東方永命伝   作:璃蘭

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第四話 永久の命の誕生①

 四月十六日午前八時半

 

 孤児院に入って早二週間とちょっと。案外楽しい生活を送っていた。孤児院では、自分より小さな子供の遊び相手になったり、同じくらいの歳の男子数人が集まり、バカ騒ぎをやったりした。

 そのほかには、女子と一緒に、最近面白いなと感じてきたお菓子作りをやり、それを見ていた男子数人が(バカ騒ぎをしていた数人ではない)俺のことを「女かおまえは~!」と言い、それを聞いた女子数人がそれに反論したりと、いろいろあったのだ。

 ここに入ってよかったと思っている。ここにいるメンバーは、皆すぐ俺に歩み寄ってきてくれた。皆それなりの過去を持っているのだが、皆笑顔だった。そのためか、俺もすぐ打ち解けることができた。このことについては、とてもありがたかった。

 しかし、日がたって行くのつれて、孤児院の中は少しずつ、確実に静かになっていった。

 その理由としては、引き取りてが見つかったのか分からないが、日に日にこの孤児院の人間らしき人物が来て、孤児院の子供たちを連れて行った。今では三十人ほどだったのだが、十五人ほどである。俺が入る前はゆん住人ほどいたのだとか。

 そんな簡単に引き取りてが見つかるのかどうかは分からないが、ちっぽけで無力な子供の俺にどうすることも出来ず、「また会おう」と言って送り出していくしか出来なかった。

 

        そんなちっぽけな子供で無力な俺にもその時はきた。

 

「想叶君、こっちへ来なさい」

 

 その孤児院の人間らしき人物に呼ばれた。なぜか呼びに来るとき、いつもスーツ姿なのだが、そこはあえて何も言わないでおく。

 しかし、毎回毎回人が変わっているのも不思議である。なぜそのようなことをするのか。ものすごく怪しい。しかし、考えれば考えるほど分からなくなり、こんがらがってくるので、考えることを放棄した。

 

 「はい、少し待っていてください」

 

 未だに残っている者たちに、さようならの挨拶をしておく。いや、また会おうだったか。そのようなことを考えながら、全員に挨拶をした。

 

 「もう大丈夫です。いつでも行けます」

 

 そう、スーツさんに言った。後ろでは、孤児院のメンバーが勢ぞろいしている。笑顔でいってらっしゃいと言うものや、泣きながらさようならをする子もいた。

 本当にここに来て良かった。俺は心からそう思った。

 

 

 

 

 

「一様、身体検査をするから」

  

 そう言われて来たのは、辺り一面機会に囲まれた部屋だった。左側には大きなカプセル状の、一面ガラス張りになったものが横に倒れたような状態で置かれていた。その反対側には、制御するためのものであろうキーボードやら液晶やら、変なスイッチやらが多く取り付けている機械があった。どれがどういう役割をするのかまったく分からん。

 なぜこのような場所でするのかは不明だが、何度も繰り返すが、子供の体で逃げ出すことなど出来るはずも無いため、無駄な抵抗をせずに素直に入っておく。

 

「××様、連れて参りました」

 

 ××様。未だに発音できてはいないが、この人は結構な有名人である。上半身では左半身が藍色のような色で染められており、その反対側の右半身は赤色で、下半身はその逆になった長めのスカートをはいている。頭には赤十字マークの入った藍色のいかにも医者だ!というような帽子をかぶっていた。

 銀色がかった腰まで長いきれいなロングヘアーをしており、三つ編みにして腰まで下げていた。顔は整っていて、かわいい人というより、綺麗な人と表現したほうが良いか。とにかく、ここでは有名な美人医師である。

 

「あなたが想叶君ね。私は八意××。よろしくね」

「よ、よろしくおねがいします、、、」

 

 やはり、相手は目上のしかもこれからお世話になる人物である。これくらいの挨拶はしなければならない。しかし、相手が相手なので、少し緊張してしましった。

 

「はい、よろしくね。じゃあ、まずはこの薬を飲んでくれないかな」

 

 ××様は、近ずいてきて、右手には水入りコップを、左手には白い錠剤を渡してきた。

 俺は何も言わずにそれを受け取り、薬を飲み干した。

 苦い。やはり薬はきらいだ。そう思っていると、××様が、

 

「あら、何も言わないのね。わざと苦くしたのだけれど、残念ね」

 

 ってうぉーい!なんだそれは!それでも医者のやることかよ!

 

「まぁ、違うわね。でも、実際にやってるからやることなのよ。

 

 心を読まれた!や、ヤバイこの人、ただの医者じゃねぇ! 

 

「まぁ、そんなことは置いといて、もう薬も飲んだことだし、あの中に入ってくれないかな」

 

 そう言って指差したのは、俺が先ほど心の中だけで自己解説を行ったあのカプセル状の機械である。

 

「分かりました」

 

 やはりか、、、。そう思いながら、素直に向かう。何をされるかは分からない。もしかすると、引き取り手が見つかったなど、真っ赤な嘘かもしれないな。

 

「じゃあ、その中で横になってね」

 

 ××様は、俺にそう言ってきた。素直に入ろうとしたら、

 

「ああ、靴は脱いでね。汚しちゃうといけないから」

 

 おろ、俺としたことが、靴を脱ぎ忘れるなんてな。失敗失敗。

 そう思いながら、中に入ろうとしたが、入るための入り口が無い。あら、どうやって入りましょ。

 

「あら?どうかした?」

 

 ××様が後ろから話しかけてきた。俺は後ろに振り向く。あれ?ここまで連れて来てくれた人がいなくなっている。

 

「いや、入り口が無いので、どうやって入ればいいのかと、、、」

「あら、開いてない?、、、あぁ、ごめんね、忘れていたわ」

 

 いや、忘れていたって、それでいいのか天才マッドサイエンティスト。

 

「いいのよ、これで。ずっと研究なんて嫌になるわ」

「また、心を、、、読んだ、、、だと!」

 

 あぁ、この人ヤバイ、絶対にヤバイ。敵に回したらいけない人だ。あぁ、一気に不安になってきたなぁ、ははははは、、、。

 

---シュウー---

 

 そんなことを考えていると、後ろから音がした。振り返ってみると、今さっきまで入るとこの無かったカプセル君(自分で勝手に命名)が、長方形に切り抜かれたように口をあけていた。

 突然開いた(開けられた)入り口に足を突っ込む。それから、体全体を入れていく。

 

「いいですよー」

 

 あれ、なんか眠くなってきたな、、、。なぜだろう、、、あぁ、さっきの薬か。やはり何かするつもりなんだな。出来るだけ痛くないようにしてほしいなぁ~。

 

 そんなことを考えながら、視界はどんどん暗くなっていく。すると、

 

              ごめんね、、、、。

 

 その言葉が、想叶に聞こえた最後の言葉だった、、、、。

 




 こんにちは、こんばんわ、おはようございます、おやすみなさい、璃蘭です。やっと東方メンバーが出てきました。最初は永琳です。面白いのかな?わかんないっす。まぁ、それでも適当に頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。
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