気が付けば、私の手の血は止まっていたが、希帆ちゃんは、私の笑顔なんかそっちのけで、こう言った。
「…………あなたって、本当に面白いのね。私に此処までやる気を無くさせたのはあなたが初めて。」
中々難しい事を言う人だ。私にとって、面白くない人などいない。皆が個性的で、皆が楽しませてくれる。白黒の2人の先輩と、笑顔に色々な意味を乗せている神様。私は個性的な人につくづく縁がある。
そう。希帆ちゃんも、とても個性的だと思う。とても面白いと感じる。
…んなことは、ゆっくり聞くとして。
まずは、追い出さなきゃいけない。ヤナギ様の視線も感じる。サッと帰ってもらう。ただそれだけなんだよ。
希帆「早く、殺す気でとは言わないわ。追い出すくらいの気でいらっしゃい。」
希帆ちゃんは、そうゆうと右手に作ったナイフの歯の部分を持ってぷらんとさせて落とした
蛍「んー…中々難しいラインですねー。中々難しい事を言いますねぇ…まぁ、そのつもりです。」
地面からずるずると黒い兵隊が出てくる。捕まえる為の念を唱える。捕まえるだけだ。
「………?なにそれ?私の術でも倒せる程度かしら……。」
ナイフを消して、余裕な感じだが、私もこの子達の存在がわからない。この子達とは何なのだろう。溶けたり固まったり、能力も効かない。綺麗な見た目の水銀なのだから、肺に侵食されたらひとたまりもない…取り敢えず水銀の効果を消す術で、私の肺は守る。
「んー…何だろう?自分でもわかんないの…ただ、ギロチンにかける前に罪人に錠を掛ける係なの。元は水銀で出来てて、不思議と能力が効かない優れもの」
今までの事もあり私は疲れた。基本的に私は死なない不死身。全身爆破でもしなきゃ大丈夫だ。椅子を出して、少し休もう…
希帆「はぁ?能力が効かない?素手で倒せっていうのかしら?…………それとも本体のあなたにけしかければいいのかしら……。」
力無く構えながら希帆ちゃんは私に問いかける。.答えられない。戦いなど、白抹先輩に3秒で天井に叩きつけられ床に叩きつけられ大変だった。この技も使わなかった。だから…
蛍「だから、わかんないの…私戦いとか趣味じゃないから、私に勝った人いないんだよね…ううん…取り敢えずがんばれ〜。」
嘘というか、強がり。いや、強がり過ぎた嘘かもしれない。私に勝った人は学夢院の先輩達である。勝てるわけないじゃないか…力無く答える。頬づえをついて答える。曖昧に。実に卑怯なのだろうが。
希帆「……………能力が効かないとは言ったけど、能力が使えないわけではないんでしょ?」
蛍「そうだね。そうだと思う。」
質問の多い人だ。私は何も知らない。貴方が…希帆ちゃんが知る事になるんだ。私と対等に戦ってる人になるんだ。
続く