【Blaze.Over.Color・紅蓮の巨人は何のために戦う】   作:三号機

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第8話、絶望の中でさ迷う暗殺者と魔術師―後編

どこか…遠い場所…赤く飾られた玉座

その周囲は何もない、真っ黒な無を司る闇が覆っている。

 

そしてその下には眩い七つの星座と三つの惑星が中心となった

星々が見えるイレギュラーな場所で、あるバトルを観戦する。

 

赤い鎧を身に纏い、白みが強いクリーム色の髪を生やしているが

顔が真っ黒に【剥がれ落ちた】、騎士が…玉座に座って

その剥がれた顔を玉座の肘起きに乗せた腕に顔を乗せ、高みの見物をしていた。

 

 

『人の怒りや悲しみ、負の絶望を越えた時…あらゆる意味で次のステージへと

上がる。人はそれを成長と呼ぶ…』

 

今見ている対戦、目黒区で行われている

バトルロワイヤルを観戦していた。

 

一つは真っ黒なテンガローハットに、真っ黒で大きめのローブを着ており

手には真っ白な杖に先端が禍々しい程に、黒い宝玉嵌められている

下の惑星の青い惑星が、それにその杖に反応して脈動している。

 

その所有者は、丸で賢者か黒魔導師を彷彿する物…

だが、その者は賢者でもなく、黒魔導師でも無い。

 

『しごく単純な力だが、このBB2039.exe使うには…

幾多の試練があったが、使いこなせば理不尽な力となるな

彼女以上のエネミー使いは居れど、対戦フィールドや領土戦まで

それも小獣級1体だけで、後は巨獣級3体

神獣級1体を同時に使役できるのは彼女のみ、正に召喚師

…色は…山吹か…名は…天津弥生…

その一方は…うん、彼らは…覚えがある心傷殻・銀の適合者

本名は有田春雪と。この青緑のアバターは帝城でセイリュウと戦って…』

 

魔術師と相対する二つの人物、銀色の人と青緑の狼人だ。

 

騎士は狼人のデュエル・アバターの映像を見て言葉を切り。

 

 

『仲間を見捨てて逃げ出した者、名は金案寺信彦だったな』

 

 

『この二年、彼はどう思い生きてきたかは…亡者の私には解る術は無い…

だが、彼は良い仕事をした。【30年前私を倒した黒の剣士の彼と対となった、

紅蓮の拳士の子も】、ブレイン・バーストに参加させたのだから…

つい、漂流物である私が少し手を加えて、あのすばらしい物を渡せたのだからな

タイムリミットは後二週間だ、二週間以内に答えを見つけなければ…

あのアビリティーは君を潰すだろう』

 

対戦画像を見ている視線が下に向く騎士、其処には

赤く燃え上がる炎の惑星の中心に、その惑星を支配するかのように

眠っている深紅の鋼の巨人が居た。

 

『今の私は唯の観客だ、見せてくれ少年少女達よ!

…君達の想いが、このゲームの創造主である制作者に届くか如何かを…!

あの時の【30年前の私が造ったあのゲーム】の時の様に

速くしなければ、無粋な連中がこのゲームを壊そうとしているぞ…』

 

 

 

 

 

【第8話、絶望の中でさ迷う暗殺者と魔術師―後編】

 

 

 

 

 

 

秋葉原・仮想空間・世紀末ステージ

 

疾走する、青と赤…。

 

そのバトルは突然だった。

 

一回、ログアウトしニュー・ロリンカーの接続を切る

瞬間、またバトルに巻き込まれた、ブレイズ・パイロットの

龍…相手は見た事の無い、デュエル・アバターだったが

 

無言で戦闘開始する…相手、此方も迎え撃って三分

 

現在自分のHPが後少しで無くなりそうなのだ。

 

そう絶体絶命の大ピンチなのである。

 

 

相手は何故か此方の癖と、行動パターンを熟知し

ロータス先生の様に斬ってくるのだ…。

しかも、此方の呼吸すら読んでる節がある。

 

それに、この深い青色のデュエル・アバターの動き何処で…

 

『…龍!一発勝負しようぜ』

 

『ああああああああああ!!』

 

ゾクっと心の奥の方で、遠ざけて来たある記憶が思い出す

 

そしてこのデュエル・アバターの姿を見て

 

更に記憶があの時の…

 

自分が犯した事件の記憶が加速するように、フラッシュバックで蘇る。

 

 

相手は深く暗い青系統で、白髪の髪を生やした

右目が眼帯を付けたデュエル・アバター

 

名は【ダークブルー・アサシン】

自分の親の言を破り、ブレイズに勝負を吹っ掛けたのである。

 

そして彼のリアルは右目を失明した高校生

名前は「地代 総司朗(ちしろ・そうじろう)」

 

 

龍と総司朗にはある繋がりが有る。

 

そうお互いに取って悪夢のような空手道場の事件と言う繋がり

二年前の加害者であり被害者が、このブレイン・バーストに

引き合わせたのだ。

 

そしてアサシンは既に、このパイの正体を看破し

故にバトルを仕掛けたのだ。

 

ある事を確かめる為とそして忠告をする為に…

 

 

「くっ!」

行動を先読みされ過ぎて、思った戦いができない

体が重い、集中ができない不味い!?

 

 

回り込んだ、ダークは

 

「…終りだ…光滑刀…!」

 

左手を上げ中国の倭刀を生やし…一閃パイに倭刀を斬りつける。

 

プロミネンスVSネガ・ネビュラス抗争戦

 

ブレイズ・パイロット敗北

 

 

一方その頃

 

原生林ステージにて

 

滝が流れる崖の近く

木々を吹き飛ばす、銀色の杭の所為で

その木々が吹き飛んだ衝撃で出た。

砂埃を振り払いシアン・パイルがゆっくりと歩く。

 

相手はレベルが6か5の相手だ…が、腕は大した事が無いと判断した。

いや弱いわけではない、多分レオニーズ時代の自分だったら倒されてた筈だ。

 

恐らくこっちの腕が上がったから、そう感じるのだろう。

こちとら、ネガ・ネビュラス入ってから…領土戦では

確実に上の相手と戦うのが当たり前に成っているのだ。

何故なら、親友のハル事シルバー・クロウは今だ

戦闘経験が足りないルーキーだ。

 

そうなると結果的に上位者がこっちに当たってくるのだ。

そして、メンバーとして復帰したマスター事、黒の王ブラック・ロータスや。

 

新人にも関わらず、一人修羅の道行き

最強のオリジネイター達の再来と呼ばれるほどの接近戦の鬼

ブレイズ・パイロット事、龍馬の二人の戦闘法を見て、聞いて、考察して

自分の戦い方に取り入れている。

 

そして彼らの目的はさっき聞いた…ならば

 

「はぁあああー」

 

その時割れた大木が一本のワイヤーに絡まり絡まった大木は

ハンマーの如く、ブンブンと良い音を立ててある物を中心にして

回転をしその回転した大木は、シアン・パイルの向かって襲いかかる

 

「ふん!」

 

それをパイルドライバー一打で大木を潰す

 

 

「ストリングス・バインド!!」

それは罠であった、シアン・パイルの相手チェリー・ルーク

レベル3必殺技ストリングス・バインドが迫る

 

ストリングス・バインド、両腕から発射される

ワイヤー・フックが円を描き相手を拘束する技である。

 

これは片手でも使用可能であり、今チェリー・ルークは

大木を囮にし、もう一方の

片手でストリングス・バインドを発動して

 

シアン・パイルを拘束する事に成功する。

 

 

少々手こずった物の…何とか拘束し

そして接近し、自分の最高の攻撃力を誇る

レベル6必殺技【断罪の糸剣(ソード・スレッドテンペスト)】

を叩きこむ為、ワイヤーを伝い接近する

 

この技は射程が短くかなりの接近が必要なため、最初にストリングス・バインドで

動きを封じる必要があるのだ。

 

だが威力はかなりの物だ、どんな相手だろうと

これがさえ有れば勝てる。

 

そう、サンが何故あそこまで…レインをあの黒の王から

戦わせないようしているのかが解らない。

確かに、レベル7の上位者を上を行く

レベル9の超越者達の強さは、圧倒的な必殺技や

理不尽なアビリティー、超状の心意でもない。

 

加速世界で積み重ねて来た膨大な経験則が、彼らレベル9の王達の強さの源だ。

他の王にはあった事は無いが自分の子であり、今の赤の王

スカーレット・レインは他の六王より

かなり若いが、他の王達より劣っているとは思えない。

 

そして、あいつの最強の神獣級のエネミーさえ

召喚すればレインと互角に渡り合えるだろうサンは何故、あそこまで恐てるのだろうか…

焦っているとも言っていいのか?

 

何故だ、サンもレインも俺もそしてパドさんもリアルで知り合う仲だ。

【全損したからって永遠に別れる】とは限らないのに…。

 

何故サンは、レインとのブラック・ロータスとの戦いを阻止させようとしているのか…

 

ならそんな物は

 

 

「俺達が何とかすればいいだろうがぁ!!」

 

シアン・パイルの真正面に現れた、チェリー・ルーク

 

空いた手をシアン・パイルに向け

 

自分の最強技を発声しようとした時…

 

ガシャンと言う音がシアン・パイルの方向から聞こえる

 

「スプラッシュ・スティンガー!!」

 

その音の原因は、シアン・パイルの胸が開いた音

そして今…シアン・パイルは、チェリー・ルークより速く

両腕を封じられても、発動できる必殺技を使用し胸から

射出された、ニードルの弾幕が拘束していた糸事、チェリー・ルークを

吹き飛ばしたのだ。

 

吹き飛ばされ、少々パニックになったチェリー・ルークは

【鋼線鉤(ワイヤー・フック)】を直ぐに使う事を、失念し

崖の外まで叩き出せられる所で、ようやくワイヤー・フックを使用する

 

 

が…今さっきのストリングス・バインドで拘束した時、シアン・パイルの

スプラッシュ・スティンガーの所為で、片方のワイヤーが引きちぎられてる為

使用不能に成っている。

 

故に崖から落ちそうになった、チェリー・ルークは残った腕の

ワイヤー・フックを使い、崖から落ちるのを避けようとしているのだが…

 

崖から巨大な体躯の影が、フリ落ちてくる。

 

その正体は、勿論シアン・パイルだ…

 

 

 

シアン・パイルは落下中にパイルドライバーを空中で、掲げ

物凄い速さで複雑な軌道を描き、パイルとパイルについている

肩はそれに交応するかのように。青く光り輝き

パイルドライバーの先端の杭が収まり、そこからガシャンと平らに成り

先端部分がハンマー状に成り、そしてシアン・パイル自身が

横回転をし…そのハンマーの先端も回転を始め

 

 

「ハァアアアア、これで終わりだぁああ!スパイラル・グラビディ・ドライバー!」

 

その言葉と共に、ハンマーは更に光り輝き…

吊るされて、回避ができない…チェリー・ルークに

ネガ・ネビュラスの青い騎士が放つ

青く輝く鉄槌が直撃し、滝底に叩きこまれる。

 

 

シアン・パイルレベル3必殺技【スパイラル・グラビディ・ドライバー】

パイルをハンマーに変換させ相手に叩きこむ技だが…

溜めが長く、ほぼ真下しか打てない、非常に使いづらい制約があるが

この技、他の必殺技を放っている、通常技を使っている間でも溜めが続けれる。

しかも落下中ならその真下からという制限も解除されるという、裏ルールが存在するのだ。

 

これはレオニーズ時代から、直ぐに看破したシアン・パイル事タクムは

その裏ルールを使い、自分の格上のチェリー・ルークを撃破したのだ。

 

プロミネンスVSネガ・ネビュラス抗争戦

シアン・パイルVSチェリー・ルーク

 

勝者シアン・パイル

 

ついでにブラック・ロータスVSブレイズ・ハート

誰もが解る通り、ブラック・ロータスの勝利。

 

この時、やられたブレイズ・ハートは後にこう語る。

「そもそも王のあいつに威力偵察って意味あんの?」っと…

 

 

そして戦いは

 

 

サンライトイエロー・ウィザードVSシルバー・クロウ&

ヴィジリアン・ランナー戦の第二ラウンドに移る。

 

 

巨木が並び生える、異常な状態に成った工場ステージで…

 

黒い物体が、青緑の物体をおい疾走している。

 

黒い物体は、サンに忠誠を誓っているデス・コックローチの

ジョージ君(サン命名)と

 

青緑色の物体はヴィジリアン・ランナーが追われていた。

2年前なら…ジョージ君の小獣級や頑張れば野獣級なら

1対1で勝てる程の、強さを持っていたが…

 

帝城での、セイリュウ戦後で彼の戦いは大きく変わった

変わってしまったのだ。

 

 

 

どう変わったと言うと…

 

 

 

 

【もう満足に戦えなくなっていた】のだ。

 

 

 

 

イップス障害、今彼ヴィジリアン・ランナー事、金案寺信彦が

患っている病である。

 

 

 

【イップス障害】

イップス(Yips)は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害のことである。

本来はパットなどへの悪影響を表すゴルフ用語であるが、現在では他のスポーツでも使われるようになっている。

 

このイップス障害、精神的障害の為…

 

リアルを追求し過ぎている、ブレイン・バースト内でも発症するのである。

 

 

これが彼がネガ・ネビュラスに帰ってこない、二つの理由の一つ。

 

そう、今シルバー・クロウの助けに来ても

逆に足手まといなると、解っていたので…

 

 

クロウにある作戦を耳打ちして…

このエネミーをこっちにおびき寄せたのだ。

 

 

「ちっくしょうめが!龍ちんとやるならまだ行けたんだが…

やはりがちバトは今ん所無理かぁ!?

本当にオレって負け犬だな!

ピュアゼーション・グローブ!!1番2番!!」

 

ヴィジリアン・ランナーのアビリティー

【恵み溢れる森林(ピュアゼーション・グローブ)】

必殺ゲージを使用して、大木オブジェクトを召喚することができる。

 

その大木オブジェクトは大きさを変えれる、種類は4つ

 

普通の木々のバージョン1

 

斬られた木々のバージョン2

 

斬られた大木か、普通の大木のバージョン3と4である

 

そして今使おうとしているのは、バージョン1と2である。

 

 

途轍もない速さで、迫りくるジョージ君の進行方向と

進行方向に出た木々オブジェクトの避けるルートに

的確に、木々オブジェクト出現させ…

 

 

「来い!ブルースティンガーシールド!」

 

そして木々にぶつかって、動きを止めた…ジョージ君の隙に

ある強化外装を呼びだす。

 

 

ブルースティンガーシールド

青い逆三角形に成っている盾の強化外装である。

 

この強化外装は元々彼が最初から持っていた、強化外装では無い。

デビュー当時まだ弱かった頃、彼の親【最強の盾使いグリーン・グランデ】

から譲り受けた、強化外装である。

 

この盾にはある能力がある。

勿論、この盾じたい最強の七神器には及ばないものの…

かのグリーン・グランデが、ザ・ストラーフを手に入れるまで…

共に死線を潜り抜けた、かなりの名のある盾であり。

緑属性のラン本人の防御能力も相まって、強度は折り紙つきだ。

 

そしてその能力は…

 

青い盾の先が割れ、蟹の鋏と言っていいのだろうか?

そのような形態に変形し、腰についていたエンジンから

風の爆発が起り、それに合わして一気に大きくジャンプし

 

そしてランナーは近くの大木の方向に向かって、盾を振るうと

先端の鋏が飛び出し、それと鋏と盾本体につながる様にロープがついていた。

 

そう此れがブルースティンガーシールドの能力である。

 

鋼鉄製のロープが付けられ射出ができる

故にこのシールドは、どんな状況でも柔軟に対応が可能な

盾の強化外装なのである。

 

盾の鋏が大木に当たり、鋏で挟み込み固定し…

ロープを巻き上げその力を使って、

ジャンプちゅうに機動を変え更に逃げて行くラン

 

 

「こっちが時間を出来るだけ稼いでやるから…頑張れよ鴉!」

 

 

 

そして一方、シルバー・クロウとサンイエローライト・ウィザードの方は

ヴィジリアン・ランナーが

囮に成って、ジョージ君を引き付けている間に…

 

サンライトイエロー・ウィザードと交戦していた。

っと言っても、サンライトイエロー・ウィザード事サンは

【この状態では】レベル1のバースト・リンカーにさえも負ける。

超低スペックのデュエル・アバターなので、此方も時間を稼ぐため

クロウから逃げているのだ。

 

逃げ足だけなら、逃走系アビリティーの奴でも負けない自信がある。

何故なら、黎明期時代でもあの二人とコンビを組んでる時は

足の速いエネミー狩りの囮に成って、二人が待ち伏せしている所

誘い込むのは日常茶飯事であり…

 

プロミネンスの高官になった今でも、中小レギオン共の領土戦でさえ

サンの最強エネミー召喚を封じる為、足の速い奴から

必殺ゲージを溜めるまでの間、逃げまくる日々である。

 

 

そして最近逃げ足は更に速くなってきている。

何故なら無制限中立フィールドで、足の早すぎるエネミー

デス・コックローチ事ジョージ君相手に、逃げ続ける訓練をしているので

逃げ足ならプロミネンス一である。

 

 

そして一方クロウは走っておらず、飛行アビリティーでサンを追うが

 

サンの最高位強化外装ウィッチ・ザ・ブラックヒストリーによる

レーザー状のショックウェーブが、物凄い制度で逃げながらサンが

ぶっ放して来て、近づけないのだ。

 

最初見せた時のあのフルパワーでは無く

チャージ無しで連射攻撃、ダメージは無い物の

確実に吹き飛ばされる。

 

「くそ、近づけない!!」

さっきも述べた通り射撃の制度が、熟練の赤系統並の制度で撃ちながら

逃げ続けてくる、サンを前に…動揺するクロウ。

 

それもその筈、彼女は最初こそ攻撃が当たったのも

次の攻撃は全て見切られ、あの末恐ろしいエネミーを召喚して圧倒したのだ。

最弱の烙印を押された、デュエル・アバターとはいえ…

自分より長く、この世界に生き続けた猛者の恐ろしさを知ったのだ。

 

執念と何らかの意地は全て…

 

 

全てはネガ・ネビュラスをあの人を…先輩を倒す為だけに

捧げようとしている。

 

 

さっき助けてくれた、パイの親であるヴィジリアン・ランナーは

 

『鴉、あいつをどうにかするまで話は後だ、いいか!?

俺ちゃんは分け合ってもう戦えないが、某火星からいらっしゃい!の

ゴキやんの足止めはできる。だから鴉!もうあいつに次の召喚をゆるしたら、

確実に負ける!アイツはお前が倒せぇ!』

と言って、あのテラフォーマーもどきの相手をかって出たのだ。

 

 

「逃がすかー!」

 

集中力を最大にし、一気に降下しながらスピードを上げ

サンの所に向かう。

 

「はぁあああ!!」

それに気付いた、サンは足を止めショックウェーブを

乱れ撃ち弾幕を張る。

 

それを集中した結果、感覚が最大になったハルユキは

全弾すべて紙一重で、避け切り…

 

「貰ったアアアアアア!」

懐に入り込み、回し蹴りをサン本人ではなく…

ウィッチ・ザ・ブラックヒストリーに叩きこむ

 

その攻撃に虚を突かれ…その衝撃で

 

 

「しまった!」

弾かれ手元から離れる。

魔杖…そして、再攻撃を行おうとした瞬間

 

 

「なんちゃって…」

杖を持っていない、腕が懐から何かを素早く取り出し

 

それをシルバー・クロウに付きつける。

その物体を見た瞬間、クロウの…ハルユキの顔が引きつる。

 

その正体は、深紅のデザードイーグルの様な銃

その銃のトリガーの近くに、黒い二つの銃がクロスされたエンブレムが

刻印されていた。

 

彼女が小学校でブレイン・バーストをやってから…

他のゲームにも手を伸ばした。

 

格闘ゲームは今でも苦手だが…

ことの他育成ゲームにハマった、彼女そして。

次に好きなゲームが…

 

 

 

 

「よ…け」

攻撃を止め一気に回避しようとした瞬間…。

ダァンという音共に、両翼が一瞬で撃ち抜かれる。

 

 

「なぁ!?」

 

両翼の痛みより、クロウはある事に驚愕する。

今の銃撃が見えなかったのだ。

 

フルダイブの戦争ゲーオタクであり、初期の銃で…

同級生をゲームで皆殺しにした事が有る、ハルユキだからこそ解る。

 

どこが最弱何だ!?と…一瞬で二発、しかも当てようと思えば

ヘッドショットで撃ち抜けたのだ。

そして自分の感性がこう言っている、このガンナーのガンスキルは

自分を越える銃ゲーマーだと!

 

今さっきのダメージで、既に赤ラインに入った距離を取らないと!?

 

 

「…強化外装【ガーディアンズ・レッド】、それが

この銃の強化外装の名前だ、僕が最弱の時代に

先代・赤の王レッド・ライダーから賜った、強化外装だ。

能力は盾の強化外装以外での、絶対固定ダメージ…

最弱の僕にとって…これほど相性がいいものはない…

それに召還だけで、現プロミネンス№5の地位に

慣れるわけがないよ!」

 

そう叫ぶと同時に神速の銃撃二発が、クロウを襲う

それを勘だけで横に転びながら回避する。

 

 

「シルバー・クロウ…僕はね…よわっちぃーくせに

この加速世界に長く生き続けた。君の親であり、僕の旧敵

ブラック・ロータスよりもね、それもこれも僕を救ってくれた

恩人のお陰だ。最初はある二人…そしてもう片方はレッド・ライダー

でも、三人とも消えちゃった…三人とも僕より強かったのに…

皆消えた…消えたんだ…ああ、さっきも言ったけど…

これは復讐じゃない、八当たりだ無力な僕からの!

あの女に対しての八当たりだ!」

その言葉には悲しみと自分に対しての怒りを滲ませ

 

 

 

 

「そして…今度こそ大事な物を守るために…

お前ら、黒の軍勢を潰す!!僕は!私はぁ!

ブラック・ロータスの復活を!奴が!奴のレベル10の頂点に

立つのを認めない!!認めてたまるかああああああー!!」

 

そして…遂にサンライトイエロー・ウィザードの怒りが頂点に達し

銃弾がさらに火を噴き、それをまた感だけでクロウは走って全て回避する。

 

だが…ふとある違和感に気付く。

命中精度が落ちている…あり得ない

一瞬見ただけだが、あの射撃センス…

戦争ゲーオタのクロウですら、戦慄するほどの制度だった。

 

あの速射テクは、数多くの戦争ゲーか射撃関係のゲームをやり込まないと

体得できえない筈だ。

 

すると、クロウ事ハルユキにある対戦が、フラッシュバックで蘇る。

それは、シルバー・クロウVSブレイズ・パイロット戦だ。

 

あの時…これと同じ状況があった。

 

パイが此方に向けた下手くそな、銃弾が放たれたが…

実は此方のゲージ消費と、オブジェクト狙いの攻撃だった…。

 

 

 

!そこで気付く

 

 

「しまった!」

ゲージを見ると、サンライトイエロー・ウィザードが三本消費して

行ったゲージが全て回復しているのだ。

 

「【開かれる栄光の門】!骸の処刑人!スカル・リーパー来ませぃ!!」

 

その言葉と共に今度は、禍々しい巨大な門がサンイエローライト・ウィザードの

真下に現れ、ゆっくりと開かれ…そこから物凄い邪気が、溢れだし

巨大な影が門から飛び出してくる。

 

 

「うわぁこいつは!?」

 

「紹介しよう、僕の中で二番目に強い巨獣級のスカル・リーパー

のゴロだ!」

 

その者は黒紫色で上半身は骸骨両腕は大きな鎌であり、足はムカデ上で夥しい鋭き

骨の足の群をした

強大な魔物、骸の断罪者、スカル・リーパーである。

 

さっき現れたバキの師匠とは圧倒的違う、刈り取る物の風格そして強大な

モンスターの前に…言葉を失う、クロウ

 

 

「狩り取れ!ゴロ!」

 

いつの間にかスカル・リーパーの頭上に、陣取り命令を下すサン

それに応じて、スカル・リーパー事ゴロ(サン命名)は

大鎌をクロウ目掛けて振る

 

「クソ!」

 

振り上げられた鎌を飛行アビリティーで回避するが、ゴロは

飛んで上に行く、クロウを見て上半身を起こす

すると、途轍もない巨体12メートル級の大きさを誇った化け物は

優にクロウが飛んだ高度を越える。

 

そこからその巨体に見合わぬスピードで、鎌はクロウに振り続ける。

 

上から下に掛けての大振りが来るが、それも難なく回避するが

外れた、鎌は地面に当たるが…

破壊不能の地面オブジェクトが割れ、数十メートルを巻き込む斬撃が吹き荒れる。

 

「あり得ない…?」

その光景を見て、唖然とする。

もう今やっているゲームがブレイン・バーストなのかも怪しくなってきた

レベルだ。

 

だが、ここで負けるわけが行かない。

この人は、少なからずあの人を、黒雪姫先輩を恨んでいる。

 

何故そこまで他人の為に、彼女を駆り立てるのか。

自分が加速機能を失うのなら、話は解る。

だが、知り合って…仲が良くなったら…リアルで会えるのでは無いだろうか?

 

確かにリアル割れの危険性はあるが、信頼している友たちなら

リアルは知っているのではないか?

 

だが、彼女は【永遠に失った恩人の恨み】をぶつけようとしている。

 

そう全損したら全てが無くなると言うのかのように…

 

それを防ぐために…今の赤の王を守るために…狂気をぶつけてくる。

 

「駄目だ!駄目だ!ここで負けれない!先輩の為にも!」

 

再度集中力を最大にし、今度は突っ込むクロウ。

吹き荒れれる高速の鎌の斬撃を、ひらりひらりと避け続けて行く

クロウはただひたすら避け続けるが…

 

サンはそれを見て内心驚きつつも…

許容範囲の為、次の行動に出る。

 

「飛べ!」

 

その命令と共に、上半身で数十メートル

全体を合わして何メートルか視覚では計算できない巨体の

スカル・リーパーが大きくジャンプし、飛行している

クロウが見上げる程の高さまで、飛び立つ

だが此れで終わりでは無い。

 

 

それは、スカル・リーパーの必殺技の使用の為である。

 

「ボーンランス・ストーム!!」

上空から、夥しい程の尖った骨の凶器が雨の如く降り注いできた。

 

「っ!?」

その光景にドキモを抜かされたが、その弾幕に必死に回避し続ける。

クロウ、ある骨に…黒い物体が張り付いていたのを見たクロウ

 

その時、その黒い物体が飛びあがり、飛行しているクロウを捕え張り付く

 

その正体はサンライトイエロー・ウィザード本人であった。

 

「なぁ!?あの攻撃を囮にして!?」

そうあの攻撃は、すべてこの状態に持って行く布石である。

 

彼の空間認識と反射神経を、計算して…今さっきのスカル・リーパー事ゴロの

必殺技「ボーンランス・ストーム」の骨の弾幕を避けるのを想定し

その内の一本に必死に張り付き、クロウの近くまで行き

捉え、今度は零距離で銃弾を叩きこむためである。

 

 

「クソ、放れろ!?」

 

ジャキと嫌な音共に張り付いたサンが、顔面に銃を突き付け…

 

「グッバイ、シルバー・クロウ…」

パァーンという耳に響く音がした

 

その音共に銀色の鴉が地に落ちて行った。

 

 

魔術師は、突き刺さった骨の槍に無事着地し

 

シルバー・クロウ&ヴィジリアン・ランナーVS

サンライトイエロー・ウィザード抗争戦

勝者サンライトイエロー・ウィザード

 

そしてそれと同時に時間切れに成り

自分にWINの文字が出たのをみて

 

「未だだ…これが未だ序盤に過ぎない」

 

そう言いクロウを見ず、ログアウトした。

 

 

一方その頃―

秋葉原の近くの無制限中立フィールドでは

 

 

ある場所で黄色い道化師が…あるデュエル・アバターと有っていた。

 

「お久しぶりですオイルスモークさん…」

 

そこは、廃ビルの一室であり…

そこに座っている、黒い鉄仮面であり、頭後ろは黒い炎を燃やし

服装は漆黒の長い学ランを着ており、腕には紫の槍をもっている。

 

彼の名はオイルスモーク・バスターヘッド

オイルスモーク【油煙】と呼ばれる黒色、カーボンブラックの一種である。

一応古惨プレイヤーである。

 

「おう久しぶりだな。ダチ公、すまんな…

折角こんな良いゲームを誘ってくれて、その当日に引っ越ししちまって…

俺も予想外だったんでな…まぁ埼玉に行った時も、お前さんのアドバイスや

態々こっちに遠征してくれた、お陰でこうして…

【お前と同じ領域】に立てたんだ…感謝してるぜ!」

 

 

と、意気揚々の軽い口ぶりで、立ち上がりバンバンと黄色い道化師の

背中を叩くバスターヘッド。

 

「気になさらず、ヘッド。まぁ親である私も…まさか、あんな死地に行っても

レベルを上げ続け、しかもパープルより速く東京の隠しゲートを見つけ

魔槍を手にいれ、王の一角に成る器だったとは私自身、予想できませんでしたよ!」

 

と語る黄色い道化師

そう彼は、オイルスモーク・バスターヘッド

油煙の番長は、2年前に彼のリアルに

この黄色い道化師事、六大レギオンCCCの支配者黄の王、イエロー・レディオが

BBプログラムを渡した彼の親である。

 

渡して此方に引き込もうとしたが、うん悪く2年の間両親が急な引っ越しを決めてしまい

埼玉まで引っ越しをしたのであった。

ほぼ東京にしかいないバースト・リンカーにとって、県外は死地である。

対戦できなければ、ズルズルと消えて無くなるのだが…

彼は違った、小遣いで東京に行き、バースト・リンカーを対戦しレベルをあげ

時にはレディオとタッグを組み、BGで小遣い稼ぎをしまくって…

ヘッドは出禁を喰らったりレベル4到達する時は、レディオにアドバイスをもらい…

ひたすらエネミー狩りをし、気がつけば…死地で【もう一人の黒の王】が

誕生したのである。

 

そう9人目のレベル9が誕生したのだ。

 

だが、彼は領土戦は埼玉ではする気は無かったのだ。

それもその筈プレイヤーが無ければ、面白くも無いし

そもそもレギオンが結成できないのだ。

 

そしてここ一年間、レディオのアドバイスで埼玉のエネミー狩り

しかしていない。

してないのにも拘らず、レベル9に成った時、レディオ自身すら驚愕の一言だった

どれだけ彼はたった一人で、エネミーの死骸の山を築きあげたのだろうか…

 

 

それもあってか彼の名は無名だ。

 

「おぅ!俺が居る東京の北区で、レギオンを作るけど良いよなレディオ?」

 

「ええ良いですよ…メールでお伝えした通り、私のレギオンと同盟と

私のレギオンだけ不可侵条約を組むのと…

レギオンを作った後…あるレギオンに特攻して貰いますけどね…

貴方、六王不可侵条約なんて飲む柄じゃないのは、解ってますから…」

クスクス笑いながら、そう言ったレディオ。

 

「ああ、勿論だともよ、そんなもんクソ喰らぇだ

安心しな、同盟とそっちに攻撃しない不可侵条約を飲んでやる…

だけど…メンバー集めしんどいよなー…

レディオ~メンバー貸してくんない?」

 

と気だるそうに言うバスターヘッド

 

「メンバーは貴方が気に行った、弱小レギオンを吸収すればいいですよ…

強力なメンツは大丈夫です、私の知り合い【ホワイト・コスモス】から

余り知られていない、強力な傭兵を二人紹介して貰いました…

既に代金は私が払ったので…安心して下さい」

 

そのバスターヘッドの問題を解決する発言をした時

パチンとレディオは指を鳴らす。

 

レディオの背後から、現れたのは二人の影

 

1人は、バスターヘッドの様に長い学ランの様な口元を

隠すほどのコートを着た、紫色のデュエル・アバター

 

「彼がライラック・パニッシャー」

 

そしてもう一人は白い学生服の様な物を着て、白いマント

白い学生帽、腰には帯刀を所持した憲兵の様なデュエル・アバター

 

「そして彼がリトポン・ガーディアン…この方は少々有名ですが…」

と紹介を受けた、ガーディアンは深々と頭を下げ挨拶をした瞬間

ガーディアンが姿を消し、姿を露わにした時、刀を抜きバスターヘッドの首に

向かって、居合い一閃…

 

バスターヘッドの首が落としたが

 

「お見事…」

リトポン・ガーディアンはそう言った瞬間、普通の帯刀が粉々に持ち手事

砕け散る

 

「あービックリした、お前…今の俺じゃなかったら死んでだぞ」

とガーディアンの目の前に現れたバスターヘッド

 

「いやーお見事、お見事…小生、雇われたとはいえ…

1週間後当たりに、戦地で背中を合わせる

お方の実力を見たかった故に、これは失礼した…」

 

笑いそして、ヘッドに向かって拍手をしながら弁明をするガーディアン

 

「たっく…次はユルサネぇーからな!

よーし、レディオ約束通り、1週間後当たりに…

なんつったけな…ああ、あそこあそこ、あそこに戦争するんだったな」

 

「メンバーを集めて、プロミネンスに戦争を吹っ掛ける!

この俺様のレギオン【エンパイア・ヘラクレオス】の旗揚げに丁度いいぜ!」

 

9人目の王参戦、加速世界は混沌に包まれ

 

未来と現実と過去が絡み合いながら…

 

プロミネンスVSネガ・ネビュラスの戦いは激化する。

 

 

 




オリジナルアバターは出さないと言ったな…

あれは嘘だ…

いや大丈夫、ちゃんと重要なプロセスだから奴らは…
今日出てきた、ヘッド以外のオリアバター二人は元ネタが有ります
白い憲兵で一人称が小生…ええあいつですよ

パニッシャーは多分能力を出さないと解らないはず…


後、今回はクロウのターンだって言ったな…
あれも嘘だ…ごめんなさい!
この話の主人公はサン何だもん!

次回はIS更新するので…遅くなります
追伸冒頭の赤い騎士…一体何クリフなんだろうか…
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