オーバーロードと魔族の王   作:ニャルザイ

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1話目投稿してから1日経ってここまで評価されるとは正直思ってもみなかったので作者は狂喜乱舞しております。今回のサブタイトルはHELLSINGという漫画のセリフをパク(ゲフンゲフン)オマージュしました。
それと、活動報告の方で今後出して欲しいドラクエのキャラやヒロインの募集もしておりますのでよければそちらもご参加下さい。
それでは前書きもここら辺にして本編をお楽しみください。

※誤字脱字等ありました感想欄にてご報告下さい


第3話 ただいまアインズ・ウールゴウン、お帰りアインズ・ウール・ゴウン

「ーーーん」

 

あぁまた今日から仕事を頑張らなくちゃなと若干欝になりつつ目を開けるとそこは何処か見覚えのある、しかし明らかに自宅とは違う造りの部屋の天井だった。

 

「自宅じゃない・・・?」

 

今自分が寝ているベッドにしてもここまで高級で上質なものは使っていない、使うとしたらもっと安物の筈である。部屋全体の装飾といいこれは完璧に自室ではない。

「いや、自室ではあるのか」

 

これはどういう事だ?私は確かにあの時封印プレイを楽しんでユグドラシルの終わりを迎えた筈だが何故まだナザリックの自室にいる?

 

そんな事に頭を悩ませていると扉からノックがなり「ガチャリ」という音と共に入ってきた人物に目を見張る

 

「失礼します。ーーーッ!デスピサロ様!?お目覚めになられましたか!」

 

「.........ナーベラル?」

 

「っ!はい!ナーベラル・ガンマです!」

 

思わずこう聞き返してしまったのも仕方がないだろう。何故NPCである彼女が自分の元に来たのか、そしてなによりも、NPCって喋れないよな?

 

そんな事を思っているうちにナーベラルはベッドに腰掛けるデスピサロの近くにまで来ていた。

え?やばいやばいやばい、ナーベラルってこんな美人だったっけ?なんかいい匂いもするし。

 

「お体のご調子はいかがでしょうか?」

 

「ん?……あぁ特に問題はない。えーっとここは?」

 

なんかテンパっていつものキャラプレイの口調になったが素朴な疑問を伝える。

 

「ここはナザリック地下大墳墓のデスピサロ様の自室でごさいます。第11層にてモモンガ様が意識不明だったデスピサロ様を保護致しました。」

 

あー、やっぱりナザリックにある自室だったか。……って待て意識不明だった?あ、そうか封印プレイしてたから意識なかったのか。ってちょっと待てそれじゃあまだユグドラシルの中ってこと?けど、それじゃあなんでNPCの対応がこんな現実味があるんだ?だとしたら現実?いやユグドラシル?あぁもう訳分からん!

 

「ナーベラル、少し確認したい事がある。鏡を持ってきてくれないか?」

 

「こちらに」

はやい!はやいよナーベラル!速すぎて残像すら見えなかったよ、これはあれだなつっこんだら負けなやつだな。

 

「すまんな。」

 

部屋に置いてあった姿見を光の速さで持ってきたナーベラルをひとまずスルーしておいて、目の前に映る自分の姿を見て一言・・・ウホッ♂イイ男じゃない。もう一度確認の為自分の姿を見るが

 

「……......……ふむ、いつも通りの姿だな」

 

と言っても現実世界の姿ではない。

鏡に映るのは銀の長髪に真紅の瞳、エルフのようにとがった耳を持つ端正な容姿、衣装は黒と赤を基調とした貴族服で、何処からどう見てもユグドラシル時代に愛用していたアバターそのものだった。

 

「はい!紛れもなく至高の41人の1人でおられるデスピサロ様でございます!」

 

口調こそ変わらないもののナーベラルが歓喜と興奮を持った声色で肯定してくれる。さて、この状況どうするべきか。

 

まず状況を把握しよう、とりあえずコンソール開いてどのぐらいの時間が経ってるか確認しなければ。そう思い、私はいつも通りコンソールを開こうとするが……。

 

あれ?反応しない、故障か?仕方ない懐中時計で時間を確認するか……うん。やっぱりサービス終了時間は余裕で過ぎてる。ってことはユグドラシル2でもサービス開始したのか?けどそれだと何の事前通告もないのがおかしいしなぁ。そんな事を考えながら顎に指を添えるていると

 

「デスピサロ様どうかなされましたか?」

 

ナーベラルに話しかけられて我に返り、声の方向を向くと心配そうにナーベラルがこちらを見ていた

 

「いや、なんでもない。気にするな。」

もう今更口調変えてもおかしいしこのままキャラプレイを続けちゃおう。

 

仕方ない、判断材料が少なすぎるからまずは情報収集をするか。とりあえず体をほぐして万が一戦闘になっても多少は動けるようにしておこう。

 

腰掛けていたベッドから立ち上がりコート掛けに掛けられていた毛布のマントを羽織り髑髏の装飾を着用する。そして、ベッドのすぐ脇に置いてあった柄や鞘が禍々しく装飾された大きな剣を左腰に携え、最後に赤いハチマキを額に巻き付ける。

そうして手首を軽く振り右手を左腰の剣の柄に添え一気に抜刀し音を置き去りにして虚空を斬る。

その姿はさながら芸術作品のように美しくまさに神域に達していた。

 

そこでデスピサロはナーベラルが心ここにあらずといった様子で惚けているのに気がついた

 

「ナーベラルどうかしたか?」

 

「ーーーッ!も、申し訳ありません!至高の御方の前でとんだ失態を、この失態は私の命で」

 

一瞬体を震えさせ我に返った様子を見せる。いとかわゆし。けど後半なんかとんでもない事言ってませんでした?確かにアインズ・ウール・ゴウンのNPCはギルメンに仕える設定だった筈だけど、これ忠誠心高すぎじゃないの?想像以上に重いよ!

 

「いや、私は特に気にしていない。それとこの程度の事で簡単に命を捨てるような行動は慎め」

 

「お心遣い深く感謝致します。それとデスピサロ様、差し支え無ければお聞かせ下さい。体のお加減は如何でしょうか?」

 

心配そうな様子で聞いてくるナーベラルに1人心の中で感動する私。正直ここまで心配してくれる相手なんて全然いなかったから涙腺が崩壊しそう

 

「起きたばかりだからか本調子ではないが特に身体に異常はないな。そういえば、ずっとナーベラルが私の看病を?」

 

「はい。モモンガ様の命によりデスピサロ様を看病するなら仲のよかった弐式炎雷様に創造された私が丁度よいだろうと特例で個室に入らせて頂く許可を頂きました。」

 

「ほぉ、そうだったのか。なら礼を言わねばならんな。ナーベラルよありがとう。」

 

「も、勿体無きお言葉。至高の御方にお仕えする者として当然の事を果たしたまでです!」

おお、さっきからコロコロ表情が変わるななにこれ可愛い。それにしてもこんな上から目線のお礼なのにこんな喜んで貰えるってやっぱり忠誠心重すぎだよぉ

 

「ところでナーベラよ、先程お前はモモンガさんが私を保護したと言っていたが今モモンガさんが何処にいるか分かるか?」

 

「は、はい。モモンガ様なら恐らく第10層の玉座の間におられると思います。」

 

「そうか、重ね重ねすまないな。私はこれからモモンガさんの所に行こうと思うのだが・・・」

 

「は!元よりモモンガ様はデスピサロ様がお目覚めになられ次第こちらに伺うご予定だったらしく」

 

という事はナーベラルは私が目が覚めたらモモンガさんに連絡する予定だったのか

 

「ふむ、それならばこちらから行ったほうが手間が省けるな。ついでだナーベラルも一緒に行くか。案内してくれ」

 

「かしこまりました。第十階層へご案内致します」

 

それにしても第十層・・・ってことは玉座の間かなんでモモンガさん円卓じゃなくてそんな所にいるんだろ?まぁいいか。

 

それにしても何年ぶりかのナザリックか。最後に来た時はろくに見て回れなかったしな。

私の目の前には久しぶりの、ナザリック地下大墳墓の第九階層。ナザリックに帰って来たって感じがする。それにしてもこの装飾やっぱり凝ってるな、まぁ私も結構手伝った記憶があるんだけどやっぱりギルメン総出で作り上げたっていう思い出はいいもんだ。

 

と、そんなこんな感動しているうちにモモンガさんがいるであろう第十層の玉座の間に到着。

 

「モモンガ様はデスピサロ様と二人きりでのお話を御所望ですので、私はここで失礼致します」

 

「そうか、道案内ご苦労だった。」

 

ペコリと頭を下げナーベラルがそそくさと去っていく。うん。やっぱり可愛い。

 

さて、とりあえずはモモンガさんに会って現状の整理をしなくちゃいけないな。でもまず先に言わなきゃいけない事もあるしそれ言ってからにしよう。

そんな事を考えつつ私ははやたらでかくて無駄にゴージャスな扉を開いた。

 

おお、玉座も相変わらず珠玉の出来で何より。気圧されそうな雰囲気を漂わせてるが、私にとっては実家の廊下みたいなもんだ。

 

この玉座の間にNPCをズラリと並べるとそれはもう壮観だ。モモンガさんは一対一で話したいとの事らしく、ここにはいないようだ、うーむ残念。

 

さて、目の前の玉座に座る神器級アイテムに身を包んだどこかラスボスめいた死の支配者。どこからどう見てもモモンガさんだ。

 

さて、もう会えないと思っていたモモンガさんをいざ目の前にするとサービス終了まであんなに話せていたのに今は何を話せばいいのか分からなくなってくる。だがここに来る前に決めたあの言葉だけは伝えよう。

 

「…………」

 

「…………」

 

互いに無言。だが気まずい空気の無言ではないのは確かだ。ただずっとこうしてる訳にもいかないので私はモモンガさんにあの言葉を送る

 

「ナザリック、そしてモモンガさん、……...ただいま!」

 

「お帰りなさい!デスピサロさん!」

 

モモンガさんは骸骨だ。だから人より表情は読み取りづらいかもしれない。けれど、今だけは今だからこそ自信を持って断言できる。この時のモモンガさんは満面の笑みだった。

 

ああ、またこうして帰ってこれてよかった。私は心からそう思う。

 




この作品を評価してくださった九尾さん、ののかさん、モノクロさんどうも有難うございました。かなりの高評価を頂けた事に深く感謝致します。これからもこの評価を落とさずよう精一杯頑張りたいと思います!
また、感謝をしてくださったファイナル諒さん、九尾さん、フートさん、MUGEN0525さん、ヘルズ・エンジェルさん、ただの無気力高校生さん、その他多くのお気に入り登録してくださった方々にも有難うございました 。

これからもどうぞこの作品をよろしくお願いします!
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