小学生編と中学生編を挟むと言ったな。あれは嘘だ。ということでいきなり高校生、それも二年生からスタートしています。これ以前の話は、後に番外編として書くつもりです。
では、どうぞ!
俺は兵藤一誠。両親をはじめ、友達は俺のことを「イッセー」と呼ぶ。
ちょっと特殊な環境下ではあるが、青春を謳歌している高校二年生だ。
どの辺が特殊なのかと言うと、俺が通うここ、国立音ノ木坂学院は少し前まで伝統ある女子校だったんだ。
けど、年々生徒が減っちまって、ついには廃校になる可能性まで出てきちまったもんだから、いっそ共学化してなんとか生徒数を増やそうとのことだったらしい。
そして、俺は一年前本格的に共学化する前のテスト生としてこの学校に入学した。
いや、させられたと言った方が正しいかな。
俺には三人の幼馴染がいる。三人ともすごいかわいいんだけど、この話をするときの彼女たちは笑顔なんだけど目が笑ってなくて、気づいたら頷いていた。いやー女子って怖いね。
まあ、他にもいろんなこともあったんだけど、俺はこの学校に入ってよかったと思っている。
なぜなら、見渡す限り女子、女子、女子!のこの楽園に男子は俺を含めて5人しかいないんだぜ?これを喜べなきゃ男が廃るってもんだぜ!
けど俺は未だに彼女いない歴=年齢の童貞野郎なんだ・・・
「見て見て、あいつ兵藤じゃない?」
「わっ!ほんとだ朝から会うなんて最悪~」
はい、心にグサッと来ました。まさか、追い打ちをかけられるとは。
「おーい!イッセーくーん!」
俺が女子たちの会話で傷心していると、後ろからそんな声が聞こえてきた。声の主は分かり切っているんだけど、とりあえず足を止めて振り向き確認してから返答した。
「おっす、穂乃果」
「うん!おはようイッセーくん!」
予想通り俺の幼馴染の一人の高坂穂乃果だった。穂乃果は俺とまともに会話してくれる数少ない女子の一人なんだ。
「あれ?今日は穂乃果一人か?」
「ううん、海未ちゃんとことりちゃんも一緒だよ!」
海未とことりも俺の幼馴染で、いつも穂乃果と行動を共にしてるんだけど・・・
「いや、穂乃果。海未とことりいないんだけど」
「えっ!?あ、そういえば、イッセーくんを見かけたから走って追いかけてきたんだけど、海未ちゃんたち置いてきちゃったかも」
「おいおい、今頃海未すごい怒ってるんじゃないか」
「わわわ!どうしよ~!イッセーくん」
「穂ー乃ー果ー?」
たった三文字、それも名前を発しただけなのにこうも怖いと感じるやつを俺は一人しか知らない。振り向くとそこには鬼がいた。
「おはようございますイッセー。あなた今何かとても失礼なことを考えてませんでしたか?」
「めめめ、滅相もございません!」
「そうですか(ニコッ)」
こええ!ナチュラルに心読んできたよ!海未相当機嫌悪いな、ドンマイ穂乃果!
そんな海未が俺の後ろに隠れている穂乃果を引っ張りだした。可哀想に、穂乃果は涙目になってガクブルしている。
「穂乃果。私がなぜ怒っているか分かりますか?」
「ほ、穂乃果が海未ちゃんたちを置いて勝手に走って行っちゃったから・・・?」
「ええ、その通りです。どうしてあなたはいつもそうなのですか!」
「うええん!ごめんなさい~ゆるして~」
「いえ!今日という今日は許しません!」
俺はそんな二人からそっと距離を取り、その様子を眺めていることりに話しかけた。
「おっす、ことり。あの二人止めなくていいのか?」
「あっ、イッセ~くん。おはよぉ~。う~ん、いいんじゃないかな?・・・今ならイッセ~くん一人占めできるし」
安定の脳トロボイス!あざすっ!
ただ、後半が小声で良く聞き取れなかった、まあ大したことじゃなさそうだからいっか。
「ことりがそういうならこのままにしとくか。最近怒られてなかったから、たまには穂乃果も怒られないとな」
「実は穂乃果ちゃん、授業中に居眠りしててしょっちゅう怒られてたんだよ?」
「マジかよ!大丈夫かあいつ」
俺も生活態度もとい性活態度に問題があるので人のことは言えないが、少なくとも授業は真面目に受けているぞ!いや、点数には反映されないけどね。
それから、五分ほどだが海未の説教が終わるまでことりと話していた。
「さて、そんじゃ説教も終わったことだし学校いこうぜ!」
「そうですね、そろそろいかないと遅れそうですね」
「むー、誰かさんの説教が長いから~」
「穂乃果?何か言いました?」
「いいえ!何でもありません!」
「あはは、、すごい変わり身だね穂乃果ちゃん」
そんな会話をしながら学校へと向かう俺達。やっぱいいよなこういうの。しかも三人とも美少女ときた。
穂乃果は黄色のリボンとそれで結ぶことによってできるサイドテールがチャームポイントの元気系の女の子。おっpゴホン!失礼。胸はまあ、うん。でもかわいいから問題なし!
ことりは緑色のリボンを使って珍しい髪形にしている。けど実際目が行くのはトサカのような髪なんだよな。スタイルもいいし、ふわふわしてるかわいい系の女の子だ!
海未は黒髪のロングヘアでとてもきれいな髪をしている。常に冷静で落ち着いているからTHE大和撫子と言っても過言ではないが、たまに見せる少女らしさがこれまたかわいいんだ。あ、でも胸は・・・
「イッセー。また失礼なことを考えてませんでしたか?
「いやいや!とんでもない!三人ともかわいいなー!って思ってただけだって!」
やばい!つい言っちまった!こりゃ殴られる。そう思い、咄嗟に目を瞑ったのだが、海未の鉄拳はいつまでたっても来なかった。
そっと目を開けてみると、三人とも顔を真っ赤にして俯いていた。何これ、超かわいい。
「ど、どうしたんだよ三人とも」
「イッセーくんがいきなり変なこと言うからだよ!」
「そうです!まったくあなたはそんなことばかり!破廉恥です!」
「イッセ~くん、他の女の子にもこういうこと言ってるのかなぁ~?」
「そうなのですか!?女の敵ですね!」
「まてまて、誤解だ!確かに俺は女の子の胸とか脚とか見ちゃうけど、誰にでもそんなこと言ってるわけじゃねーよ! 」
海未の顔が再び怒りの表情に変わる。ああ、また俺余計なことを。父さん、母さん。俺はもう家には帰れないかもしれません。
いや!諦めるにはまだ早い!何としてでも逃げ切ってみせる!
「イッセー、私たちを辱めるだけではなく、まだ他の女子たちにも破廉恥な行いをしているというのですか」
「イッセーくんサイテー」
「流石に私も擁護できないかな?」
「あ!俺今日日直だったんだ!それじゃ先行くな!気をつけて来いよ!」
二秒でバレる嘘をつきました。だが少しでも時間が稼げれば十分だ。
「あ!逃げたよ海未ちゃん!」
「ん~、今日クラス替えあるのに日直ってどういうことぉ~?」
「ことり、そんなの逃げるための嘘に決まってるじゃないですか!」
「へぇ~、イッセ~くん私たちに嘘ついたんだ。ことりのおやつにしようかな」
「こ、ことり?目が怖いのですが」
「ことりちゃんが怖いよー」
「ん?海未ちゃん、穂乃果ちゃんどうかした?それよりも速く追いかけよ?」
「そうですね、ではいきましょう」
「うん!いっくよー!」
作戦は成功した、俺はまだ生きている!途中謎の寒気に襲われたが、なんとか学校に着いた。荒い息を整えつつ下駄箱で靴を履き替える。
周りからの視線を感じるが、今は確認する気力もない。
とりあえず、クラスの確認しとくか、えっと、掲示板、掲示板っと、あったあった。
ん?クラス替えの紙以外にもなんか貼ってある。なんだろうな。
そこにあった紙に書かれていたのは・・・
「廃校って、嘘、だろ、」
音ノ木坂学院の廃校を知らせる内容だった。
「やっと追い付いた―!」
「ことり、疲れたよぉ。もう走れな~い」
「イッセー今日という今日は、って、どうしたのですか?」
海未の問いかけに俺は掲示板を指さすことしかできなかった。
間もなく三人はその紙の存在に気づき、三者三様の反応をしていた。
海未は目を見開き、ことりは瞳を揺らし、穂乃果に至っては気を失い、そのまま倒れて行きそうだったので、間一髪で俺が支えた。
その場で声を発するものは俺を含め、誰もいなかった。
いかがでしたでしょうか?
正直なところ、イッセーや穂乃果たちのキャラがうまく掴めていません。その結果、今回はイッセー要素がとても薄いと思います。
これから近づけていけるように頑張りますのでどうかよろしくお願いします。
次回はなるべく早く投稿する予定です。