魔法少女まどか☆ゴースト 〜命を紡ぐ物語〜   作:スターダストライダー

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今回は魔法少女だけでなく、新しいオリジナルライダーも登場します。

後、ネクロムめっちゃカッコいい!


9. 僕と契約して、魔法少女や仮面ライダーになってほしいんだ!

ゴーストに変身して戦っていたタケルが苦戦している最中、突如光がタケルだけでなく、そばにいたまどか達を包んだ。皆が困惑していると、背後から3人の男女が現れた。

先ず目に付いたのは、タケル達と同じ三滝原中の制服を着た、カールされた黄色の髪と、グラマラスな体型が特徴的な、スタイル抜群の少女。その右隣には、その少女よりも背が高く、茶髪で物静かな雰囲気を漂わせる少年が歩いてきた。その後ろからやってきたのは、タケルが知っている人物だった。

 

「タケル!」

「おぉ! 星斗! 間に合ったんだな!」

 

それは、一昨日知り合った、仮面ライダーアリトルに変身する星斗だった。

 

「びっくりしたぜ。こっちについたら、反応があったから慌てて来たんだ」

「その子が、昨日小川君が話してた、新しい仮面ライダーなのね?」

 

すると、少女が星斗に声をかけた。

 

「はい。天王寺 タケルって言うんです」

「ふ〜ん。確かに見かけた事の無い子ね」

 

それから少女は、まどかの腕に抱かれているキュゥべえを見て微笑んだ。

 

「あら。キュゥべえを助けてくれたのね。ありがとう。その子は私達の大切な友達なの」

 

その優しく接してくれる姿を見て、まどか達は不思議と安心出来た。

 

「わ、私、呼ばれたんです。頭の中に直接、この子の声が……」

「なるほどね」

 

少女はキュゥべえを見つめながら何かを察したように頷いた。それから、周りにいたさやか達に視線を向けた。

 

「その制服、あなた達も見滝原の生徒みたいね。2年生?」

「は、はい」

「あの……。あなた方は……?」

 

さやかが頷き、仁美が尋ねると、少女がまた微笑んだ。

 

「そうそう、自己紹介しないとね。私は……」

 

少女が自己紹介しようとした時、隣にいた少年がそれを遮った。

 

「それよりも先ずはこいつらからだ。また動き出している」

「そうみたいね」

 

2人の視線の先には、使い魔達がぞろぞろと出てきた。まどか達が強張っていると、少女が安心させるように呟いた。

 

「それじゃあ悪いけど、先にちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら」

「というわけだ。タケル、ここからは俺達も戦うぜ!」

 

星斗はそう叫ぶと、アリトルゴーストアイコンを取り出して、腰にゴーストドライバーを出現させた。少年も同じく茶色のラインが入ったゴーストアイコンを取り出して、ゴーストドライバーを出現させた。

一方、少女は片足で弧を描くようにステップを踏んで、手に持っていた宝石のようなものを目の前に掲げるように持ち直した。星斗と少年がアイコンのスイッチを入れてからバックルにセットすると、パーカーが2つ飛び出した。

 

「これって、タケルの時と同じ……!」

『『アーイ!』』

『バッチリミロー! バッチリミロー!』

『バッチリミテー! バッチリミテー!』

 

そして、少女を含む3人は同時に叫んだ。

 

「「「変身!」」」

 

少女は光に包まれて、革靴はブーツに、チェック柄のスカートは黄色の鮮やかなフレアスカートに変わり、胸には黄色のリボン、頭にはベレー帽があり、右後頭部には花の形をした髪飾りがつけられた姿に変貌した。

そして、星斗と少年はレバーを引くと、装甲が体全体に取り付けられ、パーカーが上半身を覆った。

 

『カイガン! アリトル! レディゴー! 覚悟! ドキドキゴースト!』

『カイガン! ハウンド! ヒアウィゴー! 覚悟! オーオーゴースト!』

 

星斗は仮面ライダーアリトルに、少年は、茶色のラインが入り、2本角が特徴的な仮面をつけた、仮面ライダー"ハウンド"に姿を変えた。

 

「こ、この人達が……!」

「あぁ。俺が前に話してた先輩達なんだ!」

 

タケルが、初めて見る魔法少女姿に驚いていると、星斗が肩を叩いた。

 

「さぁ、行こうぜ!」

「あ、あぁ! 命、燃やすぜ!」

 

タケルはガンガンセイバーを構え直すと、再度使い魔に立ち向かった。

まどか達は、ただ呆然とその姿を眺めていた。

タケルがガンガンセイバーで、星斗が素手で戦う中、少女はマスケット銃で、少年はハンドガンの形をした武器、『ガンガンガンマン』で使い魔を正確に撃ち抜いていた。

やがてその数が徐々に減ってきたのを見て、少女が叫んだ。

 

「小川君! 今よ!」

「はい!」

『ダイカイガン! アリトル! オメガドライブ!』

「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

星斗がレバーを1回引くと、右足にエネルギーが収束した。少女も右手を横に振り払うと、大量のマスケット銃を空中に浮かべ、一斉に発砲した。と同時に星斗の蹴りが入り、使い魔は爆炎と共に消滅した。

 

「す、凄い……」

「おぉ……」

 

まどか達が感嘆していると、周りの空間が空気に溶けるように薄れていき、元いた室内の風景に戻った。

 

「も、戻った!」

「やったのか……?」

 

戦っていたタケル達も含め、皆がホッと一息ついていた、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁっ!」

「「「「「「「「「「⁉︎」」」」」」」」」」

 

突如、背後から何者かが、まどかめがけて奇襲を仕掛けてきた。まどかはギリギリのところでその攻撃をかわした。

 

「! まどか!」

 

タケルが慌てて倒れたまどかに駆け寄った。それから襲撃者の姿を捉えた。

それは、青色のラインが入った、ハウンドと似たような2本角の仮面をつけて、パーカーを羽織っている、正真正銘、仮面ライダーだったのだ。その手には、マジックハンドのような武器、『ガンガンハンド』を持っている。

その姿を見て、まどかとタケルは、夢の中に出てきた、ほむらと共に魔女に立ち向かうもう1人の存在と似ている事を思い出した。

 

「お前も、仮面ライダー……なのか……⁉︎」

 

そのライダーは何も言わずに、まどかに歩み寄った。敵の狙いはまどかだ。そう思ったタケルは、ライダーを止めるために立ち向かった。

 

「やめろ! どうしてまどかを狙うんだ……!」

「……ふん!」

 

が、ライダーはタケルに興味がないのか、素早く身を翻すと、タケルを回し蹴りで地面に伏せさせた。

 

「ぐぁっ……!」

「! タケル殿!」

「こ、今度は何だってんだよ⁉︎」

 

ライダーは倒れこむタケルに目もくれず、まどかに近づいた。まどかはどうする事も出来ずにキュゥべえを抱きしめたまま震えている。

 

「や、やだ……⁉︎ 何で……⁉︎」

「まどか……!」

「……」

 

さやかが逃げるように叫ぶが、恐怖で足がすくんでいるのか、全く動く気配がない。

ライダーが、ガンガンハンドの銃口をまどかに向けた時、

 

「うぉぉぉぉぉっ!」

 

星斗が横から殴りかかった。ライダーは回避すると、星斗に攻撃をしかけた。そこに助太刀するように、少年も加わった。激しい戦闘がくりひろげられる中、ライダーがガンガンハンドで星斗の肩を掴んで引き寄せると、みぞおちに蹴りを数発入れた。

 

「ぐっ……、ガハッ……!」

 

星斗はそのまま倒れこみ、残るはライダーと少年の一騎打ちとなった。どちらも遠距離攻撃で銃を乱射していた。

 

「くっ……! 何で、あいつは俺達を倒そうとしてるんだよ……! あいつも、見返りだけを求めてるのか……⁉︎」

 

やがて、少年の方がタイミングを見計らって、一気に走ってライダーに接近してきた。少年が走りながら撃ってくる弾をライダーはガンガンハンドで弾いている。そして2人の距離が縮まり、決着がつこうとした時、少女が叫んだ。

 

「そこまでよ!」

 

2人はお互いに銃口を向けたまま少女の方を振り返った。彼女もマスケット銃を構えていたが、2人が止まったのを確認して、それを下ろした。

 

「もう魔女は逃げてるわ。仕留めたいならすぐに追いかけなさい。今回はあなたに譲ってあげる」

「俺が用があるのは……」

「吞み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるの」

 

ライダーが何かを言おうとするのを少女が低い声で遮った。

すると、すぐそこにあった機材の上に足音が響いた。皆が振り返ると、そこにほむらが立っていた。

 

「!あいつ……!」

 

さやかがいち早く警戒心を強めた。

 

「お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」

 

少女が先ほどと違ってライダーに優しく声をかけると、ほむらがライダーに向かって言った。

 

「スペクター。ここは一旦退くべきよ」

「……」

 

スペクターと呼ばれたそのライダーは、少し考える素振り見せたが、視線を少年からまどか、そしてまどかに近寄ったタケルに向けてから銃口を下すと、飛び上がって、ほむらの横に立った。

そしてスペクターは、バックルからスペクターゴーストアイコンを取り出して、変身を解除した。

 

『オヤスミー』

 

そして、その仮面の下から現れたその顔を見て、まどか達は驚愕した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……! ま、マコト……⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タケルが思わず呟いたその視線の先には、今日、ほむらと共に転校してきた少年、工藤 マコトがアイコンを手にして、冷徹な表情のまま立っていたのだ。

 

「! そんな……!」

「なんと……!」

「まさか、あいつらグルだったって事……⁉︎」

「野郎……!」

 

仁美と御成がそう呟き、さやかと誠司が敵意剥き出しで睨みつけたが、ほむらとマコトは全く動じなかった。

すると、マコトが口を開いた。

 

「……お前らは甘い」

「はっ……?」

「……いつか、死ぬぞ」

 

それだけ告げると、マコトはほむらと共に背を向けた。その時、一瞬だけだが、その冷たい瞳に哀しげな感情が混じっているように、まどかとタケルは感じた。

やがて2人は機材から飛び降りた。気配がなくなったので、もう立ち去ったのだろう。ようやくまどか達は安堵した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、4人が変身を解除した後、少女はまどかからキュゥべえを預かって、床に寝かせてから手をかざした。すると優しい光がキュゥべえを包んで、みるみるうちに傷跡が消えていった。やがて完全に怪我が治るとキュゥべえはその真紅の瞳をぱっちりと開けた。

 

「ありがとう。おかげで助かったよ!」

「……わっ! 喋ってる……!」

 

晶だけでなく、さやか達も初めて聞くキュゥべえの声に驚いている。

 

「お礼はこの子……天王寺君やこの子達に。私達は後から駆け付けただけだから」

「どうもありがとう、タケル」

「気にすんなってキュゥべえ。それに最初に助けたのはまどかなんだから」

 

すると、会話についていけてなかった誠司がタケルに尋ねた。

 

「なぁタケル。この人達は一体……?」

「そういえば、自己紹介の方も済ませないとね。私は巴 マミ。あなた達と同じ見滝原中の3年生。そして、キュゥべえと契約した、魔法少女よ」

「という事は、先輩という事なのですね」

 

仁美がそう確認すると、少女……マミは頷いた。今度は隣にいた少年が、口を開いた。

 

「……八谷(はちや) 隼人(はやと)だ。さっきの姿は、仮面ライダーハウンドと言う」

「八谷君は同じクラスの同級生なの」

「……んで、俺は小川 星斗。仮面ライダーアリトルってライダーになるんだ」

「そういえば、さっきタケル君は、彼の事を知ってるようでしたけど……」

「あぁ。星斗とは一昨日知り合って、友達になったんだ」

 

3人が自己紹介したのを見て、キュゥべえもそれに続いた。

 

「僕の名前はキュゥべえ! よろしくね!」

「キュゥべえ……。あなたが、私を呼んだの?」

「そうだよ、鹿目 まどか。それと、美樹 さやか、秋永 誠司、御成 修治、志筑 仁美、野沢 晶」

「えっ?」

「何で、あたし達の名前を……?」

「わたくし達は、あなたと初対面のはずですよね……?」

 

まどかはともかく、他の5人は自分の名前を知っている事に疑問を抱いていたが、不意に隼人がキュゥべえに声をかけた。

 

「なぁ、キュゥべえ。ひょっとしてこいつらも……」

「うん、そうだよ」

 

キュゥべえが頷くと、まどか達に視線を向けた。

 

「僕、君達にお願いがあって来たんだ」

「お、お願い……?」

「俺達も……?」

 

その時、まどかは思い出した。キュゥべえとは夢の中で会っていた事に。そして何となく予想がついた。これから彼が言おうとしている事が何であるかを。

キュゥべえが、次の言葉を笑顔で語った時、他の5人は思わず目が点になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕と契約して、魔法少女や仮面ライダーになってほしいんだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




……はい。というわけで、今作ではオリキャラだけでなく、仁美も魔法少女及び仮面ライダー候補に挙がります。彼らがどのような願いを抱き、どのような姿になるかはお楽しみに。

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