双子の姉弟が送る!暗殺教室   作:コミ6目半

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 鷹岡編中編です。

 本性が出てくるところですね・・・


 それでは始まります。


第31課 押し付けの時間

 

 

 

  鷹岡先生がやってきた次の日。柊季は眠い目をこすりながら起きた。

 

 

 「……いつもならそろそろ椿季が起こしに来ると思うのだが、今何時だ?」

 

 

 そう思って時計を見ると、時刻は8時そろそろ起きて、朝飯を食べないと間にあわない。

 

 

 しかし、柊季が下に降りて行ってみると、リビングにもキッチンにも誰もいない。

 

 

 「これ、どこかで見た展開だな…」

 

 

 柊季はとりあえずトースターにパンをセットして、椿季の部屋へと向かった。

 

 

 「椿季、どうした?具合悪いのか?」

 

 「うん…」

 

 「学校休むのか?」

 

 「うん…」

 

 「わかった、先生とみんなには、言っておくよ」

 

 「ありがとう」

 

 「静かに寝ているんだぞ」

 

 

 そういって、柊季は自分部屋から、カバンを取り出し机の上に散らばっていた、紙切れをしまって学校へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 五時間目が終わり、六時間目。今日から体育は烏間先生ではなく、昨日から来た鷹岡先生になるらしい、

 

 すると休み時間、カルマが裏山のほうに行くのが見えた。

 

 

 「カルマはサボりか?」

 

 「なんか、あいつの笑顔は信じられなくってねぇ」

 

 「まあ、同感だな」

 

 「嵯峨も一緒にサボる?今日は嵯峨さんも休みだし、サボっても誰も文句言わないよ」

 

 「それもありだけど、俺は一応出ておくわ。初回だしね」

 

 「ふーん」

 

 カルマはそう言って森の中へと消えていった。すると入れ違いに倉橋がやってくる。

 

 

 「カルマっちはサボり?」

 

 「みたいだな」

 

 「柊季はどうするの?」

 

 「俺は出るよ、それに…」

 

 「それに?」

 

 「ううん。何でもない」

 

 

 そう言って柊季と倉橋は一緒に校庭へと出て行く。

 

 

 「それにしても、つっちゃん風邪って大丈夫かな」

 

 「ああ、熱はないみたいだったけど、一応大事を取って休むって」

 

 「そっか、早く治るといいなぁ」

 

 「ああ、安静にしててくれるといいんだが」

 

 

 倉橋は柊季の最後の言葉に疑問を持ったのか、何かを言おうとしていたが、それは鷹岡先生によって遮られた。

 

 

 「そこの二人、体育の授業を始めるぞ、早く来い」

 

 「「はーい」」

 

 

 そう言われて柊季達は駆け足で向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャイムが鳴り、六時間目が始まる。

 

 「よーし、みんな集まってるな、では今日から新しい体育を始めよう、ちょっと厳しくなると思うが終わったらまた、うまいもん食わしてやるからな」

 

 「そんなこと言って自分が食べたいだけでしょ」

 

 「まーな、おかげさまでこの横幅だ」

 

 

 その冗談にクラスのみんなは笑いを漏らす。

 

 すると、鷹岡先生はプリントを取り出し言った

 

 

 「教師の変更に伴って、今日から新しい時間割になった。みんな目を通してくれ」

 

 

 そう言いつつ配られたプリントを見てクラス全員が驚愕する。

 

 時間割は、一時間目から十時間目まで組まれており、そのほとんどが訓練だった。さらに土曜日にも訓練が入る到底一般の中学生がこなせるものではない内容だった。

 

 

 「おい、なんだよこれ」

 

 「十時間目?」

 

 

 三村や不破が思わず声を漏らす。

 

 

 「当然さ、理事長も地球を救うためだったら仕方ないっていってくれたし、これをお前らがこなせれば暗殺の成功率は格段に向上する、では早速…」

 

 

 「ちょっと、待ってくれよ」

 

 

 当然これに対し前原は異議をお申し立てる。

 

 

 「ん?」

 

 「無理だぜこんなの!勉強の時間これだけじゃあ成績落ちるよ、遊ぶ時間もねーしできるわけねーよこんなの」

 

 

 すると、鷹岡先生はすっと前原の前に出て腹蹴りを喰らわせると前原は、苦しそうに腹を抑えながらうずくまってしまった。

 

 

 「出来ないじゃない、やるんだよ」

 

 

 うずくまる前原に磯貝達が駆け寄った。

 

 

 「言ったろ、俺達は家族で、俺は父親だ。世の中に父親の命令を聞かない家族がどこにいる?」

 

 

 

 

 柊季は心の中で舌打ちした。昨日気になって、防衛省の教官時代の鷹岡明の記録を見たのだが、それはすさまじいものだった。教え子には最初優しく接するが、その後その何倍もの恐怖を主に暴力によって与える鬼教官。

 

 でも、柊季はさすがに中学生相手にいきなり殴りかからないだろうと思っていたがそれは誤算だった。

 

 

 そして、そいつは何も感じてないかのように言う。

 

 

 「抜けたい奴は抜けてもいいぞ?その時は俺の権限を使って生徒を補充する。でもな俺はそんなことしたくはないんだ、お前らは俺の大事な家族なんだから、一人でも減るのは悲しい、な?お前は父ちゃんについてきてくれるよな?」

 

 

 鷹岡はそう言いつつ神崎に手を置く。すると神崎は立ち上がっていった。

 

 

 「・・・・・・私は嫌です。烏間先生の授業を希望します」

 

 

 すると鷹岡は神崎を殴った。

 

 

 「神崎さん!!」

 

 

 吹っ飛んだ神崎を杉野や、渚が心配して駆け寄る。

 

 

 「分かってないなぁ、お前ら。はい以外の選択肢はお前らにはないんだよ」

 

 

 すると、鷹岡は拳を回しながら言う。

 

 

 「文句があるなら拳で語ろうぜ、父ちゃんそっちの方が得意だぞ」

 

 

 

 その後殺せんせーが鷹岡にやめるように警告したが、当然これで素直に従うことなく、またクラスの大半が鷹岡を恐れながらも、体育の授業は始まった。

 

 

 

 「さあまずは、スクワット三百回だ。それでは始め!」

 

 

 鷹岡の合図を皮きりに、クラス一斉にスクワットを始める。

 

 

 「こ、これは、つらい…」

 

 「じょ・・冗談じゃ・ね・・・ねーぞ」

 

 「しょ、最初からスクワット三百回とか死んじまうぞ」

 

 

 三村と菅谷と岡島が文句をこぼす。他のみんなもだいぶ苦しそうだ。

 

 

 そんな中苦しそうにしていた。陽菜乃が思わずつぶやいた。

 

 

 「か、烏間先生ぃ……」

 

 

 それを聞いた鷹岡はニヤリと笑い倉橋の目の前に立った。

 

  

 「おい、」

 

 「えっ…」

 

 「烏間は俺達家族の一員じゃねーぞ、いけない子だなぁ。父ちゃんだけを頼ろうとしない子は」

 

 

 そう言って鷹岡は倉橋に殴りかかる。

 

 倉橋はぎゅっと目を閉じていたがその拳が倉橋に当たることは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「柊季…」

 

 「大丈夫か?陽菜乃」

 

 「う、うん」

 

 

 柊季は鷹岡の腕を何とか抑えていた。

 

 

 「おい、おい、お前も父ちゃん逆らうのか、全くこのクラスの子供たちは反抗期が多くて困るな」

 

 

 鷹岡はおどけたように言うが、柊季は鷹岡を鋭くにらみつけた。

 

 

 「この時代に暴力によって恐怖を与える、時代遅れの教師がいるとは思わなかったよ、それになぁ」

 

 

 柊季は息を吸い、思いっきり言ってやった。

 

 

 「家族ってもんは一緒にいてお互いが心地いいと思える、そんな環境だ!お前のようにただ押し付けるような奴が、父親だ、家族だなって言葉を使うんじゃねぇ」

 

 

すると鷹岡が、笑って言う。

 

 

 「ほぉっ……まあいい、さっきも言った通り、文句があるなら拳で語ろうぜ、なぁ」

 

 「いいぜ、やってやる」

 

 

 その言葉と同時に、柊季は隠し持ってた警棒で鷹岡の首元めがけて横に振った。

 

 しかし、鷹岡はそれをいとも簡単にかわす。

 

 

 (チッ、あんな腹してても軍人か、さすがに動けんだな)

 

 「ほら、どうした?もう終わりか?」

 

 

 「んなわけねーだろ」

 

 

 柊季はその後も攻撃を続けるがなかなか決定的な一打を当てることはできない。

 

 すると鷹岡はニヤッとした顔をし俺めがけて拳を振り下ろす。

 

 

 (こいつ、遊んでやがる)

 

 

 柊季はもう一本警棒をだし、ラッシュをかける。

 

 

 鷹岡はそれをかわしたり、かわせないものは腕を使って防いでいた。警棒を腕に受けていたためかすり傷程度はできていたが、まだまだ奴は余裕の表情を浮かべた。

 

 

 柊季もさすがに疲れ、肩を使って息をしていた。

 

 

 「おい、おい、拍子抜けだぜ、しゃしゃり出てきた割には全然じゃねーか」

 

 「抜かせ」

 

 

 柊季がそう言うと、鷹岡はそろそろ決めに行くつもりだったのだろう。拳に力を入れたときにある異変に気付く

 

 

 自分の体にだんだん力が入らないことに、

 

 

 「お前、何をした!」

 

 

 鷹岡の顔は怒りに震える。

 

 柊季は息があがりながらもいった。

 

 

 「この警棒の片方には、ちょいと名前がめんどくさい薬品が塗ってあるんだよ、スキサメトニウム。いわゆる筋弛緩剤の一種さ」

 

 

 鷹岡の動きが明らかに鈍る。

 

 

 (これで決めてやる)

 

 

 そうおもって、最後の一撃を決めるために立ち上がった時だった。

 

 

 

 柊季が走り始めたのを見て鷹岡は、ニヤリと笑い、拳を振るう…

 

 

 

 

 

 倉橋に向かって、

 

 

 

 

 「危ない、陽菜乃!!」

 

 「!!」

 

 

 陽菜乃は驚いて動くことができない。

 

 俺はとっさに陽菜乃をかばうように体を入れると頸椎に強烈な一撃が入った。

 

 

 「うっ!!」

 

 「柊季!!」

 

 

 柊季の体は吹っ飛び、鷹岡は首元を締め上げ言う。

 

 

 「ハハッ、バカな奴だ」

 

 「うっせ…この卑怯者が…」

 

 

 そして、鷹岡は柊季を殴って吹っ飛ばすと柊季の持っていた警棒を取り上げていった。

 

 

 「悪い奴だ。こんな危ないおもちゃで遊んだらどうなるか、父ちゃんがしっかり教えてやるよ」

 

 

 そういって、鷹岡が警棒を振り下ろす。筋弛緩剤がぬってあるからあたるところに当たるとマジでやばい。

 

 

 

「やめて!!」

 

 

 

 倉橋は叫んだが俺と警棒の距離は迫っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかしその時だった、

 

 

 カンッ

 

 

 

 鷹岡の振り下ろそうとした警棒は飛んできた対先生ナイフに弾かれる。

 

 そしてクラスの全員がその方向を見た。

 

 そこに立っていたのは…

 

 

 「なぁ、あれって…」

 

 「ああ、多分」

 

 「椿季ちゃん?」

 

 

 いつもとは違い、物凄い殺意をまとった嵯峨椿季がそこにはいた。

 

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