双子の姉弟が送る!暗殺教室   作:コミ6目半

41 / 62

 更新をすっかり忘れていましたw

 これからも頑張っていくのでよろしくお願いします。

 では、本編


第38課 寺坂の時間

 このE組は大したクラスだ。

 

 成績が最下層だったのにも関わらず、中間では妨害にも負けずに平均点を大きく上げた。

 

 そして暗殺で培った力で野球部にも勝ったし、環境も向上して最近ではプールもできた。

 

 実に大したクラスだ。

 

 

 「チッ、面白くねぇ」

 

 

 だから、寺坂竜馬には居心地が悪かった。

 

 

 

   

 

 

 ある日の朝。 

 

 「おい、みんな大変だプールに来てくれ!!」

 

 岡島が慌ててそう言うとみんながプールへと向かった。

 

 クラスのみんながたどり着くとプールにはゴミが浮かび、スタート台はめちゃくちゃに壊されていた。

 

 

 「うわ、これはひでーな」

 

 「ビッチ先生がセクシー水着を披露できずに立ち尽くしてるぞ!!」

 

 「岡島よ、誰得だよ、それ」

 

 「嵯峨!!あんた殺すわよ!!」

 

 

 ビッチ先生が半ギレなのを椿季がなだめていると、渚がニヤニヤと笑っている寺坂たちに気付いた。

 

 そして、寺坂たちに何か言いたげに見ていた渚に対して寺坂がくってかかる。

 

 

 「んだよ、渚、俺たちがやったとでも言いたいのかよ?」

 

 「渚はまだ何も言ってないだろ」

 

 「んだよ、嵯峨、急にしゃしゃり出てきて」

 

 「いや、なに、こんな知能レベルの低いことをする奴に俺は心当たりがないもんだからさ」

 

 「なんだと」

 

 

 寺坂は柊季につかみかかろうとしたが、殺せんせーがそれを制止する。

 

 

 「やめなさい!柊季君も犯人捜しなんかくだらないからやらなくていいです」

 

 

 すると殺せんせーはマッハでプールを直してしまった。

 

 

 「これでいいでしょ?柊季君、寺坂君」

 

 「相変わらず人外だね、せんせー」

 

 「チッ」

 

 

 プールの修復に、クラスの大半は喜んでいたが、寺坂は不快そうにその場を立ち去っていった。

 

 

 

 そして、昼休み。

 

 

 「なあ、陽菜乃。俺はこの学校来てまだ日が浅いから知らないんだけど、寺坂ってあんな感じなのか?」

 

 「うーん。私も同じクラスになったこと無いから詳しくは知らないけど、いわゆるガキ大将みたいなやつだって凛香ちゃんとかが言ってたよ」

 

 「なるほどな」

 

 

 

 そんな話をしながら、教室に入ると教室に木造のバイクが置いてあった。

 

 

 「なに、これ?」

 

 「バイクの模型だって」

 

 「矢田よ、それは俺にもわかる、問題なのはなぜここにバイクの模型がるのかって話なんだけど」

 

 「吉田君がバイク好きで、殺せんせーが木造でそれを作ったんだって」

 

 「へー、すげえ、リアル」

 

 「うん。さすが殺せんせーだね」

 

 

 柊季が矢田と倉橋と話していると、寺坂が教室に入ってくる。

 

 

 「何してんだ、吉田」

 

 「あ、寺坂、いやぁこの前こいつとバイクの話で盛り上がっちまってよ、うちの学校こういう趣味がある奴いねーから」

 

 「ヌルフフフ、せんせーはこれでも漢の中の漢、この手の趣味も一通りかじっていますよ」

 

 

 「しかも、このバイク最高速度300㎞出るんですって、せんせー一度本物に乗ってみたいです」

 

 「アホか、抱きかかえて飛んだ方が早いだろ!」

 

 

 クラスの雰囲気が吉田と殺せんせーの掛け合いで和む中、そんなクラスを見て、寺坂がバイクを思いっきり蹴とばす。

 

 

 「何てことすんだよ、寺坂」

 

 「謝ってやんなよ!漢の中の漢の殺せんせーが、子供みたいに泣いてるよ!」

 

 「「そーだ!」」

 

 

 クラスのみんなが寺坂に批判を浴びせる。

 

 

 「お前ら、虫みたいにぶんぶんうるせーな!駆除してやんよ!!」

 

 

 そういうと、寺坂は殺虫剤のようなものを床にたたきつける。すると中身の粉がたちまちクラスの中に充満した。

 

 

 「ケホッ、ケホッ、なんだこれ」

 

 「寺坂君!やんちゃするにも限度が、」

 

 「触るんじゃねーよ、モンスター、気持ちわりーんだよ、てめぇもモンスターに操られて仲良しこよしのてめぇらも」

 

 

 そんな中、寺坂を冷ややかにカルマが笑って言う。

 

 

 「何が気に入らないのかねぇ、いやなら殺せばいいだけじゃん、せっかくそれが認められてるのがこの教室なのにさ」

 

 「なんだよ、カルマ、喧嘩売ってんのか?上等だ、大体てめぇは、」

 

 

 詰め寄ろうとする寺坂にカルマはすっと移動して、顔をつかむ。

 

 

 「だめだよ、寺坂。喧嘩売るなら口より先に手出さなきゃ」

 

 「放せ!、チッ、くだらねぇ」

 

 

 そういって、寺坂は教室を後にする。

 

 

 そして入れ替わりに、椿季が入ってきた。

 

 

 「うわっ、何?みんなどうしたの!?」

 

 

 一部生徒が目を充血していることに驚く椿季。

 

 

 「ちょうどいいところに来た、ケホッ椿季。寺坂がまいた変な粉のせいで目が赤い奴とかいるから、ケホッ職員室から救急箱取ってきてくれ」

 

 

 せき込みながら柊季は言う。

 

 

 「うん分かった」

 

 

 そういって、椿季は救急箱を取りに行って、ビッチ先生や烏間先生を連れてきた。

 

 

 「陽菜乃、大丈夫か?」

 

 「うん、目がちょっと痛いけど」

 

 「あんまり、こすらない方がいい、ちょっと見せて」

 

 

 倉橋の目をじっと見て椿季にもらったタオルで拭ってあげようとしたのだが、二人の顔の距離が思ったより近く、倉橋の顔が赤くなる。

 

 

 「あ、あの、ひ、柊季!?」

 

 「動かないで、陽菜乃、大丈夫だから」

 

 「え、あ、そういうことじゃ…」

  

 柊季は一生懸命だったので気付いていなかったが、恥ずかしがる倉橋を見て、この時クラスの大半は思っていた。

 

 

(こんな時にイチャイチャすんじゃねーよ)

 

 

 「ここまでお似合いなのに、あの二人どうして好きって言わないのよ」

 

 

 椿季のその言葉は二人には届いていなかった。 

 

 

 

 

その夜、寺坂は学校の裏山にいた。

 

 (地球の危機とか、暗殺のための自分磨きとか、落ちこぼれからの脱出とか、正直なところどうでもいい、その日その日を適当に生きたいだけだ)

 

 

 寺坂はプールの水がひいてある沢に、薬品を流し込んだ。すると、

 

 

 「ご苦労様、プールの破壊、薬剤散布、薬剤混入、君のおかげで効率よく準備で来たよ」

 

 

 そう言って、シロは寺坂にお金を渡す。

 

 

 「何せあのタコは鼻が利く、外部の人間が動いてしまうと作戦が漏えいしてしまう恐れがあるからね、君のような内部の人間に頼むのが実に効率がいいのさ」

 

 「……」

 

 「寺坂竜馬、君はあのクラスでタコにイラつくあまり、孤立を深めている。でも安心しなさい、私の計画通り動いてくれればすぐにでも奴を殺し、奴が来る前のE組に戻してあげよう」

 

 すると木の上にいたイトナがすっと下りて来て、寺坂と距離を詰める。

 

 

 「な、なんだよ」

 

 「お前は、あのクラスの赤髪の奴や、双子より弱い、馬力も体格もあいつより勝るのに、なぜだかわかるか?」

 

 

 イトナは寺坂の目を広げ言った。

 

 

 「目の前の草を漠然と食べるのろまな牛は、牛を殺すビジョンを持った狼には勝てない」

 

 「あぁ、なんだとてめぇ」

 

 「まぁ、落ち着きなさい、寺坂君。我々は戦略的パートナーなんだ、仲間割れしてもしょうがない、決戦は今日の放課後、結果を楽しみにしているといい」

 

 

 そう言うシロの真上の三日月には薄く雲がかかっていた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。