月下の流星   作:田前義親

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第9話

ネオ・エゥーゴとナヤンらの戦いはロンド・ベルのナヤンらへ加勢したことでナヤンらが有利になった。

 

「落ちろ!」

 

ナヤンはビームライフルを二発続けざまに撃つ。一発は牽制目的で相手のギラ・ズールは回避した。しかし、その先をもう一発のビームが飛び右肩を撃つ。

 

 「ごちそうさま」

 

ナヤンの後ろからジェスタ・キャノンのビームキャノンから撃たれたビームが飛びギラ・ズールのコックピットを撃ち抜き、爆発させた。

 

「流石に凄いですね。キースさん。」

 

「月下の流星さんは軍を離れて口が上手になりましたっと。モーラに言ったらどうなるかなぁ。」

 

「勘弁してください」

 

「拗ねるなって」

 

ここでキースは真面目な顔をして

 

「この戦闘での要はあのガンダムだ。わかっているね。」

 

「はい。」

 

「すでにネオ・エゥーゴ艦隊は後退し始めている。我々はあのガンダムを撃破し、戦局を決定的にする。俺は支援する。お前は奴と向き合え。過去を清算するんだ。」

 

「了解」

 

ーーーーーーーー

 

「ロンド・ベルも弱体化したものだな。こんだけの部隊に苦戦するとはな。」

 

元々は同じエゥーゴだったロンド・ベルを見てファティマーは思う。 

「まあ、連邦に属する者は皆殺しだがな。それにしても、あの子はよくやるよ。ニーナとはえらい違いだ。」

 

すでにステイメンは録に動いていない。ファンネルによる攻撃のみで敵を倒している。

それもこの女性が一人で行っている。

 

「ふふふ、あれ、殺しちゃう!」

 

ジェガンを指差し不気味に笑う。

ファンネルはそのジェガンに殺到した。ジェガンはビームサーベルを振り回すもファンネルにかすりもしない。そのまま四肢をもがれたジェガンは細切れにされ、爆発した。

 

「来た…か」

 

ファティマーにはビーム・キャノンを撃つジェスタ・キャノンとWR形態でビーム・ライフルを撃つデルタプラスがはっきりと見えた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

「喰らえ!」

 

ナヤンはステイメンに接触するギリギリまで突撃する。ロング・ビーム・サーベルをビーム・ライフルから形成ステイメンに斬りかかる。

 

「俺の女はどこだ?」

 

「誰の事?」

 

ナヤンはそのまま駆け抜けるとMS形態には戻し、ビーム・ライフルを構える。

 

「フウカのことだぁー!」

 

ナヤンは赤い光を四発ビーム・ライフルから撃ち出し、それはステイメンに殺到する。三発は横を通り過ぎたが一発はステイメンの構えたシールドに受け止められた。

 

「やるねぇ」

 

キースは援護のため、四連マルチランチャーからミサイルを放つ。

 

「甘いね。これは過去のままとは違うんだよ」

 

ファンネルは全てのミサイルにビームを命中させた。

 

「さっきのは遠隔操作なんかじゃあない。NTは一人じゃあなかったのか?」

 

「一人だったさ。今まではな。」

 

その時だった。

 

「マスター、あいつらもやっつけちゃう?」

 

「そうだな。今からは俺も力を貸そう。」

 

「やった!マスターと一緒なら、怖いものなしだね。」

 

「その声…その声はぁ!」

 

「そのとおりさ。お前と違いとても《柔順》に懐いたよ」

 

「貴ぃ様ぁ!」

 

ナヤンはロング・ビーム・サーベルを振りかぶって突進し、ファティマーに振り下ろす。

 

「お前はフウカを殺せるのか?」

その瞬間、ビタッと止まる。さっき声は紛れも無いフウカのものであった。そこを見逃さなかったファティマーはビーム・ライフルをコックピットへ向け、構える。

 

「マスター、危ない!」

 

フウカは操縦桿を奪い、シールドを左へ構えさせた。直後、ビームが照射されシールドが融解した。

 

「この威力は」

 

ファティマーが左を向く。そこにはメガ・ビーム・ランチャーを構えるZⅡがいた。

 

「危ないところだったな。ナヤン。」

 

「ウラキ隊長。いえ、中佐!」

 

ーーーーーーーー

 

 

「もう後がないぞファティマー!」

 

ウラキはメガ・ビーム・ランチャーを構え、怒鳴る。

 

「うーん。そうだね。引き上げますか。」

 

ファティマーはくるりと反転した。

 

「おとなしく帰れるとでも?」

 

ナヤンはビーム・ライフルの照準を合わせて言う。

 

「そのとおり。」

 

さも当然のように言う。客観的には絶対絶命であるのに終始ファティマーは余裕であった。

 

「なんだと!」

 

ナヤンは激昂した。

 

「こっちは貴様の四肢をもぎ取ることもできるのだよ」

 

キースもビーム・キャノンとビーム・ライフルを構えて言う。

 

「それが甘いっていうんだよ。」

 

ピピッという通信音と共にとんでもない情報が入った。

 

「ルナⅡ陥落。ネオ・エゥーゴに占拠される。ロンド・ベルはネオ・エゥーゴの通行を許可し、撤退されたし。」

 

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