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前回までのあらすじ
ランサーがフラグを立ててミノさんがやって来た。
現在、俺はジャックに背負われながらミノタウロスから逃げていた。
ランサーは離れて戦っていた為、出遅れてしまい今にもミノタウロスに捕まりそうだ。
「おい!これどうするんだよ!」
「わあああ!マスター、みんな待ってくれ!お願いだから待ってくれ!」
「......ごめんねランサー、無理」
「自分で立てたフラグなんだ。自分で叩き折れランサー」
「僕も、精一杯なんだ!自分で何とかしてくださいスカサハさん!」
「みんなの薄情者~!!」
必死になって逃げるが相手はミノタウロス、レベル2相当の相手に追いつかれるのは時間の問題だ。
仕方がないと思い、俺は片腕をランサーに突き出して命令する。
「令呪を持って命じる!ランサーよ、いまの全力で敵を倒せ!」
「体が勝手に!?やめろおおお!」
スカサハは振り返り、ミノタウロスに向かって槍を構え投げつける。
刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)、相手に命中したという結果を生み出してから投げることが出来るランサーの、スカサハの弟子クー・フーリンの技である。
スカサハは、その技の完成系を使えるのだが、いかんせん彼女のステータスはマスターのステータスに反映されるため、これが彼女の精一杯なのだ。
投げられた槍はミノタウロスの右腕に命中し吹き飛んだ。
俺達は足を止めスカサハに駆け寄ろうとするが、スカサハは倒れた。
スカサハは親指を立てながらいい笑顔で俺達に言った。
「すまないみんな、マインドダウンだ。早く回収してくーぐへっ!!?」
スカサハは言い切る前に片腕を失ったミノタウロスに踏まれて倒された。
ミノタウロスは片腕を失いながらも、健在だった。
しかしミノタウロスの足がおぼつかない。もしかしたら倒せるかもしれないと思い、俺はジャックを見る。
「ジャック」
「ま、ますたー、私にあれの相手をさせるわけないよね?いつだって優しいますたーは、私に酷いことさせないよね?ね?」
捨てられた子犬のような不安げな表情でジャックは俺を見る。
俺はそんなジャックに笑顔でこう告げた。
「ジャック、逝ってきなさい」
「ますたーのバカァァァァ!!」
ジャックは泣きながらミノタウロスに切りかかった。
ジャックはナイフを使ってミノタウロスの体に切り傷をつけていくが、どう見ても刃が肉に達していなかった。
痺れを切らしたミノタウロスは左腕を振るいジャックを吹き飛ばした。
吹き飛んだジャックは壁に頭を強く打ち付け倒された。
最後に俺はベルを見た。
「ベル、あとはお前だけだな」
「嫌だよ!僕は絶対に行かないからね!」
「いいから行ってこいや!」
「うわぁ!!?」
俺はベルをミノタウロスの方に蹴り飛ばした。
ベルはそのままミノタウロスの前に飛び出し、あっさりと踏みつけられて倒された。
ミノタウロスの標的は俺に代わりゆっくりと近づいてくる。
ミノタウロスが俺の目の前に来た瞬間、俺は取り出した星の形をした石を噛み砕いて彼らに告げた。
「お前たち!奴の首を攻撃しろ!」
ミノタウロスは振り返ったが、ミノタウロスの首から上が無くなっていた。
倒れたミノタウロスの近くには、倒されたベル達がいた。
倒された筈の彼らがなぜ生きているのか、それはシュンが元の場所に大量に課金して手に入れた聖晶石、課金アイテムのおかげだ。
俺はみんなに笑顔で駆け寄った。
「みんなー!お疲れ様!そろそろ帰ろグハッ!?」
俺はみんなに蹴られた。
そのまま罵倒されながら踏まれる。
「ますたーのバカ!蘇るけど死ぬのは痛いんだからね!」
「僕も死んじゃって痛い思いする必要なかったんだよ!」
「私を見殺しにしてお前も一回同じ目に合わせてやる!」
「スカサハだけには言われたくない!元々お前があんなこと言ってフラグ立てなければこいつ来ることはなかっただろ!」
「「た、確かに...!」」
「なんでなんだー!」
こうして、俺達はレベル1では絶対に倒せないと言われたミノタウロスに勝利した。
小ネタ
ジャック「ベルはお母さんみたい」
ベル「なら、お父さんは誰?」
ジャック「う~ん?ますたーかな?」
ベル「だって、あなた♡」
シュン「夫婦みたいになるからやめろ!ベルも何で顔を赤くしながら寄り添ってくるな!」
ヘスティア「グヘへ、薄い本が厚くなる!」