ハア!ハア!ハア!ふう!ああ!浪笠刻誠だ!訳解らないまま今声の主を探しているんだが何なんだ一体!?動物病院の方向?・・・うう!また、あの、、耳鳴り!?な、何だ!?空が、空の色が・・・変わっていく?どうなってる、人、物、動物の気配が全て消えた。時間が止まったのか?いや、風はあるし木の葉も揺れ動いている。そろそろ近いな。
ガシャーン!!
病院の敷地内か!な!なのはちゃん!?
そこには地面に座り込んだなのはちゃんと夢の霧の様な塊が地面に突っ込み耕したかの様に土が抉れている。
「なのはちゃん!?何故此処に!?いや、そんなことよりも逃げる方が先だ!」
「刻誠君!?どうして居るの?」
「嫌な予感と不思議な声と耳鳴りがしてな!立てるか?そいつも連れてサッサと逃げた方が良いぜ!?」
「き、来て、くれたの?」
「「喋った!?」
フェレットが日本語を話した!?黒い霧の様な塊が起き上がり真ん丸な赤い目を開いた。き、気味わりぃ!
「そ、その、何が何だか分かんないけど一体何なの?何が起きてるの!?」
「全くだよ!何のファンタジー小説だこりゃあ!?」
「君たちには、素質がある。お願い、少しだけ僕に力を貸して。」
「「素質?」」
「僕はある探し物の為に此処とは違う世界から来ました。でも、僕一人の力では思いを遂げられないかも知れない。だから、迷惑だと分かってはいるんですが、素質を持った人に協力して欲しくて!お礼はします。必ずします!僕の持っている力を貴方がたに使ってほしいんです。僕の力を、、、魔法の力を!」
「「魔法?」」
空から霧の様な物が飛んで来やがった!あぶねぇ!とっさになのはちゃんとフェレットを掴み飛び退いたが少し遅ければ直撃だったぞ!電柱の陰に隠れても衝撃が来る。どれだけの質量が有るんだよ!?
「お礼は必ずしますから!」
「お礼とかそんな場合じゃないでしょ!」
「その通りだ!今現在俺らの命の危機ってこと分かって言ってんのか!?」
塊は落ちてきたその場でグネグネと形を変えている。
「如何すればいいの?」
「これを!」
フェレットは赤く光る宝石をなのはちゃんに渡す。なのはちゃんは指で摘み呟く。
「暖かい」
「それを手に、心を澄ませて。僕の言うことを繰り返して。」
「おいおい、何を始める気か知らねぇがあいつ動き始めてんぞ!」
「いい?いくよ!」「うん!」
いきなり二人、いや一人と一匹は目を閉じた。塊が此方に突撃してくる!
「糞!俺があれを引き付けてるから、テメェらはさっさと呪文?か何か唱えな!できるだけ早くな!」
俺は飛び出して無限倉庫から獄誠を取り出して振りまくり塊に炎を浴びせる。
「おらおら化け物!こっちに来やがれ!」
塊は頭?があるのかは知らないが真ん丸の気持ち悪いつぶらな瞳を俺に向け飛んでくる!とっさになのはちゃんとは逆方向、道路の左側に飛び退き回避する。また炎を数回飛ばしたその時に二人分の声が聞こえた。
「「不屈の心はこの胸に!この手に魔法を!レイジングハート!セットアップ!」」
「Standbyready.set up.」
一拍置いて後方から桃色の光の奔流が空に向って迸る。塊は怯えたかの様にじりじりと後退していく。思はず俺も振り向いて呆然としたね。目の前に敵がいるにも拘らず。その時、俺の胸の位置にある恐らくリンカーコアがドクンドクンと脈打った。身体が熱くなり周囲に赤黒い魔力流が漂いそして体内に収束していく。
「なんて魔力だ。落ち着いてイメージして!君の魔力を制御して、魔法の杖の姿を。そして、君を護る強い衣服の姿を!」
「そんな急に言われても!、、えーとえーと」
なのはちゃんは目を閉じて暫らく考え込んで叫んだ。
「取りあえずこれで!」
すると彼女の来ていたオレンジ色の服が分解して一瞬で手にはデカくなった宝石改めレイジングハートが付いたステッキを持ち、聖祥の制服に似ていなくもない服装に変わった!?分解した瞬間は謎の光が射し細部までは見えなかった。一体如何いった原理何だろう?
桃色の羽が散りフェレットは
「成功だ。」と呟いた。
本人のなのはちゃんはオロオロと驚いている。さっきノリノリでポーズ決めてたじゃん!でも、ふむ。悪くないな。ロリコンじゃあないけどな!
「な、何なのこれ?」
「うん悪くないな!中々可愛らしいじゃない。聖祥の制服?何かコスプレっぽいけど。」
さて霧の塊も復活したみたいだし、片を付けるか。