参謀役の大冒険   作:HNA

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第17幕

ここならいいかな?よう皆、浪笠刻誠だぜ。今居るのは海鳴公園だ。パトカーのサイレンも小さくなったしもう大丈夫だよな。ベンチに腰掛けて一息吐いていると目を覚ましたフェレットが何か謝り出した。

 

「あ、起こしちゃった?ごめんね乱暴で、怪我、痛くない?」

 

ええ?あれが乱暴な運び方?だったらもし俺が運んでたら今頃こいつはグロッキーに成っていただろうぜ。めっちゃ丁寧に抱えてたぞ、なのはちゃん。

 

「怪我は平気です。もうほとんど直っているから。」

 

ブルブルと震えて包帯を取るフェレット。器用な、お前。

 

「ホントだ。怪我の跡がほとんど消えてる。凄い。」

 

「どうなってんだこりゃ。」

 

「助けてくれたお陰で残った魔力を治療に回せました。」

 

「良く分んないけど・・・そうなんだ。ねえ、自己紹介していい?」

 

おいおい、そこスルーするのかよ!?俺はもうほとんど憶えていないがこの世界には魔法の概念が無かっただろ。サラッと流したよなのはちゃん!自己紹介より先にする事があるだろ!当事者であろうこいつからの質問とかさ!

 

「あ、うん。」

 

始めちゃうんだ。

 

「えへん、私、高町なのは。小学校三年生。家族とか仲良しの友達は「なのは」って呼ぶよ。」

 

次は俺な。

 

「俺は浪笠刻誠。同じく小学三年。刻誠でいいぜ。」

 

「僕はユーノスクライア。スクライアは部族名だからユーノが名前です。」

 

「ユーノ君か、可愛い名前だね。」

 

君?仮に男?雄?だったら傷つく言葉だぜ、それ。

突然ユーノはなのはちゃんの膝の上で頭を下げる。

 

「・・・済みません・・・貴方方を・・・」

 

「なのはだよ。」

 

「なのはさんと刻誠さんを巻き込んでしまいました。」

 

俺としては巻き込まれる以前に何が何だかわかってない。そろそろ説明が欲しい。原作のあらすじの記憶が何故か飛んだし閻魔からの手紙も来ない。人物位は覚えているがそれ以外はサッパリ分からなくなった。

 

「あ、その・・・多分、私、平気!そうだ!ユーノ君怪我してるんだし、ここじゃ落ち着かないよね、取りあえず私の家にいきましょ。刻誠君も一緒に来て?後の事はそれから・・・ね?」

 

「まあ、一人じゃ危ないし家までなら送るけどよ。」

 

日が落ちて随分と経っている。怒られるぞ、絶対に。

 

♦♦♦♦

 

ガラリラと横に開く門を開きコッソリと玄関口に向かう俺達、気分はスネ〇ク。このまま潜入出来るかと思ったが視線を感じて振り返ると右に美由紀さん、左に恭也さんが。なのはちゃんは周りが見えていないのかまだ気付いていない。

 

「お帰り。」

 

恭也さんのイケメンボイス。略してイケボが俺達を迎え、なのはちゃんはビクッとすると恭也さんの方向からユーノを背に隠す。後ろに美由紀さんも居るから意味がないのだが。

 

「こんな時間に何処にお出かけだ?」

 

か、顔と雰囲気がが怒ってる。やばいぞ下手をしたら俺も説教され、翠屋を出禁にされるかも!?それだけは阻止しなければ!!!

 

「あの、その、えと、えと。」

 

怪しすぎるぜ、なのはちゃん。こう言う誤魔化しをする時は堂々と嘘を吐くんだよ。見てろよ?

 

「( ゜▽゜)/コンバンハ恭也さん!今さっきn「あら~可愛い~。」

 

み、美由紀さん!セリフ被せないで!

 

「お、お姉ちゃん?」

 

「あら、何か元気ないね。なのははこの子の事が心配で様子を見に行ったのね?」

 

これは・・・フォローしてくれてる?の?・・・乗るしかねぇ!

 

「あ、あn「そうなんですよ美由紀さん!なのはちゃんからメールを貰いまして二人でつい心配になって出掛けてしまったんですが遅くなってしまって。」

 

なのはちゃんは素直な子だからオロオロしてるし話すとボロを出しそうなので此処は話の勢いで乗り切るのだ!俺の理想郷を護るのだ!

 

「気持ちは分からんでもないが、だからといって内緒でとはいただけない。」

 

護れる可能性薄い。どうしよう。(;´・ω・)

 

「まあまあいいじゃない。こうして無事に戻ってきてるんだし、それに刻誠君もいるし、なのはな良い子だからもうこんな事しないもんね。」

 

「うん、そのお兄ちゃん。内緒で出掛けて、心配掛けて、ごめんなさい。」

 

「済みませんでしたぁ!!!」

 

が、眼を逸らし腕を組んで黙っている恭也さん。ダメか?

 

「はい、これで解決。」

 

ふう、助かった、のか?出禁にならないか?(-"-;A ...アセアセ

 

美由紀さんはユーノを掴み持ち上げる。

 

「でも、可愛い動物ね~。母さんなんかこの子見たら可愛すぎて悶絶しちゃうんじゃない?」

 

「その可能性は否定できんな。もう遅いし刻誠君も危ないから家に泊まっていくか?君の家はここからじゃ少し遠いだろう?」

 

この家の人たちは皆いい意味での人たらしなんだよなぁ、本当に無自覚に。

 

「良いんですか!?それじゃあお言葉に甘えて。ありがとうございます!」

 

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