よっす。こんばんは浪笠刻誠だぜ。最近俺はちょっとしたボランティアを始めたんですよ。何だと思う?正解は・・・魔法少年でした!魔法少年フィジカル刻誠!・・・いやそこは魔法少女だろって?うん、俺も思ってる。それに何故フィジカルかって?それは俺がまだ一度も魔法を使ったことがないからさ!それで魔法使いを名乗れないよな。後で必要な術式とやらを見せて貰おう。
今は夜の学校に居るんだ。全く、ジュエルシードは突然発動するから封印するこっちの身にもなって欲しいものだ。何時と思っているんだ。
「リリカルマジカル!ジュエルシードシリアル二十!封印!」
終わった。
さて、何事もなく帰路に着いたのは良いんだがなのはちゃんは大分疲れて眠たいようだ。俺はまだ大丈夫だが普通の小学三年生には辛いだろうな。私服姿だが杖レイジングハートをごりごり引きずりフラフラと歩いており、普段はパッチリとした可愛らしいおめめが糸の様に細くなっている。
あ、倒れた。しょうがない。おぶっていくか。
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ふあ。今日も泊めて貰っちまったな。今日は日曜日、礼として昨晩桃子さんに許可をもらい俺一人で高町家の朝ごはんを任せて貰っている。
自称魔法使いを始めて一週間経って見つけたジュエルシードが五つ。全部で21個だから単純計算で4週間と少しだが・・・そううまくいく物でもないだろうな。送られてきた念話によると今日のジュエルシード探しはお休みで、なのはちゃんには約束があるとかないとか。
暫らくすると高町一家が起きてきて朝飯を食べていると士郎さんに電話があり、サッカーをしないかと勧められた。聞くと、メンバー数人が体調を崩して試合には出れないとか。
どうやら士郎さんがオーナー兼コーチのサッカーチームがあるらしく、休んだ人数が多くチームに一人足りなくなったらしい。
そこで俺に目が留まりスカウトが来たって訳だな。勿論その程度の事なら断る理由はない。
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高町家を士郎さんと共に出発して着いた河川敷。士郎さんと準備運動をしていると続々とガキ共が集まってきた。カズみたくあっという間に従えるとなのはちゃんとアリサちゃんにすずかちゃんがやって来た。約束とはこれのことだったのか。士郎さんと相手チームの監督さんと話している。そろそろ試合開始かな?選手共の士気を上げておこう。
「注目てめぇら!」
散っていたメンバーがざっと俺を囲むように並ぶ。
「てめぇら!今日の試合は勝ちたいかぁ!?」
「おおお!」
「翠屋で食事をしたいか!?」
「おおおおお!!」
「あの美少女たちにいいところをみせたいかぁ!?」
「うおおおおおおお!!!」
「よぉし!Followmeてめぇら!試合開始じゃあ!」
「うおっしぁああああ!!!」
こいつらノリ良いな。あと女子三人が何か言ってるが気にしない気にしない。
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そんなこんなで勝利を収めた翠屋JFC。翠屋に移動し俺は外でお嬢さん三人と軽食を食べながら話している。
テーブルにはユーノがおり、なのはちゃんと渋い顔をしているな、一々顔に出るなこいつら。隠し事をするには向いてない。絶対に。誤魔化し気味に芸をさせユーノもそれに乗るが普通のフェレットが犬みたいな芸出来たか?不思議に思わないのかね?
するとわらわらとガキ共が出て来ると士郎さんが一言締め、俺に挨拶して解散していく。
「お疲れ様です、ボス!」
「ありがとうございました、ボス!」
「失礼します、ボス!」
「おーう、気をつけてな~。」
「な、何したのよあんた。」
「あん?そりゃ、あいつらを俺が従えたに決まってんだろ?」
「す、すごいわね・・・」
若干引いてる?カズなんかもっとすごかったんだぜ?
ん?あいつは・・・確かノリのいまいちだったゴールキーパーのヤツだな・・・がジュエルシードをポケットに入れていたぞ?
だがなのはちゃんは気のせいだと判断したようだな。それでいいのかなのはちゃん。後でどうなっても知らないぜ。
アリサちゃんは満足したのか目がまるでアニメの様にグルグルになったユーノをなのはちゃんに渡すと用事があるとかで解散。俺は士郎さんに礼がしたいとかで高町家にお邪魔することに。
絶品のコーヒーとシュークリームを頂き、今は汗を流すために士郎さんと風呂に入っている。色々話したいことがあるんだと。
「ふう、いい湯だな。」
「そうっすねぇ~」
二人でだれていたが士郎さんが急に真面目な顔つきになる。
「それで?一体なのはと何をしているんだい?それと、俺には素で話してくれないかな?」
「ははぁばれてたかぁ、仮面を被るのは疲れるぜ、流石だ。やっぱり分かりますぅ?嘘が下手過ぎますからねぇ、彼女は。」
肩の力を抜き完全にリラックスする。
「うん、それもあるけれど俺も親だからね。それくらいは分かるよ、それで?」
「ああ、その事なんすけど、まだ言って良いものか判断がつかないんすよねぇ。でも、暫らくしたら必ず話せると思いますよ。」
魔法を事を話しても信じて貰えないだろ。
「ふむ、ではそれはなのはに危険なことなのかい?もしなのはに何かあったらと思うと・・・ね。」
「まあ、危険が無いとは言えませんがそん時は俺がなんとかして見せますわ。」
「だが口で言うのは簡単だ、何かを、誰かを護るという事はそんなに簡単なことではないよ。」
「ああ、そいつは分ってますよ。じゃあ、そうだな・・・俺の名に、いや、それじゃあ弱いかな。そうだ。あんたのその身体の傷と閻魔様に誓って彼女を護って見せるよ。一回しか言わねぇけど俺は結構あんたらに惹かれてるし感謝しているんだぜ。護ってみせるさ、絶対に。」
「ふふっなのははやらんぞ?」
「まぁ、貰いたいくらいに魅力的な子なのは確かなんすけどねぇ。」
「そうだろう?たまに君はなのはと同い年なのか疑うよ。さて、そろそろ上がろう。」
「俺はまあ、訳ありってやつですよ。これもいつか話しますよ。」
身体を拭き、家から持って来た着流しにそでを通すと大きな魔力を感じドタドタとなのはちゃんが階段を降りてくる音がする。
「すみません士郎さん。それじゃあ、お邪魔しました。夕飯までには送り届けますよ。」
取り敢えず人目につかない高いビルの屋上に登りなのはちゃんはレイジングハートを起動させる。
あたりを見まわして見ると巨大化したありえないほどの大木が生い茂っており街に張り巡らされている。災害レベルだぞ。ここまでくると。
ユーノが言うにはこれは人間が発動させたらしく、願いが強ければ強いほどジュエルシードの出力も上がるとか。
なのはちゃんは自分のせいだと落ち込んでいるようなんだが、
「起きた事を嘆くよりも、この状況を何とかする方が先だと思うぜ。何とかできるのもなのはちゃん一人だしな。」
「うん、ユーノ君、こうゆう時は如何すればいいの?」
ユーノ曰はく、封印するには接近しなくてはならないようなので、大本を見つける必要があるんだな。無理だろ、こんなにも範囲が広いんだから。
するとなのはちゃんに策がありそうだな。
「Areasearch」
彼女はレイジングハートを一振りすると足下に桃色の魔法陣が描かれて即興らしいそれ風な呪文を唱えると桃色の魔力の線を全方向に飛ばした。
少しばかり目を瞑り突然叫んだ。
「見つけた!」
「本当!?」
「すぐ封印するから!」
「ここからじゃ無理だよ!近くに行かなきゃ!」
「出来るよ!大丈夫!そうだよね、レイジングハート。」
おお、レイジングハートが変形した!何かカッコイイ。
「行って!捕まえて!」
桃色の太い魔力流が飛んでいき木のある一部を包んだ。
彼女が呪文を唱えると更に密度の濃い見るからに威力の高いまんまビームを放つ。視界の全てを桃色が包み目を開けるとレイジングハートに吸い込まれるジュエルシード、杖状態を解除しビー玉サイズに縮み彼女も私服に戻る。
「いろんな人に、迷惑掛けちゃったね。」
「「うん?(え?)」」
「な、何言ってるんだ、なのははちゃんとやってくれてるよ。」
なのはちゃんの懺悔が続きユーノが慰めるが落ち込んだまま。
帰り道にジュエルシードを発動させただろうキーパー君にマネージャーさん?が肩を貸して歩いていく。なのはちゃんはそれを見つめ何かを決心した様な顔をする。大方、これからは自分の意思でジュエルシードを探すとかそんなもんだろ。
これがあるからこの子は面白いんだ。さて、帰ろうか。