欠けた短編集   作:琴羽3

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学校卒業式終わったし、少し暇なので、ゆんゆんカワイイ


このすば、ほねーほねー

コツコツコツ、ガチャガチャガチャ、ボーンボーンボーン。

誰も歩かないであろう、深夜に妙なコミカルでギャグチックなおとを響かせて深き森を歩くフード付きのマントを着た骨がいる。

 

「さみぃなぁ、風が肋骨とかを通ってメッチャスースーする、……これが本当の寒さが骨身にしみるってやつか?」

 

「……くだらねー…くっだらねぇーくだらなすぎて笑えるにゃー、てか俺に骨はあっても身がねぇじゃん」

 

その骨はくだらないジョークを呟いたり独り言を呟きながら、コツコツコツと音をワザと響かせフラフラ歩いている。

 

「あー、面倒臭ーあのリッチーはなんでアクセルなんていう遠いところに店を作るかねぇ?俺みたいなテレポート使えない奴の事を考えろよぉ〜」

 

骨はぐちぐち文句を言いながらも、アクセルに向かっているらしい。

 

「最近独り言が多くてなってきたな〜」

 

そう呟きながら骨はカラカラ音を出して呑気に歩いている。

 

・・

 

アクセルがようやく見えてきた頃には日が上がり始めていた、なにやら骨はマント裏をゴソゴソしている。

 

「あったあった」

 

骨が取り出したのはギルドカードであった、しかし骨のままでは門番に見つかってしまうので。

 

「そーれ、ボンボンボーン」

 

骨は変な掛け声と共に体を変化させた。骨であった体は肉がつき頭には毛が生え、マントしか着てなかった体には駆け出しの冒険者が着るような服を身につけていた、その姿は何処にでもいるような冒険者にしか見えない。

 

「ふひぃー、この姿もお久だな」

 

骨は少し疲れたかのように息をした後コツコツと歩く速さを駆け足くらいに変え走っていった。

門に着くと門番は眠っていた、骨はなるべくフランクに。

 

「どうもー」

 

「ふぁ〜、やぁこんな朝早くに来るなんて久々だよ」

 

「ははは、そうですか?、すんませんねぇ、あっ、これ一様ギルドカード」

 

「いやいや、ようこそアクセルへ」

 

骨は門番との挨拶をそこそこに、アクセルに入っていった。

朝早くもあって、人はいない、骨は友人の大まかな場所しか知らないのでのんびり歩いて人に会ったら聞こうぐらいの気持ちでコツコツとあるいていった。

 

「ぼーんぼーん」

 

暇そうに変な独り言を呟きながら歩いている骨は一人の少女を見つけた。

 

「よ、よし、きょ、今日こそめぐみんに、めぐみんに」

 

「へい、そこのガールちょっといいかい?」

 

骨はちょうど良さそうな少女を見つけた、魔力のたかさから恐らく紅魔族の魔法使いである少女は知っている可能性が高いと判断した。

 

「ひゃい!なな何でござましょうか!」

 

「ウィズっていう根暗な女ポンコツ魔法使いがやっている店知らないかい?」

 

「えっ、ウィ、ウィズさんですか?は、はい!!知ってますよ!」

 

「おお、ありがてぇそこまでの道を教えてくれないかい?」

 

「あっ、あの!もしよろしければ、わ、私がご案内し、しましょうか!」

 

骨にとってその提案も有難いが、何より話し相手が出来るのが一番有難かった。

 

「ほんとにいいのかい、有難い是非お願いしたい」

 

「は、はい!承りました!!」

 

少女も何故だか嬉しそうな顔をしている。

 

「俺の名前はプレイって言うんだ、嬢ちゃんちょっと間宜しくな」

 

「は、はい!プ…プレイさん!えっとわ、私のな、名前は…あの…笑わないで下さいね、ゆ、ゆんゆんって言うんです」

 

「いやー、ゆんゆんちゃん?いい感じの名前じゃん?」

 

「ほほ本当ですか!ありがとうございます!」

 

やはり紅い目に高い魔力に変な名前この子は紅魔族だ、だが何故駆け出し冒険者の町アクセルにいるんだ?

普通紅魔族らコミュ障や変な感性を持ってるから里に引きこもってるか、偶に王都にいるぐらいなのだか?

…まっ、いいや、どうせ少ししか一緒にいねえんだ。

 

骨は考えることを放棄した。

 

「あのお店はカエル料理が有名なんですよ」

 

「へー、そうなんだ」

 

「あのお店のアクセサリはとっても可愛くて」

 

「へー、ゆんゆんに似合いそうだね」

 

俺が適当な相槌をしてたからか、どんどんイキイキし始めた、そのうち何故か友達の話をし始めたのを相槌をしながら聴いてたら一つわかった、この子は不憫な子だ。

紅魔族の独特の感性に何故か合わず苦労したのだろう。

せめてオイラが話し相手になってやろう、そんなことを考える程度には不憫だった。

 

しばらく骨のプレイと紅魔族のゆんゆんは話し合いながらもウィズの店に向かって行った。

 

「……あっ!あのここが、えっとウィズのお店です」

 

「ほほう、ここがあのポンコツの店か」

 

「あ、あのもしよろし」

 

「あっ!ゆんゆんちゃんありがとな、またあったらご飯でも食べながらゆっくり話そうぜい、じゃね!」

 

ガチャ!バタン!紅魔族の少女ゆんゆんの言葉を遮るように骨(人)のプレイはかなりの速さで店の中に消えて行った。

話が途中で途切れてしまったゆんゆんは少しキョトンとしているが、少し経ったら嬉しそうに。

 

「おしゃべりしながらゆっくりご飯、と…と…友達見たいな感じ…えへへ」

 

などどつぶやきながらふらふら歩いて行った。カワイイ。

 




続きは書きたいなぁ。書けるかなぁ?
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