ダンジョンで全てを焼き尽すのはナニカサレタヨウダ 作:獅狼
次回はほかの人の視点で描く予定です。
どんな話になるかは……想像できますよね?
ダンジョンに逝くことに成りました。
入団一週間、基本的なことを頭に叩き込まれて体の動かし方を模擬選形式(レベル差甚だしい)で教わって、そんなこんなでダンジョン遠征です。
最低でも最初のセーフゾーン、つまりは18階層ですね。
そのひとつ前でわたくしの魔法のお披露目だそうです。
あれ、
まだ恩恵もらって一週間っすよ、ステイタスもまだ高くてE・Fですし、たどり着く以前では御座いませぬか?
「安心しろ、貴様は動けるときに動き、後は戦場の空気を感じて居れば良い」
「あはは、私の時もいきなりだったんだよ、大丈夫大丈夫」
「ユウカさんは戦闘向きの
「違いますぅ!!【
「そういえばアマゾネスのあれ、強者に惚れるってのは大丈夫なんですか?ユージローに惚れたりとかは?」
「だいじょーぶです!!賢姉からもらった【高嶺の花】のおかげでアマゾネスの恋愛感は上書きされているんです」
「なるほど、そして新情報ですね、あなたの出会った『何か』は葵喜美でしたか………大丈夫ですか?」
「だだだ大丈夫よ、大丈夫。テンション高くて言動も芸人な感じだったけど大丈夫よ!!」
「……」
団長ユージローの言葉を初めとして、ユウカが励ましてくれたかと思えば、副長コーメーがちょっかいをかける。
新人弄りが楽しいようだ。
俺も新人だった。
「あなたの試練はなんというか、心配と浪漫が先に来るんですよ、生身でOW使って大丈夫なのかという心配と、生身でOW使うという浪漫がね」
「あ、はい」
「安心してください、ボトルでエリクサーを持っていきますので、死ななければきっと治ります」
ドン、と机の上に置かれる一升瓶のような……
「ああ、間違えました、こっちでしたね」
「び、ビールケースで、だと!?」
「これをあのように」
「五段積み!?誰が持っていくんですか!?」
「え?ああ、基本的にみんな上級とか呼ばれるレベルはあるから、この程度軽い軽い」
「嵩張るじゃないですか」
「しっかり固定して蓋をするから問題ないよ、今回は君の遠征実習だからそんなに動かないしね」
「あ、そうですか……うん?」
「あそこまでなら手先だけの投石でも十分にやっていけるからね」
「いや、それはおかしい」
やっぱり基準がおかしい、絶対おかしい、確実におかしい!!
「ハハッ、このファミリアにいるのなら外の常識は添え物としてください」
「ワケガワカラナイヨ」
そんなこんなでダンジョンにやってきました。
あっという間に第六階層、ゴブリン、コボルトとかなにそれ、視界に入った瞬間肉片になりましたが?
視界に入る前になっている者もいた。
で、第六階層に入ってようやく……
「まずは戦ってみろ」
「あ、はい」
俺は倉庫にあった直剣を片手にモンスターへ向かった。
身の丈160C程の全身黒一色な人型モンスター、ウォーシャドウだ。
まだまだ上層、敵も五体のウォーシャドウ、これなら!!(価値観汚染済)
右手で持った直剣をまっすぐ突出し突撃で接敵する、まずは一体。
すぐさま近く、右側に居たウォーシャドウがその爪で攻撃してくるが、爪の側面を叩くように、迫る腕を体に当たらない様に、刺さった剣から手を離して殴りつけ跳ね上げる、その勢いで反対の手を使って刺した剣を抜く。
同時に振りぬき、腕の上がったウォーシャドウの胴体を切り付け、一時離脱。
一体目は倒れたものの二体目は傷が浅かったのか、未だ倒れず。
残り四体、いつの間にか囲まれた状態に成っていた。
ダメージを負った個体は動きが悪いが、四体が同時に攻勢に移った。
急ぎ、ナイフを抜き右のモノに投げつけ、さらに近い左へ踏み込み挟み込むように迫る両手の爪を接合点、人で言う手の平を切り落とし、逆の腕は爪のないところまでもぐりこみ掴んで引く。
バランスを崩したところを背後にまわり一突き。
そのまま刺したウォーシャドウを先程まで背後に居たウォーシャドウへ向かい斬り飛ばす。
突っ込んでくるウォーシャドウに死に掛けがぶつかるのを確認し、ナイフの刺さったモノの状態を一瞬確認、見事に胸に刺さって前に倒れるところであった。
最初に切り付けたウォーシャドウにとどめを刺して、残りにもとどめを刺す。
「どうでしょう」
「まあ、初心者にしてはいい出来だ、教育が生きたな」
「あれだけや(られ)れば人型からの攻撃はこの程度さばけるようになりますよ」
「よし、先へ行くぞ」
他の人(ユウカを除く)がまるで近所を散歩の様に歩きながらベアリングボール(石製)を指弾術で弾くだけで下層のモンスターを爆散させる姿を後ろにとらえながら、数体ずつ確実に処理をしながら第13階層、所謂中層へ到達した。
「ふむ、此処からが問題だな光源が乏しくなり、モンスターの出現量が増え、群れる様になる……さばけるか?」
「えっと、俺…これが初めてのダンジョンなんですが、それ以前に霧が濃くて見通しが悪いのは今もなんですが……」
「暗さと霧では視界の不鮮明さが異なる、同じと思うな。数に対してはユウカと組んで行け、俺たちは今まで通りで行く」
「えー私だってレベル2になって間もないんだよ!!」
「まあまあ、危険に成ったら手を出しますから、出来る限り頑張ってくださいな」
さっそく現れたのはウサギの群れ、随分とかわいらしい見た目ではあるが……
皆がダンジョンに存在する岩や樹木からなる武器を装備している。
「あー見た目に合わず好戦的なんだったか?」
「そうよ、どーみてもただの小動物のくせして意外に武器を旨く使うし、連携もしてくるめんどくさい奴らよ」
「あ、ユウカさんどうも、よろしくお願いします」
「よろしくね、アームズ」
「人型に近いから何とかなりそうかな」
「あ、でも気をつけなさいよ、脚力はさすが兎ってレベルだからね」
「なるほど」
飛び出したウサギ、アルミラージだったかな?その速さに少々驚きはするが……
「団長の鞭打に比べれば速度も脅威度も圧倒的に下回るね」
「当たり前でしょ!!」
イイ笑顔で俺の横を抜けて群れに突っ込むユウカさんを見送りながら飛んできたアルミラージに指弾を使い、小石を顔にめがけて飛ばす。
もちろんその後ろに続くように剣を振るう。
相対速度で小石は弾く間もなく顔に直撃し、飛び込んできたウサギさんは体を硬直させる。
「はは、ぶっ飛べや」
一本足打法、完全なテレフォンパンチのごとき構えから剣を振りぬき、首を断ち切る。
ウサギがドサッと地面に落ち、視界が開けるとそこには……
返り血を浴びながら獰猛な笑顔で楽しそうにウサギを解体している
「え、ちょ、え?」
しかも、不要と言えるほどに切り刻んでいる。
「え~」
「あれがユウカさんの試練の一つ、【
状況に驚いていると副団長が解説と何時もの弄りを言う。
もちろんそれは交戦中のユウカに届く声であり…
「うっさいわよ!!確かに賢姉だったし?作者繋がりで入ってくる可能性も高いけど!!縁起でもないこというのやめてよね!!」
力が入ったのか竹割りにアルミラージが断ち切られた。
心なしか他のアルミラージが兎のように怯えているような……あ、兎だった。
「アームズ、手伝いなさいよ!!あなたの実習でしょ!!」
「アッハイ」
直剣を構えなおして前線へ走りこむ。
すぐに動かないとこちらへ被害が来そうだ。
だが、なんでか知らないが結構なハイペースで狩っているにもかかわらずどんどんモンスターが増える。
減らない、増える。
「あ、言い忘れていましたが、二人の装備に誘引効果のある香をつけておいたのでモンスターの増加はいつもの10割増しです」
「倍じゃないですか!!」
「二人合わせて三倍ですね」
「冗談じゃない!!」
「はい、冗談じゃないです」
「ふざけんじゃないわよーー!!」
そんなことを言っている間に近くの壁が崩れお代わりが出現した。
「絶対匂いだけじゃないだろこれぇ!!」
「追加発注してないからお引き取り願いますぅ!!」
ヘルハウンドは優先的にユウカが狩っているので放火の危険は減っているが、それでも処理がしきれていない。
「ちょっと~投げナイフの消費が尋常じゃないんですけど!!」
こっちもそうだ、二ダース持ってきていたが拾う暇がないのでもうすでに4つまで減っている。
回収する暇がない。
大事だから何度でも言う、暇がない。
「ちょ、え、むりです、むりですぅぅぅ!!」
処理がまったく追いつかない。
すでに囲まれて身を削りながら戦う状態まで来ている。
「あちゃ~これはさすがに無理ですか」
「ふざけている場合か」
「ならお願いしますよカオス、私ではまとめて燃やす事しかできませんので」
「仕方あるまい」
見ている暇もないが、どうやらようやく手をさし伸ばしてもらえるようだ。
「急に動くなよ」
渋い声が聞こえたと思ったら黒い何かが大量に降り注ぎモンスターが全滅した。
かろうじて着弾が見えた黒い何かはそのまま地面に……陰に潜りこむかのように消えた。
「孔明、いい加減に誘引の呪術を解いてやれ」
「あ、忘れていました」
ハンニンハコーメー
思わずダイイングメッセージ残したくなるわかっていた情報が、やっぱりそうだったのか!!
「ちなみに私の魔法は大分して三つ、実は細かく分けるともっと多くなります」
「九魔姫とはいったい……」
「はは、知りませんね、そんな少し未来の話なんて」
本来あるはずの緊張感は全くなく、自然体にしか見えない四名を後ろに相応に緊張をしている二名のパーティーはちょっと手伝ってもらえば何とか対処できるというモンスターを相手に勝ち続け、先へと降りてゆく。
副団長に「誘引効果は消したのですが、モンスターとの遭遇がいつもより多い」と言われました。
「何時もはもっと少ないから計算上二人で余裕のある対処ができるはずだった」と……
あ、【可能性の提示】ってたしか
・見せてみろ、人間の可能性ってやつをさ
《・エンカウント率上昇》
・ヘイト増加
これが原因か……
此処で突然だが、パーティーメンバーの紹介をしよう。
一人目は団長にして最強、【
ユージロー・ハンマー
レベルは前人未到の10、後に続くものは未だに居ない。
武器は持たず、素手であらゆる障害を屠る。
二人目は副団長、策士であり、【
コーメー・ショカッツ、またの名をエルメイロイ
レベルは7、ほかのファミリアには未だ存在しないレベルである。
武器は頭脳、あらゆる事象を計算し、未来を導くと言われている。
三人目は【
名はカオス・ドラクル
レベルは7、一つのファミリアにオラリオトップが集まっているがこれは今更だろう。
武器はその身、種族的な能力であるかは不明だが、体から獣が姿を出してそれが襲い掛かる。
四人目、【
ユリコ・タカツキ
レベルは4
武器はさまざま、主に暗器を使用する。
五人目、ユウカ・オリオトライ。レベル2
二つ名は次回の神会でつけられる。候補は
武器は切れ味重視の長剣
そして六人目、アームズ・F・オーバーマン
レベル1の駆け出し……のはずである。
すでに中層に突破し、なぜか普通に戦えている。
武器はレベル1には不相応である切れ味と耐久の直剣。
これでなければ中層のモンスター相手には刃が断たないだろう。
兎のくせして
以上_レベル10が1名にレベル7が2名、レベル4が1名、レベル2が1名。
これがレベル1の俺につけられた戦力。
正直、駆け出しにつける戦力ではない。
3・2を合わせて3人でも過剰である、上層に潜るのであれば。
中層ならばまだ増やす必要もあるが……レベル10とレベル7は余りにも過剰戦力と言える。
この三人でオラリオを制圧することも可能な戦力なのだ。
それほどに、それほどに俺の魔法、【全てを焼き尽す暴力】に対する警戒があるということだろう。
人間サイズにサイズを落としているのならばそこまで警戒する必要は……あるにしても団長が出てくる必要はなかったのではないだろうか……副団長の使わないでいる
まあ、使っていない理由が地味というのだから何とも言えないが……
なお、戦闘の方は一層降りるまでは何とかなったが、その次でもう限界を超えた。
その結果、俺たち二人は四人に囲まれる形で17階層へ輸送されることとなったのだ。
「此処を降りたら第17階層、ゴライアスの居る層だな」
「ゴライアスは7M近い巨人よ、基本的には大きいだけ皮膚は階層相応な硬さだけどその剣なら性能を発揮することで浅いだろうけど傷はつけれるはずよ」
「ユリコさん」
「ゴライアスは巨体だけど動きは結構速いの、まあ、それでも大きい分出がわかりやすいからちゃんと見ておけば避けるのは難しくないわ」
「え、でもステイタスが足りないんですが……」
「あ~確かに、すれすれで避けられるサイズじゃないから厳しいかしら……まあ、今回は魔法の実験だから」
「そろそろ嘆きの大壁につく、覚悟を決めておけ」
17階層に降りて少し歩いた通路、その先に開けた空間が見えてきた。
ついでに、巨人の脚も……
「あれ、いるんですか?」
「そりゃそうだろう、討伐していなければ居るに決まっている」
原作のせいで近づいたら出てくるってイメージが着いてしまっている。
そりゃそうか、生まれる瞬間を目にするのは追い詰められる時とか除けばめったにないはずだもんな。
「そろそろ詠唱を始めろ、発動と同時に広間に飛び込む心算でな」
「はい【__彼の者、
一節目、初めの一言を唱えた瞬間、魔力の喚起を感じた。
____人を揺り籠より地獄へ落とし
二言目、魔力が過熱する
___彼の者、救いの手を振り払い、
三言目、過熱し膨れ上がる魔力を抑え込む。
____全てを焼き尽す。
四言目、荒れ狂う魔力を必死に圧縮する。
___我は継承せり、
五言目、意識を刈り取られそうになるのを何とかつなぎ留める。
____すべてを焼き尽す黒き鳥】
六、溜めた魔力を捧げる。
「顕現せよ!!全てを焼き尽す暴力!!
来たれ、
ズンッと背重量に感じる。
体に何かが接続される。
[不明なユニットが接続されました]
背中から右腕に柱が当てられ、固定具が腕を握りつぶさんと噛みついた。
[
[おはようございます、パイロットデータが承認されました]
[ようこそ、戦場へ]
[システム、戦闘モードで起動]
【あれあれ~、ちょーっと足りてないけど……まあ、初回サービスってことにしておいてあげるよ、頑張ってね~】
ご意見ご感想待ってま~す