僕の文章力、計画性の無さ等が影響しています…(˘ω˘;)…
期待してる方もほとんどいないとは思いますが、投稿する側としては申し訳ないです…受験が終わったらもう少し更新ペースを早めるようにしたいです。
では、物語のほうをどうぞ!
とは言ったものの、どうすればいいのか全くわからない。
無駄にカッコイイ(?)台詞を吐いてしまっただけに後戻りは出来まい。
「えーと、案内ってどんな感じででしょうか…?」
初めて見るこの国のお姫様に戸惑いながらもなんとか聞いてみる。
「ん〜、まずは、そうね。お腹が減ったから食べ物のあるところに案内してくれるかしら?」
俺には食べ物の売ってる場所には沢山心当たりがあった。
ここからだと某ハンバーガーショップが一番近いだろうし、メジャーだろうか。
とりあえずそこを目指すか。
「心当たりならあります。では、そこを目指しましょう」
「わかったわ」
そう返事をする姫様をちらりと見て、俺は歩を進める。
と、姫様が
「…手、繋いでも、いい?」
途切れ途切れになりつつも言葉を発した。
その言葉についての理解が少し遅れたが、わかった。
「街に下りたこと、ないんですね?」
「そ、そうよ。悪い?」
そう、顔を赤らめて言う姫様。
「いえ、全く悪いことではありません、行きましょう」
俺はそう言って姫様に手を差し伸べた。
城壁周辺の草むらを抜けると夕暮れの街が広がっていた。
「わぁ…すごい!」
姫様が先程までの堅い表情からは察することの出来ないほどの笑顔で街を見渡す。
「ここからの眺めはとても綺麗ですね」
俺も感想を述べる。
「えぇ。とても素晴らしい眺めだわ…!」
姫様はとても感動しているようだった。
街に降りると人々の視線は姫様に釘付けだった。何せこんなに美しいお方だからな。
今までマスメディアには姿を現したことが無いからか姫様と知っている人はほとんどいないだろう。だから、この視線は姫様だと知ってのことではなく、ただ、彼女の美しさのみで惹き付けたものだと言える。
「すごい、喧騒ね…これが街…」
「うるさ過ぎるほどですがね…」
俺はいつもこの喧騒に飲まれているからもう慣れっこだが、姫様にはちときついかもな。
「何を言ってるの?この喧騒がいいんじゃない!」
ほぉ…そう来ましたか…
俺は姫様の感想に驚きを隠せないが、街に初めて来た田舎者と同じような気持ちなのだろうか。
とりあえず駅前のハンバーガーショップまで歩いた。
「ここが、庶民のお店なのね?」
庶民って…まあ、いいか。
しかし、ここのハンバーガーが姫様のお口に合うかどうか…
「美味しい!美味しいわ!」
どうやら俺の心配は杞憂に終わったようだ。
「気に入ってくれて何よりです」
「城の料理の3倍は美味しい!これはいけるわ!」
なら良かった。俺はホッとした。
街はもう夜の闇に包まれ始めていた。
ハンバーガーを食べ終えると、姫様は更に駅前の店に興味を示し、その度、入店する。勿論、俺も。
「あら、綺麗な彼女さんね」
と微笑みながら俺に話しかけてきたのはたい焼き屋のおばさんだった。
「良ければ1つどうぞ」
「いいんですか!?」
と食いつく姫様。あなたの食欲は無尽蔵なんですか…さっきハンバーガー食べたばかりじゃ…
「別腹別腹!」
そう言って姫様はおばさんからたい焼きを貰うと
「熱い!でも、美味しい!」
早速食べて食レポまでしていた。なんてお方だ…
「ちなみに言っておきますが彼女ではないですよ?」
「あら、そうなの?とっても仲良さそうに見えたからつい」
第一、こんな美しい人とそんな関係になれたら…なんて考えてはいけない。このお方はこの国を統べる家系の1人なのだ。俺なんかには手の届かない高嶺の花だ。
そして、街をぶらつくこと数時間…
もう夜だ。
駅の置き時計を見上げると8時を指していた。
「…そろそろ帰らないといけないのでは?」
俺は疑問を口にした。
「え〜…」
姫様は忘れたかったことを思い出してしまったように口をとがらす。
「でも…」
俺が言いかけた時、
「やっと見つけました!姫様!」
「あ、あれは!!近衛兵達!!に、逃げましょう!」
「え?どうゆう…」
そう戸惑う俺の手を握り姫様は走り出す。
「本当に姫様を捕らえることができるのか?」
近衛兵隊長の男が言う。
「勿論」
短く答えたのは黄緑色の長くてサラサラの髪、黄色の瞳を持つ、これまた美しい女性だった。
瞬間…俺は何も出来ずに、固まった。
先程、近衛兵隊長に返事をした女が俺と姫様の目の前に…
「つーかまーえた」
感情の篭らない声を出し姫様に抱きつく女。
「何が…起きたの?」
姫様と俺は戸惑うことしか出来なかった。
逃げることも出来ず、ここでゲームオーバー。
「やったぞ!」
と、近衛兵達は姫様に近寄る。門外漢の俺はどかされてしまう。
姫様は彼等に城に戻されてしまうのか。今日一日限りの関係で俺と姫様は終わってしまうのか…そんなの…そんなのって…
「姫様ぁぁぁぁ!!」
俺は思いのまま近衛兵達に突進する。
しかし、姫様にその足は届かず、近衛兵達に止められてしまう。
姫様は哀しそうに笑い、
「…そういえば、名前、聞いてなかったな」
「俺の名前は…タクトです!!」
そういった途端、姫様は驚いた顔をし、そのまま何も言わず、城へと戻った。
街は未だ喧騒に包まれているが、その時の俺はそんなことすら気にとめられなかった。