こんにちは皆さん。見知らぬお兄さんに絡まれている浪笠刻誠です。このお兄さん誰だ?黒髪で背は高く肩幅がしっかりしており体の重心がぶれていない。スポーツか武道をしている?俺の頭に置かれた左手からは硬いマメの様な感触がある。掌やや下、小指の付け根、、、恐らく剣士か。ん?コーヒーの匂いがする?
彼の背後には新入生であろう制服の栗色の髪をツインテールにした可愛らしい少女。人見知りが激しいのだろう、少女は隣の長い同じ色の髪のお姉さんの手を掴んで隠れている。
「おっと、僕は高町士郎だ。君は?」
ええ!マジかよ!?若いな!アニメとは全然違うぞおい。めっちゃイケメン、分からなかったな。って事は後ろの女の子が高町なのはに高町桃子!?どうしよう。どう答えよう。子供演じるのも面倒くさいな。そのまま答えるか。
「俺は浪笠刻誠です。父と母はもういませんよ。2年前に事故で死にました。顔も覚えていません。」 ただしこっちの方では、ね。
答えるとすっごく悲しそうな顔をしてくれている。優しい人だ。
「保護者の方は誰も居ないのか?なら刻誠君、君が良ければ家に来るか?」
おいおい、いいのか初対面だぜ?後ろで(恐らくだが)桃子さんがため息を着いたが何かを諦めるかの様な表情。どうやら日頃からこんなことをしているらしいな。
「いや、嬉しいですが遠慮しておきます。お互いに初対面ですし、また今度と言う事で。」
「君は大人びているな、僕は妻と桃子と翠屋と言う喫茶店をやっているんだ。良かったら来ると良い。そうだな、なのはおいで。」
おずおずと此方に来る(恐らく)高町なのは。士郎さんに背中を軽く押されて此方に差し出される。何?お持ち帰りしていいの?んなワケないよな。分ってる。
「あ、あの、私、高町なのは、です。」
「俺は浪笠刻誠、よろしく。高町さんじゃなんだし、なのはちゃんでいいか?」
「う、うん。い、いいです。」
視線を一度も下から外さずに挨拶される。まあ当然か、小1で初対面で子供らしくない男の子だからな。小走りに士郎さんに走っていく。
「それじゃあ刻誠君、なのはと仲良くしてやってくれ。これ、翠屋の名刺。何かあったら遠慮なく電話してくれていいからな。それじゃ。」
そう言うと士郎さんたちは手を繋いで家路につく。此れがファーストコンタクトか。険悪な雰囲気じゃなければいいや。よし、帰ろう。
「おい、待てよそこのモブ野郎。」
ああん?俺のことか?なんだいきなり人をモブ呼びとは。コイツか?閻魔の手紙に書いてあったのは。
振り向けばまるで燃えているかの様な真っ赤な髪に猛禽類を思わせる金の瞳に金色のネックレス。顔はカッコいいであろうと思われるが傲慢そのもの。うむ、身長、見た目は年相応、目立つ髪と瞳以外に主だった特徴は無い。特に運動か何かをやっている訳でもないであろう平凡そのものである。いや、新しいはずの制服の襟、袖口が少しばかり折れ曲がっていることから余り几帳面な性格ではなく親は俺と同じく何らかの理由でいないのだろう。健康的な顔色じゃないし。
因みに俺は多少周りのガキ共よりは背は高いが筋肉はそこまでは付いていない。前世ではそれなりに鍛えていたので少しばかりショックではある。
「初対面の人間にモブとは随分なご挨拶じゃないか。最低限の礼儀くらい前世の親から習わなかったのか?。」
「やっぱ転生者か!俺の嫁に手ぇ出してんじゃねぇぞ!ごらぁ!」
こっちにガン飛ばしながら歩いてくる傲慢君。嫁?
「訊いていいか?まず嫁とは誰のこと言ってる?」
「あぁ?んなもんあの高町なのはに決まってんだろが。」これは本心。
「次にやはり、と言ったが君はイエスキリストに殺されて此方に来た、と言うことでいいな?」
「ハッ、テメェに言う義理はねぇな!」威勢は良いが少し眼を逸らした、合っているらしいな。
「最後だ。この世界に対する意識は?」
「だからテメェに言う義理はねぇんだよモブが。いいな!もう俺の嫁に手ぇだすなよ?じゃないと、痛い目に遭う事になるぜ?」
ふむ、口ぶりと一気に上がった態度からして彼(とは呼びたくないな。傲慢君でいいや)も、何かしらの能力をもらっているらしいな。それも強力なものだと思っておいた方が良い。名を聞く気は無いし、傲慢君も背を向けているし今度こそ家に帰ろう。
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ふう、着いた。さてこれからどうしような。原作まで3年か。筋肉作って、こっちの情報集めて、そう、コネ造らないとだな。先ずはこの辺りの裏。ミッドチルダにも要るよな。
子供のままじゃ不便だな。造るか。カーテン閉めて、眼を瞑って
『浪笠刻誠の名において!対価は金銭!肉体年齢を17歳にする能力を造る事を宣言する!』ピカァ!!!
ちゃんと発動したな。変身?成長?も、、、出来た。
さて、気分転換兼憂さ晴らし兼カツアゲ兼コネ造り、行ってきます。