双子の姉弟が送る!暗殺教室   作:コミ6目半

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 この話で修学旅行編完結です。

 もしかしたらサイドストーリーを書くかもですが…w

 感想、誤字指摘よろしくお願いしますね。


第14課 おしゃべりの時間

 「あ、俺ジュース買ってくるから、先行って」

 

 「了解、先戻ってんぞ」

 

 カルマと別れて、俺らは寝室の大部屋へと戻った。

 

 「お、来たな。これで全員か?」

 

 「いや、カルマはジュース買いに行ったけどどうした?」

 

 「修学旅行の夜にやることっていったら一個しかないだろ、柊季」

 

 「?」

 

  前原は紙に何かを書き俺に見せてきた。

 

 「好きな女子の話に決まってんだろ!」

 

  そういって、見せてきた紙には、気になる女子ランキングと何ともありきたりな名称がかかれていた。

 

 「まあ、確かに定番って言えば定番だけど」

 

 「心配すんなって、誰が誰にいれたかは伏せてやるからよ、なぁ、いいだろ」

 

 「いいも何もお前らやる気満々じゃねーか」

 

  前原だけでなく、木村や岡島、意外なことに磯貝なんかも結構乗り気みたいだ。

 

  まぁ、旅のお約束みたいなものだし付き合うか。

 

 「でもカルマどうすんだ?」

 

 「あいつは後でもいいや」

 

 「わかった、じゃあ磯貝あたりに仕切ってもらうか、前原あたりは中身を見る恐れがあるからなw」

 

 「なんだとー」

 

 「了解、じゃあ早速紙配るぞ」

 

 

 投票用紙に女子の名前を書きそれを箱の中に入れかき混ぜる集計の時にはこれを取り出すといった仕組みで行われることとなった。

 

 「よし、じゃあ一枚づつ取り出してみっか」

 

  そして、ノリノリの前原である。

 

 「まず一枚目は・・・神崎、まあ、順当なところだな。よし、二枚目、矢田かーこの二人は人気あるもんな」

 

 そうやって順当に名前が呼ばれていく中、

 

 「次は、おー嵯峨姉かー、柊季が投票したの?」

 

 「どーしてそーなるんだよ」

 

  姉に投票しないだろ、普通。

 

 「そりゃあ、嵯峨。お前がシスコンだk」

 

 岡島には俺の拳をやつのみぞおちにめり込ませ、ちょっとの間寝てもらった。

 

 そして、倒れた岡島をゆっくりと横にして寝かせた。

 

 「あー、岡島のやつ疲れてんだな、無理もねーな二日目だし。で何の話だっけ、前原」

 

 「いや、なんでも…」

 

 それにしても、椿季に好意を寄せている奴がいるとは…まあ前の学校でもそれなりに人気あったらしいし。

 

 

 「よし、これで最後だな。集計出たぞ」

 

 「どれどれ?」

 

 

 集計の結果一位は神崎、続いて矢田、倉橋、茅野、片岡、椿季と続いている。

 

 

 「ふーん。なるほどねー」

 

 「やっぱ、一位は神崎か」

 

 「まあ、嫌いな奴はいないわな」

 

 前原と三村の会話に首を縦に振る男子一同。

 

 「ゲームの腕も一級品だぞ。さっきゲームコーナーですごいスコア叩き出してるの見た」

 

 「へー、それは意外だな」

 

 俺もゲーム好きだし、今度対戦申し込んでみようかな…勝てる気がしないけど。

 

 「まあ、気になるのは誰が誰に入れたかだが…」

 

 「渚、お前は誰に入れたんだよ」

 

 「え、ぼ、僕?」

 

  おい、前原よ。それじゃあ隠した意味ねーだろ。何のために匿名投票にしたと思ってるんだ。

 

  困ってる、渚に対して杉野が助け舟を出し、前原の好きな人へと話の話題が移っていったとき、部屋のふすまが開いた。

 

 「へー、面白いことやってんじゃん」

 

 「お、カルマが戻ってきた」

 

  そういやこいつにも好きな人とかいるんだろうか、普段のらりくらりしてる分ちょっと気になるな

 

 「カルマ、おまえ気になる人とかいる?」

 

 「俺?そうだなぁ……おれは奥田さんかな」

 

 「へー意外だな」

 

  引っ込み思案で大人しい奥田さんが好みとは…カルマはそう言うおとなしい人が好みなのか?

 

 「なんで奥田なんだ?」

 

 「だって彼女、危険な薬品とかクロロホルムとか作れそうじゃん。そうすれば俺のイタズラの幅も広がって…」

 

 「「「うっ」」」

 

  間違っても絶対くっつけてはならない二人だ、俺はそう思わずにはいられなかったよ。

 

 「そんじゃ?柊季は?姉じゃないとすれば誰なんだよ」

 

 「隠して投票した意味は何だったんだよ」

 

 「えーいいじゃん、別に」

 

 「まあいいけど、俺は………あ」

 

 「おいおい柊季。うちのクラスであで始める女子はいねーぞ」

 

 「いや、あれいいのかなーと思って」

 

  俺が指示した先にはふすまが少し空いていて、そこから黄色いタコがこっちの様子を伺っていた。

 

 「なるほど、なるほど…」 パタン

 

  ふすまの閉まる音がした…

 

 「おい、あのタコ、そのランキング書いて逃げたぞ」

 

 「女子にばれたらやばい!」

 

 「「殺せー!隠蔽するんだ!」」

 

  俺らはナイフや銃やらを持ち、隠蔽のための暗殺が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  そのころ女子部屋でも男子と同じような展開になっていた。

 

 「え?好きな男子の話?」

 

 「そうよ、こういう時はそう言う話をして盛り上がるもんでしょ」

 

 「好きな男子かー。烏間先生はかっこいいよね」

 

 「あーだめよ。椿季。烏間先生抜きにしないと投票しても何も面白くないからね?」

 

 「じゃあ、やってみよー」

 

  メグちゃんと私を中心にして投票した紙を集計していく。

 

 「うーんやっぱり、磯貝君が一番か、続いて前原君、カルマ君、渚君。へー、柊季もいたんだ」

 

 「ちなみに、嵯峨さんは…」

 

 「まあ、柊季以外の誰かだから安心して」

 

 「「「ですよねー」」」

 

  (みんな一瞬私が柊季に投票したと思ってたんだろうな…)

 

  でも誰だろ?柊季に投票したの

 

  私がそんな疑問を抱いているとビッチ先生がやってきた。

 

 「あんた達、そろそろ就寝時間だって一応言いに来たわよ」

 

 「一応なの?」

 

 「どうせ、夜通しおしゃべりするんでしょ?、他の人に迷惑かけなければ別に構わないわ」

 

  すると、中村ちゃんの持っていた紙にビッチ先生が気付いた。

 

 「あんた達なかなか面白そうなことやってるじゃない?どれどれ・・・」

 

 「あーだめだよビッチ先生。誰かわからないように投票にしたんだから、詮索しちゃ」

 

 「しないわよ、それに私くらいの殺し屋になると微妙な仕草なんかからもわかるものよ」

 

  そういうと、ビッチ先生は紙にもう一度目線を落とす。

 

 「磯貝や前原は驚きもしないけど気になるのは渚、カルマあと嵯峨ね。あいつここにきてまだ一か月もたたないのにやるじゃない」

 

 そこで私はちょっとずるいと思ったけれどこんな質問をした。

 

 「先生は柊のこと好きなの誰だと思いますか?」

 

 「嵯峨を好きな人ね…」

 

  そういうと、ビッチ先生は女子全員を見渡す。

 

  私も気になったのでみんなを注意深く見ていると、一人、若干だが顔がこわばっているのが分かった。

 

  ビッチ先生もそれに気付いたらしく、彼女を見たとき先生も少し表情が変わった気がした。 

 

 「まあ、いいわ。こういう話は内緒にしといた方が面白いものね」

 

  そう澄ましたビッチ先生に中村ちゃんがツッコむ。

 

 「ビッチ先生、ただわからなかっただけじゃないのー」

 

 「なんですってー!!あんたの好きな人ばらしてやろうか!!」

 

 「まあ、私たちの話もいいけど、ビッチ先生の話も聞きたい……」

 

  そう言って中村ちゃんに激高するビッチ先生をなだめるべく先生の話へと話題をそらそうとしたのだけれど、

 

 

 「ふむふむ、女子はこうなっていましたか…」 パタン

 

  あれ?今の殺せんせー明らかに…

 

 「・・・・・・・せんせーがさっきの投票結果メモって逃げた!」

 

 「「「「「何!!」」」」」

 

 

 クラス全員が私の指さす方を向くとマッハで逃げる殺せんせーが一瞬だけ見えた。

 

 

 「やばい、捕まえて、隠滅して、殺すのよ!!」

 

 そうやって、クラスのみんなが次から次へと殺せんせーを追いかける中…

 

 

 

 

 

 

 

 「まって、陽菜ちゃん」

 

 「?」

 

 

 私は陽菜ちゃんに声をかけた。

 

 

 「もしかして、柊季に投票したのは陽菜ちゃん?」

 

 「……」

 

 「ごめんね、詮索しないルールなのに…」

 

 

  そう私が謝ると、陽菜ちゃんは小さくため息をついた。

 

 

 「ううん。いいの。さすがつっちゃんだね。結構表情に出さないようにしたつもりだったんだけどなぁ」

 

 「たまたま気付いただけどね」

 

 

 そう言って少し照れくさそうに陽菜ちゃんは笑った。

 

 この後この状況をどうしたらいいのか具体的な策はなかったので、私は思いきって聞いてみることにした。

 

 

 「ちなみにどうして柊季のこと好きになったの?」

 

 

  すると今度は、分かりやすく赤くなった。恥ずかしがってもじもじしている。 

 

 

 「転校してきた時からちょっと気になってたんだけど、この間、つっちゃんが風邪をひいたとき、二人で買い物に行って、高校生にナンパされて困ってたのを、助けてもらって…それで…」

 

 「へー、そんなことがあったんだ」

 

 「うん…」

 

  面倒事が嫌いな柊季が、前の学校にいたとき友達をかばって矢面に立つなんてことをしただろうか。誰かを守ってあげられるという些細な成長をした柊季と、そんな柊季を好きといってくれる人が現れたことに私は姉として嬉しかった。

 

 

 「あの、つっちゃんこのことは、」

 

 「大丈夫、柊季を含めて誰にも言わないから」

 

 「ありがとう」

 

 「じゃあ、早く行こう。あの紙隠滅しないと誰かに見られたら…」

 

 「うん…そうだね。行こう」

 

 

 そういって、私たちも廊下で行われている騒ぎの中へと身を投じるのだった。

 

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