双子の姉弟が送る!暗殺教室   作:コミ6目半

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オリジナルストーリー中編です。バトル描写などあまりうまく書けていませんがよろしくお願いします。


第58課 懸ける時間

 「貴方を殺し、すべてを終わらせる!!」

 

 

 そういって、椿季は日本刀を両手に持ち、走って中井に駆け寄る。

 

 

 「では、では、まずは一発」

 

 

 そう言い、中井は椿季の額をめがけて銃を放った。

 

 しかし、椿季はそれをまるでドッチボールでボールをよけるかのようにかわし、今度は中井の首元を一閃しようとする。

 

 そして、これをかわし、また中井が発砲するということを繰り返していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この息をのむ攻防を見ていた周りの生徒は驚きを隠せなかった。

 

 

 「すごい……拳銃の弾ってあんなに簡単にかわせるものなのか」

 

 「拳銃の弾は秒速400mを超えるものばかりだ、常人の動体視力ではまず無理だろ」

 

 

 磯貝と柊季の話を聞いていた殺せんせーが付け加える。

 

 

 「しかし、今日の暗殺の際、彼女はほぼ完全に先生の触手の動きを見切っていました。先生の触手の初速が秒速500mくらいでしたから、拳銃は何とか交わせるとは思っていましたが」

 

 

 一通り銃を撃ち終えたところで中井は椿季から一旦飛びのいて笑いながらこう言い放った。

 

 

 「いやあ、驚いたねぇ…まさか拳銃の弾を見切られるなんて、お前それでも中学生かよ」

 

 「そうよ、悪い?」

 

 

 そういいながら、椿季は再び場合を詰めより何度も何度も刀を振る。

 

 

 「絶対!絶対!殺してやる!」

 

 

 椿季はただじっと前の敵を見ていた。殺気にあふれ、まるで動物が獲物を狩るかのように、

 

 

 「いいねぇ。その目、人を本気で殺しに来ている目だぜ!そうでなくっちゃあ面白くない」

 

 

 そう言うと、中井はカバンの中からもう一本、鉄パイプのようなものを取り出した。

 

 

 「おれも、こいつを使ってなぶってやるとしようか」

 

 

 そう言い中井は鉄パイプを椿季の頭めがけて振り上げる。

 

 

 椿季はそれを交わすため横に飛ぶが中井は椿季の足を踏み、少し体制を崩したところで踏み腹に体重を乗せこぶしを叩き込む。

 

 

 「うっ!!」

 

 「純粋に剣術やってるアホにはこういう反則めいた技はよく効くんだよなぁ」

 

 「勝ったつもりでいるんならまだ早い!!」

 

 

 そう言いながら椿季は懐に隠していたナイフを中井に投げつける。

 

 中井はそれを同じくナイフを投げつけ弾きながら言った。

 

 

 「やっぱり、女は弱いなぁ、どう考えたって力が足りない。さっきのナイフみてわかったろ?」

 

 「チッ!」

 

 

 そう舌打ちしつつ椿季は刀を構える。

 

 

 「いくら強がったって無駄だ!」

 

 

 そう言って中井は先ほどと同じようナイフを投げつけた。

 

 

 「こんなもの!!」

 

 

 椿季はそれを刀で弾き一歩も動かずかわす。しかし、最後のナイフを弾いた瞬間すでに中井は目の前まで迫っていた。

 

 

  (やばっ……でも!)

 

 

 椿季はとっさに自分の腹に入ってくるだろう拳を交わさずに、渾身の力で中井の腕をめがけて刀を振る。

 

 

 (たとえ相打ちでも、これならダメージが……)

 

 

 「甘い……」

 

 

 その言葉の瞬間、椿季の刀は確かに中井の腕に当たったが、その感触はまるで金属の板が一枚入っているかのような硬さだった。

 

 

 

 当然その後強烈な痛みが椿季を襲い、椿季は一メートル近く吹き飛んだ。

 

 

 

 「お前が相打ちでいいと思っても俺はそれじゃあ困るんだよ、相打ちじゃあ、お前の悲痛な顔が見れないからなぁ」

 

 

 「小手を巻いている……」

 

 

 「今更そんなことわかったところでどうなるっていうんだよ!」

 

 

 中井はそういうと倒れこんでうずくまっていた椿季を蹴りつけていた。

 

 

 「おい!それ以上はやめろ!…」

 

 

 烏間がそう言い中井に近づこうとするが中井は拳銃を素早く取り出し倒れこんでいる椿季に向けた。

 

 

 「うっせーよ、先公ごときがしゃしゃり出てくるんじゃねぇ!それ以上近づいたり妙な真似したら、お前の生徒が死ぬことになるぜ」

 

 「くっ……」

 

 

 そういわれ悔しそうに烏間は足を止める。

 

 

 「さて、いよいよだ。本日のお楽しみだぜ」

 

 

 ボロボロの椿季の首を持ち上げた。

 

  

 「うっ……はっ…離せ……」 

 

 「思い出すなぁ、この光景…5年前と全く同じじゃねえか?」

 

 「……」

 

 「あの時、お前の親がしゃしゃり出てきたせいで人質を一人一人なぶりころしてる時間もなくなっちまったからなぁ、ほんと余計なことをしてくれたよなあ!!」

 

 

 そういって、仲井は椿季を放り投げる。

 

 空中を舞い地面に落ちた椿季はぐったりと倒れこんだ。

 

 

 「なぁ、今どんな気持ちだ、お前がどれほど無力か知ったときはどんな気持ちだ、あぁ?」

 

 「……」

 

 「何も言わないのは死ぬのは怖いからか?大丈夫だ…お前の仲間もすぐに同じ場所に送ってやるから心配するなよ」

 

 

 楽しそうにまるで何かのショーを見るかのように笑う中井に対して、椿季の意識は薄れてただ下を向いていた。

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 薄れゆく意識、真っ暗な視界、そんな中私はただ考えていた。

 

 

 「私、死ぬのか……」

 

 

 そんなことを考え、ただ茫然と佇む中、ふと私の中にある思い出が走馬灯のように流れてきた。

 

 

 

 それは私と柊季が小学校3年生のとき、

 

 

 「ただいま」

 

 「なあ!なんでだよ?」

 

 「ふふっ。気になる?」

 

 「俺は真剣なんだよ!」

 

 

 私が学校から帰ってくると先に帰っていた柊季が何やら騒いでいる。

 

 

 「柊季?何騒いでるの?」

 

 「聞いてくれよ!椿季!また、またなんだよ!」

 

 「何が?」

 

 「お帰り、椿季。いやそれがね…」

 

 「またこの女みたいな名前を友達に馬鹿にされた!もううんざりだよ!」

 

 

 もともと中性的な顔立ちの柊季は今にも増して幼顔だったこともあって、この時くらいから女の子としてからかわれることが多かった。

 

 

 「いいよね?かわいくって…」

 

 「良くないよ!」

 

 「それで自分の名前がどうしてこんなになったのかって教えろってうるさくて」

 

 「ふーん」

 

 

 私は澄ましたようにそう流し自分の部屋に戻っていったけど、内心では自分の名前がかなり気になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜、私は居間のソファーに座りながら呟いた。

 

 

 「どうして自分の名前って椿季なんだろ……」

 

 「椿季!」

 

 「うわっ!!」

 

 「心の声が駄々もれだよ椿季」

 

 

 お母さんがコーヒーを飲みながら横に座った。

 

 

 「私どっちかっていうと夏生まれだし、どうして春をの入った名前なのかなぁって前々から思ってたんだ」

 

 「柊季も同じこと言ってたよ、俺の誕生日冬じゃねーしって」

 

 「じゃあ、なんで?」

 

 「うーん…なんでって言われると難しいかな、名前を付けたのはお母さんなんだけど」

 

 「へぇー……もしかして何となくで名付けたんじゃないよね?」

 

 

 私はお母さんはじっと見ると少しごまかしたように言う。

 

 

 「そんなことないよ」

 

 「本当に?」

 

 

 するとお母さんは「本当だよ」と笑っていったあと、どこか澄んだ目をして言った。

 

 

 「二人の名前の理由でしょ、一つは私の好きな花だったから」

 

 「お母さん確かに花好きだけど、でもなんで椿と柊?もっと夏らしい花もあったんじゃない?」

 

 「そうだけどね、二つの花の花言葉がよかったからっていうのが一番大きいかな」

 

 「花言葉…」

 

 「そう、花言葉だよ」

 

 「ねえ椿の花言葉って何なの?」

 

 

 お母さんはそれはねと少しもったいぶってなぜか嬉しそうに言う。

 

 

 「一つは「至上の愛らしさ」誰からも愛される人になってほしいから」

 

 「えへへ、なんだか照れるな…」

 

 

 私は照れ臭かったが嬉しかった。それと「至上の愛らしさ」なんていう大げさな表現がお母さんらしいなって思った。

 

 

 「そしてもう一つ、これは椿季に持っていてほしいほしいものかな?」

 

 「忘れないでほしいもの?」

 

 「うん、それはね…………………………」

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……………ぅ」

 

 「……あぁ?」

 

 

 すると椿季は日本刀を持ちふらつく足で再び立ち上がりながら言う。

 

 今度ははっきり、そして怒鳴り散らすように

 

 

 「ちがう!!」

 

 

 そして、椿季は力を振り絞って刀を構える。

 

 

 

 

 「私は負けない!5年前と同じになんか絶対にさせない!!」

 

 「はぁ?お前に何ができるってんだよ」

 

 

 鼻で笑いながらそう言う中井に、椿季はまっすぐ前を向き言い放った。

 

 

 「たしかに今の私には何もできないかもしれない……それでも、私は友達を、家族を、私の中の思い出を貴方なんかに奪わせたりしない!私はお母さんから教えてもらったことを、私の「誇り」を貴方なんかに傷つけさせてたまるか!!」

 

 

 そう言う椿季は息を切らしているが目にはまた力が宿っていた。

 

 するとその言葉を聞き、中井は先ほどとは違い怒り狂ったように言う。

 

 

 

 「舐めたことほざいてるんじゃねけぞクソガキが!!!!」

 

 

 そして、懐から銃を取り出し叫ぶ。

 

 

 「死ねぇえええええええ!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 そして、中井は椿季に向かって拳銃を撃った。

 

 弾丸は椿季に向かって無常にも近づいていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カンッ!

 

 

 

 しかし、その銃弾が椿季に届くことはなかった。

 

 

 「…………柊季…」

 

 

 柊季は片手に警棒で銃弾を跳ね返し、椿季の前に立ちふさがっていた。

 

 

 「ったく、心配かけさせんなよ」

 

 「おい、邪魔すんなっていったはずだぜ、ガキ」

 

 

 中井はイライラしながら柊季にそういうが、柊季はそれを無視し、自分が持ってきていた木刀を椿季に投げて言う。

 

 

 「ほらよ、早く立て、俺が止めたところで、どうせまだやるんだろ?」

 

 

 椿季はその時の柊季の目を見てニヤリと笑い、今度は日本刀を捨て木刀を持ち立ち上がる。

 

 

 「私はやるったらやるの。絶対に」

 

 「そうか……」

 

 

 すると、柊季は静かに言うと懐からゴム弾用の銃をを取り出して言う。

 

 

 「なら俺も自分の名前に懸けて、お前を全力で守ってやる!!」

 

 

 

 

 

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