Even if my life is wrong   作:にわかロック好きが好き

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どうも、駄作者です。今回からヒロイン勢、そして会話が異常なまでに増えます。ご容赦ください。




ソードアート・オンラインに入った私達は、予め決めておいた通り、プレイヤーネーム(PN)を自分の下の名前にして、一旦集まった後に分かれて各自で少し体験し、また集まるということになった。

 

「じゃあね、しぶりん、しまむー」

 

「私はしぶりんじゃなくてリンだよ、顔が割れるのは嫌だから」

 

「そ、そうですよ、ミオちゃん、私達はアイドルなんですからっ!」

 

「ちょっ、ウヅキ、声が大きいよ」

 

大きめの声で話していたので、気づいたらしい男性プレイヤーが1人歩いて寄ってきた。

 

「しぶりん、しまむーに、ミオちゃん...?てことは、もしかして、ニュージェネのみんな!?」

 

「「「へっ?」」」

 

男性プレイヤーにしては高い声、そして自分の事を私と呼ぶプレイヤーに3人は疑問符を浮かべる。

 

「あーっ、そっかー、私Maleだから分かるわけないか。私はロックなアイドル、多田李衣菜だよっ♪」

 

「「「え、エェーーッッッ?!」」」

 

「ちょ、李衣菜、何でここに?」

 

「いやね、ニュージェネのみんなが何か企画でSAO体験するってのを聞いてたから、なつきちと一緒に驚かそうってなってね、どうせSAOするなら男でやった方がロックかなって思ってやったんだ~、でも肝心のなつきちがいつになっても来ないから困ってるんだよね」

 

3人が驚愕しているのは李衣菜がSAOを持っているということに対して、なのだが李衣菜はそれに気づいてない。

少しして、ハッと正気に戻ったリンが李衣菜に問う。

 

「そういえば、李衣菜のこっちでの名前は?」

 

「あぁ、なつきちと一緒に入る訳じゃなかったから、名前で分かるようにってリイナにしたんだ」

 

......名前が同じでもMaleでは分からないんじゃ、とは突っ込まなかった。

 

「それでさ、みんなは今からどうするの?私はソードスキルってのを練習しにいくんだけど」

 

その声でウヅキとミオが戻ってきた。

 

「一応、別々で散策しようかなとはなってるんですけど」

 

「そっか、ならここでお別れだね、また会えたら会おう‼」

 

と言って背を向け、走り出そうとしたが、そこであっ、と思い出したように振り返り、

 

「フレンド登録しとこうよ、次いつ会えるか分かんないし」

 

3人も断る理由も無いので了承し、各々のフレンド欄に3つの名前が登録された。

 

その後、リイナがじゃあね、とフィールドに去っていったので3人も分かれることにした。

 

***

 

リンはリイナの後を追うような形でフィールドに出て、息を呑んだ。

 

そこに広がっていたのは、現実でも見たことの無い広大な草原だった。あちこちにプレイヤーやモンスターがいるという差違はあれど、現実と遜色ない景色にリンは圧倒された。だが本来の目的を思い出し、教えてくれそうな人を探す。

すぐ近くでソードスキルらしきものを放とうとしてイノシシみたいなモンスターに突進で飛ばされている男性と、その横でその男性を笑いながらもレクチャーしている人を見つけた。

 

「ねぇ、私もソードスキルってのを教えてほしいんだけどさ、教えてくれる?」

 

「あぁ、俺は別に構わない。俺はキリトだ。とりあえず、君のプレイヤーネームと武器を教えてくれないか?」

 

「えっと、リンです。武器は細剣(レイピア)、だね」

 

細剣(レイピア)か、βテストで使う奴少なかったから上手く教えれるかは分からないけど、まあいいか。ソードスキルは基本的に決まった初動のモーションをすれば後は体が勝手にやってくれるんだ」

 

「体が勝手に?自動的に体が動くってこと?」

 

「そう、まぁ初動のモーションをすればライトエフェクトが出るからその後は体をシステムに委ねる。ソードスキルの途中で下手に止めようとすればスキル後硬直がそのタイミングから起きるから、ソードスキルをやったら最後までやりきらないと攻撃も出来ずにただで相手に隙を与えるんだ」

 

「スキル後の硬直はソードスキルを中断しても起こっちゃうんだね」

 

「そういうことだ。じゃあまずは俺がやってみるから武器は違うけど、参考にして欲しい。

おーい、クライン‼お前ももう一回しっかり見とけよ‼」

 

クライン、と呼ばれた男性プレイヤーがキリトの声でやっとリンに気づく。

 

「俺はクラインってんだ、ヨロシクな」

 

「リンです、よろしく」

 

二人が自己紹介を終えたのを確認してキリトが片手直長剣を抜き、クラインが苦戦していたイノシシ型のモンスター、フレンジーボアに切っ先を向ける。そして、ライトエフェクトがキリトの剣から発生し、キリトは片手剣の突進スキル、『レイジスパイク』を放つ。見事命中し、フレンジーボアは一発でポリゴンとなって消えた。

 

「へぇ、そんな感じなんだ...」

 

「大体こんな感じになるんだけど、いけそうかな、リン?」

 

「......うん、何とかやってみるよ」

 

リンも鞘からレイピアを抜き、リポップしてきたフレンジーボアに切っ先を向ける。ライトエフェクトがレイピアから発生したのを確認して、体をシステムに従って動かす。リンは一発目で『リニアー』を発動させ、フレンジーボアを倒した。

それを見たクライン、そしてキリトまでもが息を飲む。キリトがリンに見せたのは片手剣のソードスキルだ。クラインの曲刀には近いが、リンの細剣(レイピア)とは系統が違いすぎる。

確かに、キリトは突く攻撃のレイピアのソードスキルに近い突進スキルを選んで見せたが、一回きりでやり方を覚え、その通りに体を動かすのは至難の技であるはず。

 

「あ、あれ?何か違った?自分では上手く出来たと思ったんだけど」

 

黙り込んでしまったキリトとクラインにリンは困惑する。リンは頭を使いながら体を動かすことに馴れているのか、と感嘆しながらもキリトは慌ててリンに賞賛の声をかける。

 

「いや、間違ってないよ。おめでとう、リン。まさか一発でソードスキルを成功させてしまうなんてな」

 

「これで合ってたんだね。良かった」

 

「リンは現実(リアル)でもよく頭と体を一緒に動かしたりしてたのか?」

 

言った後リアルについてを詮索するのは禁句(タブー)だと思い出し問うたことを少し悔やんだが

 

「うん、まぁ仕事とかでよくやってたからね、馴れてるんだ」

「へぇ、そりゃすごいな。じゃあ、そろそろ本格的にステータスを上げるか。クライン、リンに負けずにソードスキル出来るように頑張らないとな」

 

「おうよ!俺だって、リンに負けずに良いとこ見せて―――」

 

『キャア―――ッ』

 

クラインの声を遮るように女性プレイヤーの悲鳴が聞こえた。3人が声の方に向くと、2体のフレンジーボアに挟まれた状態で、HPは半分を切りイエローに達し、スキルを中断されたのか硬直状態のプレイヤーがいた。

それが知り合いだと分かったリン、元よりお人好しのキリトが走って行こうとするが、その前をクラインが駆け抜け、1体のフレンジーボアを曲刀で斬りつける。元々HPが減っていたのでそれだけで1体はポリゴンとなったが、もう1体は半分以上残っていた。

だが、そんなことを気にするクラインではなく、女性を傷つけたという理由でフレンジーボアにただ憤り、無我夢中に剣を振るう。

 

「女性を傷つける奴なんざ、赦さねぇっ‼」

 

そういってソードスキルのモーションを取り、曲刀基本ソードスキル『リーパー』を放つ。クラインの曲刀は(たが)うことなくフレンジーボアに命中し、ポリゴンへと帰した。

 

((女性のためなら出来なかったことを強引に成功させるクラインって......))

 

それがクラインである。

 

「大丈夫かい、お嬢さん?」

 

「はっ、はいっ、大丈夫ですっ‼助けていただきありがとうございますっ」

 

女性プレイヤーの(もと)に傍観していたキリトとリンがクラインの丁度後ろから駆け寄る。

 

「大丈夫、ウヅキ?」

 

「あれっ、リンちゃん?何でここに?」

 

「ウヅキを助けた方じゃないこっちの男の人にレクチャーしてもらってたんだ」

 

「どうも、助けた方じゃない男のキリトです」ムスッ

 

「キリト、拗ねないのっ」

 

「別に拗ねてねぇよ。別に」

 

「あっ、あのっ‼し...ウヅキです‼」

 

ウヅキはキリトとリンの口喧嘩(というより痴話喧嘩)に押されそうになりつつも、自己紹介をする。

 

「おう、よろしく。おいクライン、お前も自己紹介ぐらいしろ、助けた本人だろうが」

 

「おうっ、俺はクラインってんだ、ヨロシクお願いするな、ウヅキお嬢ちゃん」

 

「よっ、よろしくお願いしますっ‼」

 

リンに対しては呼び捨てだった癖にウヅキに対してはお嬢ちゃん扱いするクラインにリンが少々不機嫌になる。

 

「私の時と対応が違う......」

 

「まぁまぁ、そう怒るなって」

 

とキリトがリンを宥めていると、遠くからこちらに向かって来る人影が見えた。

 

『オーーイ、キリトさーーん‼』

 

「んっ?おう、久し振りだな、イチカ」

 

「お久し振りです、キリトさん。ハチマンさんには?」

 

「そういやまだ会ってないな。それより、後ろの子は?」

 

「あぁ、この子は―――」

 

「「あっ、ミオ(ちゃん)っ‼」」

 

イチカが答える前にリンとウヅキが気付いて反応する。

 

「あっ、リンにウヅキじゃん‼」

 

「ミオの知り合い?キリトさん、この子は丁度他の男性プレイヤーにしつこく勧誘されてたんで奪って逃げてきました」

 

「おいおい。奪ったって、デュエルでもしてきたのかよ」

 

「はい、初撃決着モードで全員ぶっ飛ばしときました」

 

「そりゃあもう凄かったですよ‼来る敵をズバズバーッと斬り倒していくのは見てて気持ち良かったです‼」

 

と、さも当然のように言うイチカと楽しそうにその時のイチカの真似をしながら熱弁するミオ。

 

「それはどうも。あ、自己紹介が遅れましたね。イチカです。今さっきまでミオにソードスキル教えてました」

 

「「「よろしく(な/お願いします)」」」

 

「さて、じゃあスキル練度上げに行くか」

 

1パーティの人数に達した一行は狩り場として比較的練習に適した場所へと移動した。

 

***

 

「ん?よぉ、キリト、イチカ」

 

「あ、ウヅキ、リン、ミオ、今日ぶりだね」

 

狩り場に着くと、右手に短剣、左手にピック、というよくわからない組み合わせの武器を持ったハチマンとその横で短剣を振り回しているリイナがかちらに声をかけてくる。

 

「「ハチマン(さん)っ‼」」

 

「どうしたお前ら、生き別れた兄弟に会ったみたいな反応して。つーかお前ソードスキル教えたんだからずっと隣にいるなっ‼」

 

「良いじゃないですか、駄目なんですか!?」

 

「名前も知らん奴に近くにいられるとか俺じゃなくても嫌だろうが‼」

 

「なっ?!それなら名前を教えれば良いんでしょ‼リイナですよ、リ・イ・ナ‼」

 

「男でリイナって、お前な......あぁそうか、多田李衣菜のファンか、となるとキリトとイチカの後ろの奴らも一緒なのか?ウヅキとかリンとかミオとか、アイドルの連中の名前ばかり聞こえたが」

 

「なッ!?違いま―――」

 

「そ、そうなんですよ‼同じシンデレラプロジェクト好きで集まって始めたんです‼」

 

「(ちょっとウヅキ、何で誤魔化すのさ‼)」

 

「(あのねリイナちゃん、顔が割れたらマトモにこっちでも暮らせなくなるんですよ?)」

 

「(あ、ゴメン......)」

 

少しリイナが小さくなって見えた。アイツ本当に男かよ。さっきの言葉遣いといい、女々しすぎるだろ。

 

「何でリイナがしょげてんのかは知らんが、まぁお前らのアバターは覚えたから。じゃあな」

 

「ちょっと待てよ、ハチマン。フレンド登録ぐらいしとこうぜ」

 

「嫌だよめんどくさい、俺はもう帰りたいんだっての」

 

ハチマンはキリトの制止の声も聞かず、右手を振ってステータス画面からログアウトしようとして......固まった。

 

「..................おいキリト」

 

「何だよ、ステータス画面見るなり固まって。捨て台詞吐いた後話しかけるとかダサいぞ」

 

そんなの知ってるっつの。そんなことよりも、だ。

 

「ログアウトボタンが無いぞ」

 

「はぁ?そんなわけ無いだろ、何かの見間違い......」

 

ハチマンの見間違いだと証明するためにキリトもステータス画面を開くが、

 

「......マジで無いな」

 

「おい、イチカとその周辺の奴ら、ログアウトボタンがあるか確認しろ。俺とキリトには無かった」

 

「おいおいそりゃねぇだろ、お前らのがバグってるだけなんじゃねぇのか?」

 

そういってクラインもステータスを見るがやはり固まる。

 

「......マジか。クッソォオオッ、夕飯のピザ頼んでるってのによぉっ‼」

 

「用意周到さが仇になったな。他の奴らは?」

 

「わた...僕も無かったですよ」

 

「俺もです」

 

「「「私も(です)」」」

 

リイナ、イチカに続いてウヅキ、リン、ミオも肯定の意を示す。

 

「これはいよいよもって胡散臭くなってきたな」

 

「だな。まぁその内運営から通達があるだろ」

 

「じゃあそれまでに自己紹介とフレンド登録済ませとこうぜ」

 

まだ諦めてなかったのか、キリトの奴。

 

自己紹介とフレンド登録を軽く済ませ(女性陣+リイナが)談笑していると、辺りがライトエフェクトで包まれ、自分の見ていた景色が変わった。

 

第2話 再会と邂逅、そして疑念




李衣菜とNGSの関わらせ方は多少強引ですが、作者の文才不足です。申し訳ありません。やっとここから原作に入っていきますが、こんな途中できってしまったのは茅場アバター(赤ローブ)の台詞とかモブの反応を忘れてしまったからです
m(_ _)m
次話がいつになるか不明ですが、なるべく早く投稿したいと思っています。
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