アタリメ司令に変な部隊の3号に勝手に命名されてしまった俺は、仕方なくその任を引き受けるしかなくなったわけで。
司令によればこの場所の各地にあるヤカンの中 ― つまりは地中ということだろうか ― にタコはいると話す。
その中に入って、タコを倒していけばいい、そういうことなのだろうか。
戦うのはいいが、ふと気づいたことがある。
普段使っているブキが手元にない、何故先ほど気づかなかったんだ……いや、それどころじゃなかった、ブキがないならどうやってそのタコに立ち向かえばいいんだ。
「それで……俺はどうタコと戦えばいいわけ?」
俺がため息交じりで聞けば、司令は1つのブキを取り出した。
『これをつかえ、ヒーローシューターじゃ』
黄色と黒を基本とした色に、カッコいい感じ、まさに名の通りヒーローが使う武器。
俺にこれを使えというのだ、少し皮肉なものだとメフィは感じていた。
「なるほどね……」
シューターを握る、嫌なくらい手になじむそれを細めに見て、例のヤカンの前に立つ。
此処から落ちればすぐに、タコの世界だ。
『方向やらはこちらが指示するから、しっかり聞いておれよ』
「ああ」
返事をすると同時、俺はタコの世界へと落ちて行った。
◆
目を開ける。
ついたのは高い高いビルの上だった。
色んな会社だのなんだの、看板だの出ている。
しかし、ところどころ紫のインクで塗られた屋上が見られる。
さっさと終わらせてしまおう、俺はそれしか考えていなかった。
『3号、たのんだぞィ!』
通信機から聞こえる声に、返事はせず、俺は敵陣地へと足を踏み入れた。
始めに見えたのは変な機会に乗ったタコ、司令が言うには"タコトルーパー"と言うらしい。
シャボン玉のようにゆっくり進んでくる丸いインクを撃ち出してくる。
俺はシューターを構えてそいつらの足場にインクを塗り、イカ状態で移動して瞬時に目の前に現れる。
ババババッと撃ち出されるインクに、
『ウム、お見事!』
「これぐらい」
返り血……敵側の飛び散ったインクが頬に着いたのでそれをすそで拭う。
タコ達はそれぞれの場所、数匹でその場をナワバリにしているらしい。
確かに、あの老いぼれにはこの数は厳しいのかもしれないな。
「じいさん、つぎはどっちだ」
『南方面、タコ反応があるぞィ! 急ぐんじゃ』
「ああ、任せろ」
随分と荒らされた形跡がある屋上に、自分のインクを塗り着々と進んでスーパージャンプ地点に足をおく。
「ずいぶんと奥までいるんだな」
スーパージャンプ地点から、着地地点までついた、目の前には大きなインク沼。
そこに足を踏み入れようとしたその時――――……
新しい仕事が始まってどたばたしておりました。
遅い間の空いた更新になってしまって申し訳ないです。
時間があるときに読み直したりして手直ししたりすると思います。
大目に見てください。
3話は日常パートも入れられたらと思います。