更新遅れて申し訳ありませんでした。言い訳はあとがきで~
「――タイムアップ」
「っていったところだな」
「・・・ですね」
プロキオンドームの控室。斑鳩は小さくため息を吐く沙々宮と共に立ち上がる。
ちなみに、部屋には綺凛も一緒にいる。
「なにがあったのでしょうか……?」
「まぁ、何かあったんでしょうな」
とタイミングよく連絡が入ってくる。どうやら何かに巻き込まれたらしい。
「ま、もう試合は始まるし――いくか」
「しかない」
紗夜と斑鳩は顔を見合わせ歩き出す。斑鳩は、空間ウィンドの中でうなだれる綾斗に対して
「ま、とにかくそっちが終わったら控え室集合な、言い訳はあとだ」
『了解――じゃあ、がんばって』
「おう」
空間ウィンドが消える。同時に、紗夜の表情がやる気に満ちた顔になる。
「んじゃあ、行きましょうか」
「うん」
そういうと、斑鳩は歩き出しさっさと控室を出て、その後ろを紗夜が追いかけるようについていく。
そんな風にお互い心地よさの中、ゲートをくぐった。
『こぉーこで登場したのは星導舘学園の新序列一位 棗斑鳩選手と、そのパートナー沙々宮紗夜選手だぁああ!!』
ゲートをくぐってステージに入る二人。迎えたのはやけにハイテンションな実況の声。
『棗選手と言えば、その戦闘スタイルを変えてから数日も立たずに序列一位の座を手にしたルーキー!その実力は折り紙付き!』
『いやぁ、にしても棗選手は本当に謎の多い人物ですねー』
『そうですねー、一方沙々宮選手も泰然自若とした態度ですねー』
斑鳩と紗夜の相手、一人は長髪を首の後ろでくくった線の細い青年、もう一人はがっしりとした禿頭の青年だ。腕の紋章から見るに界龍の生徒だった。
「さて、紗夜どうする?」
斑鳩が聞くと慣れた手つきで煌式武装を展開させる。重厚で無骨な銃が現れる。
「三十四式波動重砲アークヴァンデルス改か」
一通り目を通している斑鳩。何が何なのかは頭の中に入っている。
「斑鳩の好きなように」
「あいよ」
『《
試合開始の宣言と共に、斑鳩は相手の間合いに一気に踏み込む。その手には、いつの間にか現れていたエリシュデータが握られている。斑鳩は、相手が拳を構える隙も作らず、斑鳩は一気にトップスピードに到達し下腹から胸元を斬りあげる。その直後、斑鳩を初めて捉えた青龍刀の使い手がそれを振り下ろしているが、それを跳ね上げ、身体を反らし、
「(バーチカル・スクエア!!)」
剣を青白い残光と共に4連続で振るう技を炸裂させ、相手をのけぞらせる。そこに斑鳩は、横方向でのサマーソルトキックで相手二人を蹴り飛ばす。そして、蹴った先は紗夜の波動重砲の射線だ。
「…《バースト》」
大地震でも起きたかのような振動と衝撃波、そして青年二人がステージの端まで吹き飛ばされ、すさまじい勢いで防御障壁へ叩き付けられ、そのままぐったりと地面へずり落ちた。
「試合終了!勝者!棗斑鳩&沙々宮紗夜!」
『は、はやぁい!さすがは星導舘の序列一位というべきか、まさか二人の攻防を一瞬で制したのは!棗選手と沙々宮選手だ―!』
勝利を宣言する機械音とアナウンスと共に会場がどよめいた。
「ま、こんなところかな」
「流石斑鳩」
お互い拳を突きあわせ控室に二人で戻ることにした。
戻ってみると、そこには綾斗とリースフェルトが来ていた。二人と軽く言葉を交わした後、斑鳩は一人でドームの自動販売機の売り場まで歩いていた。
「お疲れ、斑鳩」
「ん、オーフェリアか」
自販機で呼ばれた方向を見ると、そこにはオーフェリアがいた。
「にしても、一瞬だったわね、流石私を処刑した人だけあるわ」
「ありがとう、にしても此処にいたらユリスにばれるんじゃないのか?」
「さぁ、彼女はどうだろう、案外見つからないものよ」
「そういうものかね」
「えぇ、にしてもパートナーさんと一緒じゃなくていいの?」
「あいつにはあいつの交流がある、それに悩ますのは俺がすることじゃない」
「へぇ~、それで、大丈夫なの?」
彼女が表情を変えて聞いてくる。
「大丈夫さ、少なくともあんたに心配をかける程度じゃないよ」
「そう、ならいいけど・・・」
「まぁ、あんまり気にするな」
彼女の頭に軽く触れて撫でてやる。
そして順当にというか、予選総合試合時間まさかの10分で斑鳩と沙々宮は予選突破、そして本戦進出を果たした。
作者より~言い訳コーナー~
ユリス「おい作者、どうしてこのようなことになった・・・」
作者「僕の社会的立場がね・・・混濁したんですよ(泣)」
ユリス「そこでまさかの追い打ちを掛けるように39.5の熱か、よく死ななかったな」
作者「死にかけはしましたよwww」
そういうことで、更新が遅れてすいませんでしたーー!