Even if my life is wrong 作:にわかロック好きが好き
只でさえ文才が無く、ネタばかりが浮かんでたまたま形に出来たので上手くはありませんが投稿させていただきます。
因みに今話ヒロイン勢一切出ません(笑)
壹
「......いい加減にしろ、中身の無いことばかりを抜かして重要な事についての思考を放棄するな」
10月の半ば。海浜高校から申し込まれた公民館での合同ハロウィンイベントに生徒会長である城廻めぐりと海浜高校の折本かおりから頼まれて初参加した企画会議での俺、比企谷八幡の第一声はそれだった。
「責任から逃げるな、職務を全うしろ、イベントが成功しなかったけどみんなで決めたことだからと心の中で自分を慰めるための理由付けを作ろうとするな。お前は自分が責任者であることを忘れるな、海浜高校生徒会長」
中身の無いことばかりを会議することへの苛立ちでついやってしまった。誰もが俺の突然の発言に驚き、場が静まる。
こんなことは自分が言うべきことでも言えたことでもない、そんなことは分かってる、それでも。
「他人を頼ることを悪とは言わない、むしろ善なのだろう。だからこそ意志を持て、意志を持たないやつが人の上に立って生きれると思うな。自分を見失うなよ」
そこまで言って、俺の言葉のどこかが癪に触ったのか、海浜側の1人が激昂した。
「ふざけるな‼お前、こっちが黙って聞いてれば良いように――」
「すまない。もういいよ、副会長」
俺を糾弾しようとする副会長を向こうの生徒会長である玉縄が宥める。
玉縄には、そこまで言えば十分だったらしい。
「これまでの僕たちの、いや僕の会議への態度は総武高校側への無礼だった。謝罪させてもらう。
僕は無意識の内に自己保身を行おうとしていたようだ、まさか他校の生徒に気付かされる羽目になるとは。
いや君だからこそ、か」
「御託を並べるのはもういい。お前が自分の失態に気づいたならば、お前はこの状況をどうするつもりだ」
「......このイベントの大まかな内容を決定させ、各々の企画の代表者を中心に作業に当たってもらうことにする。
僕はイベントの責任者として、各企画の進行状況の確認を行い、詳細を先方の公民館側に提示することで職務を全うするつもりだ」
流石というか、玉縄は淡々とやるべきことを述べた。咄嗟でそこまで頭が働くのなら早く使って欲しかったものだが。
「そうか。海浜側としてはこの通りのようですが、どうしますか、城廻会長」
「ふぇっ!?ま、まぁそうしてもらえると此方もやり易いし、この方向で行きましょ~♪」
と、
最初に可愛らしい声が出たのは急に話を振られたからだと信じたい。
決して、急に向いた俺の眼がいつもより腐ってたからとかそんなんじゃないはずだ。
「では、改めてイベントの内容を選定しよう。―――――」
この日の会議はゆっくりと、だが確実に進んでいた。
それから玉縄、いや海浜高校全員の意識は良いものを作る、という曖昧なものからイベントを成功させることに重きをおき、駄目なものは駄目だとハッキリ是非の区別をつけられるようになった。......俺への感謝をした者は中学時代からの知り合いである折本以外いなかったが。
***
月日は流れ、11月。
俺は奉仕部には顔を出さないようになっていた。俺は文化祭、修学旅行での依頼を一人で完遂した。いや、してしまったと言った方が適切か。そのせいであいつらと一緒に居る意味を見失ってしまい、先日の城廻先輩の頼みを利用して避けるようになっていた。
アイツを拒絶したあのときと同じように
「......っていかんいかん、明日からはアレが本格サービス開始だからな、気合い入れていかねぇと。あのバカ共の相手をするのは少し憂鬱だが」
その時の俺は微塵も思わなかっただろう、2年間もそれに閉じ込められるとは。
それの名は『Sword Art Online』
茅場晶彦によって作られ、1万人のプレイヤーを幽閉したデスゲームである。
******
『何故こんな簡単なことが出来ないんだ、お前は』
止めろ
『姉も弟も出来て何故お前は出来ない』
言わないでくれ
『お前は賢姉賢弟の真似すら出来ないのか』
止めてくれ
『何でお前はこんななんだ、
ヤめロォぉッッっッ!!!!!!!!
「っっはぁっ、はぁ、はぁ...ふぅっ...」
また、この夢か。
そう思いながら"織斑の出来損ない"、織斑一夏はベッドから体を起こす。時計を見ると時刻は4:30を示しており彼が起きるには少し早い時間だ。
寝間着として着ていたTシャツが汗でびっしょりと濡れていたので着替えと気分を落ち着かせるためにシャワーを浴びようと起き上がり、自分の部屋を出る。
自分以外が家にいないのを不思議に思ったが、姉と弟は姉の出る大会のため、確かドイツに行っていたことを思い出す。
無論姉は一夏も一緒に、と誘ってきたが弟は嫌そうな顔をしていたし、何より自分にはやりたいことがある、と言って断ったのだ。
そしてそれが始まるのは今日の午後1時。
シャワーを浴び終え、軽くトーストしたパンを食べながらTVを点ける。
丁度TVではニュースをやっており、姉の出る大会について、今年も織斑千冬が優勝してくれることを期待している、という旨のものをやっていた。
自分の姉の事を言われて少し複雑な気分ではあるがさして興味もないのでチャンネルを変える。
***
そうこうしている内に壁に掛けてある時計は30分前を指していたので昼飯を軽く済ませ、ヘルメット型の機械、『ナーヴギア』を被り、一通りの手順を終えてベッドに寝転び、その一言を唱える。
『リンク・スタート』
第1話(プロローグ):彼等の現実
どうでしたでしょうか。ハロウィンイベントにしたのは時系列的な問題です。次話の投稿は今日明日中に纏め上げますが、その後は多分不定期ですのでそれでもという方はお付き合いしていただけると嬉しく思います。
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