SONIC:ancient's romance 作:高機動ちくわ
すいませんでした。
ソニックが目を覚ますと、満開の星空が見えた。温もりを感じ周りを見渡すと、隣で小さな火が灯っている。その火に薪を焼べる男と目が合った。
ソニック「エスピオ?ここで何やってんだ?」
エスピオ「自分のセリフだ、何故お前が川上から流れてくるんだ?エッグマンの仕業か⁉」
ソニック「あー...」
ソニックは滝で足を滑らせたのを思い出した。
ソニック「まあ、なんだその、修行をしようとしてだな...」
エスピオ「何っ、修行だと?」
エスピオの目が輝いた。溺れた経緯は話さずにすみそうだ。
ソニック「そうっ修行!ナックルズみたいにドカーンッて固い奴等をぶっ壊したいのさ。」
エスピオ「成る程...ならばここはちょうどいい場所だ。人はいなくて静か、岩もそこらじゅうにある。良ければ自分も手助けをしようか。」
ソニック「何だって⁉そいつは心強いぜ!」
エスピオ・ザ・カメレオンは極東の忍者に憧れ、独学で多くの術を会得してきた。そんな彼が手助けをしてくれるならそれ以上心強いことは無いだろう。
日が昇るころ、早速二人は修行を始めた。
エスピオ「そうだな、まずは座禅だ。精神を統一するため3日続けて...」
ソニック「Wait , wait !? 悪いけどちょっとお急ぎなんだ!そんなにゆっくりしてたら間に合わないぜ!?」
エスピオ「むう...そうか、本来修行とはじっくりと行うべきものなのだが...」
エスピオは実に残念そうである。しかしエッグマンがいつ動きを見せるのか分からない限り、なるべく早く技を習得しなくてはならないのも事実である。
エスピオ「...確か岩を砕く程の力が欲しいのだったな、まず、あそこの岩を砕いてみろ。」
ソニック「OK!...はぁああっ‼」
ソニックはエスピオの指した岩に渾身の一撃を与えた。鈍い音が辺りに響いた。
エスピオ「大丈夫か?ソニック」
ソニック「ッテェ...パワーが足りねえのか...?」
ソニックは頭を押さえながら無傷の岩を眺めた。
そこにそびえ立つ岩は、まるでソニックを見下ろして嘲笑っているようだった。
エスピオ「あぁ、全く足らないな。だが足らない力を得るには長い時間が掛かる。ナックルズやベクター程となれば10年あっても足りないだろう。」
ソニック「そんな...それじゃ間に合わないぜ?」
エスピオ「力において我々は彼らに遠く及ばないだろう、ならば我々が彼らに勝るものはなんだ?」
ソニック「...速さか?」
エスピオ「そうだ、我々の武器は速さだ。一撃の力で足りないなら、無数の連撃を与えれば良いのだ!」
エスピオが地を蹴り、無数の残像が岩に打撃を加えた。
エスピオ「一点に!より多く、より速く力を加える!そうすれば...!」
締めに蹴りをかましてエスピオはソニックの前に降り立った。
エスピオ「一瞬の力において、我々は彼らを上回ることができるのだ!」
岩は音をたて砕け散った。ソニックは彼に拍手を送った。
ソニック「ヒューッ、最高にCoolだぜエスピオ!」
エスピオ「ハァッ...ハァッ...この技、一見は簡単に見えるやもしれぬが、実際はかなり複雑な技なのだ。脚の運び、腕の構え、自分が試した中の最適解をお主に伝授するが、難儀な道だぞ。」
ソニック「All right ! よろしく頼むぜ!エスピオ!」
エスピオ「よし...それでは始めよう。まずは座禅だ!」
ソニック「Wait !さっき時間が無いって...」
こうして、二人の修行が始まったのだった...
メタルは、遺跡の壁画を見つめていた。
無数のゴーレム、それを指揮する人物。
だがメタルが最も関心を持ったのは...
彼らと向かい合い目を見開いた異形の怪物であった。