冬間近に差し掛かった日
アレン、リナリー、そしてレイの三人にある任務が頼まれた。
それは時間が10月9日から時間が進まなず、時間が巻き戻ってる街の調査だった。
事の発端はその街の酒屋と流通してる近隣の問屋からで、内容は10月10日までにワイン樽を10樽をと言う注文があり、問屋は証言通り、10日にワイン樽を運んだが、街の中に入れず、何度も街の門を潜っても入ることが出来ず、仕方なく帰り、事情を説明をしようと電話をしたところ、電話も繋がらず、それから毎日問屋には同じ注文が入り、問屋はノイローゼで入院。
さらに、
もしこの奇怪がイノセンスによる物なら、イノセンスの適合者であるエクソシストなら街へ入るとコムイたち、科学班は推測した。
だが、時間が進まないと言うことは空間が遮断されているという事だから、街に入れても出ることは出来ない。
すなわち、イノセンスの奇怪を解かない限り、二度と街を出ることは出来ない。
それを承知の上で、三人は街の中に入った。
ちなみに今回この三人が選ばれた理由は、ウィルとティアは別の任務の為、教団にはおらず、神田も任務、そして、他のエクソシストも任務で教団で手が空いてるのが、この三人しかいなかった。
さらに、レイは今回が初任務ともあり経験者であり先輩であるリナリーが同伴し、弟分であるアレンも居れば何があっても対処できるだろうという事で、三人が選ばれた。
任務を引き受ける際、コムから「もしレイ君がリナリーを口説いたり、手を出そうとしたら全力で止めてくれ!」とアレンは血走った目で言われた。
アレンは引き気味にそれを了承し、三人は任務地へと向かった。
そして、現在、三人は一向に進展せず、三人が街に入ってから今日で二回目。
現在三人は街の酒屋で休憩しながら昨日一日の行動を報告していた。
街を捜索し、イノセンスの捜索をしていたアレンと、街から出る方法を探すリナリーとレイの二手に分かれ、捜索を行った。
最初、アレンは方向音痴なレイと一緒に行動しようとしたが、リナリーがレイを引っ張って先に行ってしまい、アレンは一人で行動していた
「へっくしょん!」
アレンは昨日は夜中まで操作をしていて、少し寒かったのかくしゃみをした。
「で、何コレ?アレン君」
「す、すみません」
「何で見失ったんだ?」
「凄く逃げ足早くて………」
アレンが言うには、昨日アクマが居たらしくそのアクマは捕まえてた一般人に「イノセンス」の事を聞いていた。
恐らく、その人は今回の事件に何かしらの関係があると考えた。
だが、アクマを倒した後、アレンがその人を追おうとしたが結局見失い、アレンの記憶を頼りに似顔絵を描いてもらった。
「アレン、少しは絵心を持てよ」
アレンの兄弟子であるレイはアレンの絵を見ながら言う。
「そう言う、レイ兄だって絵心無いじゃないですか」
「お前……それ言うか!」
行き成り喧嘩腰になるレイにリナリーはレイの頭をぽかっと殴る。
「すぐ人に絡まない!レイの悪い所だよ」
「ちぇ……へーい」
レイはリナリーに怒られ、返事をしコーヒーを飲む。
「……そう言えば、コムイさん元気なかったですよね」
アレンは任務の詳細を話してる時のコムイが付かれていたことを思い出し言う。
「兄さん、色々心配してて働きづめみたい」
「心配?リナリーの?」
「伯爵の」
今度はアレンの頭をポコっと殴る。
「最近伯爵の動向がまったく掴めなくなったらしいの。「嵐の前の静けさみたいで気持ち悪い」ってピリピリしてるのよ」
「あの肥満野郎。見付けたら必ずぶちのめしてやる」
レイはそう言い、コーヒーカップをソーサーに置く。
「伯爵か…………!」
するとアレンは急にフォークを落とし、驚きの表情になる。
「アレン君?フォーク落ちたよ」
「アレン、どうした?」
「あああ!」
アレンはそう言い、後ろの女性を指差す。
「この人です!」
「エクソ……シスト………?」
「はい……てか、何で窓から逃げるんですか?」
「ごめんなさい……条件反射で」
アレンは窓から逃げ出した女性の服を掴み、逃亡を防ぎ、店の中へと戻す。
「私はミランダ・ロット-。嬉しいわ、この町の異常に気付いた人に会えて……誰に話してもバカにされるだけでホントもう自殺したいくらい辛かったの。あ、でもウンコは避けれるようになったんだけどね」
「ウンコ?」
(((この人、大分キテるっぽい)))
三人はそう思った。
「ミス・ミランダ。あなたは街が異常になりはじめてからの記憶があるの?」
「ええ、街の皆は昨日の10月9日は忘れてしまうみたいだけど。私だけなの……助けて!このままじゃ、私ノイローゼになっちゃう!貴方昨日、私を変なのから助けてくれたでしょ!なら、この状態からも助けてよぉ!」
「落ち着け、ミス・ミランダ。俺達が助けるから」
「だから、皆で原因を探しましょう」
「原因ったって気づいたら10月9日になってんだもの~!」
「本当の10月9日に何かあったはずよ。心当たりはない?」
リナリーがミランダに尋ねてると、アレンの左目が反応をする。
アレンの左目は昔、アレンの養父、マナをアレン自身がアクマにした時、左目に受けた呪いにより、アクマに内蔵されてる魂が見えるようになっている。
そして、その左目は自動的に反応する。
要するに、この店にアクマが居ることを示してる。
「リナリー、ミランダを連れてこの店から出て下さい。君のイノセンスならアクマを振り切って彼女の家まで行けますよね?」
アレンが席を立ち、店の奥にいる数人に目を向ける。
「なるほど。ミランダが昨日襲われたのは、街の人間と違う反応をするミランダに目星を付けたんだな」
レイも立ち上がり、店の奥の数人を見つめる。
「何故ミランダさんが他の人達と違い奇怪の影響を受けないのか?」
「それはミランダ自身が原因のイノセンスと接触してる可能性があるからだ」
レイとアレンはイノセンスを発動させ、構える。
「リナリー、頼むぜ」
「うん」
リナリーはレイの言葉に頷いて言い、、イノセンスを発動させミランダを抱え、店から逃げ出す。
「さて、こっから先は通さねぇよ………ってな」
レイは不敵に笑い、アクマの群れにアレンと共に突っ込む。