男子戦車道始めます!   作:amamamama

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劇場版を見て書きたくなったので投稿。

矛盾点は感想でご指摘くださると有難いです。


プロローグ

「前方敵ティーガーⅠ発見」

 

「まだバレてないっぽいな・・・」

 

「でもバレるの時間の問題だろ、なんたって隊長車だからな」

 

「どうします車長?」

 

茂みの中、俺達は敵車、ティーガーⅠを視界に納めていた。距離はおよそ1200メートル、向こうはまだ気付いておらず絶好のチャンスだ。

 

「1発撃ったら後退するぞ、総員準備に掛かれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「男子戦車道?」

 

桜の木もそろそろ葉桜になろうかという頃、俺は学園長室へと呼ばれていた。

 

「そう、連盟が試験的に導入するために連盟から声が掛かったの。他にも強豪校から最近新設された高校まで呼びかけているみたいね」

 

「はぁ、そうなんですか・・・」

 

俺は曖昧な返事をする。戦車道と言えば女子の嗜みとして受け継がれてきた武道だ。それなのにどうして男子なんかが・・・

 

 

 

後日、男子戦車道を試験的に導入する旨が説明されたと同時に男子生徒を対象にアンケートが採られた。そうして集まったのが・・・

 

「俺を含めて5人、まぁ仕方ないか」

 

やはり戦車道は女子の武道というイメージが強いのだろう。思ったより人が集まらなかった。

 

面子を確認する。親友の秋月謙也、2年生から北里翔太、椎名秀。1年生から瀬戸浦徹、学園長から渡された生徒資料に貼ってあった画像と見比べる。

 

「それで永斗、肝心の戦車は何処なんだ?」

 

秋月が俺に尋ねる。

 

「ここに持って来てくれると聞いていたんだが・・・」

 

手元の用紙に目を落とそうとした時、背後からエンジン音が聞こえてきた。その音は段々大きくなり地面まで揺れ始めた。

 

「この音、絶対戦車だぜ!」

 

北里が興奮気味に叫ぶ、余程楽しみにしていたようだ。

 

校舎の陰から現れたのはドイツの重戦車ティーガーⅡだった。確か副隊長車もコイツだった気がするが・・・

 

「俺たち轢かれないか?」

 

はしゃぐ北里は対照的に若干怯えているのは椎名だ。彼らは中学以来の友人らしい。

 

「あれに乗るんですよね」

 

1年の瀬戸浦もあまりの迫力に呆然としていた。

 

俺達の前でティーガーⅡは停車する。

 

「顔合わせは済んでいるようだな」

 

ハッチが開き中から現れたのは隊長である西住まほだ。彼女は国際強化選手にも選ばれるほどの実力で名前を知らぬものはこの学校内には居ない。

 

「西住隊長、たった今終わったところだ」

 

「よろしい、これが貴方達が乗る戦車、ティーガーⅡだ」

 

地面に降りた西住隊長は車体をコツンと叩いた。

 

「早速で済まないのだが一週間後の試合形式の練習に参加してもらう。それまでに動かせるよう練習しておけ」

 

「「「はい!」」」

 

まさか俺が戦車道をするなんてな・・・

 

 

 

 

 

 

こうしてゼロからの男子戦車道が始まった。

 

 




登場人物紹介

妙典寺永斗(みょうてんじ ながと)

3年生、男子チームの車長。母親が高校時代戦車道を行っていて幼少の頃から母の操縦する戦車に同乗していた事から見様見真似で戦車の操縦を覚えた。
母の影響から戦車道に興味を持っており映画や本などで知識を身につけており車長以外にもその他の役割も一通りこなすことができる。
隊長である西住まほとは家絡みの付き合い。



秋月謙也(あきづき けんや)

3年生、永斗の親友で彼のサポート役。剣道部に所属していたが永斗に誘われ戦車道を履修することに決めた。
戦車での役割は砲手。



北里翔太(きたざと しょうた)

2年生、いつも明るくチーム内でのムードメーカー的存在。親友である椎名秀を無理やり誘って戦車道に申し込んだ。
役割は無線手。



椎名秀(しいな しゅう)

2年生、北里に無理やり戦車道に申し込まれた。はしゃぐ北里をなだめるブレーキ役。無理やりではあったが参加するあたってオンラインゲームを始めるなどまんざらでもない様子。
役割は操縦手。



瀬戸浦徹(せとうら とおる)

唯一の1年生、野球部に所属していたが弱小チームであったため退部。体を鈍らせないために戦車道に参加し、重労働である装填手を進んで名乗り出た。




男子戦車道について

世界大会を前に競技人口の拡大と開催地の誘致を有利にするため試験的に導入された。

男性が搭乗する車輌は原則として2両まで、車輌総数が10両以下の場合は1両とする。

・・・という設定にしました。



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