双子の姉弟が送る!暗殺教室   作:コミ6目半

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 さて、片岡の話ですね。3話構成でお送りします!

 もう一つ、設定の時間に嵯峨碧を追加しました。

 これからも応援よろしくお願いします。


第35話 プールの時間

 

 鷹岡の事件があってから数日がたった。七月も中頃に入り、暑さはどんどん増していく。そして、

 

 

 「あぢぃー……」

 

 「じ、地獄だ……」

 

 

 三村や岡島がそうぼやく。

 

 

 「だらしない、温暖湿潤気候で暮らすのだから諦めなさい、夏が暑いのは当然です」

 

 

 指揮棒立てて、教壇で地理の授業をしながら、殺せんせーは言う。

 

 

 「では、磯貝君、日本の中で冷帯に属する地域はありますか?」

 

 「えーっと、北海道だけだった気がします」

 

 「そうですね、ということでせんせー放課後は北海道に行ってきます」

 

 「「「「「ずりぃ!」」」」」

 

 

 暑いながらもツッコミを入れるE組一同。

 

  

 「……」

 

 「おい、柊季」

 

 「と、とける……」

 

 「溶ける!?」

 

 

 菅谷は柊季の冗談に驚いたように見せた。

 

 

 「だって考えてもみてくれよ、俺の名前「柊季」だよ、「冬」って入ってんじゃん。だから俺、夏は苦手なんだよね…」

 

 「ああ、なるほど…」

 

 「まあ、私たちの誕生日6月だからバリバリ夏なんだけどね…」

 

 

 納得する菅谷に、椿季が補足がいれる。

 

 そんな話をしていると、倉橋が嬉しそうに言う。

 

 

 「でも今日、プール開きだよね、体育の時間が待ち遠しい~」

 

 「でも、そのプールが俺らE組にとっちゃ地獄なんだろ」

 

 「どういうことだ木村?」

 

 

 プールを楽しみにしていた柊季は木村に聞く。

 

 

 「プールは本校舎にしかないから、俺らはこの炎天下で山道1キロ往復して入りに行く必要がある、通称「E組 死のプール行軍」が待ってんだぜ」

 

 「その前にどうしてこのクラスクーラーねーんだよ!今時、田舎の公立小学校にですらついてるぞ!」

 

 

 まあ、結局E組だからということで片付けられるんだろうけどさ、と柊季は自己解決する。

 

 

 「まあ、この暑さです皆さんの気持ちもわかります」

 

 

 すると殺せんせーは時計を見て言った。

 

 

 「仕方ない、少し早いですが、皆さん水着に着替えてついてきなさい。そばの裏山の沢に涼みに行きましょう」

 

 

 そういって、殺せんせーは教室を出て行き、みんなは水着に着替えて、ジャージを羽織り、沢へと向かって行った。

 

 

 「裏山に沢なんてあったかな…」

 

 「小さな沢ならあるぞ、足元つかるかつからないかくらいの小さなやつだけど」

 

 「そっかぁ…」

 

 

 千葉の説明にちょっとがっかりした椿季だったが、殺せんせーが連れて行ってくれた場所には小さな沢はなく、代わりに…

 

 

 「「「「「プ、プールだ!!」」」」」

 

 「ヌルフフフ、小さな沢だったので水がたまるのに20時間ばっちり25m幅も確保シーズンオフに水を抜けば元通り、水位を調整すれば魚も飼って観察もできますよ」

 

 

 「す、すげー」

 

 

 柊季は思わずつぶやく。

 

 

 「制作に一日、移動に一分、あと一秒あれば飛び込めますよ」

 

 

 その言葉にクラスのみんなが、次々にプールへと飛び込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 みんなが楽しそうに泳いでる中、茅野は浮葉の上で浮きつつ、少しばかり憂鬱な顔をしていた。

 

 

 「うーん。涼しくて、確かにプールはいいけど、水着は体のラインがはっきり出るし、私泳げないし、少し憂鬱だな…」

 

 

 「大丈夫さ、茅野。その体もいつかどっかで需要があるさ」

 

 「うん。岡島君二枚目面して盗撮カメラ用意するのやめよっか」

 

 

 茅野は岡島にそう言うが、岡島は気にせず写真を撮ってた。

 

 

 「さあ次は、おー、矢田、倉橋、嵯峨さんか、矢田は胸大きいし、ほかの二人も中々だからな」

 

 

 そう言って、岡島は三人にカメラを向ける。

 

 

 「なぁにやってんの?」

 

 「何やってんのってわからないのかよ、盗撮だよ。盗撮」

 

 「お前、それ胸張って言えることじゃねーからな」

 

 

 柊季のほうを見ずに三人を盗撮し続ける岡島を見て、柊季ははぁ、と小さくため息をつき言った。

 

 椿季の声で、

 

 

 「私を盗撮するなんて覚悟はできてる?岡島君」

 

 「え、嵯峨さん!?」

 

 

 岡島はカメラを隠そうと慌てたせいで、岡島はカメラを水の中へと落とした。この手は毎回よく効くよな。

 

 

 「あー、俺の秘蔵コレクションがぁぁぁ!、何てことするんだよ!柊季!」

 

 「お前そろそろこの手に耐性つけろよ…」

 

 「うるっせー!データ全部飛んだじゃねーか!」

 

 「文句は後でいくらでも聞いてやるがいいのか?岡島、あっちは」

 

 「あっち?」

 

 

 そう言って柊季のいう方を岡島が見ると、先ほどの三人と、後から来たのだろう片岡が、こっちをゴミを見るような目で見ている。

 

 

  

 「じゃあ、あと頑張れ」

 

 「ええ、おい、柊季」

 

 「岡島君ちょっとここにきて正座しようか」

 

 「え?嵯峨さんここプールだから正座したら…」

 

 「岡島君、正座」

 

 「……はい…」

 

 

 ブクブクと沈んでいく岡島。まあ、自業自得だな。

 

 

 そんな光景を見ていると、突如けたたましい音の笛が鳴った。

 

 

 「ピィーーー。木村君プールサイドを走ってはいけません」

 

 また、

 

 「ピィーーー。原さん、中村さん潜水遊びはほどほどにおぼれたかと心配します」

 

 またまた、

 

 「ピィーーー。狭間さん本ばっかり読んでないで泳ぎなさい」

 

 

 その後も殺せんせーは笛を鳴らしては注意しを繰り返す。

 

 

 「殺せんせーいくら何でもうるさすぎ」

 

 「景観から間取りまで、自然を生かした完璧な設計。皆さんには整然と遊んでもらわなければ…」

 

 「固いこと言わないでよ、殺せんせー、水かけちゃえ!!」

 

 

 倉橋がそうやって、殺せんせーに近づき水をかけた時だった。

 

 

 「きゃぁんっ!!」

 

 

 

 「え?」

 

 「何?今の?」

 

 

 クラスの大半が殺せんせーの言葉に戸惑いを隠せない中、カルマが殺せんせーにすっと近寄り、殺せんせーが座っていた監視台に手をかけて揺らしていた。

 

 

 「やめてカルマ君、水に落ちる落ちるから!!」

 

 

 「せんせーまさか…」

 

 「泳げないの?}

 

 「そんなことないしーただ泳ぐ気分じゃないだけだしー」

 

 柊季と倉橋がそういうと、殺せんせーは盛大にごまかしていたが、嘘であることは誰の目にも明らかであった。

 

 

 殺せんせーは泳げない。この弱点は今までの中で一番使えそうな弱点であると誰もが直感したその時、

 

 

 バチャン!

 

 

 水の中に落ちたのだ茅野が、

 

 

 「あぶぶぶぶ、」

 

 「おい、あいつおぼれてんじゃねーのか」

 

 「茅野さんこれにつかまってください!」

 

 

 殺せんせーは自分が持っていた麩菓子を精いっぱい伸ばすが届かない。

 

 

 先生が救助に右往左往している間に茅野の救助に向かったのは、

 

 

 「大丈夫だよ、茅野さん。すぐ浅いところ行くからね」

 

 「助かった…ありがとう片岡さん…」

 

 

 そう言って片岡は茅野を浅瀬まで連れていく。

 

 

 「すごい…」

 

 「メグちゃんはね、昨年度の水泳部クロール学年代表だったんだよ」

 

 「へー」

 

 

 倉橋の説明に椿季は感嘆の声を上げる。

 

 

 「……ふふ、水の中なら出番かもね」

 

 「さすが、イケメグって感じだな」

 

 「イケメグ?」

 

 

 前原のいう言葉を聞き返す柊季。

 

 

 「片岡のあだ名さ、文武両道だし、面倒見はいいし、颯爽としていて凛々しい姿はそこいらの男子よりイケメンだからそう呼ばれてんだよ」

 

 「まあ、確かに」

 

 

 しかし、この時同時に、それだけいろいろできるのにどうして片岡はE組に落ちたのかが柊季の疑問として残ったのだった。

 

 

 

 

 

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