さて、取材も終わったことだし早速原稿に取り掛かるわよ。はたてもそろそろ戻ってくる頃かしらね。あいつ、ネタが少なそうな博麗神社と神霊廟を取材対象にしたけど大丈夫かしら。ま、他人のことなんか気にしたって仕方ないのだけれど。
「おい~っす文ちゃん、あけおめ~!」
うわっ、はたて!? いきなり後ろからびっくりするじゃない!
「はたてちゃん、恥ずかしながらただいま帰ってまいりましたぁ~! 敬礼ッ!」
はたて、あんたもしかして酔ってる? めちゃくちゃ酒臭いんだけど……。
「んとねー、神霊廟でたくさん飲まされたのー。私も負けじと飲ませてやったわ。神子に布都に屠自古に青娥、全員返り討ちにしてぶっ潰してやりましたー! イェー!」
守矢の二柱と同じことをして……私なんか寺に行ってて酒も肉も口にできなかったのに。しょうがないわね、部屋に連れて行ってあげるからさっさと寝なさい。
「ふぁーい」
帰って来ました天狗の棲み家っと……あれ? 何だか静かね。死んだようになっちゃってる。あ、宴会部屋の方から声がしているわ。ははーん、私らを差し置いて酒盛りしているのね。
「あやー、中に入ろうよー」
バカ。あんた、これ以上酒が飲めるわけないでしょ。
「でもさー、中に大天狗様がいたらどうするのー? 挨拶だけでもしなきゃー」
酔ってる癖にまだ必要最低限の頭は働くのね。わかったわ、挨拶だけよ。
失礼します!
「おー、射命丸と姫海棠じゃないか」
「久しぶりだねえ!」
ひいいいっ!! な、なんで萃香様と勇儀様がここに!?
「何? いちゃいけないっての?」
あやややや!! 滅相もない! お、お帰りなさいませ……。
「久々に里帰りしてやろうと思って立ち寄ったのよ」
「天狗も情けなくなったねえ。昔はこんぐらい飲んだだけじゃ潰れなかったってのに。見なよ、この死屍累々とした有様を」
こんぐらい、って言っても瓶三杯分はあるんですが……しかも大天狗様が潰れて、ああ、天魔様まで……夜明け前に潰されたばかりなのにおいたわしい……。
「うわ、部屋の中がゲロ臭いわー。私も吐きそう……ウウッ」
うわー! はたてー! しっかりしなさい!
「さて、お前さんはまだ見たところまだシラフだね」
「ちょうどいい、私らに付き合ってもらおうか」
い、いえ、私は今から原稿が……。
「問答無用!!」
「そら飲めー!!」
あっ、ちょっと萃香様離してください! 勇儀様、瓶ごとはおやめください、嫌、いやあああ!! お慈悲を!! いやあああガボガボガボガボ……。
~完~
アルハラダメ、危険な一気飲みダメ、ゼッタイ。
実は他に書いている話があるのですが、ハーメルンでの投稿は初めてなのでのず使い方を学ぶためにお正月をテーマにして短編を書き、投稿してみました。
次からは連載ものを投稿したいですが、短編をもう一つはさむかも。