東方零元録   作:その心笑ってるね?

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ep.3 なんて日だ..

「とても美味しいお茶ね。気に入ったわ♡」

 

俺は、紅芋色一色の服装に傘を持っている女性が紅茶を飲んでいる間に、脳内をフル回転させて状況を整理した。

流れ的には

 

女性が異空間の穴から出現

その女性が席ににどっかりと座り、混乱状態の俺を差し置き紅茶を要望

どうやら霊夢さん達のお友達らしく、のんきに談笑している。←今ここ。

 

である。話の内容は全く理解出来ないが、そもそも只の人間である俺が関わるとロクでも無いことが置きそうだ。遠くで傍観することにしよう。

 

「紫、そろそろ真意を吐きなさい。アンタがこんな場所にただ茶を飲むために来るわけないでしょ」

紫。と言うのか?その名前の女性がニヤニヤしながらお茶を飲んでいるのに対し、霊夢さんの表情は真剣だった。そんなに大物なのか?この人物は。

それに気づいたのか、紫さんも飲んでいたティーカップを置き、眼差しを変えた。

「当たりよ。あなた達にお願いがあってきたの。」

紫さんは話を切り替えた。

霊夢さんは相変わらず表情を変えないのに対し、魔理沙は帽子を深く被り直した。まさか霊夢さんの言ってた「妖怪退治」の話だろうか。

「・・・最近、幻想郷の住人が忽然と姿を消す減少が増えているわよね?」

「あぁ、だが幻想郷じゃ珍しい事か?タダの人間が日常茶飯事な気もするが。」

魔理沙はそっけなしに言葉を返した。確かに、この世界では珍しい事じゃない。妖怪のテリトリーに入ればタダじゃ済まない。そんなの反抗期の子供ですら理解している。

「それがタダの人間ならね。しかし、その対象には天狗等の妖怪も当てはまっているわ」

今まで面倒くさそうな魔理沙の表情がどよめきと共に変わった。

霊夢さんは相変わらず真剣な表情をしながら口を開いた。

「幻想郷でも上位の妖怪を襲うなんて、やった奴は身の程知らずなのかしら?

特に天狗の場合、社会性を保ちながら仲間意識も強い。報復を受けるなんて火を見るより明らかだわ。」

霊夢さんは少し呆れたような表情を見せた。霊夢さんは巫女でありながら、妖怪間のルールやタブーを知っている様子だった。日頃から妖怪退治をしているから当たり前なのだろうか。

「話を続けるわ。そしてつい数十分前、新たな被害者が出た。」

しばらく紫さんは間を置くと、こう告げた。

「白玉楼の庭師、魂魄妖夢が襲われたわ。状態は重症。今幽々子と共に永遠亭に向かっている。」

その瞬間、二人に衝撃が走った。

「あの妖夢が!?大丈夫なのか!?」

魔理沙が口を挟んだ。怒鳴りながらもハラハラしている様子だった。こんな魔理沙は初めてだ。

「・・・半人半霊とはいえ、アイツも結構強いハズなのにね。それで犯人は?」

「間一髪の所で幽々子が出てきて、犯人は逃げたらしいわ」

二人共表情に歪みは無い。まるで岩そのものだ。

「しかし、流石の幽々子でも重症の庭師を運びながら永遠亭に向かうなんて一苦労だわ。また敵が襲ってくるなら尚更よ。だから...」

「私達に護衛を任せたいわけね。」

そう霊夢さんが言うと、その頼もしいそうな表情を見たのか、紫さんはクスリと笑った。

 

ここまでの話、俺は全く理解出来ていないがどの道関係なさそうだし、紫さんが飲み干したティーカップを下げに行った。

「えっと...お粗末さまでした。」

「美味しかったわ。またこの店に来ようかしら♡」

出来ればあんまり来て欲しくないなぁ・・・厄介事は招きたくないし。

「あぁ、それと言い忘れたけど...」

でもせっかく来てくれるって言ってるしなぁ...

「あなたも来てもらうわよ?結鍵零君?」

他の客に迷惑が掛からないなら考えても...

 

 

・・・はい?

 

・・・俺を連れていく??

 

・・・何言ってんだこのミス紫芋は???

 

「ちょっと待てよ!あいつはタダの人間だぞ?」

俺が思考停止している間に言いたい事を言ってくれた魔理沙。

「そうよ。危険だし、第一連れていく理由が無いわ。」

続けて正論を言う霊夢さん。いいぞ!もっと言え!

それに対し紫さんは

「いいえ、この異変。一番関係あるのはそこの青年の結鍵零よ」

ファッ!?俺何もしてないぞ!?

その発言を聞き少し驚きと疑問を浮かべた二人だが、やがて

「でも、紫の事だし何か関係があるんじゃないのか?」

「・・・そうかもしれないわね。」

うぉい!納得すんなよ!

タダの人間の安否が掛かってるんだぞォォォォ!!

 

「まあ、話は永遠亭に着いてから。ほら、スキマで移動するわよ」

するとさっきみたいに空間に狭間が現れた。しかも中には無数の目が存在しており、一層不気味だった。これが紫さんの能力だろうか..

 

それに対し完全に乗り気の二人は

「そうね。さっさと行きましょ」

「ほら、行くぞ店主」

と俺の襟首を掴みながら狭間に入って行った。もうやる気満々である。

 

「畜生!!なんつー日だァァァァ!!」

 

俺の断末魔が天の神様に届いて欲しかったが、そんな事は無かった。

 

 




お粗末な作品ですが、ご観覧ありがとうございます。
作者の「その心笑ってるね」です。

今回は今の今までしていなかった、キャラクターの紹介を簡単にして行きたいと思うます。

結鍵零:今作の主人公。喫茶店「零元堂」の店主。タダの人間。いつも無銭飲食をしていく魔理沙に頭を悩ませる苦労人。

博麗霊夢:楽園の素敵な巫女。本当は神社の貧乏な巫女。
数々の異変を解決し、妖怪とも仲が良い。神社が栄えないのはその為と言う説もあるが。
能力は「空を飛ぶ程度の能力」

霧雨魔理沙:古風な魔女。霊夢と仲が良く、異変では頼もしいパートナー。男口調であり、多少豪快な性格。
能力は「魔法を使う程度の能力」
今日も元気にLETS強盗☆

八雲紫:幻想郷の創始者にして大賢者。謎が多い魅惑のBB(ピチューン
能力は「境界を操る程度の能力」
結鍵零の事を知ってるようだが...

こんな感じです。間違っている箇所もあるかもわかりませんが、見つけ次第随時修正させていただきます。

今回は更新が遅く、これからもどうなるかわかりませんが
何卒よろしくお願いします。(処女作なんでどうか堪忍を..)
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