--とある屋敷--
「ッ!?」
畳が敷き詰められた屋敷の一部屋。襖や障子がある純日本風の部屋。障子は開け放たれ、屋敷の庭を見ることができる。少し長く、背の低い床に直接座るタイプの机。その周りには三つほど座布団が置かれ、そこに座る人影が二つ。片方は楽しそうに見たことや聞いたこと、疑問などをもう一人に話しており、もう片方は、うなずいたり、相槌を打ったりしている。完全に寛ぎモードに入っている。
その聞き手に徹しっていた人が、何かに気づいた様にピクリッと、何かに反応する。軽く目を見開き、少し懐かしそうな表情をする。
「どうかしたんですか?紫様」
襖がスーッと開く。その奥から出てきた者は、腰から九つの金の尻尾を生やしている。金のショートボブの髪と金の瞳を持ち、頭には角のように二つの尖っている部分のある帽子を被っている。長袖のロングスカートの上に藍色の前掛けのようなものを着ている。身長はやや高めといったところか。両手でお盆を持っている。美人さんである。
彼女の手にあるお盆の上には、急須、湯のみ三つ、木の器に入れられているのはお菓子などなどである。お茶のつまみだろう。
彼女は、開けた襖を尻尾で起用に閉め、それを確認すると、机の傍に来る。お盆を机の真ん中に置き、急須を傾け湯のみに注ぎ分ける。一人一人の前に置くと、そのまま自分の座布団に座った。
「で、改めて聞きますが、どうしたんですか?紫様。何か不都合なことでも?」
懐かしそうな表情をしていた、紫と呼ばれる者は、いいえと首を振る。
「ただ、懐かしい人が来たなって思っただけよ」
紫と呼ばれた彼女も、完全に美少女である。金髪のロングヘアーをしており、髪の先をいくつかリボンで結んでいる。薄めの紫にフリルのついたロングスカートを着ており、リボンの巻かれた頭周りにピッタリとフィットしたナイトキャップのようなもの被っている。
「もうずいぶん会っていなかった人よ」
「はぁ、そうですか・・・」
(紫様にとっての懐かしい人?私が紫様と出会う前からの知り合いということなのだろうか・・・)
「来た、と言うことは、幻想郷に、ということですか?」
「そうね、ついさっき幻想郷に外から入ってきたわ」
「そうですか・・・。しかし、紫様の古くからの知り合いですか・・・」
藍は、腕を組んだ格好をし、首を少し傾け、少し難しそうな顔をする。
「と、言うことは、ここにしょうt「ねぇねぇ、藍さま。何の話をしているのですか?」・・・橙?人が話しているときは、かってに話して、腰を折るようなことはしてはいけないんだぞ?」
藍はそう言い、少し苦笑する。橙と呼ばれた少女は、自分のした間違いにハッとなり、シュンと小さくなる。
「藍さま。すいません・・・」
「いや、いいさ。これからは気をつけるようにね」
橙と呼ばれた少女は、あたまから二つの猫耳、腰からは猫の尻尾が二又と呼ばれる状態で生えている。赤いベストに赤のスカート、白の長袖の服装で、首もとにあるピンクのリボンを、蝶結びに結んでいる。左の耳には金のピアスがついており、緑色のナイトキャップのような帽子を被っている。
橙は、はぁいとシュンとなった状態で、小さく返事を返す。藍は、苦笑しながら橙の頭を軽くなでる。紫は、その様子をほほえましそうな表情をしながら黙って見つめている。
そこで、紫は庭へと視線を変える。そこで、ポツリと
「あなたは、私のことを覚えているかしら?」
その言葉は、紫の前にいる二人にも聞き届けられることなく、空気の中に解けていくように、その響きを小さくし、消えていった。
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---とある向日葵畑---
一面の向日葵畑。そこに一つ浮かぶ、白く丸い傘。傘は、少しずつ移動しており、とまっては動き始めを繰り返していく。その傘の下にいる人物は、癖のある緑の髪をしており、白のカッターシャツと赤のロングスカートに黒のチェック柄が入っているものを着ている。スカートと同色同柄のベストを羽織っており、首もとを黄色いリボンを結んでいる。顔は日傘の影に隠れてあまり見えてはいない。しかし、美少女であることは間違いないだろう。
彼女は、何かに反応したのか、すぐ近くにある向日葵に向かっていた視線を変える。視線の向かう先は、とある神社がある場所である。
風が吹く。向日葵や彼女の髪などを揺らしていく。彼女は、少し乱れた髪を手で直し、少し笑いながら視線を進行方向へと向ける。
彼女の瞳は、赤く光っていた。
話をどうしようか迷う・・・。
繋や心の服装どうしよう・・・。