堕天使のちょこっとした冒険   作:コトリュウ

9 / 56
世界級エネミーを拠点防衛用NPCに……。
はたしてその結果は?



世界級-3

 一週間後、申請書を提出したタブラ及びギルド長のモモンガ宛に、運営からの回答が届いた。

 

【要請を受諾しました。世界級(ワールド)エネミー『スピネル』を以下の項目に従い、拠点へ設置して下さい。なお、項目の一部は変更しておりますので注意して下さい。拠点設置終了後、運営への連絡をお願いします。連絡を受け次第項目内容に順守しているのかを確認し、起動の権限をお渡しします。以上、宜しくお願いします】

 

 その一:世界級(ワールド)エネミー『スピネル』を拠点防衛用NPCとする。

 その二:体格はNPC規格に合わせ、当初の三分の一とする。

 その三:拠点設置後の移動は不可とする。

 その四:蘇生は不可とする。

 その五:一日の稼働時間は『三十分』。一時停止は不可とする。

 その六:再起動時間は二十四時間とする。

 その七:変更可能なステータスは名前と設定のみとする。

 その八:設置場所を含む上記全ての情報は完全公開とする。

 以上を拠点設置における必須項目とする。

 

「うん、ベルリバーさんの言った通り、運営に手を加えさせる為に稼働時間を一時間にしておいたのは当たりでしたね」

 

「うわ~、あの人も読みが凄いですねぇ。三十分に変更してくることも予想通りじゃないですか。相手に華を持たせる……ですか?」

 

 ナザリック地下大墳墓第九階層円卓の間において、タブラは満足そうに頷き、モモンガは感心を示しながら運営からの通達を確認していた。

 その場には他に――ピンク粘体、鳥人間、堕天使、人型植物などの蠢く姿が見える。

 

「ち、ちょっと! なんか感動が薄いですよ! 世界級(ワールド)エネミーですよ! 世界級(せかいきゅう)ですよ!! このユグドラシルで世界級(ワールド)エネミーを拠点に設置するギルドなんて……初なんですよ、初!」

 

「まっ、速報には載るかもな~。もしかしたらランクも上がったりして?」

「弟の言う通り、これでランクが上がったらトップテン入りだよ。とうとう来たかって感じだよね」

「ランク上昇は微妙なところかもしれません。初の試みですから……どれぐらいのポイントを計上するのか、運営も思案のしどころでしょう」

 

 一人で興奮しているパナップを余所にギルドメンバーの声は軽い。最初から予想していたかのごとく、運営の決定に驚きの声は微塵も無かった。

 

「ぷにっとさん、何言っているんですか? ポイントとかそういう事じゃなくて、不思議に思わないんですか? 運営があっさり認めた事に」

 

「ああ、それは……ねぇ、タブラさん」

 

「そうですねぇ、簡単に説明しますと――稼働時間が決まっていて一時停止出来ない、って設定を此方から提案したことが一番の決め手でしょう」

 

 互いに分かり合っている賢人たちの会話はパナップにとって難解だ。ギルド長に視線を飛ばし更なる解説を求む。

 

「え~っと、現状の設定ですと簡単にスピネルを倒せるから運営は許可を出したのでしょう。稼働時間が三十分で一時停止出来ないのであれば、一度攻撃を仕掛けた後にその場から逃げてしまえば良いのです。稼働時間が過ぎてしまえば、元世界級(ワールド)エネミーであったとしても木偶の坊――簡単に殺せます。そんな情報が完全公開なのですから、拠点防衛用のNPCとしては致命的ですよね」

 

「ふ、ふ~ん、運営も色々考えているんですね~。……ってそれならどうしてぷにっとさんは、世界級(ワールド)エネミーを拠点防衛用NPCにしようとしたのですか? ロマン? 面白そうだから?」

 

 簡単に倒されるNPCを膨大な手間をかけてまで入手する意味とは?

 世界級(ワールド)アイテムまで消費して運営への無理を通した結果が、世界級(ワールド)エネミーを初めて拠点へ設置出来たという名声――満足感のみだと言うのであろうか?

 いや、アインズ・ウール・ゴウンがその程度である訳がない。パナップにだってそろそろ分かってきている。ぷにっと萌えの何か言いたそうな雰囲気が、無表情なアバターを超えて伝わってくるのだ。

 

「面白いのは間違いないですが。……ん~、パナップさんには第八階層の仕上げを手伝ってもらいましょうか。あまのまひとつさんとるし★ふぁーさんが組み上げているゴーレム達、NPCのヴィクティム、そしてスピネル。ふふ、ふふふふ、駒は揃いました。この撃滅コンボには運営も腰を抜かす事間違い無しです!」

 

「第八階層? ヴィクティム?」

 

 なんだか聞いた事のない名前が出てきたけど、ぷにっと萌えが何か恐ろしい事を考えているのは分かった。隣のタブラからも――何かの完成予想図を思い描いているのだろうか――静かな笑い声が聞こえてくる。

 第八階層は職人達が山ほどの激レア鉱物資源を持ち込んで、芸術品とやらを造っていると聞いていたけど……。

 

(あのるし★ふぁーさんのことだから、また妙な厄介事を企んでいると思っていたのになぁ。今回はちゃんとギルドの為になる事をやっているんだ、感心感心)

 

 この後新作ゴーレムに思いっきり吹っ飛ばされて、飛行(フライ)を使わない空中滑空を経験する事になるのだが、この時はまだ何も知らない――パナップもモモンガ達も。

 

「ねぇ、それで名前と設定はどうするの~。スピネルのままにはしないんでしょ」

 

「俺が考えようか? シャルティアの妹とか?」

 

「こら弟、吸血鬼の妹が天使って変だろ? それにお前が設定考えると碌な事にならないから却下だ、却下!」

 

 茶釜の言葉には誰もが頷かずにはいられない。十八禁満載の設定なんてシャルティアだけで十分だ。というか運営に見つかったらどうするのだろう?

 

「ああ、それなら草案を作ってきましたので皆さん自由に弄ってみてください。名前も草案に合わせて『ルベド』としてみました。仮の名前なので、これからの提案で色々変えていきましょう」

 

 タブラがコンソールを操作すると、その場に居た皆の前にウィンドウが開いた。

 誰かが「うわぁ」と呟き、また別の誰かが「これはまた……」と圧倒されたように言葉を紡ぐ。

 そう口に出したい気持ちはパナップにもよく分かる。目の前のコンソールウィンドウには、端から端までびっしりと文字が書き込まれていたからだ。

 

 生まれ出でてから世界級(ワールド)エネミーとして殺戮に明け暮れるようになるまでの――涙なしでは語れないストーリー。生き別れてしまった二人の姉。戦いの果てに捕縛され、ナザリック地下大墳墓まで連れ去られ、死を覚悟した最中での再会。しかし上の姉には蔑まれ、下の姉には庇われ、己の不幸を呪いながら身動きできない荒野の牢獄で涙する。いつの日か――三姉妹揃って仲良く暮らせる日々を夢見て。

 

「タブラさん酷い! これじゃバッドエンドじゃないですか! 救いは無いのですか救いは?!」

 

「パナちゃんの言うとおりだけど……上の姉ってニグレドの事? なんで末の妹を嫌っている設定なの?」

 

「ねえちゃん、そりゃー俺達と戦ったからでしょ。自分達の主に牙をむいた妹を許さない、ってことじゃねーの?」

 

「えっ~とペロロンさん、それだとアルベドも妹を嫌う事になってしまいますけど、庇っている設定になってますね~。これはどうしてなんでしょう、タブラさん?」

 

「お答えしましょうモモンガさん。姉の二人にはですね、絶対譲れない存在が別々に居るのですよ! その存在を傷付けたかどうかが感情の分かれ目なのです。つまり――末の妹はニグレドの大事な人を傷付けたから許されない。アルベドはその逆。って裏設定にしてあるんですよ分かりましたか!」

 

 分かる訳ないでしょ――その場に居た異形種達の意見は一つだった。

 嬉しそうに延々語り尽くしそうなタブラの設定話は、表示されていない裏側にまで及び、もう手の施しようがない。こうなってしまうと誰が設定にケチを付けられると言うのか。世界級(ワールド)エネミー『スピネル』には悪いとは思うが――思うが、このまま残念な末妹の立場になってもらうしかない。

 

「アルベド……ルベド? ああ、アルベドの妹だからルベドなんですね。でもアルベドって確か玉座の間に居る白いNPCですよね~。私あんまり設定見ていなかったけど、あれもタブラさんが作ったのですか?」

 

 パナップはあまり気にもしないで発言したのだろう。隣に居るモモンガが「聞くのやめて!」とゼスチャーしている事にも気付かない。

 

「くふふふ、よくぞ聞いてくれました。アルベドの設定は魂を込めた渾身の作であると自負しております。パナップさんにはその内容を隅々まで教えてあげましょう。ああ、表示されているテキストが全てじゃありませんよ。裏設定も膨大に用意してあるのです。さあ、まずは――」

 

 恐らくこれが、アインズ・ウール・ゴウンの誰もが通過する儀式の一つなのだろう。

 ブルー・プラネットの自然語り然り、武人建御雷の地獄訓練然り、ぶくぶく茶釜のアウラ用神獣狩り強制参加然り。ちなみにるし★ふぁーのイタズラと、ペロロンチーノのセクハラは違うと思いたい。

 

(タ、タブラさんてこんな人だったのか~。ちょっと――いやかなり濃い人だとは思っていたけど、これほどとは)

 

「――で、ですね、重要なのはギャップなのですよギャップ! 清楚な人が清楚のままじゃキャラが立たないんです。落差があるからこそ人格に深みが出るのですよ。信じられない裏の顔、誰もが驚く二面性、それこそが魂を形作り、命令通りにしか動かないNPCに二つとない人生を歩ませるのです。……って聞いてます、パナップさん?」

 

「は、はひぃ! も、もちろん聞いてますよ。はは――」

 

 眠気や疲労を感じないはずの指輪を付けているはずなのに、何故かすっごい疲労感に襲われてしまう。もちろんバッドステータスは何も表示されていない。いや――表示させるとしたらバッドステータス『タブラ』であろう。

 回復させるにはどうしたら良いのやら……。

 

「ああ、そうそう。パナップさんはニグレドに会ったことありませんよね。くふふ、後で御案内しますね。……楽しいですよ、本当に」

 

「あ、はい。期待してますね……って、どうして皆さん視線を逸らすのですか?」

 

「なんでもないよ~。おねえちゃんはなにもかくしてないよ~」

「ねえちゃんついていってやったらどうだ~。おれはいやだけど~」

「ふたりともはくじょうですね~、ぎるどちょうのけんげんでついていかせましょうか~」

 

「やれやれ、モモンガさんまで何を言っているんだか……。ああ、大丈夫ですよパナップさん。何の問題も有りません――んじゃ俺は此処で失礼します。さよなら~」

 

【ぷにっと萌えはログアウトしました】

 

「ちょっ、ぷにっとさーーーーん!!」

 

 一人だけマトモかと思ったら一人だけ逃げやがった。となると仕方がない、残りのピンクと鳥と骨をふん縛って道連れにするしかない。なにが起こるか知らないけど……。

 

「失礼な人達ですね。ニグレドは最高に美しいNPCなのですよ。演出にも気合入れまくった最高傑作だと言うのに――」

 

「うわ、演出って言った。このブレインイーター演出って!」

 

 NPCを見に行くのにどんな演出が必要だというのか。モモンガ達の様子を見る限り、まともな内容とは思えない。

 此処は一つ、腹を据えて赴くしかないだろう。ニグレドが設置されているという第五階層――氷結牢獄へと。

 

 

 ◆

 

 

 その日、パナップは広い通路を一人で歩いていた。

 すれ違う調度品や天井のシャンデリアが豪華過ぎて場違いな感じもするが、己自身アインズ・ウール・ゴウン四十一人の一人なのだから気にするもの変な話であろう。

 それでも、半球状の大広間に設置されている悪魔の視線は避けてしまうのだが……。

 

「なんだか嫌なんだよね~。今にも襲い掛かってきそうなんだもん」

 

 製作者があの人だからとは言いたくないが、これは気分の問題なのだ。自身が堕天使だとは言え、気になるものは気になるのである。

 

「さてと、ここに来るのは三度目だったかな?」

 

 辿り着いた先には大きな扉が待ち構えていた。

 女神と悪魔が異様な細かさで彫刻されている第十階層の大扉、ナザリック地下大墳墓の最重要箇所である玉座の間を護る最後の扉である。

 

「……動かないよね?」

 

 きっとギルド長であっても同じ警戒をした事だろう。それほどまでに――彫り込まれた女神と悪魔は異様な迫力を持ってパナップを見下ろしていたのだ。

 

 重厚な扉が自動でゆっくりと開いていき、その先にある玉座の間を露わにする。

 一歩足を踏み入れたならば、誰もが感嘆の声を上げる美しくも豪華――そして思わず膝を折って奥の玉座に対し忠誠を誓いたくなるような威光に満ちた支配者の空間。

 

「ふわぁ、何度来ても感激するなぁ」

 

 コツコツと小さな足音が響く中で、パナップは忙しなく視線を泳がせていた。これほどまでに手の込んだ幻想的な空間を、数度の訪問で全て見て回れるわけがない。興味を惹かれる豪華な部屋飾りが彼方此方に存在しているのだ。

 無論その一つが、白い姿に黒い羽を持つ見目麗しいNPCなのだが……。

 

「ちょっと設定見せてもらうよ、アルベド」

 

 もしNPCに自我が有ったなら、平然と玉座へ腰を掛けるパナップに対し一声あったかもしれない。「そこはモモンガ様の玉座です」とか言って鋭い眼光を向け、玉座から退くようにアクションを起こす――まぁ、パナップもアインズ・ウール・ゴウンの一員なのだからそれは無いだろう……か?

 

「うっわ~、タブラさんってば設定ちょっとやり過ぎだよ~。長過ぎ!」

 

 とは言えその内容は緻密だ。

 生まれ出でる前の時代背景から誕生秘話。複雑に絡み合った思惑の中で翻弄され、望まずして進むことになった運命との対決。姉は氷結牢獄のニグレド、妹は元世界級(ワールド)エネミーのルベド、そして二人の狭間で苦悩するアルベド。

 特にニグレドに殺されそう――同士討ち(フレンドリィ・ファイア)が禁止されていることもすっかり忘れて、ハサミで部屋中追い掛け回されたあげく翼をバッサリ切断されそう――になったパナップとしては、アルベドの苦悩が身に染みてよく分かる。そんな機能は無いはずだが背筋に冷たいものが走ってゾッとしてしまう。

 続けて設定を読み進めていくと、アルベドの性格と能力について多くの記載があり、その内容からこのNPCが――格段に優れた守護者統括であると共に、一点の曇りも無い完璧な女性であることが読み解ける。

 

「家事が得意で、裁縫までプロ級って……タブラさんは何処までハイスペックな女性を創り上げようとしているのよ! そんな女性リアルじゃ居る訳ないってのに――」

 

 自分で言いながら自分で気付く。そう――ここはゲームだった。誰もが羨む絶世の美女を創造できる場所だった。

 

「ちっくしょ~、だから裏設定では魔王の正妃なのか~。確かに似合っているけどさ」

 

 タブラがこっそり教えてくれた裏設定では、アルベドは魔王の正妃として生み出されたらしい。つまり、骸骨魔王様の隣に付き従う為のスペックであり外見なのだ。

 好みの女性像を、ペロロンチーノを通じて聞き出した結果がアルベドらしいのだが……。

 

「どーせあの骸骨さん、ボン、キュッ、ボン! のアルベドを見て、ゲーム最高! やはりゲームは最強という事なのだー! って叫んだに違いない。ほんとさいてー」

 

 コンソールを弄りながら「胸が大きいから勝者なのか? そうなのか?」と呟くのは仕方がないと思う。うん、男って奴はどうしようもない生き物なんだ、そうに違いない。

 

「――ん? 何これ? ちょっとタブラさん、これは酷いでしょ」

 

 読み進めて辿り着いた最後の一文。『ちなみにビッチである』――は、それまでに積み上げてきた完璧美女アルベドの設定を台無しにするものであった。

 魔王の正妃なのにビッチとは、タブラも悪趣味通り越して別の次元に転移しそうな――ぶっ飛んだお人である。

 

「でもこれってイイかも……。骸骨魔王様は絶対ビッチ嫌いだし、その点でなら私の方が……」

 

 アバターの表情は変化しないが――パナップはにっこり笑ってアルベドに右手の人差し指を突きつけた。勝利宣言をするために。

 

「あはは、私の勝ちね!」

 

 誰も居ない広大な空間で、どデカい独り言を放っている堕天使の姿は――はっきり言って完敗しているように見えるが、そんなことは気にしない。これはゲームなのだから。

 

「所詮はゲーム。でっかいオッパイも揉めないんじゃ宝の持ち腐れだし、言葉も交わせないNPCじゃ~あの人の役には立たない」

 

 だから私の勝ちなんだ。

 人差し指でアルベドの鼻をぴょこんと突き、パナップは玉座から飛び降りる。なんだか非常に恥ずかしい行為をしていたようにも思うが、誰も見ていないし別に良いだろう。

 後で思い返せば、きっと恥ずかしさのあまり大声を上げながらのた打ち回る黒歴史になるのだろうが、この時はまだ発病中なので気にもしない。――でも少しだけ照れる。

 

「うわっ、恥ずかしいー! な、何やってんのよ私! ……さ、さ~て、第八階層に行ってあまのまひとつさんとぬーぼーさんを手伝ってこようかなぁ」

 

 動揺を抑えた軽い足取りで玉座の間を駆け出し、巨大な扉を通り抜ける。そしてパナップは指輪の力で転移した。――後には静寂だけが残る。

 NPCであるアルベドは設定されたAIに従い、パナップに向けていた視線を元へ戻し、いつもの不動体勢となった。

 プレイヤーが傍に居るのなら、設定されたランダム挙動で様々なアクションを見せてくれるのだろうが、今は壊れたロボットのごとく完全静止状態だ。表情も当然動かず、設定された微笑のまま何もない空間を見つめている。

 NPCはデータだ。

 何も考えないし、何も聞かない答えない。

 そして……、一方的に勝利宣言をしていった堕天使に猛烈な殺意を抱いたりもしない。絶対にしない――これは『ゲーム』なのだから。

 




ゲームの世界は素晴らしい。
でも、それが現実になっても素晴らしいのか?

はてさて、どうなんでしょうねぇ。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。