しがない男のしがない経験物語   作:サンダイオンっぽい人

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今回は説明回となりますよ~



ではどうぞ。


色んな鬱憤をぶつけてみる

「さて・・・と、もう時間稼ぎはいいか?」

 

「ああ。こちらもあまり時間かけられないしな」

 

 

宗次は今度は鉄棒にオーラ、激気を込め始めた。いや、更にそこから鋭くさせている。刃を研ぐかのように。

 

 

「激気研鑽」

 

 

宗次の激気の量は平均と比べて少ない方の部類に入る。しかし、そこから鍛錬を積み重ね様々な技を盗んでいった。武術において技を盗むというのは鍛錬において非常に重要なことを示す。無論、言い方は悪いが、これは基本中の基本である。言い方を変えると模倣とも言えるだろう。

 

何が言いたいかというと宗次は模倣に関しては非常に優秀ということだ。ゲキレンジャーの戦いを間近で見て感じた宗次にとっては激気を練るのは可能ということなのだ。

 

 

「レヴァンティン、カードリッジロード」

 

《explosion!!》

 

 

シグナムも行動を起こす。剣、アームドデバイス『レヴァンティン』の撃鉄を下したのだ。そうすることで魔力を溜めているカードリッジを爆発させるのだ。つまり、先ほどよりも強い炎を灯すことが出来たり、強力な魔法を放つことが出来るのだ。

 

宗次とシグナムはほぼ同時に駆け出した。しかし、宗次はシグナムよりも速く動き、彼女の懐に飛び込んでいた。

 

純粋に宗次がシグナムと比べて速度が上回っているのも確かにある。しかしそれだけではない。宗次は行動の一つ一つに緩急をつけていたのだ。構えや、身体の動かし方、しゃべり方等々・・・。そのことにより、シグナムは普段のリズムを崩されつつあるのだ。決定的になったのは先ほどのゲキワザであると言えるだろう。今迄見たこともない派手な技を出されたのだ。動揺しても不思議ではない。

 

 

「ふっ!」

 

 

しかし、シグナムの太刀筋はそれを感じさせないものだった。近づいてくる宗次に確実に当たる攻撃を繰り出していた。その攻撃を宗次はなんと・・・・

 

 

「何っ?!」

 

 

背中に鉄棒を横にして回し、身体を回転させながら外へと受け流したのだ。常人ではまず出来ない。否、どんな剣の筋のものでもやろうとは考えないであろうことだった。

 

下手をすれば背中は真っ二つ・・つまり死を意味するのだ。しかしそれをやったのだ、この男は。やられたのだ、シグナムは。

 

 

「ゲキワザッ!!」

 

「っ?!」

 

 

宗次は回転させた身体を起こして鉄棒を振り上げていた。呆けていたシグナムは慌ててレヴァンティンを構えようとするが既に遅かった。

 

 

「鋭鋭刀っ!!」

 

 

この技は激気を極限まで研鑽させることにより、威力を最大限に高めた技だ。無論、本家に比べたら威力は雲泥の差だが、それでも十分な威力を誇っている。

 

 

「レヴァンティンッ!!!!!」

 

《Panzergeist!!!!》

 

 

シグナムは咄嗟に防御魔法を展開する。それは全身の防御力を上昇させる。が、シグナムは分かっていた。これではこの攻撃を防ぐことが出来ないと。でもやらないよりはマシだ、そんな気持ちでこの魔法を展開していた。

 

 

「無駄だ」

 

「っ?!」

 

 

しかしそんな気持ちを感づいたかのように宗次はその言葉を放った。そして鉄棒が触れた瞬間、シグナムの身体は両断された。

 

 

 

 

 

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「只今」

 

「あ、お兄ちゃんっ。お帰りなさいっ!」

 

 

お兄ちゃんが帰ってきましたっ!!私は夕食を作っていたお母さんのお手伝いを一時中断して玄関でお出迎えです。そして玄関で見たお兄ちゃんはどこか疲れている様子でした・・・

 

 

「お兄ちゃん・・大丈夫?」

 

「ん?ああ・・少し部活で頑張りすぎただけだよ。大丈夫」

 

 

そう言いながらお兄ちゃんは私の頭を撫でてくれました。嬉しいのですが、それよりも心配する感情のほうが強いです・・

 

 

「夕飯まで部屋で休んでるよ。出来たら呼んでくれ」

 

「あ、はい・・・」

 

 

そう言ってお兄ちゃんは階段を上って行きました。私はその背中を見てることしか出来ませんでした。

 

 

「あら?宗次は?」

 

 

すると、リビングから顔をひょっこりと出しながらお母さんが私に聞いてきました。どうやら、お兄ちゃんがリビングに来なかったのが気になったようです。

 

 

「部活で疲れたから部屋にいるって・・・」

 

「あらそう・・・珍しいこともあるようね」

 

 

そうです。お兄ちゃんはどんなに遅くまで頑張ってても疲れたとは滅多に言いません。・・何かあったんでしょうか・・・?

 

 

「そうね・・・なら、宗次の元気が出るようなおいしいご飯を作りましょっかっ!」

 

「あ・・・・はいですっ!」

 

 

そうですっ!おいしいご飯を食べればお兄ちゃんも元気が出るはずですっ!さすがお母さんですっ!そうとわかれば張り切って作っていきましょーっ!!

 

 

 

 

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「・・・・俺も鈍ってるようだな・・この程度で疲れが見えるとは・・・」

 

 

宗次は制服を脱ぎ、部屋着に着替えるとベッドに横になった。そして思いだすのは先ほどのシグナムとの戦闘である。

 

 

「やはり、俺には近接はさほど向いていないみたいだな・・・マスターシャーフ-には悪いが・・」

 

 

実は宗次は転生者である。しかも既に二回転生しており、この世界は三回目の世界だ。

 

初めの世界は極普通の平和な世界だった。宗次も普通の学生であった。しかし、ある時その平穏が崩れ去った。研究者だった両親が何者かに殺されたのである。それと同時に彼の妹も・・・。

 

彼の命も狙われていると思った親戚の伯父は彼を海外へと逃がした。少なくとも国内にいるよりは安全だと思ったのだろう。しかしその直後、伯父も暗殺された。

 

宗次は復讐を誓った。両親が何の研究をしていたのかは分からない。しかし、少なくとも悪い事をする人たちではない。ならば、その研究で利益を目論んだ何者かが独り占めにするために殺したのでは・・宗次はそう思った。

 

その後の宗次の行動はとても速かった。というよりも愚かだった。紛争地帯に傭兵として身を投じたのだ。元から宗次の運動神経は一般人のそれを逸脱していた。頭脳もまたそうだ。故に兵器の扱いもすぐに慣れ、一端の兵士並みにはなれていた。

 

 

すぐに尻尾をつかめると・・そう思っていた。

 

 

しかし、現実は甘くなかった。ある時、自分が雇われていた軍があっさりと負けたのである。武器商人によってもたらされた新兵器に基地ごと爆破されたのだ。宗次はその時外にいたので死にはしなかったが、爆風によってかなりの重傷を負った。だが、そのことは彼にとって運命的な出会いをもたらした。

 

 

「ココ・・・俺にはやはりこいつしかないようだよ」

 

 

そう言って宗次はベットの近くにあるカギ付きの引き出しからあるものを取り出す。それは二丁の拳銃だった。

 

武器商人、ココ・ヘクマティアルとの出会い。彼女が宗次に新しい道を見出した。

 

 

私の部下になれ。そしたら君の仇もすぐに見つかるだろう。

 

 

病院で治療中だった宗次の目の前に現れた彼女の第一声がそれだった。無論、宗次は茫然とした。自分を雇っていた軍を爆破させた武器を売ったのは彼女だ。そんな人間が自分を部下にしようとしてきた。意味が分からなかった。しかし、彼女の言ったその言葉に宗次は気づけば即答していた。

 

 

良いだろう。だがその言葉が嘘だった場合、お前を殺す。

 

 

最初の印象は最悪だった。誰だって重傷を負わされた原因の一部である人間を最初から好きになることはないだろう。だが、一緒に世界各地を回るに連れ、ココに自然と惹かれていった。武器商人でありながら世界平和を目指す、とても不安定な女の子に。

 

 

「・・・世界平和、か・・・・あの世界はまだヒーロー達が戦っているのだろうか・・」

 

 

ココといると色々な情報が入ってきた。中には宗次の両親のことも・・その研究成果を狙っていた企業の情報も。どうやら両親は原子力をより害のなく、強力なものにする研究をしていたようだ。そこをその企業に狙われたのだ。表ではクリーンな会社と言われているが、少し事情を知っているものなら裏では相当汚いことをしているというのは誰でも知っているというとんでもない企業だった。

 

そこが家族を奪ったと知った宗次はココの部下を辞めてその企業の本社に突撃を仕掛けた。結果は辛勝。家族を殺す指示を出したものと実行犯をすべて殺すことには成功したが、同時に出血多量で死ぬ寸前までになった。

 

薄れいく意識の中で見えたのは泣きながら宗次に駆け寄ってくるココの姿だった。何故ここにいると思いつつ、すまないと思いながらも時は既に遅く、宗次の命は尽きた。

 

 

 

だが、何故か宗次の精神と記憶は消えなかった。別の世界への子供として再び生を受けたのだ。つまりは転生をしていたのだ。その世界は常識や歴史といったものは基本的には前の世界とは同じだが、まったく違うものがあった。

 

それはヒーローの存在、そして毎年絶え間なく来る世界征服を目論む色んな組織の襲来だった。つまりは常に世界征服の危機に晒されているのだ。人知れず破滅されるのもあれば、一気に乗り出した瞬間、滅亡しているのもいた。とまあ、必ず潰されているのだ。

 

だが、死者がいないわけではない。今度こそ家族を守るために宗次は体を鍛えることにした。そして近くにあった身体を鍛えるところがスクラッチ・・・激獣拳の総本山だったのだ。そこで宗次は激気の量は少ないが、呑み込みの速さが異常なほど速かったため、マスターシャーフーの目に止まることになった。その後、宗次は激獣拳使いを名乗ることを許されるまでに至った。

 

そして何の因果か分からないがその後様々なスーパー戦隊や、仮面ライダーといったヒーロー達と出会い、学び、成長していった。

 

だが、宇宙帝国ザンギャックに攻め込まれた際に、奴らの奇襲から海賊戦隊ゴーカイジャーを庇った際に致命傷を負い、死亡。二度目の死を経験することになった。

 

 

「・・・・あの世界にはヒーロー達がいる。彼らの意思が折れない限り、侵略されることはない」

 

 

そして今、3度目の人生を謳歌している。

 

 

「この世界で戦うことはまず無いと思っていたが、な・・」

 

 

宗次は拳銃の感触を確かめるように何度も何度も握っては放してを繰り返す。この二丁は宗次が最初から死ぬ直前まで使っていたもので、何故か転生する度にいつの間にか宗次の部屋に置いてあったのだ。二番目の世界で色々と改造をしてもらっている代物でもはや拳銃と言えるのか曖昧である。

 

 

「にしても、俺も甘くなったものだ。あのオーラがあったとはいえ薄皮だけにしとくとは・・」

 

 

 

 

 

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「・・・・何故斬らなかった」

 

 

シグナムは帰ろうとしている宗次に向かって問いを投げかけた。宗次は防御魔法と薄皮を斬ったのみで、出血こそしているが致命傷には程遠かった。シグナムは情けをかけられたと思ったのだ。

 

 

「・・・別に斬る必要もない。俺はあくまでこの身の魔力とやらを渡さないために戦ったに過ぎない。故にお前の闘志を折ればそれでよかった。それだけだ」

 

 

確かに今のシグナムには闘志を感じることは出来なかった。先ほどの攻撃で完全に負けを感じていたのだ。

 

 

「・・私がまた襲うとしてもか?」

 

「また返り討ちにするだけだ」

 

 

苦し紛れに言った言葉も素気無く返されてしまい、ぐうの音もでなかった。

 

その後シグナムは無言で結界を解き、静かに去っていった。直後、宗次が未だに持っていた鉄棒が砕け散った。

 

 

「・・・・・なんとかなったか」

 

 

軽く手を振ると、宗次は何事もなかったかのように帰路についたのだった。

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

『お兄ちゃ~んっ!!ご飯ですよ~っ!!』

 

「ああっ!今行くっ!」

 

 

回想に耽っていた宗次は下から聞こえた結衣の声で現実へと意識を戻した。その後、拳銃を引き出しに戻そうとするが、ふとその手が止まった。そしてそのまま拳銃を引き出しではなく、学校の鞄へといれたのだ。

 

鞄に入れた後、部屋を出て夕食を食べにリビングへと降りたのだった。

 

 





どうでしょう?これが自分の考えるオリ主です。


批判は随時受け付けま・・・す・・かな・・?作者のメンタルはガラスと障子で出来てますので・・

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