モンハン演義~最強狩人~   作:ICOLOG+

4 / 4
第四話『伝説のハンター』

イコは『大剣師匠』に4本クリアの報告メールをした。

イコはやけにご機嫌だ。

グミやん「楽しそうですねー」(ジー)

「イコだけいいフレばかり出来ていいな!」

イコ「そんなwレンだってグミやんのフレだよぉーw」

「ブラッシュさんもいるじゃんw」

 

グミやん「そうだけどさーあ」

むしろフレいらないからイコもフレを作らない方向に・・・

なんて言えないか・・・

 

イコがいないときはレンがよく遊んでくれる。

あたしも楽しいし、このままでもいいかもしれない。

せめてもっとイコと遊びたい・・・。

 

 

 

イコはそれからしばらく4本をやろうとはしなかった。

イコはひとりのときでもレウスとレイアの2匹討伐クエスト通称「夫婦」に行き、

突進止め→滑空落とし→尻尾斬り→逆鱗じゃない場合リタという

変わったリタマラをしていた。

ちなみにリタマラとは、クエスト中にレアアイテムが出なかった際、自らリタイアして時間を短縮させる方法。

 

尻尾から「甲殻」が多いときは「引きが弱い」と言い、一度ログアウトして電源を切り、再度ログインするという

変わった行動も見られた。

 

 

グミやん「イコなにやってるの?」

イコ「あ、これね。骨髄が多く出るターンに切り替えている。妥協すると鱗でもいい。その方が逆鱗が出やすい。」

グミやん「・・・へ~」

「・・・それって誰かから教わったの~?」

 

イコ「いやぁ」

「ゲームってそんなもんだからw」

「いやもし、確率が完全に固定されていたとすると、リタマラした人ほど多く獲得出来るということになってしまう。」

「もしわたしが開発者だったら確率に攻略を加えてこそゲームだと思って、そーいう仕様にしているはず。」

 

グミやん「・・・そっかぁ」

グミやんには意味のわからないことだった。

時間を短縮させるリタイアなのに時間がかかっている・・・。

 

イコは楽しそうにリタマラばかりやっていた。

レンがいないときでも意外と一緒にやることは少なく、あたしとイコは別々の街を立てることもあった。

 

 

 

イコ「グミやんナンパされてるーwww」

グミやん「ギルドの勧誘だよー。」

 

ブラッシュからギルドのお誘いを受けた。

イコ「イコが一緒ならいいけど、あたしひとりでは決められない。」

ブラッシュ「連れの方も是非。歓迎します。」

 

とのことでイコに相談してみた。

 

 

イコは悩んだ。

そのためすぐには返答できなかった。

 

 

 

寝る前に少し寝室で話した。

 

グミやん「あたしはイコと一緒に遊べればギルドなんてどうでもいいんだけど」

「どうしよ~。断っちゃう?」

イコ「・・・そうだね。けど断りづらそうだけどぉw」

 

グミやん「そぉなの~・・・」

 

「いっぱい手伝ってもらっちゃってたし。」

 

 

イコ「前にバーチャでチームを組んでいたんだけど、それはそれで面白かった。」

「同じくらい熱い人たちが集えば面白いけど、温度差が生まれればつまらなくもなる。」

グミやん「・・・。」

イコ「最強には興味はないけど。けど最強だったり最強を目指しているのならそれなりに話は合いそうな気はする。」

「わたしは熱い方が好きだから。」

「ゲームだって私生活だって常に本気でいたい。」

 

グミやん「あたしも・・・そんなイコと」

「・・・あたしは、イコと・・・楽しめればそれでいい。」

「・・・イコのこと好きだから。」

 

「あ、イコ寝てるしw」

 

 

 

イコの寝顔。

普段から気取らず、いつも素のイコはどこか輝いていた。

あたしひとりじゃきっと友達もできない。けどイコといるとなんでも出来るような気がしてくる。

寝ているイコの腕を動かし腕を組んでみた。

グミやん「へへへっw」ぺとぉ~

 

もしギルドに入団しちゃってもイコがいればなんとかなるよねwきっと。

 

 

 

次の日もブラッシュが来た。

今日は初の顔合わせ。あたしとイコの街に来た。

イコ「グミやんひとりではまたナンパされちゃうから一緒に遊ぼうかなぁwww」

とか言っていた矢先のことだった。

 

ブラッシュ「どうもはじめまして。よろしくお願いします。」

イコ「こちらこそよろしくお願いします☆」

 

ブラッシュは定番クエの「夫婦」を貼った。

片手剣×2大剣×1のコンビネーションは思いのほか美しかった。

 

イコは大剣で尻尾を切り落とすと、続けて頭を狙う。大剣で切り上げをしても片手剣が避けてくれる爽快感。(たまにグミやんに当たって飛ぶw)

レウスが森と丘6の上空を旋回しているとブラッシュの立っている位置にグミやんとイコが重なるように集まる。

エリアオーナーのブラッシュが閃光玉を投げ、滑空を落とす。

打ち合わせもなく無言で行われていった。

 

ブラッシュ「イコさん上手すぎる。」

イコ「いやいやぁブラッシュさんの閃光のおかげです☆」

茶の間では、

イコ「うわw媚びてきてるーw」

グミやん「いやいやイコ上手いから。」

 

イコも少し気持ち良くなったのかブラッシュさんと仲良くやれていた。

 

 

 

そして、ある日のこと

レン「こんばんわー^^^^」

イコ「こんばんわー☆」

グミやん「こんばんわ~w」

イコ「どうしたの?いつもより目が多いよw」

 

レン「なんと!!!ソロリストに片手剣の報告があがった!!!」

イコ「おおお!すげぇw片手剣よくわからないけどw」

レン「いやいやホント熱かったよ!」

 

レンの話では

ソロリストで片手剣は不可能とされていたらしいんだけど、

最近「できた」という報告があがった。

 

けど誰も信じなかった。そのため掲示板は荒れに荒れた。

「できる!自分はやった!」と言い続けたその人は、クリア動画をあげた。

そしてすべてを黙らせた。

 

レン「かっけー^^」

イコ「かっけーwww」

グミやん「へーw」

 

レン「伝説のハンターだね^^」

イコ「そいつはわたしもすごいと思う。」

「あ口悪くてごめんw」

グミやん「ゲームって動画なんて撮れるんだ。」

レン「環境を整えれば撮れるみたいだね。俺もいつか動画載せたいな。」

 

その動画は4本を片手剣で閃光玉、音爆弾を使いこなし回避斬り上げ→斬り→大斬りを軸に足を狙う方法だった。

ディアブロスにジャンプ斬りをすると思いのほか弾かれ易く、そこを回避斬り上げにしていたらしい。

クリア時間はギリギリだったみたいで、話だけでもその難しさが伝わってきた。

 

 

そんな話で盛り上がっているとそこにブラッシュが来た。

レンも初めて会った。

 

イコ「レン、ブラッシュさんのとこって最強のギルドらしいよぉ☆」

レン「ほお~~~^^」

 

 

ブラッシュ「なるほど。ソロリストという板があるんだね。」

「タイムアタックの板とかあればいいのに。」

ブラッシュはタイムアタックこそすべてのような素振で語りだした。

ブラッシュのギルドはソロパーティー問わず全員がタイムアタッカー。

上位のレウスのタイムアタックでギルドのメンバーがソロで2分切ったらしい。

レン「すげえー^^」

イコ「すげぇ☆」

グミやん「すごいーw」

「あたしたち3人でも無理なんですがーw」

あたしたちが驚くと、ブラッシュは調子に乗ったのかギルドメンバーのタイムを語りだした。

グラビやレイアなどいろいろな飛竜のタイムアタックをしている。

ブラッシュ「レイアパーティー2:21」

「4本ソロ最速44:25」

 

レン「35分じゃないんだ。」

レンの「35分」はスルーされ、延々とタイムを語られていった。

ブラッシュはタイムを自慢したかったのか言うだけ言ってどこかに行ってしまった。

 

レン「最強か^^」

グミやん「そこまでやらなくてもいいかも・・・と思うグミやんでした。」

 

レン「ちょっと痛かったぁ^^」

 

イコ「そそ、さっき言ってた35分ってなぁに?」

レン「実は動画が2本あがったんだよ^^」

イコ「ふむふむ」

「同じ人?」

 

 

レン「いや、別々の人なんだけど」

 

「4本ソロクリア動画をあげたことで誰も文句が言えず静まり返ってたところー」

 

「皆が動画と同じ方法でソロに挑戦しようと思って盛り上がってきたところー」

 

「そんなときに4本片手剣罠無ソロ35分の動画があがった!^^」

 

 

 

イコ「うっはーw片手剣でソロ35分かーww」

グミやん「ブラッシュさんのとこの44分より早いね」

レン「俺としては最初に動画あげた人の方が盛り上がってすごいと思ったけど」

「35分の動画見たときは正直震えた^^」

イコ「どっちもすごいね!」

 

レン「俺も片手剣やろーっと^^」

イコ「わたしは夫婦で☆」

グミやん「いってらっしゃーいw」

「ってイコは4本やらないんだww」

 

 

さて、グミやんは晩御飯を作るのです。

 

 

 

グミやんは離席にしていると、メールが着ていた。

グミやん「ブラッシュさんからだ。」

 

ギルドの件だけど入会して欲しい。

返答待ってます。

 

グミやん「あら・・・」

イコ「・・・。」

 

 

 

グミやんは悩んだ。

 

 

 

イコ「今日は鮭だ。」

グミやん「へへっちょっと焦がしたw」

 

イコ「いいよー☆よく焼くと皮が美味しいのだぁw」

グミやん「あたし皮嫌い。あげるw」

 

グミやん「・・・。」

重苦しい・・・

食卓が終わればまたゲームが始まるんだぁ

たかがゲーム・・・とはいえ

人間関係はどうしても付きまとう・・・

 

あたしが静かにしていると

 

イコ「グミやん、入団しよw」

「第一線で攻略する側ってのも面白いかも☆」

 

グミやん「・・・」

イコ「ブラッシュさんのギルドが最強なのかちょっと気になった。」

 

 

とか言って・・・

イコありがと

 

 

あたしたちは入団を決めギルドの皆と会うことになり街に行く。

 

ブラッシュさんが片手剣使いのあたしと大剣使いのイコを紹介してくれた。

ブラッシュさんは2D格ゲーで毎度3桁連勝する有名ゲーマーで、同じく3桁連勝する女性ゲーマーアリスさん。

レウスの完全ハメ2分切りのレイジさん。

全武器オールマイティーの女性ハンターミザリーさん。

といった意外と女性の方もいて上手くやれそう、と思いきや・・・

なかなか全員会うことが少ないらしく、会えばタイム報告や成果を報告しお互いを刺激し合う習慣になっているようで、

何を言っているのかよくわかりませんでしたが、いろいろな報告が延々とあげられていった。

 

イコ「ここまでとは・・・w」

グミやん「なんか怖いww」

 

あたしたちはその光景を見てどっと疲れてしまい、遊ぶことなくログアウトする。

 

 

イコ「最強なのか全然わからなかったぁー」(汗)

グミやん「結局遊ばなかったしね」(笑)

 

 

 

イコ「なんかさぁ」

「タイムの報告のとき、わたしたちに言っている気がして嫌だったなぁ。」

グミやん「ああ、なんかわかるwあたしには無理だしwやりたくないww」

 

イコ「まさかとは思うけど・・・」

 

 

 

ある日、グミやんとイコとレンがいるところにブラッシュが来た。

 

ブラッシュ「突然だけどTA(タイムアタック)をやりたいんだけどいいかな?」

 

リーダーとはいえなんだかわがままだ。

来てそうそう・・・

どうやら砂漠のレイアのTAをやりそびれていたらしい。

それをあたしたちとってレンでもいいの?とか思ってしまう。

 

グミやんが片手剣、レンが片手剣、イコが大剣という面子を見て

ブラッシュ「TA的に俺がランスやるね」

 

打ち合わせなく、レイアを4方に取り囲み顔をブラッシュが攻撃した。

右の翼をレン、左の翼をグミやん、尻尾をイコが攻撃し、尻尾が切れるとブラッシュが

閃光玉を投げて態勢を整え再度顔ハメを行った。

 

クエストから帰ってくると

ブラッシュ「4分ちょいだね、レイア今までで一番遅いわ」

そして

ブラッシュ「TAの面子で呼ばれたので席外すねまたよろしくお願いします」

と言ってどこかに言ってしまった。

 

 

イコ「こいつはないわ~www」

レン「すごいギルドに入っちゃったね^^」

グミやん「あーあ。」

 

イコ「なんか疲れたので落ちます。レンごめんね。変なやつと関わらせちゃって。」

レン「全然平気^^」

グミやん「あたしもー。レンごめんなさい。また遊んでねw」

レン「いいお~^^またね~^^」

 

 

ログアウト・・・

 

 

イコ「まさかもしランスで大剣のタイムと比較されたら怖いなぁって思ってたけど・・・」

「まさかね・・・。」

 

 

グミやん「入団して失敗しちゃったね」(苦笑)

「ごめん」(しゅん・・・)

 

 

するとイコがあたしの後ろに回ってくっついてきた。

グミやん「イコ・・・」

イコ「どうだwけっこう胸あるだろww」

グミやん「あたしの方があるな!w」

 

イコ「あははははっ」

グミやん「ははははっ」

 

イコ「グミやん、大剣と片手剣は封印だ。」

 

グミやん「うん。わかった。」

よくわからなかったけど、そのまま従った。

 

 

 

イコ「わたしたちが同じ土俵で負けるわけがないww」

 

 

 

そしてモンハンGの幕が開ける。




『ソロリスト』の住人により明かされた可能性と無印最強ギルドの存在が浮き彫りになる衝撃的動画。
当時の掲示板をご覧になられた方であればわかるお話ですが、
イコ曰く、モンハン無印において最も盛り上がったエピソードのひとつだと言ってました。

無印の確立されたゲームバランスは、思ったよりもはるかに難しいものだったにも関わらず、諦めずに挑み続けるハンターたち。
そしてそれらを受け入れられるだけのゲームがそこにはありました。
信じて挑み続けた結果、クリアしたときの達成感は物凄く大きいものです。

そして35分の動画は完全に攻略されていました。
弱い肉質にピンポイントでジャンプ斬りを合わせる。
罠を使わないことでディアの突き上げ攻撃モーション、潜りモーション、突進モーション中に攻撃したりする。
尻尾回転攻撃モーション中にも攻撃し続けていた。
そのことで羽、腹、顔といった普段触れない部位を攻撃することができた。
ジャンプ斬り→1、2回斬り→回避斬り上げ→1、2回斬り→回避斬り上げ→・・・とコンボも凄まじい。
終始攻撃する手数は圧巻。
回避斬り上げで繋げるコンボは、ディアの回りをクルクル回避しながら攻撃し続け、ディアが潜るまで続いたときもあった。

ディアの行動パターン的なことでおそらくまだ煮詰められるかもしれないけど、他のアクションゲーや格ゲーにも劣らない、技術的に十分な内容で、
まるでひとつの答案を見せられているような動画だった。
その話題はいつしか伝説となりました。

イコは後に開発スタッフを調べてみて、ひとりで納得していました。

モンハン無印というゲームがいったいどんなゲームなのか。
それは将棋ほどは深くないけど、深くやってみないとわからない深さがあるのかもしれません。



さて、モンハンGになるとランスの性能が格段に上がり、逆に片手剣と大剣が弱体化してしまいました。
一部の大剣使いや片手剣使いは引退していきました。

どこに行ってもランスばかり・・・そんな光景。

ですが、このランスだからこそモンハンGが盛り上がりました。
イコ曰くバーチャ2のアキラ状態らしいです。
そしてイコがモンハン至上最高難易度と称された『黒4本』を攻略します。


誰もが最初は下手だったはずです。
なのにそれを忘れ、少しばかり上手くなると下手について蔑んだりする醜い人たちもいました。
もしそのような理由で辞めてしまった人はイコをご覧ください。
歪んだ猛者の心を次から次へと折っていきます。



まだまだ始まったばかりですが、次回の投稿は都合によりかなり先になるかもしれません。ご容赦ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。