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ああ!そうだ!昨日は夜遅いからって高町家に泊めて貰った浪笠刻誠っす。今の時間は・・・朝の4時半か。恭也さんの部屋に布団を敷かせてもらって一晩過ごした。信じられるか?夜飯も食わせて貰って風呂にも入れさせてくれた。本当に良い人たちだよな、こんな赤の他人に。有り難いものだ。絶対に恩返ししちゃうよ俺。頼み事でも何でも聞いちゃう。
今日も学校があるな。高町家の皆さんはないと思いたいが借りは早めに清算しておいた方が良い、痛い目に遭うから。院長も言ってた。どうしよ、今日は学校フケて高町さん家に御奉仕でもしようかな?グッドアイデアじゃね俺?
これも洗濯して干して貰った制服に袖を通して起きているのと寝ている中間の恭也さん覚醒させないように部屋をでた。まだ誰も起きていないな。朝飯でも作ろうか、冷蔵庫・・・いや余りにも非常識だな、手伝うぐらいにしておこう。
ならば・・・掃除でもするか。これなら迷惑にもならんだろ。
♦♦♦♦
ふう、イヤ~いいことした後は気分が良くなるってのは本当らしいぞ。取りあえず目に付いた家具や小物を全てまるで新品の様に綺麗にして玄関を掃除して窓拭きなど、途中で桃子さんが起きて来たからご飯を作るのも手伝った。一日手伝いは学校には行きなさいと怒られ断られたのだが、少し前世の小さかった頃の母親を思い出してチョット泣けた。
高町家をなのはちゃんと共に送り出されてバスに乗り揺られて十数分、アリサちゃんとすずかちゃんはいなかったので二人きりだ。まあ、だからといって何をするでもなく普通に駄弁って登校。ラブコメなんてのは無い。将来有望だが小三は対象外なんだよ。
学校に着きすぐに屋上に行こうとしたらアリサちゃんに襟をつかまれた。
「ごほぉ!おい!いきなり何しやがるアリサぁ!」
が、
こいつは俺を無視して話を進めやがる。あたふたしてるなのはとすずかを見習えってのクソガキが。おっと、チョット素が出たが気を取り直してっと。
「夕べの話し?何かあったのか?」
「昨日行った病院で車の事故か何かあって壁が壊れちゃったんだって。」
「あのフェレットが無事か心配で。」
そこで俺達は嘘を、いや多少脚色した一部分だけを話した。然しあれだな、なのはちゃんは根が素直過ぎるな。素直なのは良いのだが嘘が全く意味を成さない。二人とも妙な目で見てんぞ。話題はフェレットの名前になりユーノの名前だけはっきりと言ってるから尚更に。
授業の時間になりアリサちゃんの緩い拘束から逃れ屋上で筋トレをしている最中に不思議なことが起こった。何故かなのはちゃん家にいるはずのユーノの声がしたのだ。
『ジュエルシードは僕らの世界の古代遺産なんだ。』
!!
びっくりしたな。おかげで今懸垂やってたから地上に真っ逆さまに落ちて頭からコンクリートとキスかましてまた閻魔のお世話になるとこだったぜ。
『本来は手にした物の願いをかなえる魔法の石なんだけど、力の発現が不安定で夕べみたいに単体で暴走して使用者を求めて周囲に危害を加える場合もあるし、たまたま見つけた人や動物が間違って使用してしまってそれを取り込んで暴走することもある。』
続いてなのはちゃんの声。
『そんな危ない物がなんで家のご近所に?』
「なあ、話を遮ってわるいんだが何だこれは?魔法関係のやつなのか?」
どうやら俺の声は二人に届いたらしく説明をもらう
『ああ、刻誠には説明できていなかったね。これは念話と言って魔力が有れば頭の中で出来る会話だよ。』
なるほど
『つまり一々声に出して言わなくていいって事か、便利じゃないか。で、さっきの話の続きは?』
『・・・ジュエルシードがこの町にあるのは僕のせいなんだ。僕は故郷で遺跡発掘の仕事をしているんだ。そしてある日、古い遺跡の中であれを発掘して、調査団に依頼して保管してもらったんだけど、運んでいた時空間船が事故か何らかの人為的災害に遭ってしまって。二十一個のジュエルシードがこの世界に散らばってしまった。今まで見つかったのはたった二つ』
『後十九個かぁ。』
『なあ、一つ気になったんだが、人為的災害が起こってジュエルシードがばら撒かれたならお前の責任じゃないんじゃないか?何故お前が謝ってるんだ?』
『だけど、あれを見つけてしまったのは僕だから、全部見つけてちゃんとあるべき場所に返さないと、だめだから。』
『私は何となく、何となくだけどユーノ君の気持ち、分かるかもしれない。真面目なんだね、ユーノ君は。』
俺にはサッパリわからねぇな。他人の責任をわざわざ背負うなんざ。
真面目と言うより俺はただのおバカさんだと思うね。ああ駄目だな、つい汚い捉え方をしてしまう。まあ、ユーノの年は知らんがなのはちゃんと変わらないぐらいかな?この年でそんな考え方ができるなら素晴らしい事かね、俺には理解できないが。