月下の流星   作:田前義親

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第3話

戦争の後パトロール艦隊に配属されたナヤンはサイド3近くのパトロールを行っていた。戦争は終わっても残党、宇宙海賊とかは腐るほどいたためこのような仕事はたくさんあった。その日も普通の1日であるはずだった。ナヤンとリードは補給船とおぼしき船が攻撃を受けているとの通報を受け先遣隊として向かった。そこにはジェガン5機がいた。その時ナヤンは確かに聞いた。「助けて」と。

 

「リード、あいつ等を倒す。」

 

 

「倒すってあの不審船?」

 

 

リードは不思議そうに言う。それもそのはず、攻撃しているのは連邦宇宙軍であることは明白だからだ。なおかつもうすぐその戦闘も終わりそうだからだ。その次に答えたナヤンの一言が運命を決定づけた。

 

 

「あのジェガンだ。俺はあいつ等は何か別の目的であの船を襲っているように思える。本当に職務をしているなら、我々パトロール艦隊に何も言わないのは不自然だ。とりあえず仲裁に入る。」

 

 

「おっ、おい!」

 

 

リードは止めようとするもバーニアを吹かし猛進するジェガンに追いつけなかった。 

 

 

 

 

 

輸送船では今まさに絶対絶命であった。そこには機能停止寸前のヤクト・ドーガにのるフウカが懸命に戦うのみだったからだ。ジェガンに後ろをとられ今まさにビームサーベルに貫かれんとしている。

 

 

「ごめん、折角助けられた命使っちゃって」

 

 

フウカは知っていた。自分さの命はあの士官に助けられたことを。自分は味方のネオ・ジオンに見捨てられたことを。せめてもう一度会えたらと思うのは幼き日に逢った少年でのような士官であった。諦めたように目をゆっくりと閉じた。ドウン、ガガンという音のみがして起こるであろう爆発は起こらなかった。ゆっくりと目を開け周りをみる。そこで見たのはデブリとなったジェガンとジェガンを切り裂くジェガンであった。

 

 

 

 

敵はナヤンをみるがはやいか二機ほど向かって来た。それらは両機とも12発のミサイルを撃ってきた。もちろん警告はなかった。

 

 

「サーチ&デストロイ(見敵必殺)かよ、そんなに見られたのがヤバかったのか?同じ連邦軍なのに。」

 

 

ナヤンは悪態をつき回避するべくバーニアを吹かせるがミサイルは消滅した。正しくは拡散した。

 

 

「ビーム攪乱幕か!これではライフルは使えん。地味だがこれが効くんだ。全く、嫌になるな。」

 

 

そう言いながら、ドウッ、ドウッっとシールドのミサイルを撃って牽制する。案の定、散開して、ビームサーベルを引き抜いて突進してきた。スターク・ジェガンおぼしき敵機は性能的にはナヤンのジェガンを上回っていた。

 

 

「技量が違うんだよ、技量が!こちとら毎日乗り回してんでね」

 

 

ナヤンはスターク・ジェガンを肩を踏んで乗り越え、後ろからビーム・サーベルで貫く。胴体に穴後空いたジェガンは爆発、宇宙の塵となった。残ったジェガンらは隊長機がやられたことで一目散に逃げ始めた。

 

 

「まさか逃げれると思ったの?」

 

 

 その一言に逃げ出したパイロット達は戦慄した。将兵の間で「ジオンに乗るティターンズ」として有名なルードがいたからだ。

 

「ヤバいぞ、にげっ」

 

 

そこで会話は途絶え後にはデブリか二個できた。

 

「あの時はあなたと一緒に仕事するとは思わなかったよ」

 

 

ナヤンは呟く。テスコは強化人間である二人を守るべくできた。ナヤンはそこのエースとして働く。フウカはパイロットを辞め今は技師としてアーバンにいる。ナヤンにとってそれは何より大切であり生きがいだ。あの後、軍を抜けたナヤンらはフウカに誘われテスコに入った。

 

 

 

 

まさかあいつまで来るとはな。ナッツはぼやく。ナヤンはナッツにとってイレギュラーな存在であった。

 

 

「しかし、この計画だけは遂行せねばな」

 

 

ナッツは言うと執務室の向かいで聞いていたクリスは同意しながら

 

 

「はい、なんとしてもです。これこそ私達の悲願です。」

 

 

 

 

「我らネオ・エゥーゴ。現地球連邦政府を打破し、歴史を正しく導くだ。我々はティターンズ、ジオン、エゥーゴこの3勢力の結集こそ未来を創る!かつてのようにはならん!」

 

 

ワァァという声の中ファティマー・ヨークは退場する。ネオ・エゥーゴは各勢力の残党の寄り合いであるものの利害の一致という事と頭領のファティマーの才能でつなぎとめているのが現状である。時代に忘れ去られた者達の消えるまえの最後の輝きを示すようであった。

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