初めての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶり。
どうもサンダイオンっぽい人と申します。
再び意欲が湧き上がりちまちまと書き上げていたのを無謀にも投稿。
一週間ちょっとしたら短期留学行くのにねぇ・・・・
ではどうぞ!
『結衣、時間だよ。起きなさい』
「・・・・・んぅ・・・」
私の大好きな声が寝ぼけている頭の中に入ってきます。この声は・・間違いなくお兄ちゃんです。
「・・・・・・ん・・・お兄ちゃんおはよぅですぅ・・」
『ああ、おはよう』
少しこもって聞こえるのは扉越しだからですね・・・女の子の部屋に無断で入らない。さすがお兄ちゃん、しんし的です。・・・なんとなく使ってみましたけどどういう意味なのでしょう?
『早く着替えてきなさい。今日は結衣が好きなふわふわのスクランブルエッグだ』
「スクランブルエッグッ!!」
その言葉を聞いた瞬間、私の寝ぼけた頭は完全に覚醒しましたっ!お母さんが作るスクランブルエッグは私の大好物の一つなのですっ!それを一刻も早く食べるべく私は急いで着替えを始めることにしました。
「おはようございますっ!」
「はい、おはよ~」
「そんなに焦らなくてもご飯は逃げないぞ」
約3分ほどで着替えを終えた私はリビングのドアを転がり込むように開けました。そんな私を見てお母さんは笑顔で挨拶を返してくれ、お兄ちゃんはそんな私を見て苦笑していました。うぅ・・少しはしたなかったです・・・
挨拶がかえってこないということはお父さんはすでに仕事に出ているようです。お兄ちゃんももう食べ終わっているようですし、もう出る時間なのでしょうか?
「お兄ちゃん、もう時間ですか?」
「ん・・いや、今日は少し早く起きすぎたからね・・・もう少しゆっくりしてから行くよ」
「では、途中まで一緒に行きませんかっ?」
ふむ・・・とお兄ちゃんは顎に手を添えて少し考えた後、微笑を見せながら頷いてくれましたっ!
「いいよ。久しぶりに一緒に出ようか」
「はいっ!」
「じゃあ、俺は荷物を持ってくるから・・・結衣は落ち着いて食べてなさい」
「はぅっ?!」
し、思考が読まれてますぅ・・・・
私は顔を真っ赤にして俯いてしまいました。そしてそんな私を見てお母さんが「あらあら」的な表情でこっちを見ているので更に顔を赤くしてしまいましたぁ・・・・
「じゃあ、母さん。ご馳走様・・・今日は部活の打ち合わせがあるから遅くなると思う」
「あらそう・・・最近暗くなるのが早くなってきてるから気を付けてね・・?」
「ああ、分かってる」
心配そうに見つめるお母さんに笑顔を向けつつ、お兄ちゃんはリビングを出ていきました。
「じゃあ、いただきますっ!」
「はい、召し上がれ」
というわけで、私はお兄ちゃんに言われたとおりいつもどおりに朝食を食べ始めました。
うぅ~っ!!やっぱりおいしいですっ!!
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「すみません、お待たせしましたっ!」
「そこまで待ってないから謝る必要はないよ」
玄関先で本を読みながら待ってくれていたお兄ちゃんの隣に謝りながら並び立ちます。そして少し荒い呼吸が落ち着くまで私の頭を撫でてくれました。
「じゃあ、行こうか」
「はいっ!」
私の学校のスクールバスが来るバス停までお兄ちゃんと色々お話をしていました。私が話題を出すたびにその話題に乗ってくれてとても楽しくお話しできて嬉しかったですっ!まるっ!
「じゃあ、行ってきますっ!」
「ああ、いってらっしゃい」
バス停に着いて3分ぐらいするとスクールバスが着いてしまいました・・・うぅ・・もう少しお話がしたかったのですが仕方ありません・・・・
私は本当に・・・本当に残念に思いながらバスに乗り込みました。その際にお兄ちゃんが笑顔で見送ってくれたので少しは残念な気持ちが晴れました。
運転手さんに軽く挨拶をしつつ、後ろの座席を目指します。そこにいるのはもう三年の付き合いがある三人が座ってます。
「三人とも、おはようですっ」
「あっ結衣ちゃん、おはよ~」
「おはよ~」
「おはっ」
高町なのはちゃん、月村すずかちゃん、アリサ・バニングスちゃん。一年生から今迄ずっと同じクラスの友達ですっ。同じ塾にも通ってて放課後まで大体一緒にいるのです。
最近は一緒にビデオメールを撮ったりしましたっ。なのはちゃんの遠くにいる友達だそうで、一体どうやって知り合ったのかが最近の気になることのひとつだったり。
でも、絶対こっちからは聞きません。なのはちゃんが話してくれるまで待ってます。それが私たちの友情なのですっ!エッヘンッ!
「そういえば、あのフェイトって子にもうすぐ会えるんだっけ?」
「うんっ、あともう少しだってっ」
なのはちゃんがすごく嬉しそうにアリサちゃんの問いかけに答えます。それはもう本当に嬉しそうに・・よっぽど速く会いたいのでしょうねぇ・・・私も会ってみたいです。
そんなこんなあんなこんな話してる内に学校に到着。さて、今日も勉強頑張って行きましょ~っ!
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「それじゃ、今日はここまで。皆お疲れさん」
『お疲れ様で~す』
現在19時ちょっとすぎ。ようやく私立聖祥大学付属中学校軽音部の部活が終了し、約10人ほどが一斉に下校を始めた。この時間にバスは既に終了しているため皆歩いての下校だ。
「なぁ、今日コンビニ寄んない?俺、腹減っちった」
「いや、今日は早く帰ってくるように言われてるから遠慮しとくよ。また今度」
「ちぇ~。んじゃ、また明日な~」
「ああ」
その内の一人が、その集団から離れ帰路についた。すると、ポケットから音楽プレイヤーを取り出してイヤホンをセットし音楽を聴き始めた。
「この曲を後二週間程で覚えきらないと・・やれやれ、試験も近いのに大変だ」
溜息と共に愚痴にも似た言葉を吐き出したが、その表情は非常に晴れやかだ。今が楽しくて仕方ないとでも言いたげな雰囲気を出していた。
しかし、その表情も歩きだして数分もすると無表情へと変貌した。先ほどまでの周りの空気と今の空気が急激に変貌したのに気がついたのだ。まるでこの空間に自分以外誰もいないようなそんな雰囲気だ。
「・・・・俺に何か用か?」
否、もう一人いた。しかし、その気配は妙な場所にあった。それはなんと空中にあったのだ。残像や意図的にそこに気配を飛ばしているのではなく、確かにそこにあるのだ。事実少年がそちらに視線を向けると騎士のような格好をした女性が空中に立っていた。
「・・私に気付くとはな。貴様、一般人ではないな」
「高々気配を察知できた程度でそういう風に言われるのは心外だな」
一般人の中にも気配を感じ取れる人はいる。しかし、そういった人はあくまでごく一部なのだが少年はそれに気づいていないようだ。
女性もそう思ったのかその端麗な顔を若干しかめっ面に変える。
「・・・気配を察知できる時点で一般人とは言い難いが・・」
「そうか?まぁ、いい。・・で、一体何が目的だ?」
「・・・・・お前のその膨大な魔力を頂きたい」
「・・魔力?」
「そうだ」
女性が言った要件はこの世界の人間において意味がわからないものだった。それは今の時代では存在が否定されているオカルト、またはファンタジーのものだったからだ。しかし、女性はそれが実在するのを前提として言ったものだった。
しかし、いきなり人々の気配が無くなったことや、女性が空中に浮いているのは十分にファンタジーの領域だが、そうそう理解が追いつくものではない。普通では。
「・・・成程。この身体には魔力が存在しているのか・・」
「正確にはお前の身体の中にある器官、リンカ―コアと言われるものだ。そこが魔力を生成している」
「・・・・で、あなたはそのリンカ―コアを取るのが目的か」
「・・命に別状はない。ただ、途方もない痛みは伴うだろうが」
成程、成程と少年は何度も頷く。女性が言ったことをかみ砕いて消化しているかのように。
「ではもう一つ質問だ。そのリンカ―コアとやらを取ってどうするつもりだ?」
「・・・・・我が主のためだ」
「ふむ・・・」
今度は考え込む仕草をし始めた。今度は消化したものを吸収するかのように。
「・・・結論のみを言わせて頂くと却下の一言だな」
「・・そうか」
少年の言葉をある程度予想出来ていたのか女性の表情に落胆の色は少なかった。少年はその女性の答えも予想出来ていたかのように話を続ける。
「まず、第一にあなたの言葉による信憑性が皆無ということだ。俺とあなたとの間には信頼関係も何も存在していない。そんなあなたの戯言のような言葉を信じられるはずもない。第二にあなたの主を信用できない。会ったこともない人を信用も信頼も出来ないということだな。・・・ふむ・・まず挙げるならこの点あたりか」
「まあ、そうだろうな。私も同じことを聞かれたらそう答えるだろう」
「では、何故俺に問いかけた?」
何、簡単なことだ。と女性は少年の問いかけに答える。そして腰に差してあった剣を鞘から取り出す。
「私は騎士だ。辻斬り紛いのことが嫌いなだけだ」
「・・・理解した。ではどうする?」
「お前がただの一般人だったら最初から気絶させている。もう分かってるだろう?」
「まあ、な」
なんとなく聞いただけだと答えると、少年は肩にかけていたバッグを地面に置き、ブレザーを脱ぎ捨てる。
「力づくでお前の魔力を頂く」
「では、それに抵抗させてもらう」
女性は剣に炎を纏わせ、少年は拳を握り構えた。次の瞬間、女性は空中から少年に向けて突撃し、少年と交差した。
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女性の上段からの振り降ろしに対して少年は半身になってそれをかわした。そしてそのカウンターに右の回し蹴りを側頭部に向けて放った。しかし、女性はそれに対し鞘をもってして上手く防いだ。少年はそのまま鞘を蹴り飛ばすことで女性との距離を大きく取り、街灯の近くまで跳んだ。
「やれやれ。炎を纏った剣を振り降ろすとは・・痕跡が残ってもいいのか?」
「心配はいらない。この結界を解いた瞬間、痕跡は残らず消える」
「ほう・・それはいいことを聞いた」
女性の言葉を聞くと唐突に少年は街灯に向かって蹴りを放った。すると、街灯は簡単に切断された。折れたのではなく切れたのだ。そんな街灯の状態に女性が驚いている間に少年は数回街灯を蹴り続けた。結果、少年にとって振り回しやすい長さの鉄棒が出来あがった。そう、少年は自分の武器を作っていたのだ。
そしてその武器を片手で数回振った後、まあ、こんなものかと少年は呟いた。
「さて、仕切り直しといこうか」
すると、今度は少年から切りかかる。体勢を低く、地面と平行にさせ女性に近づき、その足に向かって鉄棒を斬り払ったが、女性はそれを空中に浮くことで回避した。そしてお返しと言わんばかりに剣を隙だらけな少年に向かって振り降ろす。
しかし、少年は先ほどの攻撃がかわされたのが分かった瞬間、利き足に力を入れていた。そしてそのまま女性の下を駆け抜けることでそれを回避した。
抜けた後少年はそのまま跳躍。体勢を捻り戻しながら女性の背後を突いた。だが、女性もそれを予測していたのか、剣を振る勢いで後ろを向きそのまま鉄棒を受け止めた。
少年はそのまま女性を跳び越えて再び距離を置くことで反撃をさせずに体勢を立て直した。
「ふむ・・なかなかに手強いな」
「それはこちらのセリフだ。まさかここまでとは・・・」
「ではこう行こう」
すると少年は身体全体に気合を入れ込んだ。そして両腕を前に突き出す。
「ゲキワザッ!!」
次の瞬間、少年の身体全体をオーラのようなものが覆い、次々と両腕に収束していく。
「咆咆弾っ!!」
少年が叫ぶと、両腕から先ほどのオーラで出来た巨大な虎が出現し、女性に向かって突進を始めた。
「何っ?!」
女性はその虎に驚き一瞬動きを止めてしまった。慌ててかわそうとするが、間に合わず虎に思い切り噛みつかれてしまった。
その虎はそのまま女性を何度か振り回すと地面に向かって叩きつけて消えていった。
「がは・・・っ!」
「・・・・さすがにこれは効いたみたいだな」
少年の声に女性は倒れていた身体をなんとか起こして再び剣を構えた。
「・・・・そういえば、少年。名前を聞いていなかったな」
「ん?そうだったか?」
これは女性の呼吸を整えるまでの時間稼ぎだ。そのことを少年は理解していたが、あえてそれに乗ってみた。
「私の名前は烈火の将、シグナムだ」
「俺の名前は上代宗次。ただのしがない中学生だ」
以後お見知りおきを、レディ?と少年、上代宗次は軽くお辞儀をした。
とまあ、こんな感じで。
のんびりゆったりとやっていく所存です。
まあ、色んな主人公考えたんですけど、やっぱ特撮はないとなぁ・・・・と思い、でも変身てなると幅が小さくなるよなぁ・・と思い、こんな感じになりました。
以後、上代宗次君をどうぞ宜しくお願いします。
では~