キャンディーは舐めずに噛み砕く方、爆弾ボーイです。
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俺が、俺とベルがファミリアに入ってから約半年、現在俺達は五人で5階層にいる。
何故冒険者になってから半年の俺たちが5階層にいるのか?それについてはこれから話そう。
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見ているだけで心が温かくなるような柔らかな暖炉の火、俺はそれを見ながら毛布を羽織りながらソファーの上でくつろいでいた。
そんな俺にベル・クラネルは、隣に座りながら聞いてきた。
「ねえ、シュン。なんで冒険者になってから1週間経っているのに一度も僕たちはダンジョンに行ってないのかな?」
「だって働かなくてもいいくらいの金があるし、ベルだって本とか買ってやっただろ」
「そうだぞベル君。シュン君に買ってもらった本でも読んで落ち着いたらどうだい?それとも、ベル君はまだシュン君に何か買ってもらいたいのかい?」
ヘスティア・ファミリアの主神、ヘスティアも暖炉の前でお茶を飲みながらベルに言う。
しかし、ベルは呆れた顔でヘスティアに向かって言う。
「屋敷そのものを買ってもらった神様の言葉とは思えません」
ヘスティア・ファミリアは今、廃協会の地下ではなく立派な豪邸にいるのだ。
サーヴァント・オーダー発動後、このスキルについて色々と調べてみたのだが、どうやら俺がこれまで課金して手に入れたアイテムやサーヴァントが出せるらしい。
試しにアイテムやQP(ゲーム内の通貨)の一部を呼び出し換金してみたのだが、億単位のヴァリスになり本とか屋敷を買ってみたのだ。
だが、このスキルに問題があるとすれば、
「ご主人様、お茶入れてきましたよ!さあ、撫でてください!」
「奏者よ!そんな色ボケ狐より余を撫でるのだ!」
これなのだ。このスキルは1日一回はサーヴァントが勝手に召喚されてくるのだ。
俺にお茶を入れてくれたのがキャスターの玉藻の前、キャス狐で俺が膝枕しているのが初めて召喚した赤セイバーのネロ・クラウディウスだ。
美少女が俺の世話をしてくれ、毎日目の保養になるのは正直言って嬉しいのだが、それ以上にベルの舐めるような、ねっとりとした視線が刺さるのだ。
さすがにこれ以上ベルをダンジョンに行かせないのはまずい気がする......主に俺の貞操的な意味で。
「仕方ない、そろそろ行くか」
「やっとダンジョンに行くんだね!」
「装備を買いに」
「そこから!?」
***
こうして俺たちは半年で五階層に到達したのだ。
やっぱり、金の力って偉大だな。だが、理由はもう一つある。
そんなことを考えていると、どうやら戦闘が終わったようだ。
ベルと小さな白い髪の女の子が魔石とドロップアイテムがぎっしり詰まった袋を持って駆けてくる。
「ますたー、今日も沢山稼いだよ」
「そうか、ジャックは偉いな」
「だけど、こんな稼ぎ方があるなんて知らなかったよ」
俺達の視線の先で、槍を持った美女が消滅する寸前のモンスターを攻撃していた。
「あっはっは!このスカサハと渡り合えるモンスターはいないのか!」
槍を持った美女、スカサハに攻撃され消滅したモンスターのいた場所には、魔石だけではなく大量のドロップアイテムが転がっていた。
これがもう一つの理由、オーバーキルを利用したバグ技なのだ。
消滅する相手に過剰な攻撃をすることで部位を破壊して無理やりドロップを多く稼ぐことが出来てしまう。
このバグ技はそれだけにとどまらず、熟練度を多く稼ぐことが出来てしまうのだ。
ステータスはダンジョンに行かなくとも稼ぐことはできるが、一番効率がいいのはモンスターを狩る、つまりは実戦なのだ。
このバグ技は、モンスターを過剰に攻撃することで戦闘経験を無理やり多くしているのだ。
スカサハは、笑いながらこっちにやってくる。
「しかし、ここのモンスターは雑魚だな。もっと強いモンスターはいないのか?戦ってみたいのだが」
「やめろランサー、ただでさえお前は運が無いんだ。その発言がフラグになったらどうする気だ?」
「あっはっは!マスターは心配し過ぎだ。大丈夫、そんなことある筈がー」
「ますたー、あっちから何か来るよ」
ジャックが指を指す方向から、ドスンドスンとミノタウロス走ってきた。
「......おい」
「......ごめんなさい」