私、蛍無黒は最近秘密を抱えている。
それは裏表が激しい事だ。表ではいい子で、裏では愚痴を吐く。そんな事を始め出したのは、とある侵入者が現れてからだった。
いつも通りの静かな朝で私は穏やかに目が覚めた。
舞っているホコリに光があたって、キラキラと目の前の寂しい空間を彩っている。
それはいつも通りなのだ。
しかしながら窓の外に黒い人影が写っていたのを私は見逃さなかった。
いや、見逃せなかったのかもしれない
何故なら黒い人影は比喩では無く、本当に真っ黒のブーツに真っ黒のフードを深く被っているのだ。
偏見では無いが、私はこうゆう不法侵入者を何人も見てきた。強盗の可能性もある。
とにかく、私は昔犯罪者を取り締まっていただけあって、こんなあからさまな侵入者を見逃せなかったのだ。
こんな事はまず先輩に報告するのが優先的だと思い、急いで部屋を出て食堂に走る。
今は朝なのできっと食堂で朝ご飯でも食べてるところだろう。
その考えは的中して、先輩達は美味しそうに朝ご飯を食べていた。
「大変です!!見かけない人が学夢院に侵入しようとしてます!!」
邪魔して悪いが、私は手っ取り早く要件を話す
「マジで!!面白そー!ちょっと僕一暴れしようかな!?」
まず最初に白抹先輩がくらえついた。
一暴れと言う言い方が怪しかったが、白抹先輩が片付けてくれるのはありがたいところだ。
だが、そんな立ち上がった白抹先輩を黒竹先輩がなだめるように座らせた
「ダメだよ、私今日は白ちゃんと一緒にいたい」
一緒にいたい?
そんな理由で白先輩が止まるとは思わなかった。
それは的中して白先輩はまた立ち上がりかけた。
が、黒先輩はご飯を箸ですくってそれを白先輩の口に近付ける
「白ちゃん、あーん」
私は目を丸くした。そんな事で白先輩が釣れるとでも……
「ん?……あー。」
釣れたぁぁぁぁ、
これは予想外で白先輩はあっという間にご飯に飛び付いた。
この人の食欲は半端ない、改めて実感したのだった。
「ごみぇん、ごひゃんあふから」
白先輩は美味しそうにご飯を頬張って「ごめん、ご飯あるから」と、黒先輩に餌付けされているのだった。
「ごめんねー、白ちゃんこんなんだからー!蛍ちゃん見てきてくれる?」
いや、50%くらいは「あーん」させた黒先輩が悪いだろうが、仕方ない、私は言われるまでもなくその場から走って侵入者の居た場所に向かった
蛍「ど、どうも…学夢院の生徒の蛍です…‼︎」
希帆「…どうも、こんにちは。わざわざ挨拶してもらって悪いけど私はあなたに興味なんかないの。………弱そうだし。」
あぁ!?何だこいつ…ァァァァァァ‼︎本音がまた…でも、この子、ヤナギ様に見つかったら…四肢が飛ばされて、眼球抉られちゃうよ…き、危険だ‼︎
蛍「…はぁ…まぁ、その…学夢院に入るのはオススメしませんよ…?中々手強い先輩ばかりなので…私がササっと追い出すので…出て行くのをオススメします…‼︎」
希帆「別に来たくて来てるわけじゃないのよ。追い出すっていうのなら好きにすればいい、ただ消されても文句は言えないけど。」
蛍「じゃあ、お言葉に甘えて…追い出すだけなので、気を悪くしないでくださいね…?」
あー。人が助けてやろうと思ってるのになぁ‼︎…はぁ、眉間を斬りつけてやれば逃げるかな。
ヒュッ(斬る音
あ。ずれた…
髪の左側を切っちゃったよ…どうしよ…まぁ、血が出るよりマシだよ。よかった…
希帆「……ふうん。面白い事をするのね。」
そう言われて、冷徹な目でナイフを突きつけられた時には、もうわかった。あ。この人危ない人だ。ってね。…よし…とりあえず…意識を分裂させて様子を見るとするかな…練習した甲斐があった。
空間が歪む。空気が混ざる。私も歪む。そんな変な感じ。気をつけないと吐いちゃいそうだよ…なんだこの学夢院。なんだこの世界。……これは、学夢院じゃない。これは世界じゃない。…こんなの私じゃない。
続く
実は続きます…まぁ、気長に決着をつけたい限りです…