ダンジョンで全てを焼き尽すのはナニカサレタヨウダ 作:獅狼
そして団員についていろいろ設定していたら時間がかかりました。
もうなんだかめちゃくちゃです。
「来たぞ!!オラリオォォォ!!!!」
明け方から町の入り口で叫んでいる少年がいた。
俺だ。
何の篇鉄もないとまではいかないが外から見れば普通の十代前半の子供
しかし、中身は違う。
外見は幼くかわいい感じもするのに声が不相応に低く、毒舌評価をするくらい違う。
具体的には青髪の子供キャスター(CV.子安)
迷宮都市オラリオ……迷宮、ダンジョン!!
ロマンだね!!
まあ、とりあえず神の恩恵を貰わないと話に成らない。
ナニカから貰ったプレゼントは恩恵を受けたときに貰えるらしいのでファミリアに入るのが第一目標だな。
神様転生かと思った?
残念、居たのはあんなものとこんなものとヘンなのでしたよ。囲んで見下してきていました、サイズ的に。
そしてそして聞こえてくるのは野原家の大黒柱、足が臭いこと以外、足が臭いこと以外欠点がないんじゃないかと言う理想的なお父さんの狂ったような声でした。
と言うか、主任だ。
係長から主任に降格ですかと思わず言いそうになったけど、テンション高かったのは最初だけでその後はマジな方の声だったから茶々入れる雰囲気じゃなかった。
で、あっという間にオレハナニカサレタヨウダってなってどこぞの片田舎で元気に遊んでいたというわけです。
地上に降りてきた神々だとか、モンスターだとかダンジョン、そして迷宮都市オラリオと聞いて思い出したわけです。
あ、
要するに行き着く所まで行ってみろってことですね。
神を超えろと言い換えてもいいのかもしれない。
どこかで神殺ししなくちゃいけないのかな?
「ま、そんなことはその時考えればいい。
そんなことよりファミリア探しだ!!」
地面に置いていた荷物を拾い、町に向かって歩み始める。
「そーいや、これ使わなかったな」
村に鍛冶屋があったのは幸運であった。
装備を一式整えることができたし、何よりこいつを作ってもらえた。
単発式で粗製ではあるが
ロマンというだけで用意してもらった。
鉄板を一枚貫いて一枚を少しへこませる程度の威力しかないが、早々鉄板並みの皮膚をもった生き物がいるとは思えないので十二分な威力だ。ちなみに補給は受けられないので一発使えばただの粗大ごみになる。
オラリオにつくまでの旅は何事もなかった。
本当に何もなかった。
行商人の馬車に乗せてもらって近くまで来たというのもあるが、テンプレな襲撃イベントは起きなかった。
そんなこんなを考えながらギルドに行けば、どうも最大手のファミリアが崩壊したところらしく、ギルドがいろいろと大慌てな状態みたいです。
巨大なファミリアが二つもいきなりつぶれたので色々な処理が大変だそうだ。
そこそこ時間は経ったが未だに仕事が減らないと嘆いていた。
ん?
巨大ファミリアの崩壊はなんでもトップにいた二つのファミリアが合同で行っていた討伐任務に失敗し、弱体化したところをこれまたとある対立していた二つのファミリアがこれ幸いと突いて追い出したとのこと。
んん?
よし、気のせいだ。
原作のだいぶ前な気がするが気のせいと言うことにしておこう。
さぁて、入団できるファミリアは見つかるかね……
希望としては現在の最大勢力のロキファミリアかフレイヤファミリアだが……どうもフレイヤファミリアは主神の愛jゲフンゲフン狂信者で構成されているようで、うーんコレジャナイ感じだな。
ん?アマテラスファミリア………何故に狐が書かれている。
は?テュレンヌファミリア?神じゃなくね……
アスラファミリア……阿修羅じゃなくて?
もうなんだろう、知らないファミリアが多すぎる。
まあ、ラノベに出てくる方がごく少数なんだろうけど……
「よし、俺は運に任せるぞ!!」
手当たり次第にファミリアの名前を書いた木片を袋の中に放り込んで愉快に振り回す。
「何が出るかな?」
中身を見ずにナイフを突き入れる。
【阿呑】
……ん?誰だろう。
とりあえず、ギルドへ行って阿呑ファミリアの場所を聞いてみることにした。
ついでにエンブレムや簡単な説明をしてもらおう。
「え……阿呑ファミリア……ですか?」
「はい」
「……えーっと」
こちらの体を上から下まで三往復くらい見てから次の言葉を出した。
「入団希望先、間違えていませんか?」
「どういうことですか」
「阿呑ファミリアは……その、何と言うか個性が強くてね……」
ハイこれ、と見せてきた紙に書かれたのは男の背中。
なんだか筋肉が鬼の顔に見える。体の隙間から対面に猪耳の筋骨隆々とした男が立っているものの、手前のインパクトが強すぎる
「阿呑ファミリア団長とフレイヤファミリアの団長の……一応非公式戦の時のなんだけど……うん、ウソ偽りなく事実を絵描きさんが書いたものなんだけどね。
本当に阿呑ファミリアでいいの?」
「私は一向に構いませんッッ」
「……入れなくても落ち込まないでね」
「オラリオ最強、それも二番にレベル4つも差をつけた存在がいるのに団員数が少ないのは絶対何かあるからだと思うんだけどなー」
「ここが阿呑ファミリアのホーム……ホーム?」
正門は一つの岩から削りだされたもの……削った跡が人の手で行ったように見えるのは気のせいだと思いたい。
同様に周辺を囲む塀も一枚岩からできたものだろう。角以外に継ぎ目がない。
そして……
「ぐぬぬぬぬッ!!!」
門の扉も石材と思わしきモノでできている。
声掛けしても反応がなかったので開けようと思ったがありえないぐらいに重たい。
「う、動かん……ごめんくださーい」
「む、どうした小僧、我が家に何用か」
後ろから声が聞こえた。
我が家、ということはこの人が神・阿呑!?
後ろを向いたらそこには……ッ!!
壁があった。
いや、壁じゃない人?だ。
なんというか、でかい。とても大きい。3mくらい?
「え、と……入団希望です、阿呑ファミリアに……」
「ほう、貴様のような小僧が我の眷属を願うか、珍妙な」
なんというか、オーラがすごい。これが神なのか?
何とか気張って逃げ出さずに居られる、だが汗がにじんでくるッ……!!
「ふむ、ほお、なるほど」
気が付けば片手で持ち上げられて全身を観察されていた。
「素質は十分。なかなかに面白い器ではないか、名を何と言う?」
「アームズ、アームズ・
「ほほう、随分と愉快な名前ではないか」
「いや、えーっと………名前以外は15になった時につけられたんだ、いろいろと野獣や、時々出てくる
「ふむ………良かろう貴様の入団を許す。ちなみに団員は全員で9名、貴様が10人目よ!!」
なんと、小規模なファミリアでしたか……
「規則についてはなそう」
一つ、己を信じる
一つ、努めて長所を伸ばす
一つ、振り向かない
一つ、愚直に前を目指す
一つ、生きることを諦めない
「以上だ。理解したか」
「えーっと、つまり全力で生きろってことで?」
「まあ、いいだろう、大凡あっている」
なお、俺は未だに片手で持ち上げられた状態である。
「それでは、恩恵を授けようではないか」
バッと服の背がまくり上げられ、チッと背を何かが擦りそして地面に降ろされた。
「これがステイタスの写しだ」
なんと、一瞬で終らせた様である。というか、速記にもほどがある。
名前:アームズ・F・O
種族:ヒューマン
レベル1
筋力 I 0
耐久 I 0
器用 I 0
敏捷 I 0
魔力 I 0
《魔法》
【
・召喚魔法
・全てを焼き尽す暴力を顕現する。
・発動中、使用者は限界を超える。
・発動中、使用者は死なない。
・死に瀕したとき、自動で発動する。
・発動時間は耐久に応じて変動。
・詠唱式
【彼の者、人を揺り籠より地獄へ落とし
彼の者、救いの手を振り払い、全てを焼き尽す。
____我は継承せり、すべてを焼き尽す黒き鳥】
《スキル》
【
・ステイタスに加重に応じた補正がかかる。
・ステイタスに加熱に応じた補正がかかる。
・補正量は重量・熱量に比例。
【可能性の提示】
・見せてみろ、人間の可能性ってやつをさ
・エンカウント率上昇
・ヘイト増加
「え、これ本当ですか?なんだかヤバそうな、いや絶対にヤバい魔法とスキル二つって……」
「うむ、それが貴様の与えられた試練よ、使いこなして魅せるが良い。
我が眷属は皆、似たり寄ったり、不安であれば相談するが良かろう。
それでは貴様の部屋に案内しよう。空き部屋で手入れをしていなかった故に掃除の必要があるが、他の者どもが戻ってくるまでダンジョンには行かせんのでな、しっかり掃除をしておくが良い」
連れて行かれたのは二階の階段から最も遠い部屋であった。
吹き抜けを囲む円形の通路、階段の正反対に存在する扉を入ると置いてあるのはベッドと小さな机が一つ、一つ扉のクローゼット。
「掃除道具は階段の隣の扉、倉庫の中にある。自由に使え」
そういうと神アドンはズンズンと言ったらいいのか、ギュピッギュピッと例えればいいのか重圧を感じる歩みで一階へ降りて行った。
……よし、なんだが激流に身を任せていたらあっという間に入団して部屋までもらっちゃったけど、大丈夫だ問題ない。
さて、掃除するか。
と言っても無駄なものはないので、埃を落とし、集めて回収、捨てて全体を拭いて終了。
使用者がいなかったので布団はなかった。だから簡単だった。
布団の予備はあるのか聞きに行かなきゃ
アドン様を探し、吹き抜けをのぞいてみる
「え?」
そこで気が付いた。
各部屋の扉がそれぞれ違う。ただ違うだけならいいが、それぞれから何とも言えない不思議な気配を感じる。
だが、共通するのは何らかのエンブレムが飾ってあることだ。
三階を見上げてみるが、通路の陰になってエンブレムは見えない。
まあ、ほかの団員が返ってきたら説明されるだろう。
気楽にいこう。
階段に向かって歩きながら一階を見ていると、ほんのかすかに筋肉が見えた。
調理場かな?
そして階段を降り始めたところで、金属がぶつかり擦れる音と水分が蒸発する音が聞こえてきた。
神が炒飯を作っていた。
「む、どうした?出来てから呼びに行こうと思っていたのだがなぁ!!」
「あ、はい布団が有るかを聞きに」
「ああ、忘れておったわ!!三階の倉庫にある、好きなものを持っていけぃ!!」
巨大な中華鍋をゴウンゴウンと振り、主神が豪快に調理を続けるその光景に脳が着いて行かなくなり、俺は考えるのをやめた。
在ったものも持ってきたものも少ないわけで、思いのほか掃除は早く終わり、住める環境があっさり整った。
「よし終わったー!!」
「食事ができた、着いて掃除で腹が減っただろう、喰らえぃ!!」
終わって延びをした瞬間、後ろに神が居た。
そして掴まれポーンと部屋から投げ出され、吹き抜けを落下し、なぜか投げた神に拾われた。
「特製チャーハンだ、これだけで一日分の栄養とカロリーが摂取できる優れモノよ!!」
ドンッ!!と目の前に置かれた炒飯は見た目だけで口内に涎があふれ、匂いで腹が鳴り早く食わせろと訴えかけてくる代物だった。
ラーメンどんぶりにこれでどうだと言わんばかりに盛られたそれは口に入れる前から旨いとわかってしまうとんでもないものだった。
気が付けば炒飯は半分になっており、無意識で匙が炒飯を口へと運び、咀嚼を繰り返していた。
旨すぎる!!手が止まらない!!
気が付けば皿は空に、腹も膨れて……旨かったのは覚えているが、味が思い出せない。
なんなんだこれは!!
「随分と口に合ったと見える、どうだった、しっかりこってりだけど後味スッキリな我が炒飯の味は!!」
「味が思い出せないくらい後味スッキリってなんなんですか!!」
実にひどい話である。
「さて、もうすでに各部屋のエンブレムを見たと思う、あれはそれぞれの能力から連想したものだ。
さて?お前の能力からは何が連想される?」
「黒い鳥です(即答)」
「うむ、わかっていた。皆即答していた故に即答で返ってくると」
そう言って持ってきた一枚の黒い石版を立てて置く。
「ぬん!!」
そして神の両腕が一瞬消え、そっと板の板の上に手を置くと
「ふぁ!?」
ボロボロと表面や角が崩れ始め、最後には鳥の姿が残った。
恐ろしいのは荒々しくも羽やら嘴やら、造詣がきちんとしていることだ。
「……もしかして全部アドン様のお手製ですか?」
「なに、これで十個目だ、大した労力じゃない」
どれだけ多芸なんだこの神様は!?
「やることがなくなってしまったな」
ポーンと出来た黒い鳥を投げた神様はどうしたものかとどこからか取り出したハンドボール……いや、サッカーボールか?を人差し指に乗せて逆回転しているように見えるほどの回転をさせて2、3個机に放ち、喧嘩独楽もどきをやり始めた。
ボールの通った後は木製の机に溝ができている。
もうこの人がダンジョンに潜ればいいんじゃないかな?
「それではつまらんだろう」
「!?」
心を読まれた?
「ふむ、ユージローがダンジョンから出てきたな」
「え?」
「ユージローは我がファミリアの団長よ」
「え、いや、なんでダンジョンから出てきたことが……」
「あやつのオーラなれば感じるのは容易かろう。とんでもないほどに尖っているからな!!」
「わかりませんよ!?」
「なに、そのうちわかるようになる」
次回、初会合!!うちのファミリア、団員みんなおかしい
ご意見ご感想ありましたら是非是非。
ネタをくれてもいいんじゃよ?