SONIC  THE IMMORTAL FANTASIA   作:トラちゃん

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爆発で気を失ってから目が覚めた彼らが閉じ込められたのは、悲しくも深い、記憶の迷宮だった。


Predestination mase.
第8話


 

「おお、気がついたか」

 

「ここは……何処なんだ…?」

 

「…さあな、私かて分からん。 …どうやら、しくじってしまったようだな……」

 

 

何処ともつかない曖昧な場所に、シャドウとコロナ、それにルージュは飛ばされていた。

 

 

「ねえ、アンタ… しくじったって、何を?」

 

「…。 じきに分かる。 ただ…」

 

 

コロナは言いかけて、周囲を見渡した。

 

周りは、いつの間にか、宇宙空間になっていた。

 

そして…彼らは、宇宙の真ん中で浮遊するような形になっていたのだった。

 

…もっとも、彼らにはそのような自覚は無かったが。

 

 

「宇宙…? 訳が分からない、誰が飛ばしたんだ…?」

 

「落ち着け。 ここは…宇宙である。 しかしな、正確にいえば……違うのだ」

 

「どういう意味よ?」

 

「宇宙は宇宙でも、ここは『記憶』の世界だ。 分かりやすく言うならば……そうだな、私達は、記録書の中にでも閉じ込められた…という事かな」

 

「な、何言ってんのよ? 記憶の世界…ってことは、アタシ達は、何かの記録を見せられてる、ってことになるの?」

 

「そうだ。 何の記憶かは…… まあ、見ていれば分かると思うがな」

 

「その前に、一つ聞きたい事がある。 これは、誰がやったんだ?」

 

 

コロナは神妙そうな顔をして、腕を組んだ。

 

 

「そうよの…… お、『記憶』のショーとやらが始まるぞ。 それを見てから、話してやろう」

 

「え?」

 

 

すると、彼らの前で閃光がきらめいた。

 

あまりの眩しさに、彼らは目を瞑ってしまった。

 

 

「何が起こってんのよ!?」

 

「見ておれ…… これは、全ての始まりの『記憶』だ」

 

 

 

閃光が収まり、彼らは目を開いた。

 

そこは、ブラック彗星の内部だった。

 

中央では、ブラックドゥームが、ブラックエメラルドを祀った、小規模な祭壇の前に佇んでいた。

 

 

何を思ったのか、シャドウがブラックドゥームに近づいたが、体がすり抜けてしまった。

 

 

「…! 体が…」

 

「言ったであろう…… これは、『記憶』だと。 私達は、今は単なる傍観者にすぎん」

 

 

 

 

 

 

しばらくして、エメラルドが輝き、幻灯を映し出した。

 

 

『これが、全ての始まりか… 我はただ、この者共を消し去りたかっただけなのだが……  困ったものだ』

 

 

「や… 奴は、何を……?」

 

「いいから、耳を傾けておけ! 聞き逃すと、全てが分からなくなるぞ」

 

 

『記憶を操る者と、共に生きる者…。 生かしておいては、この世界は間違いなく保たれない…  これも、前世からの運命だからな』

 

 

「ねえ、何て? 何かアタシ達に関係あるわけ?」

 

 

コロナはそれには答えず、痛々しげな表情を浮かべた。

 

 

「酷すぎる…」

 

「は?」

 

 

『罪を背負わされたのは仕方がない。 だが…背負わせる者を間違えたようだ。  何にしろ、消さねばならぬ』

 

 

幻灯が祭壇中に広がり、彼らをも包み込んだ。

 

 

「コロナ! 止めてくれ、何が始まるんだ!?」

 

「何度も言わせるな! 記憶だ。 私達は、これを知らねばならぬ」

 

「だから、何の……」

 

 

 

 

 

幻灯が、辺りを完全に包み込んだ。

 

 

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