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俺が異世界に飛ばされてから数か月、現在
「こんなもんでいいかな?」
俺は少年の、ベルの家を片付けている。
理由は、俺がベルと一緒にオラリオに行くことを決めたのだ。
「そうだね、でもいいの?オラリオについて行くって」
掃除をしていると、ベルがそう問いかけてきた。そんな俺はベルに向かって笑いながら答えた。
「家族だろ、一緒に行くぜ」
「.....っ!うん!」
ベルはその言葉を聞いて花でも咲いたような笑顔になる。
その笑顔を見て俺も笑顔でいるが、内心俺は少し苦笑いする。
理由は、最近ベルがホモな気がしてならないのだ。
必要以上にボディタッチが多いのだ。
家事などをしてくれるのは嬉しいが、一緒に風呂に入って俺の体を洗うのもやめてほしい。
手つきが生々しいのだ。ベットも二つあるのに今でも一緒に寝ている。
別で寝ようとするとベルは泣きそうな顔をするので断れない。勘弁してほしい。
俺とベルは荷支度を終えベルの家を出る。
「それじゃあ」
「うん」
「「行ってきます」」
少年、ベル・クラネルと俺、シュン・クラネル(改名)の冒険が今始まる!
***
......始まる筈だった。
「...どこのファミリアも入れてくれないね」
「...そうだな」
俺たちはオラリオの路地の壁に打ちひしがれていた。
まさかファミリアがあそこまで薄情だったとは。
今回っている全てのファミリアが、俺たちを見て才能無しと判断してファミリアに入りたければ金を用意しなと言ってきたのだ。特にソーマファミリアが酷かった。
「君たち、どうしたんだい?」
そんな俺たちに、一人の女の子が声をかけてきた。
その女の子は、長い黒髪をツインテールにし小柄でありながら大きな胸をした美少女だった。
美少女と言ってもアイドルとは全く違った、人間離れした美貌をしていた。
「もしかして、入れてくれるファミリアを探しているのかい?」
「そうですけど、何ですか?冷やかしか?現在ファミリアに入れず五十連敗している俺たちを冷やかしにきたのか?」
「ちっ違うよ!そこまで卑屈にならないでよ。そうじゃなくて君たち」
彼女は笑いながら、俺たちにこう告げた。
「僕のファミリアに入らないかい?」
俺は、捨てる神あれば拾う神ありだと思った。
***
「ここが僕の、ヘスティアファミリアの家だよ」
俺とベルが連れてこられた場所は、廃協会の地下だった。
「何ていうか、冬とか温かそうですね」
「やめてくれ!そんな可哀想なものを見る目をするのはやめてくれ!」
俺とベルは彼女の、ヘスティアのファミリアに入ることを決めていた。
ここで断るともう俺たちの入れるファミリアに出会えない気がしたからだ。
「それじゃあ二人とも、上着を脱いでくれ。恩恵を刻むから」
「........痛くしないでね」
「ちょっと待ってくれ!?何でそこで顔を赤くする必要があるんだい!?」
神様とコントをして楽しんだ後、俺とベルは背中に恩恵を刻まれた。
ベルは俺に笑顔でこう告げた。
「一緒に頑張ろうね!」
その言葉に俺は笑顔で頷いた。
そんな中、ヘスティアは眉をひそめながら俺に訪ねてきた。
「......サーヴァント・オーダー?何だこれは?見たことも聞いたこともないスキルだ」
「えっ?何ですか?」
「いっいや!なんでもないよ!」
彼女は慌てながら答える。俺は追及することにした。
「でもさっき、サーヴァント・オーダーって」
「あっ」
俺がその言葉を言った瞬間、目の前が光輝いた。
その光は強く輝き人の形を形成していき、やがて光は収まった。
「ようやく私を呼んでくれたな、奏者よ」
俺達三人の前に現れたのは、美少女だった。
長い黄金色の髪を後ろに束ね、真っ赤なドレスに身を包み胸はヘスティアと同じくらいある。
彼女はヘスティアとは違い、まるで触れれば壊れてしまいそうな人形のような美しさだった。
「やはり奏者はこっちが好みかの?」
彼女は、俺に微笑みながらこう言ってきた。
「問おう、そなたが余の奏者か?」
「...なんでさ」
スキル
英霊注文(サーヴァント・オーダー)
・英霊を召喚する
・三人まで召喚可能
・英霊のステータスはマスターに比例する
・英霊の戦闘経験値はマスターに加算される
・アイテムなどを呼び出す