凄いが…

このデス・コックローチのジョージ君は、サンライトイエロー・ウィザードの

能力のお陰で、通常のデス・コックローチよりパワーは高い仕様に

改造されているエネミーである。

 

何のアビリティーも無い、シルバー・クロウの唯の防御をあっさり撃ち破り

再び、吹き飛ばす。

 

その衝撃で、HPが半分以上削られる

 

「フハハハハ、所詮たかがレベル2だね

やはり、危険なのはあの女だけだ…止めをさせ、ジョージ君!

ブラックパトリオット!!」

 

とエネミーデス・コックローチのジョージ君専用の必殺技を宣言する

サンライトイエロー・ウィザード、その必殺技コールを受けて…

ジョージ君は黒い光に包まれ、そのまま倒れ伏す

シルバー・クロウに向けて、突っ込むジョージ君

 

絶体絶命、身動きできないシルバー・クロウ

その刹那…目の前に行き成り大木が破壊不能の地面オブジェクトから

割れて生えだし、ジョージ君はその大木に衝突しその余波で爆発が起きる。

 

 

「今のは!?」

 

その光景を見た、サンライトイエロー・ウィザード

今のアビリティーは見た事がある。

 

そして、ここがバトルロワイヤルモードだと失念する。

 

「アビリティー【恵み溢れる森林(ピュアーゼェーション・グローブ)】

必殺ゲージを使用し、任意の場所に大木オブジェクトを出現させる。

かなり…使い勝手のいいアビリティーだぜぃ…」

 

煙から晴れると、シルバー・クロウの首根っこを掴み

ジョージ君の必殺技を避けて立つ、第3のデュエル・アバターが居た。

 

「き、さま!?」

 

その者を見た時、声を荒げるサンライトイエロー・ウィザード

 

「悪いな、サン…俺っち、ちょいミスちまってね。

俺様のガキが心配で態々目黒に来たんだが

目黒区で油断して、グローバルネットに接続しちまって…

しかも最後にやってたのが、バトルロワイヤルモードだったから…

こんなバトルに巻き込まれてよぉー」

飄々とした口ぶりで、喋る第3者

その時ガシャと言う音と共に、風が生まれる。

 

シルバー・クロウは音がした方向、自分の首根っこを掴んでいる。

見知らぬデュエル・アバターの腰を見る。

 

すると後ろ越しに、青緑色で2本のジェット機のメインエンジン?

みたいな物を付けている。

そこから、風が出て来ているのだ。

 

「ほんとうなら、時間切れまで…隠れておこうと思って移動しまくって

たんだけど、飛んでもねぇー爆発?見たいなものをが

起ったから…そっちに来てみたら…黒の姐さんのガキが弱い者いじめ

されてるじゃーあーりませんかという状況を見てね…

つい、出て来しまったんだよねぇー」

 

風で、煙を完全にはらし…ピュアザェーション・グローブで

シルバー・クロウと、助けた第三者を上げる巨大な大木が生え出す。

 

 

「僕の邪魔をするな!?ヴィジリアン・ランナー!?」

 

 

名を叫ぶサンライトイエロー・ウィザード

 

 

 

エレメンツ【樹】を持った元・ネガ・ネビュラス幹部

ヴィジリアン・ランナー参戦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラクター紹介

 

サンライトイエロー・ウィザード

レベル6

 

所属プロミネンス

 

リアルネーム・天津弥生

中学二年で、ブラック・ロータス事黒雪姫より速く

ブレイン・バーストを始める。

 

彼女のトラウマは、自分の友達家族だと思っていた火事での

ペットの死である。

 

助けられなかった自分の無力と、ペットに対する愛情の念から…

サンライトイエロー・ウィザードと言う、デュエル・アバターを生みだす事に成る。

 

アビリティー「ドミネーター」の所為で、デュエル・アバターの全ポテンシャルが

このアビリティーに集約されしかも、レベル4でエネミーをティムしないと

能力情報開示をされないので、言わばレベル4に成るまでお荷物だった。

しかも、必殺技がティムしたエネミー召喚なので、レベル4に成るまで

無いのも同然だったゆえに、最弱と言う異名を与えられ…

ターゲットにされ…最初はかなり苦労した、加速生活を送る。

 

そんな時に「無償でポイントをくれる」イレギュラーの男女のコンビに、出合い

彼らと仲良くなる特に女性と…

 

彼らの出合いと協力で、ようやくレベル4に成るが…

その当時今だ、アビリティーと必殺技は謎のままだったが、力が無くても

この二人の輪に居ればいいと思っていたサンライトイエロー・ウィザード

 

そんな時、コンビの男の方が手に入れたある強化外装の所為で…

再び絶望する、そう【初代クロム・ディザスター事件】に間接的に関わっていたのだ。

 

偶々リアルでの外せない用事で、彼らの事件となる会合に行けなかったのが

加速世界に行っても、二人はおらず…。

 

親友であった女…【サフラン・ブロッサム】が全損したと言う噂と

友人の【クロム・ファルコン】がサフランを全損した奴を片っ端から全損させて

いっていると言う噂を聞く

 

 

そして、再び会った友人の変わりように深く絶望し

また己が力の無さに悔いる事に成る。

 

 

初代クロム・ディザスターが全損した後、彼らの仲間だと聞いた

他のバースト・リンカーは、サンライトイエロー・ウィザードを逆恨みし

再び粘着行為を受け、無限中立フィールドをさ迷っている時

初代赤の王・レッド・ライダーに助けられ、手厚く保護される。

 

そして、レッド・ライダーは彼女の才格を看破し

自分のアビリティー【銃器創造】で創った強化外装を与え

仲間に引き込んだ。

 

レッド・ライダーの作ったレギオン・プロミネンスの

アットホームな、レギオンに心を開いて行く

 

サンライトイエロー・ウィザードは、ドミネーターとゲート・オブ・グローリーの

能力開花させる事に成功する事に成り

 

プロミネンス内では、最大戦力の一つに数えられる事に成った。

 

だが、彼女に三度絶望が襲いかかる。

 

レッド・ライダー、ブラック・ロータスに倒され退場する事件である。

 

 

これを受けた、サンライトイエロー・ウィザードは一度は

プロミネンスから離れ、狂ったようにティムしたエネミーを強化し続ける。

そんな時、まだ粗削りの新人デュエル・アバターが仲間を守りながら戦う姿を見て…

 

我に帰り、レッド・ライダーに言われた【仲間を守れ】の言葉を思い出し…

仲間を守る事を第一にした、そのデュエル・アバター、後の二代目・赤の王側に付き従うように成る

 

その理不尽なアビリティーと必殺技を駆使し、練馬区統一の力となった。

 

そして、ブラック・ロータスの復活をうけ。

今の赤の王では、ブラック・ロータスと真正面から戦わせては

確実に負けると解り、今度こそは大事な物を守るために

自分と他三名を率いネガ・ネビュラスに宣戦布告の対戦をしかけて行く。

 

因みにアビリティー、ドミネーターが召喚中に封じられても、加速研究会サルファ・ポットの様には決してならない

 

更に余談だが、プチ・パケのショコラ・パぺッターとはリアルで会う程の友達である。

 

 

 




一言言っておく、長くて5話に収めると行ったが…
多分あれは嘘だ…もっと長くなる…。

サンウィはサルファの上位互換、メタトロンを支配している奴の下位互換です
因みに後4体ほど、エネミーを隠し持っています。

どうやって倒せっちゅうーねんな人です。いや本当にどうやって倒そう?

あとデス・コックローチはテラフォーマーズの奴らをアバター化したような
イメージです。

因みにジョージ君は、彼らの言語になっている説がある、1号乗務員ジョージから
とっています。
あと練馬区一月に一回、リアルテラフォーマーズが起きていますねw



次回シルバー・クロウのターン!
誤字訂正は後で…感想待ってます

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