どもども、あたし浪笠刻誠。なーんてやってないで状況説明でもしよう。何と家に猫耳メイドさんがやってきました。いや、これは俺の寂しい妄想でもなんでもない現実な?
そう、事の発端はヤタの発した何気ない一言から始まったのさ。
説明しよう!
♦♦♦♦
今日は、いや今日も学校をサボって家で筋トレをしているとヤタが声をかけて来た。
「なあなあ、刻誠刻誠。」
「如何した?ヤタ。」
「数日前によ、転移反応があったのはお前も知ってるだろ?それ、見に行かねえか?」
「転移反応?何それ、初耳だぞ。」
「・・・ま、いいや。刻誠の魔法ど素人度数のメーターは振り切ってるもんな?でな?その反応は転移してきてからその場を一度も動いていないし、それどころか日に日に気配が薄くなってんだ。行ってみないか?」
「えー?何か危ないもんじゃねえだろうなぁ?それになんだって急に。ジュエルシード探しの件もあるんだぜ?」
「大丈夫だって!お前なら!たまーに位お休みも必要なんだぜ?」
「いや温泉行ったけどな?」
「・・・気にすんな。」
しゃーない、行くか。
♦♦♦♦
ヤタに案内されてしばらく歩き、丘を越え、野を超え、海を越え、山を越え
る事は無かったが(いや、実際に丘は越えたっけな)着いたのはある山っぽい何かのふもとの茂みだ。
「ホントにこんなとこになんか居るのか?ヤタぁ。」
「俺を少しは信用しろよ刻誠~、其処の茂みの向こうだ。」
どれどれ?
あれは~、山猫・・・?
「って何かあの猫から粒子みたいのが飛んでるんですけど!?まるで『今から私消えますよ』的な雰囲気バリバリなんすけど!」
「そりゃそうだ、だって今から消えるもん、あれ。」
「おいこら!何で連れて来たんだよ!見捨てられねえだろ!?てめえが「もん」とかキモイだけだからやめろ!で!?如何すりゃいい!?」
「ぐすん・・・ま・・りょぐ・ひっく・・あでれば・・いい・・がらぁ・・・うっく」
「打たれよわっ!ちょ、おま。打たれ弱すぎるわ!魔力な!?」
今にも消えそうな山猫に俺の赤黒い魔力を送ろうと思うがやり方が・・・分からん。
「どおおおらああああああああ!!!」
ぼすっ!!!
手に集めた魔力を叩きつけて見ると・・・途端に色の薄れてきていた山猫の色が元の茶色に戻った!
「よっし!!!!」
「え、ええー・・・」
♦♦♦♦
放置することはできないので山猫、一々山猫ってのも面倒くさいからチャッピー(仮)ってことにして家に持って帰って来た。
って言っても直ぐに目を覚ます道理はないので空いている部屋の適当なベッドにそっと放り込んで出ようとしたが、後ろでムックリとチャッピーが起き上がる音がしたので振り向くと・・・・・・
そこには全裸の猫耳お姉さんが!?
「おお、チャッピーお前も人間だったのか、じゃおれも山猫になれるかな?」
「刻誠おかしくなってるぞ?」
「だぁまらっせーい!わかってら!んなこたぁ!おい、チャッピー。」
「ちゃ、チャッピー?」
「ま、話せるよな。名前は?チャッピー。」
「チャッピーって呼んでるじゃないですか!」
「え、マジでお前チャッピーって名前だったのか!?ネーミングセンス悪っ。」
「それは貴方が勝手に呼んでるだけですよね!・・・改めまして、助けていただいてありがとうございます、私は リ ニ ス です!」
「おお、これはご丁寧にどうもどうも、って違う。俺は浪笠刻誠、なんとでも呼んでくれ、こっちがヤタ。」
「よろしくだ。」
「よ、よろしくお願いします・・・刻誠さん、ヤタさん。」
「で!何でお前はあそこで消えそうだったワケ?さぁ吐けぇ!」
「え?き、急にどうしたんですか?」
「いや、こいつは照れてるだけだぞ?そんなカッコだし。」
その言葉に気が付いたのかハッとしてシーツで胸元を隠し頬を赤らめたリニス。
「ヤタぁ?君は地獄の炎で焼き鳥になりたいのかい?」
「う、わ、悪かったよ」
「ったく次はないぜ?で?どういうこった?」
「あ、はい。余り詳しくは言えませんが・・・・・・」
彼女な話によると、彼女は元大魔法使いの使い魔だった。大魔法使いには目的が有ったのか知らないが自分に娘を一流の魔導士にするため家庭教師をさせていた。が娘に教えることがなくなると大魔法使いは自分と使い魔契約を切り強制転移でさよなら。諦めた所に俺登場・・・か。
「まあ、まじめな話これからどうするんだ?保護したのは俺だし、多少の面倒は見るが・・・」
「あ・・・う、わ、私には帰るところも・・・もう・・・」
すると彼女は大粒の涙をぽろぽろと零して泣きだしちゃった!?
「お、おいおい泣くなよ。そだ!なら此処に居ろよ!血がないなら絆で結べって院長も言ってたから!今更人数が増えても全然大丈夫だしな!な?ほら!美人の涙が最優先っていうだろ。な?」
「うぅ・・・ありがとう・・・ございます。」
泣きながらクスリと微笑む彼女にちょっとドキッとしたのは誰にもばれていないはず・・・うん、きっと。
「あ、あーじゃあ、取り敢えず日用品でも揃えようか。」
暫らくグシグシ言ってた彼女も落ち着いたので(顔を真っ赤にして俯いているが)声を掛けた。
「は、はい!刻誠さん!」
「いい返事だリニス!今日の飯は豪華にしよう!歓迎会だ!・・・や、その前にお前の服か。」
それからは俺の完全衣服を大きくして着せて買い物に。
着せるときに彼女が赤くなってたのは余談ってことで。
移動手段は限られているので徒歩&バスで今は歩いているところだ
「あれ?そう言えば、親御さんはいないんですか?」
「おう、いねぇぞ?」
「あ、ごめんなさい。嫌な事を・・・」
「・・・うーんそんなことを言うリニスにはビッグサプライズ!、ちょっと待ってろ?俺のとっておきを見せてやるから。」
「?はい・・・」
近くに有った公園のトイレに入って17歳verに変身。
「よっ!待った?」
なんてカッコつけてみたりしてみたんだが・・・
「!!!」
「あれ?リーニースー?」
「・・・は!はいっ!?」
驚かせようとしただけなのだが、顔を真っ赤にして何かもじもじし出した。
『・・・な、ヤタ。もしかして俺、どっかで彼女・・・
『あ?何言ってんだ刻誠。助けた最初からだったぜ?お前の言う
『・・・・・』
俺はここで『風邪か?』なんて聞く愚か者ではない。もし聞くヤツがこの世界に居たら本気で病院に搬送させてやる。
気まずくなったのでしばらく無言で買い物を終わらせ帰宅した夕方、なのはちゃん達はそろそろ下校かな?
俺の推理では金色少女・・・フェイトの事を考えすぎてアリサちゃん辺りに何か言われたんじゃないかな?彼女たちの性格からして。
まあ、推理をしても俺が出来ることは無いんだけどな。早めの晩飯をまだ顔のやや赤いリニスと食べ終わって一息ついた所で冒頭に戻るのだ(ん?何を言ってんだ?俺は)。
そのまま風呂にでも入ろうとしたところにど素人魔法使いの俺でも分かる位の強い魔力の感覚がした、が直ぐに感覚が小さくなった。
緊急事態か?
おっと、その前に、
「あーリニス?お前はここで待ってな。此れは推理だが、見たところお前の戦い方は主に魔力戦と体術だろ?最初に分けた魔力では持たないだろうからな。役に立たないわけじゃあないが、今日は俺も魔力を使うことに成る予感がするんだ。何、すぐに戻るさ。」
付いてきそうなリニスの言いそうな言い分を予め封殺していつもの着流しに羽織を着る。肉体は9歳verだ。
すっかり萎れたリニスの頭を撫でる。
「いい子だ、待ってな。ヤタ、お前も此処に残ってろ。」
「あいよ。いってら。」
俺の意図を察したのかすぐに返してくる。
さて行こう。
中途半端な感じですがお許しを。