参謀役の大冒険   作:HNA

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第13幕

 

ん?ああ。浪笠刻誠だ。今日で二度目の小学3年生だ。この二年間は特に変わったこともなく普通に過ごしていたよ。

 

学校では授業ををさぼり、午前中は筋トレして、飯時にはなのはちゃんにアリサちゃんとすずかちゃんの三人に説教されて、午後は自分の能力の向上、放課後にはなのはちゃん家が経営する翠屋へ行き美味い物を軽く食べ結構遅い時間まで居座る。

 

なのはちゃんもそうだが、アリサちゃんとすずかちゃんの精神年齢が少し、いや、めっちゃ高いのだ。進学校だからかな、この年で将来のビジョンとか言ってる。

特になのはちゃんは凄いぜ。彼女は何と言うかそう、人たらしだ。それも相当の!彼女は男女問わず無意識に周りの人間を惹きつける。これは彼女の魔力だな。勿論良い方のな?魅力と言った方が良いか。

 

だが、さっき言った翠屋は駄目だな。

 

何故って?

 

それはあそこには誘惑が多すぎるんだよ。俺の好きな良い雰囲気だしご飯も美味くてデザートの種類も豊富で特に士郎さんのコーヒーと桃子さんのシュークリームは絶品。俺が遅くまで居ても嫌な顔をしないでくれるしな。家に一人は寂しい。あそこの居心地の良さは病みつきになるぜ?中毒と言っても良い。

 

そんで、今の俺の9歳の体でしっかりと筋肉も付き背も大分伸び、獄誠&銃器はほぼ全て十全に扱える様になった。剣にの事に関してはなのはちゃん経由で士郎さんと彼女のお兄さん恭也さんの耳に入り基本的な指導と稽古を付けて貰っていた。その時の模擬戦がどれだけ壮絶なものになった事か!そのおかげで今まで我流だったので随分と振りが速くなった。

 

後はそう、ある日ムカついた先公にふざけて手で作った拳銃を向けてバーンってやった時にな?人差し指先端から青白い光球が飛び出してヤツの後頭部に直撃。気絶してぶっ倒れたんだ。幸い誰にも見られなかったのか見えないのか実験はしていなかったがその日の夜に閻魔からの手紙が送られてきた。手紙によるとこれは『霊気』とか言うものらしい。

閻魔曰く霊気は霊力を持つ人以外には見えなく、実体を持たない物には最強だとか。

 

見ていたのかと思ったタイミングで手紙が来たが諦めた。

非実体には最強なのだが、物理的には何の役にも立たない事が分かった。然し他の力、例えば魔力と掛け合わせて見ると、純度は下がるが運用の効率が素晴らしく向上するのだ。

 

因みに俺の魔力量だが、俺の魔力はリンカーコアが全く覚醒していないのかゴミ程しかないのだ。コアの存在は胸の内にあることは感じるし、魔力も出せるのだがほんの少し放出しただけで気を失った。これからに期待。

 

♦♦♦♦

 

 

数日経ったある日の夜。俺は不思議な夢を見たんだ。

 

空は赤く染まり木々が深く生い茂っている。その中には一人の少年?少女?が辺りを警戒した様に佇んでいる。彼?彼女?の正面に突き出した掌近くにはまるで絵に描いたかのような魔法陣が浮かんでいる。暫らくたつと、何か赤い二つの目を持った黒い霧の様な塊が飛び出した。彼?彼女?は何かしらをした様だが塊は身を引きずり逃げていく。彼?彼女?は倒れ呟く。

 

「誰か、僕の声を聞いて。力を貸して・・・魔法の、力を。」

 

 




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