双子の姉弟が送る!暗殺教室   作:コミ6目半

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 球技大会編ですね…個人的には好きな回です。

 楽しんでいただけたら幸いです!


 あ、感想、意見もよろしくお願いしますね。


第25課 バスケの時間

 梅雨が終わり、初夏。汗ばむ季節ではあるが、ある意味スポーツをするのにはちょうどいい季節かもしれない。

 

 というのもこの季節にここ椚ヶ丘学園では全校行事があるらしい。それが

 

 「クラス対抗球技大会ですか、健康な心身をスポーツに養おうというのはいいかんがえですねぇ」

 

 「でもせんせー、このトーナメント表Eの文字がない気がするんだけど」

 

 「ですよねぇ…」

 

 俺がそういうと殺せんせーも困惑の表情をした。

 

 「E組はエントリーされないんだ。1チーム余るっていう素敵な理由で、そのかわり、エキシビジョンに出なきゃならない」

 

 「エキシビジョンってなんだ、三村」

 

 「まあ、見せ物だよ、全校生徒が見ている前で女子はバスケ部の男子は野球部の選抜メンバーと試合させられるんだ。あいつらも本戦にはでれないから」

 

 「ははは…いつものやつか」

 

 「そゆこと」

 

 

 徹底してるねーこの学校。

 

 

 「でも大丈夫、訓練とかで基礎体力ついてるし、いい試合して全校生徒を盛り下げるよー」

 

 「「「「「おー」」」」」

 

 

 片岡を中心に女子は一致団結して、バスケットボールに挑むっぽいな、感心感心。

 

 

 「それで男子は、どうするんだ」

 

 「野球となれば頼れんのは杉野くらいだけど、なんとかならね」

 

 

 前原はそう言うが、杉野は首を横に振り、

 

 

 「無理だよ、三年間野球してきたあいつらと、ほとんどが野球未経験者のE組、勝負にならないよ、それにうちの野球部すげー強いんだ、でも」

 

 

 杉野の目はさっきと違って真剣な目になった。

 

 

 「でも、勝ちたいんだ殺せんせー。好きな野球で負けたくない野球部を追い出されてむしろその思いが強くなった。このE組のみんなで……」

 

 「ワクワク、ワクワク」

 

 

 殺せんせーの顔は野球ボールになってるし、触手には、野球道具がたくさん。どうやらやる気らしい。

 

 

 「せんせーは出れないんだぞ」

 

 「わかってますよ柊季君。でも先生一度スポ根ものの熱血コーチやって見たかったんです。殴ったりはしないのでちゃぶ台返しで代用します」

 

 

 〇人の星な。まさか、れいの強制ギプスを作ったりしてないだろうな。

 

 

 「最近の皆さんは目的意識をしっかり口に出すようになりました。その皆さんの心意気に応えて、せんせーが勝てる作戦とトレーニングを伝授しましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、球技大会当日。

 

 まず私たち女子のバスケットボールから

 

 「陽菜ちゃん長袖には暑くない?」

 

 「うん、そうなんだけど、旧校舎と違って体育館の中って結構冷房効いてるし、第一クォーターしか出ないから一応ね?」

 

 「なるほど」

 

 

 そんな話をしていると気付かないうちに体育館に着いていた。

 

 

 「ふぅーっ。なんだか緊張してきた…」

 

 「珍しいね、つっちゃんが弱音吐くなんて」

 

 「だって最初のあれ本当にうまくと思う?」

 

 「大丈夫だよ、練習したんだもん」

 

 「そうだね、もしできなかったら、作戦立案者には責任を取ってもらうこととしよう!」

 

 「あはは、柊季大丈夫かな?」

 

 

 体育館に入ると結構な数の観客がいて、私たちが入るや否や、

 

 

 「バスケ部ー、泣かない範囲にしてあげなよ」

 

 「一人少なくてもいいんじゃない?」

 

 

 周りのヤジが私たちにも聞こえた。

 

 

 「これだけいるのに、私たちの応援はほとんどいないとは」

 

 「完全アウェーだね」

 

 

  陽菜ちゃんと一緒に苦笑いする私。

 

 

 「でも、これはこれで燃えるかな」

 

 「やる気満々だね、私も頑張らないと」

 

 

 そんな話をしていると声がかかる

 

 

 「よーしみんな集まって」

 

 

 メグちゃんの掛け声で、みんな集まる。

 

 

 「みてわかる通り、完全アウェーだけど、けがをしないように、頑張ろ!」

 

 「「「「「おー」」」」」

 

 

 

 

 「それでは、これより3年E組対バスケ部のエキシビジョンマッチを始めます」

 

 

 ピーッ

 

 

 ジャンプボールはメグちゃんがしっかり触り、私がそれを取る。そして、

 

 「行くよ!!」

 

 私はそのまま、右手でボールを持ち左手を添えてシュートする。

 

 そしてそのボールは約20メートル先にあるゴールへと向かっていき…

 

 バサッ

 

 

 「は、入った」

 

 

 先ほどまで応援やらヤジやらが飛んでいた体育館が一瞬にして静まり返っていた。周りもきっと何が起こったかを飲み込むのに時間がかかっているのだろう。というか普通こんな成功率の低いシュートを序盤からいきなり打つなんてことがありえないからね…

 

 

 

 「ピーッ ゴ、ゴール」

 

 

  この間約5秒である。

 

 

 「ふぅー、よ、よかった」

 

 

 私は危うく座り込みそうになるくらい安堵した。

 

 

 「やったね!!つっちゃん」

 

 「うん、ありがと、陽菜ちゃん」

 

 

 

 第1クォーターはそのシュートが入ったこともあり、何とか相手の流れを崩せたので、おそらく誰もが予想しなかったであろう17対12という、E組リードというまさかの展開でインターバルに入った。

 

 

 「嵯峨さんすごい!まさかほんとに入れちゃうなんて」

 

 「うん。バスケ部のやつらゴール入っても微動だにしてなかったよ」

 

 

 奥田さんと不破さんが駆け寄ってきた。

 

 

 「うん、ありがとう」

 

 「それにしても、こんな作戦を考えるとは、嵯峨もやるねぇ」

 

 「まあ、最初は驚いたけどね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは、二日前のこと。

 

 

 「うーん。他に何か手っ取り早くできる作戦ないかな」

 

 「あと二日しかないからね、あんまり新しいことをするのはよくないかも」

 

 「そうだよねぇ」

 

 

 嵯峨家では メグちゃん、凛香ちゃん、桃花ちゃん、陽菜ちゃんがやってきて私と一緒にバスケの作戦会議をやっていた。

 

 

 「おーい、お茶持ってきたぞ」

 

 「ありがとう、柊季」

 

 

 柊季は五人分お茶を並べる。

 

 

 「じゃあ、俺自分の部屋に戻ってるわ」

 

 「ちょっと待って、一緒に考えてよ」

 

 「俺が?何を?」

 

 「勝つための作戦を」

 

 

 私がそう言うと周りの目がお前も考えろといわんばかりだったように思えたのか、柊季は渋々話し合いに参加する流れになった。

 

 

 「それにしても毎年あのヤジはすごいよね」

 

 「そうなの?」

 

 「うん。毎年あれを聞いてやる気をさらになくす人も多いらしい」

 

 

 まあ、もともと勝ち目もないような試合させられて、ヤジまで聞かされればそうなるのも無理はないよね…

 

 

 「あれを静かにさせる方法ない?」

 

 「うーん」

 

 「いっそのこと、柊季を女装させて敵陣にツッコませる?」

 

 「あー、その発想はなかったなぁ」

 

 

 なぜか、陽菜ちゃんも納得していた。

 

 

 「おい」

 

 「冗談」

 

 「お前の冗談は冗談に聞こえないんだよ」

 

 

 私は笑ってごまかした。

 

 

 (敵のヤジを黙らせる方法ね…………あ、)

 

 

 柊季は何かを思いついたようで、一度私を見てから、メグちゃんに質問をした。

 

 

 「ねえ、片岡、誰が第何クォーターに出るかってもう決まってる?」

 

 「決まってるけど」

 

 「第1クォーターって誰が出るの?」

 

 「えーっと、私、矢田さん。倉橋さん、中村さん、嵯峨さんだけど」

 

 「ジャンプボールは片岡か?」

 

 「そのつもりだけど」

 

 

 柊季はちょっと考えたけど、うんと一回頷き、こんなことを言った。

 

 

 「じゃあ、開幕早々だけどギャンブルやってみたら?」

 

 「「「「「?」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういって、柊季が提案したのが開幕早々に打つスリーポイントシュート。ふつう考えたらあんな距離から撃たないし入らないから、入ったら効果絶大なんじゃね?どうせ相手も油断しててしょっぱなから椿季相手に突っ込んできたりはしないだろ?といわれ私は二日間ハーフラインからのシュートを必死に練習した。

 

 

 「でも効果は、絶大だったね、あんなにうるさかった体育館が一瞬にして静まり返ってたし」

 

 「うん。おかげで私たちのペースに持って行けたし、嵯峨姉弟に感謝だね」

 

 「よし、このまま勝つよ!」

 

 「「「「「おーーー」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、第二、第三クォーターと接戦を繰り広げ、第四クォーターに入りE組は37対40と三点リードされていた。

 

 

 私は不破さんからパスをもらいドリブルをしようとしたのだが、バスケ部がすぐに私の前に立ち塞がった。

 

 

 「カエデちゃん。パス」

 

 

 そう言ってフリーで、シュートが打てる位置にいたカエデちゃんに私はパスした。

 

 けれど、バスケ部の主将がすぐにシュートコースを妨害する。

 

 彼女の大きな胸を揺らしながら…

 

 

 「な、ななななな……」

 

 「カエデちゃん!それ以上下がったら!」

 

 「ピーッ!7番、トラベリング」

 

 「はっ!」

 

 

 バスケ部主将が笛の音を聞きどこか行ったことにより、カエデちゃんは我を取り戻したようだ…

 

 

 「あはは…」

 

 

 結局この試合あと一歩のところで私達は負けてしまった。 

 

 

 

 

 

 

 試合が終わり男子の試合を見るため、私たちは話をしながら体育館を後にする。

 

 

 「いやー惜しかった」

 

 「だねー、次リベンジ」

 

 

 中村ちゃんと、メグちゃんがそんな話をしている。

 

 「ごめんねー私が足引っ張っちゃって…」

 

 「大丈夫だよ」

 

 「そうだよ、そんなことないよ」

 

 

 落ち込む茅野ちゃんをメグちゃんと私で慰める。

 

 

 「女バスのブルンブルンする胸を見てたら、怒りと殺意で目の前が真っ赤に染まっちゃって」

 

 「まあ、確かに目が血走っていたね…」

 

 「茅野っちの巨乳に対する殺意はすごいね…」

 

 

 岡野ちゃんと私は苦笑いを浮かべ、クラスのみんなも苦笑していた。

 

 

 「そろそろ、男子が始まる時間?」

 

 「うん。もうやってるとは思うけど…」

 

 「どうなってるかな…」

 

 

 男子の方も怪我なく、いい試合ができればいいのだけど、と思いながら私たちは野球場へと向かうのだった。

 

 

 

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